極私的な映画への想い
想い
佐々部監督との出会いから
2年前の夏、ふらりと長府高校のグランドに来られた監督さん(当時はまだ助監督さん)。最初は、いったいどこのオヤジだ(自分もだけど)と思いました。なにしろ、長府高校は女子高で夏になると、変態や変質者が学校の周りをうろつくことが多いのです。だから、警戒してしまいました(すいません)。しかし、グランドのすみっこの藤棚の下で話をいろいろ聞いているうちに、これは本物だと安心して話を聞きました。何しろ、ぼくも監督と同じ昭和33年生まれ、しかも1月と3月ですから学年も同じということで、映画も当然、同時期に同じような物を見てきているわけで、意気投合したことを覚えています。
ただ、ぼくはどちらかというと洋画の、それもアクション系が好きなものですから、佐々部さんが関わった映画についてはあんまり見ていなくて、失礼をしてしまいました。それにしても、このときはまさかこんなに早く、映画として世に出るとは思っていなかったので、そういう意味では、本当にリラックスした雰囲気でお話ができたと思っています。