☆ THE GREAT ESCAPE ☆ 目次
03/11/05
基本データ | 240MB Pivotal Games / SCi Games |
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最低動作環境 | DirectX 8.0 / CPU 933MHz / VRAM 32M以上Hardware T&L対応のビデオカード | |||||
GAMEPLAY | 有名な映画「大脱走」のゲーム化作品。映画の40周年記念で製作された物らしい。製作はConflict: Desert Stromシリーズで知られるPivotal Gamesで、マルチプラットフォームでリリースされている。ゲームはミッション形式で進行し、映画のストーリーだけでなくその前後の物語を追加している。20程度用意されたそれぞれのミッションでは、Hilts(Steve
McQueen)他4人のキャラクタを操作してプレイする事になる。 まずデモの問題として挙げられるのは制限時間。各ミッションはバラエティに富んでいるのでどれか一つを代表して選ぶのは難しかったのか2つのミッションを収録しているのだが、それだとサービスし過ぎと思ったのかプレイに時間制限を設けている。スポーツ系のゲームとかであれば時間制限はまだいいのだが、こういったミッションクリア型のゲームで制限時間を設けるというのは問題有り。しかもこの時間が5分と非常に短くて、まともに進めていたのではクリアが出来ない(実質片方は無理そう)。よって前に進めてどんな風になるのか見たければ、本来ならばそうはしない様な強引な手段で進めたりする必要が出てきて、そうなるとデモの意味自体が怪しくなって来てしまう。その観点からかなりマイナス点。また制限が有る関係でSaveも不可(製品版は回数限定Save)。 最初の"Struggle in the Mountains"は変装した状態で独軍の包囲網を突破するミッション。Mapのデザインについては或る程度の自由度が設けられており、複数の突破方法が存在する構成の様だ。"On the Run!"はただひたすら逃げるのみのミッションで、こちらは時間が足りず構成は良く分からない。 まずプレイしてみて感じるのが操作性の悪さ。これは相当なレベルでストレスが溜まる。例えばステルスにて背後に接近して首を締めるというアクションが行えるのだが、その可能アイコンが出る個所がシビア。失敗すると攻撃されてしまう可能性が有るし、Save無しでは危険過ぎる行為となってしまう。更に攻撃に関しても基本の三人称視点では位置によって照準が自分自身に隠れてしまうという事が起きるのでやりにくく、一人称視点に切り替えるとマウスの動きが極端に遅くなり(三人称では適当な設定だと)、更にこのモードでは動く事が出来ないので銃撃戦だと危な過ぎる。しかも衝突判定に不備が有るようでObjectを透過して弾が当たったりする、といった感じで相当疑問を感じる作り。 またメインとなるステルスでの行動においても、敵のAIの気が付く判定には疑問があり、どこまでが大丈夫なのかがハッキリしない。戦闘時の動きも含めてAIの出来にはかなり問題を感じる。動きもスクリプト的で面白味に欠けるという面もあった。 |
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GRAPHICS & SOUND |
注:上記SSはデモからの物ではない。 グラフィックは結構高い環境を要求する割には大した事がなく、特にキャラクタのモデリングは随分と低ポリゴンという感じだしアニメーションも粗いという印象。サウンドも特に良い点は無い。 |
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その他 |
PCを含めた他の機種でも総じて評価は低かったようで(大体50-60点程度の評価が多い)、ほとんど話題にもならずに発売後すぐに消えてしまった作品である。中には面白いミッションも有るそうだが、自らゲーム本来のスタイルでプレイ出来なくなるような時間制限を設けてしまって自爆したのでは救いようがない。 |