☆ SILENT HILL 3 ☆                 目次

  03/11/05

基本データ 479MB       Konami         公式サイト
最低動作環境 DirectX 8.1b / Pentium III 1GHz / Hardware Virtex & Pixel Shaders 対応
GAMEPLAY  PS2でリリース済のゲームのPC移植版。KonamiはPCへの移植には結構積極的だが、SH2, MGS2等と同様に日本でのリリースは考えていないようである。このデモはサイズが巨大なのだが(インストールすると630MB)、実際にプレイ可能な時間は相当短いのが難点。それ程の容量を使っているようには見えないので調べてみるとその内サウンドファイルが420MBを占めており、これはデモ用に専用の物を作るのが面倒なので製品版の物をそのまま入れているのではないかと想像される。よって回線の細い人にはあまりお勧め出来ないのは確か。その一方でマルチ言語対応版となっており、ちゃんと日本語表示でプレイ可能なのはプラス点。インストール時は英語でのインストール画面を選んでやって、後はOSの言語を判断して自動的に日本語を選択してくれるようである。それとこのデモではSave機能は無し(PC版はQuickSaveをサポートしている)。

 Brightnessはガイド付きで調整可能。KB+MOUSEの操作にも対応とPCへの対応も考えられている。しかしマウス感度の調整が無く、それほどよく出来ているとは言えない。パッドでの操作が最適と思うのだが、パッドの使用ボタンがかなり多くて私のパッドでは足りないのと、パッドのアサイン画面で上手く設定が出来ない点、パッドでの感度調整がゲーム上では出来ないのでKBでプレイした。

 ゲームのシステムバイオハザードとほぼ同じ。自分の体力はInventoryに行かないと見られないし(これもアニメーションで判断すると思うのだがよく分からなかった)、武器の切り替えやアイテム使用も主要な物を除いてはここにアクセスしないとならない。戦闘は構えの状態にするとAutoaimになってTargetを切り替えるシステムで、弾薬数は少なく無駄撃ちは出来ない点や倒れた敵を蹴って止めをさしたりするのも一緒。
 この手のゲームでは御馴染みのカメラ切り替えは存在しており、突然視点が切り替わってしまう。ただ背景がプリレンダーではなくリアルタイムでのレンダリングという事で、或る程度は視点移動が許されているのが救い。例えばキャラの正面にカメラが来てしまった時に、視点切り替えキーにてグルッとカメラを回転させて背後視点に変更させる事が出来る。とは言え変更出来ずに周囲が確認出来ない個所も有るし、プレイヤーの正面にいる敵が咄嗟には確認出来ないという不自然さは存在する。このデモではそれほど難敵はいないので良いが、製品版ではストレスの源にならないか心配。また戦闘中にはInventoryにアクセス出来ないので武器の切り替えが出来ず、逃げる以外に無いというケースもあった。これは敵の出現個所を憶える事を前提としたデザインなのか、逃げる事を重要視したゲーム性なのか不明である。落ちると死ぬ個所では自動的に止まってくれたりするのは親切(難易度による)。

 ホラーをテーマとしたゲームなのでその評価に関してだが、雰囲気としては私の好みである。舞台となる遊園地の無気味な雰囲気は良く出ている。のどかで楽しいはずの風景がひとたび変貌した時の違和感を上手く使っていると感じた。特徴はとにかく暗い事で敵の姿もハッキリとは確認出来ない位。ゲーム全体を通してこんな感じなのか分からないが、恐怖感の演出は製品でも期待出来ると思わせる出来。ただこの手のホラー系ゲームでいつも感じる事だが、一人称や後方固定三人称ではないのであくまでも外から眺めている感覚があってその辺はちょっとマイナス。

GRAPHICS

SOUND
 グラフィックはちゃんとPC版用にTextureを差し替えているそうで中々上質。解像度は1600*1200までサポートしており、それに合わせてTextureの解像度を指定可能となっている。キャラクタもコンソールからの移植にてよく有る低ポリゴンの粗さが目立つ様な物ではなく、なかなかアニメーションも滑らかである。一つ大きな特徴としてノイズ表示というのを選ぶ事が可能となっており、これを選択すると画面全体に粗い粒子の様な効果が掛かるようになる。OFFだと普通にクリアな画面表示となるのだが、製作側の意図としてはこのノイズをONにしてプレイしてもらいたいという事のようだ。

 サウンドは主に敵が出現すると共に鳴り出す携帯のラジオのノイズで、これは相当にうるさく耳障りなサウンドなのだが恐怖感を煽るのに良い演出となっている。

その他  製品版はやはり日本では発売されていないが、海外版でも日本語の表示が可能である。


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