チルソク同窓会
チルソク同窓会
5年目の同窓会
2002年の夏、長府高校のグランドでうちの生徒と女優さんたちが一緒に練習をして以来5年。映画の上映から4年。毎年7月7日に開かれてきたチルソクの夏上映会。今年は7年7月7日ということで、単に上映会だけでなく、そのあとに軽食つきのパーティーが開催されました。僕の正直な予想は、そんなにたくさんのお客さんは入らないのではというものでしたが、実にびっくり、会場のシーモールホールは大入りです。僕は試合の関係で、上映から1時間ほど経って会場についたのですが、もう座席はほぼ満員。
さて、上映終了、会場は素早くパーティー会場に変身。すると、これまた女性(しかもベテランの方)が中心で200名あまりも集合。そこで、ようやく気づきました。お目当ては福士君なんですよ。そう、映画の中で豊浦高校の陸上部キャプテンを演じた人です。その後、NHKの朝の連続ドラマ「純情きらり」で準主役に抜擢され、女性の心をつかんだようです。僕は、朝のドラマは見ないので、そこのところがよくわからなかったんです。
パーティーもいよいよラスト、この映画のテーマ曲でもある「なごり雪」をみんなで肩を組んで輪になって歌うことに。しかし、福士ファンの人たちは一時も彼から離れたくないようで、一つだけ別の輪ができてしまう。それでも、とにかく合唱へ。ところがCDが不調で、混乱になり、取り替えてようやくスタートしました。最後には三村恭代さんが感激で泣き出してしまうなど、感動のフィナーレでした。
普通ならここで終わって家路につくところですが、チルソク仲間の健一君や、臼井Pに誘われて関係者の打ち上げ会場に向かいました。確かに、映画の現場となった学校の裏方ですから、関係者といえなくもないと考えてずうずうしくも参加させてもらいました。50人にもおよぶ大宴会でしたが、たまたま臼井さんの近くに座ったら、福士君がすぐそばに。ビールをついだりつがれたりしながら、20分以上も映画やドラマ談義に花が咲きました。ゴールデンタイムに出演する俳優さんと酒を飲みながら話せるなんて、もう2度とないでしょうね。それにしても、きさくでとてもまじめな人柄だなあとおもいましたよ。いや、けっしてお世辞ではありません。
さて、こうして締めくくった同窓会。佐々部監督は、「もうこれでおしまいにしたい」と言ってましたが、僕も複雑な感じです。僕も、本当はこれで終わったほうがいいかなと思うのです。だって、過去を振り返るのも大事ですが、前を向いて進むのも大事です。とくに映画を作っている人たちは、やはり常に新しいものを作り出そうと努力しているわけです。僕たちは、そうした動きも当然応援したいと思いますし、古い作品はDVDなどで残せるようになってきたので、自分の宝物にすればいいと思うのです。僕自身は、長府高校にいる間は、チルソクの思い出を残すことに力を尽くしますが、転勤したらその学校で全力を使いたいと思うんですよ。みなさんは、どうお考えでしょうか。