DEADLY DOZEN 2
            PACIFIC THEATER

                                   04/04/19


  MISSION

  公式サイト


<概要>

 nFusion Interactive/Infogrames(Atari)より2002年リリースのWW IIがテーマのTactical Shooter。一作目はヨーロッパ戦線が舞台だったが、本作では太平洋戦争をテーマにしている。明確な言及は無いが戦争映画"The Dirty Dozen"を題材としており、高い特殊能力を持っているがそれぞれの部隊からははぐれ者として扱われている人間12人を集め、彼等を訓練して結成された特殊部隊で極秘ミッションに当たるというストーリー。

 DD1(2001)は当初Value Softの様な扱いでリリースされたのだが、思いの外人気が出た為にこの続編が製作される事になり、その際に予算の関係で省かれていたマルチプレイをこのDD2では可能としている。このDD2は若干値段を高くしてリリースされたが、評価及び売れ行きはそこそこであったようだ。しかしゲームとしてはマイナーな存在であるのは確かだろう。知らない方も多いと思われるので、どんな感じのゲームなのか一応ムービーのリンクを載せておく。Coopも可能なデモも有り。
 残念ながらCoopを含めて現時点でマルチプレイのサーバーを見つけるのは困難である。海外通販であればもう相当安く手に入れられるはず。日本ではマニュアル付きの英語版がメディアカイトよりリリースされている(DD1はサイバーフロント)。


<VERSION>

 公式なPatchはV2.35が最終版だが、未サポートを前提にV2.38という物がnFusionよりリリースされている。このPatchはObjectの達成に同期してRespawn箇所を移動させる機能を持っており、広いMapにおいて死亡後の合流を楽にしてくれる。その代わりにこのPatchを導入するとマルチプレイにおけるSaveは不可能となる(その為にInfogramesの公式Patchとして認められていない)。またシングルプレイにおいて変な風になる可能性も有るので、マルチプレイをしないならばV235で止めて置いた方が無難だろう。
 注意点としては、どのPatchにしろ適用時にはゲームのCDがセットされていないとならない。次にV238については220-238と235-238が有って、現在のバージョンに合った物でないと上手く適用されない(バージョンはメニュー画面に表示される)。


<仕様>

*参加人数は16人まで
*シングルプレイと同じ形式で全12Mapをプレイ可能(順番はサーバー指定可能)
*成否に関してはゲーム中の条件の他に制限時間や死亡回数等の項目を付け加える事も可能
*進行中の途中参加可能
*全員がExitに到達しないとクリアにならない
*キャラクタ12人からクラス選択してプレイ可能でSkinはそのキャラクタの物となる
*プレイ中に一度抜けなくても、メニュー表示させて"Equip"にてキャラクタ及び装備を変更可能(一度死亡後適用される)
*シングルプレイのMapの敵(日本軍)を別チームが受け持って、ミッション達成の成否を争うMissionモードも有り
*Gamespyに対応



<ゲーム紹介>

 まずゲーム自体に関して言うと、基本的にはステルス系のゲームであって正面から撃ち合うタイプではない。システムとしてはHidden & Dangerousに非常に良く似ているゲームと言える。ミッションのクオリティは及ばないが、AIや安定性等上回っている点も有って悪くないゲームだ。しかし如何せん低予算という事でInfogramesが宣伝に熱心ではなく、メジャーなゲームに比べると相当知名度が低い。その低予算に関連してか、グラフィックは広大なアウトドア描画の割には軽いもののその反面重厚感に欠けるきらいがあり、また銃器のサウンドの迫力には不満が残る。戦場の重々しいシリアスな雰囲気の再現という点では若干弱いゲームである。
 草木の描画はなかなかのクオリティではあるのだが、距離に応じて描画が細かくなるタイプ(近付くに連れて葉が茂る様な描写になる)な上にその距離が近いので、やや不自然さを感じさせる面も。味方と敵のアニメーションも結構簡素化されており、走る時に腕や脚をブンブンと振って動くのは不自然さを感じる。

 特にここが凄いといった点は無いのだが、Coop対応ゲームが少ない中全ミッションをちゃんとCoop可能なゲームという事では貴重な存在。ミッションは12個有って結構長い物もあるのでボリューム感も有る。H&Dの様に長丁場のミッションを一回死んだら復活不可とはなっていないし、ルールはいろいろと設定出来るのでプレイはし易いと言える。基本的にはダメージに関してはシビアであって、ヘルスパックは有るが数発受ければ死んでしまうのが普通。しかしArcade設定にすればアクションFPS風に楽しむ事も出来る仕様。


<SERVER>

 設定項目はそれほど複雑ではないが、分かり難い特殊な物も有るので主な個所を解説。なお細かい解説はマニュアルではなくてReadmeに詳しい。ゲームの難易度及びDamage Realism(Arcade/Realistic)の設定はシングルプレイの設定がそのまま有効となる様だ。


 Allow 3rd Personは三人称の切り替えを可能にするかでCoopならばONで問題無い。Indiscriminate Minesは地雷の効果を味方にも及ぼすかどうかで、Friendly Area DamegeはGrenadeのダメージを味方にも与えるかどうか。List on Gamespyはサーバーの情報を送るかどうか(公開)。
 GameTypeはCooperative。その下段は使用Mapで、右端の+−にて追加削除を行う。Coopの場合Mission1を選んでおけば自動的にそのままシングルプレイ同様に進んで行く仕組み。Respawn Delayは死亡後の待ち時間、Lives per Roundで復活可能回数を設定出来る。いずれもCoopにおいては無制限で良いだろう。Enemy Lives Per Roundは特殊な設定で、Map内に配置された敵が何回復活するかを設定する。つまり敵の数を増やすOptionなのだが、死亡から数秒後にオリジナルのSpawn箇所に再度現れるので場合によっては意味が無いケースも(ただ目の前に出て来た所を何回も倒すだけになる)。相当数の参加人数になるとゲームが簡単になってしまう可能性が有り、一応敵を増加させられるのは便利なOptionではある。
 Max Squad Membersは個人が連れて歩けるAI隊員の数。最大でシングルプレイ同様に3人まで設定が可能で、ゲームに参加した各人が指定された人数以下の隊員を設定してゲーム内に入れる事が出来る。ゲーム中はSquadコマンドにて制御可能で、コントロールするキャラクタを変更するのもOK。死亡した場合は生き残っているキャラクタに操作が切り替わり、全員死亡した時点でまた全員が復活する。2,3人でプレイする際に各人に1人付ける程度ならば良いと思うが、あまり増やしてもCoopでは意味が無いだろう。またこれはクライアント側からはかなり重くなるようなので出来る限り避けた方が良さそう。Drop Item Deletion Timeは死者が落としたアイテムの有効時間。仲間や敵が落とした武器やヘルスパック等のアイテムを何秒間残しておくかの設定で、これをUnlimitedにすると負荷の原因となるので注意。またこれはMap中のVehicleが壊れた後の復活時間でもある。



<GAMEPLAY>

 戦闘に関してだとAIは比較的まともな部類であり、異常に遠くからこちらを発見するとか射撃能力が高いといった不自然さは見られない。しかし草木に関しては視界が透過する設定になっており、覆い茂った場所ではこちらからは見えないのに撃たれるといった事が起きて、Mapによっては非常に難易度が高くなる。戦闘時には一ヶ所に留まらずに動いてきたりもするのだが、相当高速で走るので移動中には結構狙い辛い。その一方で室内配備や定点での監視役といった固定配置型のAIも多く、これ等は攻撃中に動いて来ないので御し易い存在。攻撃では武器を撃っている時の感覚が軽く、敵に当たっているというイメージが薄いのは弱い点だろう。
 移動では見た目には上れなさそうな垂直に近い崖を登ってしまう事が可能なのは憶えておくとショートカットに便利。特徴とすれば数種の兵器(Vehicle)を操作可能な点で、長距離移動にも役立つし攻撃にも使える。運転手以外のプレイヤーは外に向けて持っている銃にて攻撃可能なのも面白い点。

 選択出来る隊員はそれぞれ10種程のパラメータにて能力設定がなされており、Medic, Demolition, Sniper, Machinegunner等役割分担してのプレイも可能である(BladeやFlameThrowerの専門家がいるのも面白い)。持つ武器とパラメータを上手く組み合わせないと撃ってもなかなか当たらないというケースも起こるので、この辺は慎重に選ぶべきだろう(参加人員内での複数のダブリは可)。
 システムとしてはスタミナの概念が有って、スタミナが無くなると肩で息をして数秒間動作が不能になるので戦闘前に起きないように注意しないとならない。スタミナのメーターは画面右上のキャラクタの脇に有り、これは運搬重量が多くなるほど消耗が激しくなる。武器やアイテムは敵の物を含めて拾って使えるが、この値が出来るだけ30lbsを越えないようにしておくのが無難。現在の重量はアイテム選択画面で見られるので、これが赤字ならば注意という事になる。

 マルチプレイにおいては国内同士であれば重さにはそれほど問題無し。回線幅がOKならListenでも十分にサーバー役も可能。マルチの安定性も問題無いレベルである。それとマイナーなゲームにも関わらず、Editorが優れているのかMod FriendlyなのかMap製作等が盛んであり、結構な数のユーザーMapがリリースされている。こちらのSpecForceのサイトに相当な数が置いてあり、DD1の全Mapをコンバージョンした物まである。ただしこれにはDD1のCDが必要であり、またインストール手順も非常に複雑なので試した事は無い(50MBの一括インストールファイルは正常動作しないので注意)。


<問題点>

 何と言っても人がいない点。テストした時には外国人らしき人も入って来ていたが、参加人員をちゃんと集めてから開催しないと現状では飛び入りには期待出来ないだろう。持っている人も少ないだろうし開催自体が難しいゲームになってしまっている。

 システムとしては仲間のヘルス状態が確認出来ないのが不便。Objectの進行状況はESCキーで見られるのだが、平行して複数の物が対象の場合には何処が残っているのかがMapでは表示されないので、例えば4つの内で#2だけ残っている時にそれがどれなのか判別出来ないケースが有る。それとObjectクリア後のExit地点については、集合位置がかなり限定されたエリアなので分かり難いケースが見られた。

 ハード面での大きな問題は、EAX3にまで対応しているのだがサウンドのポジショニングが不正確であり、どこに敵がいるのか声からでは判別がし難い。相当遠くにいるのに近くで声が聞こえてしまったりするが一番困る点で、場合によっては本当にいたりするので厄介だ。かといって切ってしまうと肝心の時に音の位置が分からなくなる。この点については相当数のサウンドドライバのオプションが選べるだが、どれが一番問題無い設定なのかは今後の検証課題となるだろう。グラフィックはDX7仕様の為に、最新のビデオカード及びドライバのバージョンによっては表示異常の問題も発生するようである。



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