☆ NAVY SEALS: WEAPONS OF MASS DESTRUCTION ☆ 目次
03/11/02
基本データ | 92MB Jarhead Games / ValuSoft |
|||||
最低動作環境 | DirectX 8.1要 / VRAM 16M以上のビデオカード | |||||
GAMEPLAY | Value Softと呼ばれるジャンルの低予算製作の廉価版ゲームの一つ。ValuSoftは会社名からも分かる通りにその手のゲームの専門に扱っている所で、こういった中では有名な会社。この作品は以前出ていた同社のElite Force: Navy Sealsの続編に当る物。デモはシングルプレイのミッションを1個収録しており、時間制限が有ってそれが過ぎるとオンライン購入の宣伝画面に切り替わるようになっている(履歴を記録しているようで再起動しても同じ)。制限時間が有るとは言え少なくとも30分以上はプレイ可能なはずだが(分けてプレイしたので正確な数値は不明)、問題はそれが切れるまでプレイを続けられるかだろう。最初からこれはValue
Softという頭があったので別に期待はしていなかったのだが、そういう問題ではないというレベルの作品である。 装備はナイフ、SOCOM PistolにPrimaryの武器1つという構成。仲間の隊員が一人いて、彼にはHold Position / Follow MeとFire / Holdの切り替え指示を出す事が可能。この隊員の死亡はミッションクリアには関係が無い。敵のモデルは2パターンのみだが、中にはロケットランチャーを所持している危険な敵も存在する。銃の手応えの無さとかはまあこんなものだろう。ミッション内容もMapの構造も単純である。一応ヘルスも有るが弾薬は結構少なく、一応はリアル系に寄せたデザインとなっている。 このゲームの欠点は何と言ってもAIになる。ゲーム中の操作はLeanでの覗き込みとかもサポートしており、消音器を装着出来る等ステルスでの行動も可能としている。しかしすぐ脇で銃撃戦をしているのに気が付かない敵にステルスも何も有った物ではない。更にちょっと斜めに角度が外れるとこちらを認識出来ないケースが結構有って、敵の真正面に行ってもこちらを認識しないという時まであるのは呆れる限り。他にも開かないドアに向かって走っていたり、一度撃たれても視界から外れた瞬間に戦闘中なのを忘れて元に戻ってしまったりとか。動きそのものは一応ちゃんと作ってあって、例えば陰に隠れてLeanしながらこちらに撃ってきたりや、ローリングして弾を避けようとしたりとかは行ってくる。しかしそれがパターン化されているようで、こちらに向かって走ってきた後、目の前でしゃがんでからローリングしてそれから攻撃といった動きをするので、その時点で簡単に撃ち殺せる。 味方はちゃんとパスを辿って付いて来る事は出来るのだが、攻撃指令を出すとどこまでも先に行ってしまったりする。戦闘中の戦術もProneやCrouchしたりくらいで特に無く、敵に近付いていって正面から撃ち合ったりするので結構簡単に死亡する。 更に酷いのはクリッピングのエラーで、様々なケースでこれが起きてしまう。車の様なObjectに完全に重なっててしまうとか、壁が有るのに敵に弾が当たったりこちらが撃たれたり。死体が壁等にめり込むのは構わないが、動いているキャラクタがめり込んだり、接近し過ぎると自分が相手のポリゴンの中に入ってしまうといった点は大いに問題。それと敵が壁を突き抜けて登場するのは確かに強烈なインパクトはあるが、笑ってしまってゲームにならないので止めてもらいたい。 |
|||||
GRAPHICS & SOUND |
グラフィックを含めたエンジンの出来も非常に悪い。ライセンス料が安いという事でValue系でよく使われているLithtechエンジンを使用しているのだが、なんでこうなってしまうのか首を傾げる出来だ。おそらく昔のNOLF世代の物だと思うのだが、どう考えてもこのゲームとNOLFが同じエンジンから製作されているとは思えない。グラフィックが単調でTextureの質が低いとかはまあ許せるが、それ以上に安っぽさが目に付いてプレイする気が削がれる。 |
|||||
その他 | ちなみに製品版レビューをしているサイトの評価。 Gamespy [15/100点] : 「棚から全くランダムに手に取ったゲームを買ったとしても、これより酷い物を手に入れるのは難しいだろう」。 Gamespot [1.6/10点]: Gamespotには5-10分程度の長さの映像入りでコメントが入るVideo Reviewというムービーが主要なゲームには用意されているのだが、このゲームでは何のコメントも無く1分半ほどその”凄い”内容が流れた後にDon't play this game.と大きく出てお終い。 |