19/08/15更新 Ver 4.1      開設 1999/08/15      TOP
サイトの内容 
 以下の内容がメインとなります。

*扱っているのはPCゲーム(PC版を含めたマルチプラットフォーム作品はあり)
*扱っているジャンルは3Dアクション系がメイン
*海外産のゲームが大半(上記ジャンルはあまり日本産のゲームが無いため)



 扱っているジャンルと扱っていないジャンルに関しての詳細。

◎FPS/TPS(First Person Shhoter/Third Person Shooter, 一人称視点/三人称視点)や見下ろし視点の3Dシューティング
◎シングルプレイ(キャンペーン)
◎オンラインでのCo-op(協力プレイ)
○純粋なアクション物以外でも、FPS/TPSのステルス, アクションRPG, アドベンチャー等は一部含む
○ポイント&クリック方式のアドベンチャーゲーム(若干だが有り)
○フリーゲーム, Mod, 早期アクセス等のインディーズ会社&アマチュアの作品

×対戦マルチプレイ(ほとんど無し)
×MMOG(大規模オンラインマルチプレイ。基本無料や課金形式の運営形態)
×純粋なRPGやストラテジー(RTS含む)
×レースゲーム


 実際に行っている事は主に以下になります。

・ゲームやデモのレビュー
・発売前のゲームの情報紹介(早期アクセスゲーム)
・フリーゲームの紹介
・ゲームに関連するトラブルの解決案内
・質問関連への掲示板でのサポート


ゲーム嗜好と遍歴
 現在扱っているジャンルはFPS/TPSを中心にしたアクションゲームですが、ゲーム遍歴としてはアドベンチャーゲームとRPGに最も影響を受けています。コンピューターゲームをプレイする様になった1982年頃からApple II, Amigaと乗り換えて1994年からPCへと切り替え。そして96年頃まではアドベンチャーゲームとRPGがメインであり、後はストラテジーとかシミュレーションとかも少々。アクション物もある程度プレイしてはいましたが、優先順位としては3位以下というものでした。だからもしインターネットの普及が数年早く90年代中盤辺りだったら、おそらくアドベンチャー&RPGゲームのサイトを開いていたと思います。

 なぜそれがアクション方面へと切り替わったのかと言うと、ターニングポイントとなったのが1996年に発売されたFPSゲーム『Quake』で、ここからFPSメインへのゲームライフへと切り替わっていきます。ちなみに古くからのFPSファンの中ではDoomシリーズこそが原点という人が最も多いと思うのですが、私にとってDoomは単なるそこそこ面白かったゲームの中の一つであり思い入れなどはほとんどありません。その後97年辺りからビデオカードによるハードウェアアクセラレーションが普及し出して、3Dゲームの表現力が一気に上昇。そして1998年にFPSの世界に革命とも言うべき作品が幾つか登場し(Unreal, Half-Life, Thief等)、ここからはFPS一辺倒の生活へとなっていきました。その後の嗜好がどうなるのかは当時は予測出来ませんでしたが、とりあえず現在に至るまでまだ私に取ってのメインジャンルであり続けてはいます。

 なおそれまでの2大ジャンルはどうなったのかと言うと、まずアドベンチャーゲームをプレイする数は減りました。現在では純粋なアドベンチャーゲームというジャンルはゲーム業界内では脇役的な位置付けですが、創生期から90年代中盤まではRPGと並んでコンピューターゲームにおける人気ジャンルでした。しかしいろいろとあって90年代後半からは大手の制作会社が少なくなり、2000年代中盤位までの間は衰退の時代を迎えてしまいます。それに伴って私自身がプレイしているアドベンチャーゲームの数自体も減少。しかしこちらはもっとプレイしたいという気は持ち続けているが、アクションゲームの方がメインでその時間が取れないというのも影響しています。そして現在ではその人気やリリース数の方は持ち直しつつあり、再び興味を強く持ち始めているという状況にあります。

 一方でクラシックなRPGは全くというレベルでやらなくなりました。なぜプレイしなくなったのかと言うと、これは仕事の忙しさもあいまっての時間的な制限と言えます。クリアまでに100時間はザラといったジャンルでもあり、それだけの長時間一つのゲームに掛かりっきりになるのを苦しく感じる様になったという事です。アクションゲームでもマルチプレイなどでは合計プレイ時間が長時間に及ぶケースがありますが、こちらでは各セッション自体は短くキリ良く終わるのでそれ程気になりません。対してRPGでは一旦ゲームを中途で切ってから時間が経過してしまうと、再開するタイミングが掴み辛くなるという感がありました。私にとってRPGとは集中して最後までやり込む物というイメージが強く、それが災いしたというのもあるでしょう。なので新発売のRPG自体はサイト開設後もそこそこ買ってはいたのですが、結局放置されて手付かずのままです。

 サイトの歴史と変遷
 創設当時からはPC業界の変化に伴って当サイトにて扱っている内容にも様々な変遷がありました。その辺を以下に記しておきます。


・創設前
 サイト起ち上げに当たって何をやりたかったのかと一言で示すなら、「Login誌の様な役割が少しでも出来れば」というのがあった。Loginとは1982年に創刊されたコンピューター雑誌の一つである(2008年休刊)。1980年第初頭から始まったコンピューターゲームの流行は当時その面で先行していた欧米主導であり、日本製パソコン用ゲームにおいてもその海外産ゲームの移植版が多かった為、必然的にどの関連雑誌においても海外産ゲームの記事が多かった。しかし徐々に日本のゲーム会社による制作物が増えるに連れてその日本産ゲームの記事をメインで扱う様に変わっていき、海外ゲームについてはそれが日本語版として移植される際に初めて採り上げられるという状況になっていた。

 そんな中でLogin誌は日本では全く採り上げられない様な海外産ゲームを積極的に紹介して行くという姿勢を持ち、AppleII, Amigaの様な海外製パソコンを使っているユーザーにとっては日本語記事で読める貴重な情報源となっていたのである。私個人としてもこのLogin誌との出会いが無かったらゲームの世界に足を踏み入れていたのか判らない。ただし90年代末期辺りにはそれ程コアな海外ゲーム情報誌では無くなり、また他にもっとコアな雑誌(Play Online)が出て来た事もあって注目度は低下。また最先端ゲームへの傾注という観点からMMORPGをメインに扱う様にもなって、私個人としてはそのジャンルはプレイする気が無かったのであまり熱心に読まない様になってしまっていた。

 その後インターネットという物が徐々に普及してきて、個人が誰でもホームページを用いて情報を発信出来るという環境が生まれていく。そこで私はLogin誌の様に海外産のゲームを紹介して行こうと思い立った訳である。この90年代末当時の日本においてはゲームをやるのは家庭用ゲーム機(コンソール)であるというのが常識となっており、パソコンを用いてゲームをするという概念が希薄だった。パソコンでは歴史物, ストラテジー, 18禁アダルトゲームといったジャンルがメインであったが市場は狭く、パソコンでゲームなんか出来るのか?という人が多数派だった時代である。

 特に3Dアクションゲーム(FPS)に関しては日本ゲーム業界における情報の空白ジャンルであり、当時海外では有名となっていたゲームの存在すらコンソールゲーマーにはほぼ知られていないという有様。また今と違って海外でもコンソール用のFPSゲームはほとんど存在せず、FPSはPC(キーボード+マウス)にてプレイする物というのが常識という時代でもあった。そこでこういったPCでしかリリースされていない海外産FPSを、Login誌に倣って日本のゲーマーに紹介して是非その面白さを知って貰いたいと考えたのがキッカケである。


・1999~2001
 創設当初はとにかく日本における情報量が少ない為に、何から何まで自分でやらないとならないと考えていた時代でもあった。90年代のPCゲーム情報サイトと言うとPC Watchを思い出すが、海外サイトに比較すると物足りない部分があった。つまりデイリーで(海外)ゲームニュースが更新されたり、デモやパッチをダウンロード可能なサーバーを備えたPCゲーム情報サイトが無かったのである。情報自体も日本における海外産PCゲームの販売情報等がメインであり、海外の最新情報を頻繁に採り上げてくれる訳ではなかった。当時のPCゲーマーの海外産ゲーム情報取得のメインはまだ雑誌媒体であり、ゲームのデモが収録されているCD-ROM付きの月刊誌を購入するのが主であった。つまりニュース系の情報はデイリーではなく月単位だった訳である。そこで最新情報などを含めてサイトや掲示板にて随時紹介するという形を採っていた。

 そこに2000年になって4Gamer.netが登場し、そういった役割を担ってくれる様になった(現在は大分サイトの内容も変わってしまったが)。なにしろ日本発売が決まっていない様なゲーム関連のニュースも扱ってくれる総合サイトという物が無かった時代なので、当時はかなり重要な役割を果たしてくれたと言える。その影響でニュース系記事などの必要性が薄れ、当サイトではそういったリアルタイム系の情報を扱わなくなって行く。


・2002~2003
 資料を当たってみると、当サイト開設当時の日本においては20%程度の普及率であったインターネットは、この時点で60%越えるほどの急速な発達を見せていた。インターネットを通しての情報配信が一般的に成りつつあり、広い範囲に情報を配りたい当サイトとしては有り難い状況を迎えていた事になる。それもあって発売済みのFPSに関しては様々なサイトからの情報もずっと得易くなっており、自分としては発売前の知名度の低いゲームの紹介に力を入れつつあった時期でもある。

 そしてPCゲーム不毛の地と考えていた日本において、あるジャンルが大きな人気を得るという変化が発生する。それがMMOGである。今現在でもコンソールでは無くPCでプレイするゲームのジャンルとしてMMOGを連想する人は多いだろう。古くはUltima Online辺りも日本にて人気があったのだが、日本のPCゲーム界に大きな影響を与える事となったのがFF11である。当然人気シリーズのMMOG化という点でプレイヤー数の多さというのはあったが、このゲームが3D化された作品であるというのが大きかった。

 サイト開設時の大きな問題点として、PCでFPSの様な3Dゲームをプレイするにはそれなりの性能のビデオカードが必要となるが、このビデオカードという概念を大半のコンソールゲーマーは知らないという状況にあった。そこで当サイトでもハードウェア系の紹介や解説記事を掲載していたのである。しかしこのFF11をプレイしたいがPCのアップグレード知識が無いという人達に対して、知識を持った同ゲームのプレイヤーやゲーム関連サイトがそのハードウェア系の情報記事を積極的に掲載する様になった。制作会社側でもベンチマークをリリースして手持ちのPCでどこまで出来るかを検査出来る様にサポートを始め、またBTOではそのゲームが快適に動くという推奨PCを販売し始める。そしてこのFF11のプレイヤー人口が多かった事から、結果的に日本のコンソールユーザー達にも「PCで3D系ゲームをプレイする際にはビデオカードやCPUの性能が重要である」, 「ビデオカードは安いPCには装備されていない」といった基本知識が広く知られる様になっていく。それを受けて当サイトでもPCハードウェア関連の解説コンテンツが無くなって行く事となった。


・2004~2006
 インターネットの世界に大きな変革が起きる。それがブログの発達で、特にこの3年間がピークであった。それまではホームページを制作するにはHTML関連のアプリ(ツール)が必要であり、またデータをアップロードするサーバーも用意しないとならなかった。しかしブログであればとりあえずテキストさえ書けるのならばそれだけでも運営が可能であり、またアクセス可能な場所からであればツール無しにどこからでも更新を実施出来る。これによって誰でも簡単なゲームの感想を書けるようになり、当サイトの扱っている様なマイナーなジャンル(海外産FPS)であってもネット上での総合的な情報量が増えるという良い方向へと動き出す。

 ただレビューの内容についてはどういう風にして行こうか悩んだ時期でもある。ブログの様な書き方の方が一般的となってそれが好まれる傾向にあるという観点から、当サイトでももっと簡潔にまとめた方が良いのかとも考えた(既に一部は実験的に行っていた)。しかし皆で同じ様にしても面白味に欠けるだろうと思って、結局は特にスタイルは変えずに今に至っている。


・2007~2009
 サイト運営へのインパクトという意味では大きな兆候がこの辺からかなり具体的に現れ始める。それはFPS/TPSのマルチプラットフォーム化である。それまでのPS2, Xbox世代においては、PCとそれ等のプラットフォームで制作されるゲームは別物というのが基本だった。ところがゲーム制作費の異常な高騰から、特にその影響を受けた3DコンテンツのFPS/TPSゲームが利益確保の為に軒並みPC, PS3, Xbox 360で発売されるというマルチプラットフォームに移行していく。

 その結果として大手の発売タイトルのほとんどがこのマルチプラットフォームとなり、PCでのみ発売されるというFPS/TPSゲームが激減してしまう。そしてサイトのそもそもの目的が「日本では知名度が低いゲームを紹介して行く」であった訳なので、大半のゲームが(PS3, Xbox 360用としてだが)日本の各種ゲームで紹介されたりブログによる感想記事が増えるという状況となると、当サイトの存在意義が薄れる事になってしまう。ただしこの時期はまだ日本においての洋ゲーアレルギーといった物が残っており、海外産ゲームでは日本での知名度が低い物も結構有ったので、その辺の紹介をメインにして行くという事でスタンスは保てていた。


・2010~2012
 それがこの時期から大きく崩れ始める。相対的に日本産のゲームに力(大作)が無くなって来たというのもあったのだろうが、海外産ゲームの割合が増えた事により日本のゲーマーの間で洋ゲーアレルギーが薄れていくと共に、日本では流行らないとされたFPSも一般的に浸透し始める。そうなると海外産FPS布教の意義が薄れるし、日本で知られていないゲームと言うのも少なくなっていく。それと世界的にコンソールでもネットワークへの接続率が上昇し、マルチプレイ用のゲームもPC独占ではなくマルチプラットフォーム化が進み、益々PCオンリーのFPS/TPSというのは減少していった。更にダウンロード販売の急速な発達があって、それを通してPCゲームもプレイするというコンソールゲーマーが増えた。

 これ等は皆FPS/TPSゲームの普及という観点からは良い事ではあったのだが、日本では未知の世界を紹介しようという当サイトの意味合いは薄れる事になる。実はこの頃は内容をFPS/TPSから徐々にシフトして行こうかとも考えていた時期で、サイトのスタート当時から長い衰退期に入っていたアドベンチャーゲームの方が盛り返してきている傾向にあり、日本で知名度の低いゲームを紹介して行くという観点からはそちら系を増やしていった方が良いのではないかとも検討していた。


・2013~2015
 しかしここからまた別の方向へとサイトの内容が変わり出す。それがインディーズゲームの出現である。最大のダウンロード販売サイトであるSteamがアマチュアの作品を発売する道としてGreenlightや早期アクセスの様な仕組みを設けた事や、各種ゲーム制作用エンジンが安価やフリーで提供される様になってから時間も経過し、個人&インディーズ会社によるゲーム制作が盛んになって来たのである。そしてインディーズ会社からの沢山のゲームが容易に購入可能になると共に、それの数十倍という規模のフリーゲームが溢れ出る事となった。

 そういった大半の作品がPC専用(Windows, Mac, Linux対応が多い)であり、またアマチュア故に斬新なアイディアや独自路線を打ち出す作品が多く、個人的にはその新鮮さに惹かれてその辺のゲームを漁りまくる数年間となる。紹介作品もその関連が増えた訳だが、当サイトの本来の目的である「知られていないPC用のゲームを紹介して行く」という点からすると、元の内容に戻ったとも言えなくはない。そのあおりでメジャーな作品はあまりプレイしない数年間となった。


・2016~2018
 大手からのメジャータイトルの紹介記事が減った状況は変わらず。プレイする作品数も激減した。マイナーなゲームを好んでプレイしているのは前の3年間と変わりないが、「粗い部分が目立つがアイディアとしては型破りな物も多くて面白い」というアマチュアのフリーゲームを中心にプレイしていたのから、それよりは金が掛かっていて質も全般的に高い有料のインディーズゲーム(その代わりに型破りな物はフリーに比べると少ない)をメインにプレイする様になっている。フリーゲームは今でも定期的にチェックはしているし面白そうな物もあるのだが、実際にプレイする物の数は減っている。

 ジャンルという面からすると正統的なアクションFPS/TPS系統の扱いはかなり少なくなっている。これは現在主に扱っているインディーズ会社のゲームにはFPS/TPSの作品が少ない為で、理由は言うまでも無く製作予算が極度に高額なのでインディーズ会社は作ろうとしないからである。対してホラー物の扱いが非常に多くなった。これは逆にインディーズ会社の様な低予算の所が3DタイプのFPP系ゲームを作ろうとするなら、ホラー物が一番安く作れるというのが一般的な認識であるため必然的にホラー物が増えるから。個人的にもホラー物はずっと昔から好みなのだが、これまではアドベンチャーゲームのホラー物をプレイするのがメインであった。なぜならマルチプラットフォーム化が進行するPS3, Xbox 360世代より前の3D系(サバイバル)ホラーゲームはPCでは出ない物が大半であり、その後もPCではあまり3D系でメジャー制作の面白そうなホラー物は出ていなかったからである。それが5年位前からインディーズ会社や個人よりフリーゲームを含めて大量にホラー物がリリースされる様になり、むしろ今やPCこそが3Dホラー物の中心地という風になっている。よって当サイトにてホラーと言うジャンルの紹介を積極的に行っていく傾向はしばらく続きそうである。

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