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  03/11/05

基本データ 159MB    Ubi Soft Entertainment      公式サイト
最低動作環境 DirectX 9.0b / VRAM 32M以上でHardware T&L対応のビデオカード
GAMEPLAY  UKのUbiが製作中のコンソールベースのマルチプラットフォームのゲーム。海外のコンソールでは非常に評価の高いRaymanシリーズの製作を担当したMichel Ancelの新しいゲームという事でUKでは注目度が非常に高い作品である。私も昔どんなゲームかも知らない頃に優れたムービーを見た事が有って、ちょっと気になっていたゲームだ。ストーリーは簡単に言うと突然惑星Hyllisに襲って来たエイリアンに対抗して、主人公の女性カメラマンJadeが仲間と共に戦っていく内に、Hyllisの政府が絡んだ壮大な陰謀に巻き込まれるという物。内容的にはボリュームはそこそこ有って、途中Saveも可能である(装置及びアイテムが必要)。VIDEO系の設定も一部制限有り。

 ゲームはアクションシーンと探索(Adventure)シーンのパートで構成されており、ストーリーとしては戦闘と探索は分離している構成の様だ。戦闘もJade自身が魔法の杖を使って戦うパートと、ホバークラフトに乗ってのシーンに分かれている。どちらも比較的簡単ではあるが、その分戦略性といった要素は感じ取れなかった。実際のゲームではコンボ・アタックとか有るらしいがその辺は分からず(必殺技みたいなのは出せる)。製品版ではステルスでの行動やアクションパズルの要素も盛り込み、様々な乗り物を操っての戦闘も含まれていると非常に多彩でバラエティに富んだゲーム性を売りにしている。自由度も相当高く、ストーリーは一本道だが広大なHyllisの世界をサブクエストやミニゲームを楽しみながら自分のペースで進めて行けて、稼いだ金額で乗り物を改造したりといった要素も有るという話である。
 特に主人公が使うカメラが大きな役割を果たすようで、デモの中にも有るのだがHyllisに棲む生物の写真を上手く撮ってデータセンターに転送する事でお金を稼ぐ事が可能となっており、各地を冒険しながら未知の生物を探すという楽しみも含まれている。その他カメラは武器として使用したりとか、隠密行動時にシャッター音を利用して敵AIの注意を引くといった技にも使用可能となっている。

 ゲーム自体はやはりコンソールっぽさ(低年齢向け)が漂っているのだが、ユーモラスな面も有って世界観がちょっと気に入ってしまった。ゲーム中に出てくるキャラクタは皆個性的で良く出来ており、特に彼女の携帯するPDAの中にいるVirtual AssistantのSecundoなんかは傑作。
 操作性はコンソール主導にしてはPC版についてもちゃんと考えられており、KB+MOUSEでの操作はやり易い部類である。カメラ移動による操作の混乱は多少有るが、重要なケースでは起きないので許容範囲だった。

 最後に一つ気になったのはこれまでの主人公とはグラフィックが差し替えられており、これは前の方が良かったように思う。かなり製品版の出来やシステムに興味を惹かれるデモである。

GRAPHICS

SOUND
 グラフィックは全体的にデフォルメされたデザインを使っているのと、アニメーションのスタイルがちょっと独特。スタンダードな意味での綺麗さではないが、良く出来ているという印象は持った。特にホバークラフトでの戦闘シーンは非常に綺麗。
 それとサウンドも先に挙げたムービーもそうだったのだが、BGMが良質でこれもまた優れていると言えるだろう。会話もしっかりしている(ただし選択式会話の際の音声は無いようだ)。

その他  デモは最初の物の後にUpdateされたバージョンが出ているので注意。


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