<PC 購入>
02/09/03
PCを購入する場合の形態について4つに分類している。まずはそれぞれの簡単な解説を。
解 説 | 利 点 | 欠 点 | |
メーカー製PC SONY NEC 富士通 日立 東芝 IBM 等 |
メーカーのセット売りPC。大手家電メーカーから発売されている。 | 接続すればそのまま使える。大手メーカーと言う事で安心度も高い。 トラブル時にマシン構成がサポート側にてわかっているので、やり易いという面がある。 ソフトウェア(操作)面のサポートもしている。 |
特に中間から下の価格帯のマシンはゲームをやる事に関しては考えられておらず、ゲーマーには向かない。 また下のクラスほどグレードアップは基本的にやりにくい。 大量のソフトがプリインストールされており、HDの空き容量が少ない。また様々な常駐ソフトの為にゲームの動作が不安定になる可能性もある。 修理時の費用や時間が掛かる。 |
直販PC DELL EPSON COMPAQ SONY SOTEC 等 |
大手メーカーの受注型PC販売システム。様々なモデルを豊富に用意しており、ユーザー側で構成を変更も可能。 | メーカーは大手と言う事で保証やサポートは期待出来る。 ハードウェアの知識はあるが自作するのはちょっとという人なら、ここで自分の望むカスタムマシンを組んでもらえる。 |
比較的発注から発送までが長い。 拡張性は一応あるが、自作ほどではない。特にマザーボードは不明なこと多し。 |
ショップブランド | パーツ販売をしているショップが、自分達で組み上げて販売している物。基本的には直販と変わらない。 | カスタム可能な度合いは直販以上。自作の代行みたいに考えても良いだろう。 マザーボードがパーツ販売品なのでグレードアップがやり易い。将来的に自分でUpgradeする時に有利。 |
ショップ間の競争は常に激烈であり、買ったショップが数年間残っているという保証はどこにも無い。 ソフトウェア(操作)的な質問サポートも期待出来ないし、大手メーカーに比べたらその辺は劣る。 |
自作PC | 自分でパーツ単位で購入して組み上げるPC | どの様にでも組めること。またUpgradeに関してはもっとも自由度が高い。 故障時に自分でパーツを交換出来るので緊急時に助かる。 |
ハードの知識要。組み上げるのには特に高度なな知識はいら無いものの、マシンを壊してしまう可能性もある。 動かない時に通常は自分で解決方法を探さないとならない。 |
◎価格は?
これが最重要という人も多いだろう。だが標準クラスのPCならば価格面では特に差は無い。自作だと非常に安くあげられるという物でも無く、同程度の性能で直販PCの物の方が安かったりすることもある。ただしメーカー製セット販売PCではパーツごとの予算の配分の仕方がゲーム向きではないというのは多い。それとメーカー製でもハイエンドクラスのマシンならば十分にゲームが出来る能力を持っていたりするのだが、こういったマシンはビデオ編集等のハードやソフトを組み込んでいる事が多い為に、ゲームが目的の場合は余計な出費となる。
◎メーカー製の普及価格帯PCは何故ダメなのか?
まず第一にゲームマシンとして考えて作られている物はほとんど無いという事がある。基本的にCPUは速いのだがビデオカード(チップ)はかなり性能的に劣っていたり、またメインメモリが必要最低限しか搭載されていなかったり。基本的にインターネットを見たりWPで使ったりというのを考えて作成されているので、ゲームの速度は遅かったり(最悪動かなかったり)するのである。
◎メーカー製マシンの拡張性は?
メーカー製マシンの最大の欠点は拡張性が無いことである。「このゲームがやりたいのだが自分のマシン性能で可能なのか?」という時で、それが無理となった場合に足りない部分のUpgradeが出来ない事が多いのだ。これらは根本的にマザーボードに関係がある。
マザーボード(M/B)とはPCの各パーツをセットする大きなボードで、ここにCPUやメモリ・ビデオカード・サウンドカード等をセットする。全ての動作の基本となる基板であり、マシンの起動や動作に関わる最も基本的なプログラムをBIOSと呼ばれるROMチップ(電源を切っても消えない)に搭載している。
まず新しいパーツに交換する場合、「それをマザーボードが認識出来るのか?」という問題がある。と言うのは当然MBというのは発売された当時のPC界の仕様しか満たしていないので、その後に発売された新しい物には対応出来ない可能性がある。スロットの形状は合っていても、それを差してもM/Bは知らない規格なので認識してくれないということだ。
この場合パーツ単位(単体)で販売しているM/Bならば、その会社のサイトから新しいBIOSをダウンロードしてバージョンアップで対応可能(原則的に)なのだが、メーカー製PCではこういったサポートは(バグ対応以外は)通常行っていない。元々自社オリジナルとして作成したM/Bを使うのでこういったサポートまでは考えられていないし、そもそもこういったサポートをしたらユーザーが新しいマシンを買ってくれなくなってしまう可能性がある。根本的に古くなったら買い換えてもらうというスタンスなので、こういった改造は一切考慮されていないと思った方がいいだろう。パーツメーカー製ならば形状が違っていても変換基板(ゲタと呼ばれる)でグレードアップとかまで対応してくれたりする。
次にグレードアップする事を考えていないので、ゲームに取って重要なビデオカード及びサウンドカードを増設することが難しいというのがある。通常のシステムではビデオやサウンドカードに関してはそれぞれのカードを拡張スロットに差して使うという事になっている。しかしメーカー製M/Bではコストダウン&小型化の為にこれらをチップ化して基板上に直接搭載する場合が多い。
◎マザーボードはどの様な物が使われているのか?
メーカー製マシンは上記の様にオリジナルがほとんど。直販PCについても同様だと思うが、これはもしかしたらどこかのパーツメーカーの物をそのまま使っているという可能性もある。ただしカタログにはM/Bの型番等の記載は普通は無い。それに対してショップブランドではパーツとして自作用に単体で販売されている物からセレクトして使用している。これは通常記載があるし、無ければ聞けば教えてくれるだろう。この場合は後で拡張する時に相談も出来るし、自分でパーツ製作側のサイトよりBIOSのバージョンアップも可能だ。
こういったパーツ単位で販売されるM/Bは、他のメーカーのあらゆるカード類を接続されることを考えているので将来的な拡張性は高い。ただしもちろん特定のカードとの相性問題等は存在する。
◎選択肢として直販PCはどうか?
単体販売されている人気のビデオカードを選択したりも可能だし、カスタム度合いはかなり自由なので悪く無い。メーカー製セットPCに比べると後でビデオカードを交換したりにも対応できるので拡張性も高いし(自分のマシンを送ってカードの交換等のサービスを行っている会社もある)。ただしそれなりの知識、ゲーム仕様のPCを組む為の構成についてはわかっている必要はある。ハードウェアの知識はあるが自作はどうもという人で、大手会社でサポートもある程度は期待したいという人には向いている。ただしGatewayの様な例もあるので大手だからといって安心は出来ないが(~_~;)
それとよく聞く話であるが、カスタム仕様を発注するとかなり納期までに時間が掛かるというケースもあるので注意しよう。具体的に納期を確認してから正式に発注という方がいい。この辺はメーカー製マシンの方が勝る点だ。
目次