☆ MOTO GP2 ☆                   目次

  03/11/17

基本データ 88MB       Climax Studios / THQ        公式サイト
最低動作環境 DirectX 9.0      他詳細不明
GAMEPLAY  発売自体はやや前になるマルチプラットフォームのバイクレースゲーム。公式ライセンス物でライダーは実名で登場する。コースは1個のみだがパラメータ等は多少変更可能な仕様。マルチプレイにも対応。キー設定Optionは日本語にも対応しているようで設定は日本語で表記される。ただし最初のロゴ表示のランチャーは私の環境では正常に表示されなかった(一度それらしき場所をクリックするとその場所のメニューが出る)。

 私はバイク自体に乗らないのでフィジックスの再現性については何とも言えないが、ゲームの味付けとしてはあまりシビアな方向性にはなっていないようで、相当無理な体勢を取らないと転倒といった事は起きなくなっている。見た目的に不自然でもあるのだが、リアルさを追求してやたらと引っくり返ってしまって走る事さえままならないタイプのバイクゲームに比べると、これは遊び易くて個人的には面白い。操作はバイクなので前後への体重移動とフロント&リアのブレーキの使い分けが重要で(powerslide操作も可能)ハンドル操作だけでは上手く曲がる事は出来ない。ラインを上手く取ってスピードを適度に保ってやらないと車体が立ってしまったりして減速してしまう。よってそのなバランスを調整するのに微細な操作が可能なアナログデバイスが必須という印象を受けた。KBでもやってみたがちょっと好タイムを出すのは無理そう。とはいえこれだけ微妙な操作が出来る物となると数少ないだろう。ハンドルでもやりにくいだろうし、コンソール系のしっかりしたアナログスティックが2本有るパッドなんかで無いと難しいかも。

 AIは難易度を上げても妙にストレートでは遅い感じで若干変な感あり。製品版も面白そうなゲームとは思うのだが、やはり実際にバイクに乗っている人で無いと飽きが来るのも早いかもしれない。

 問題点としてはOptionのキー設定は独特でどうやるのか分かるまで時間が掛かる点。またゲーム中は問題無いのだが、終了する時にエラーが起きてフリーズしてしまう事が数回有った。後は上にも書いたが、良いコントローラーが無いと面白さが限定されてしまいそうな点は、プレイヤーをも限定する事になりそう。

GRAPHICS

SOUND
 このゲームで一番に言及したいのはそのグラフィックの凄さ。Vertex&Pixel Shadersに対応しており、その機能に対応したビデオカードであれば恩恵を受ける事が出来る。ただしOptionの項目は多岐に渡っており、全てをMaxに上げるにはそれなりのマシンが必要となるだろう。特に雨のコースでのカメラに水滴が付着する表現が秀逸。濡れた路面へのリアリティのある映り込みも実現している。ロゴ等バイクの描き込みの細かさも高いレベルだが、欲を言うとライダーのアニメーションはもっと多彩で滑らかな方が良かった。全体的にゲーム画面中のグラフィックは上の部類だが、リプレイ画面のクオリティが非常に高い。

 レースゲームにおいては通常リプレイはより高い画質での再生が可能になるので見せ場でもあるのだが、このゲームのリプレイはこれまでのレースゲーム中でも屈指の出来。カメラ視点数も相当多いし、特に車体に付けられたオンボードカメラの再生は一寸見には実写と見紛うレベルだ。中でも振動を再現した"Shake"の映像は迫力満点。それとリプレイ機能自体も非常に充実しており、自由な牧戻しや早送りは勿論の事、特殊エフェクトを数多く用意しているのも面白い(Pastel, Pop Video等)。
その他  シリーズはその後も続いて出されている。


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