※ 常駐ソフト ※            目次

 06/10/04


 ゲームのトラブル全般に関わってくるのが、この常駐ソフトとの絡みによる問題である。ほとんどのゲーム販売会社のサポート部門にて、トラブル関連対策の冒頭に書かれていたりする。以下の様なゲーム全般における問題になるので、これが原因では無いのかまずは確認してみるのが重要となる

※インストール出来ない、パッチ等が適用出来ない
※ゲームが起動しない、途中でデスクトップに落ちる

※ゲームのパフォーマンスが悪い



 この場合正確には”他に動いているソフト”を停止させるというのが本来の意味である。Windowsというのはマシンの性能が許す限りは同時に複数のプログラムを走らせる事が出来るようになっているが(或るプログラムを起動すると他の物が動かせないでは困ってしまう)、ゲームに関してはこの常識が通用しない。ゲームというのはPCのパワーやリソースを出来る限り独占して使うような物が多いので、他のプログラムが起動しているとそれとバッティングして問題が起きてしまう可能性がある。

 特に3Dアクションゲームでは、3Dアクセラレーションが全画面表示を要求する事が多いので、他のプログラムがアクティブになった時にウインドウ化出来ずに止まってしまう(デスクトップに落ちる)という事が起きる。またはプログラム切り替えが起きて最小化された時に、この状態で他のプログラムと共存出来ないで落ちてしまったりする。


 その為に「ゲームを動かす時は他のプログラムを終わらせておく」というのは割と常識化している。しかし実はWindowsが立ち上がった時点で既にいろいろなプログラムが起動しており、こういった物が上記の様な障害の原因となる可能性が有る。これ等を常駐ソフトと呼ぶ。

1.システム
 Windows自体が起動しているシステム系プログラムで基本的には必要な物。通常はゲームの動作に悪影響を与えないが、問題が出るケースもある。

2.ユーティリティー
 Video, Audio, CD/DVD, Joystick, Mouse等のハードウェア系設定ユーティリティー。或いはMovieや音楽再生、コミュケーションツール等の様々なプログラム。これらは常に起動していた方が初心者がアクセスし易いという考えから、或いは常に起動させておく事でのユーザーへのアピールという意味で常駐ソフトとして設定されている事が多い。スクリーンセーバーやメッセンジャー系のソフトについても、常駐ソフトの類いと考える事が出来るだろう。

3.システム監視系
 最も問題を起こす可能性が高いのがこのタイプ。代表的な物はウイルスチェック用プログラムやファイアーウォール用プログラムで、ほとんどのゲームではこれを止めるようにとの記載がある。その他市販やフリーのソフトでの、システム状態を監視して連絡してくれる物とかもこれに当る。メモリ最適化、HD空き容量監視、システムリソース調査、ファイル保護プログラム等。実はWindows自体もこういった監視系のプログラムを動かしていたりする(メンテナンス・ウィザード等)。


 ※ 常駐ソフトの停止方法 ※

 PC全般のトラブルにおいて、常駐ソフトを全て停止させても同じ現象が出るのかを確認するのは非常に重要である。また掲示板等で障害に付いて相談する時にも、これを試してみたかを併せて記載するのは障害原因の絞り込みに有用となる。相談されている他の人にはその相談者のPCでどんな常駐ソフトが動いているのか知る方法が無い為に、これに関しては「何々というプログラムが問題になっている」といったアドバイスの与えようが無い。よってまずは常駐ソフトを停止させてみてどうなのかを試してみる事をお勧めする。

 まずはタスクバーに表示されているはずのウイルスチェック用のプログラムを一時停止させる。停止のさせ方はそのプログラムによって異なるが、アイコンを右クリックしてやれば「無効にする」といったオプションが表示されるはずである。またオンラインのゲームをプレイしている場合のトラブルで有るなら、Firewall系のプログラムを停止させるというのも併せて行う。


 上記の方法で変化が無い場合には他のプログラムを止めるテストを行う。以下起動しているプログラムの終了のさせ方を解説する。

*XPの場合

◎方法1(初心者向け)

1.スタート > ファイル名を指定して実行 を選択し、枠の中に msconfig と入れて実行する
2.システム構成ユーティリティーが起動するので、全般タブを開く
3.ここで「通常スタートアップ」にチェックが付いているなら、「スタートアップのオプションを選択」にチェックを付けてやり、一番下の「スタートアップの項目を読み込む」のみチェックを外して(他の3項目はそのまま)OKすると自動的に再起動が表示されるので再起動。そしてゲームの動作を試してみる。これで問題が解決するならば、何等かの自動起動になっているプログラムとの間で問題が起きているという事になる。下の解決方法へ。
 テスト終了後は再びmsconfigを起動してやり、「通常スタートアップ」にチェックを付け直してやればPCは元の状態に戻る。

 最初から「通常スタートアップ」ではなく「スタートアップのオプションを選択」にチェックが付いている場合には、スタートアップタブを選択してチェックが付いていない項目をメモしておき、その後上記同様に一番下の「スタートアップの項目を読み込む」のみチェックを外してテストを行うようにする。元に戻す時にはメモを参照して同じ状態にしてやる。

◎方法2
 XPではALT+CTRL+DELキーを押してやるとタスクマネージャが起動される。第一段階としてはアプリケーションタブを選択してやり、そこに表示される物を一つずつ選んで終了させていく(何も無いというケースも勿論ある)。

 第二段階としてはプロセスタブを選び、ユーザー名欄をクリックしてソートしてやる。ここで今自分が使っているユーザー名が付いている物の中で、explorer.exetaskmgr.exe以外を選んで、そのプロセスの終了を一つずつ行う。その他のSystemやServiceとなっている物はWindowsが使っている物なので終わらせてはならない。全て終了後にゲームを起動してテストしてみる。

 ここで終了させた物は自動起動になっているプログラムになるので、ゲームの動作テスト後はPCを再起動してやればまた自動的に起動して来るので元の状態に戻る。


*9x/MEの場合
 ALT+CTRL+DELキーを押してやるとプログラムの強制終了画面が出てくるので、一覧からExplorerSystray以外の物を全て終了させる。その後ゲームの動作テスト。


 常駐ソフトが原因だった場合の対処方法だが、後はどのプログラムが原因なのかを絞り込む事になる。これは場合によってはかなり面倒で時間の掛かる作業になる。知識の有る人なら怪しそうな物を一つ一つ試しながらテストする事になるが、知識が無いとなると一つ一つ試しながらやって行くしか無いだろう。一応各項目には名前やどこに有るプログラムなのかは記述されているが、実際にそれが何をしている物なのかは分からないケースも有る。
 The Fang of Skyさんのサイトでスタートアップチェッカーという便利なソフトを配布されているので、これを使って確認してみるという手もある。



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