一生懸命お手伝いをして、ずっと欲しかったお洋服を買ってもらったみほちゃん。早速、お友達のりぼんちゃんに見せに行きました〜 みほ、『リボンちゃ〜ん、見て見て。やっとお洋服買ってもらったの。』 りぼん、『わぁ〜、良かったね〜 私たちお揃いね』 みほ、『うん、おかあさんが、みほには大きいんじゃないのって言って、なかなか買ってくれなかったんだけど、りぼんちゃんとお揃いにしたいのって言ったら、なんとか買ってくれたの』 りぼん、『そうだ、せっかくだからおねえさんのところに見せに行こうよ〜』 みほ、『おねえさん…?』 りぼん、『この服なんだけど、ほんとはりぼんも、おりーぶおねえさんの服をまねっこしたの。おねえさんはすっごくきれいなんだよ〜 りぼんも大きくなったら、ああいう風にきれいになりないなぁ』 ということで、みほちゃんとりぼんちゃんは、おりーぶおねえさんのところへ行くことになりました。 |
てくてく歩いていくと、やがて、おりーぶおねえさんが住んでいるおりーぶ園にとうちゃくしました。りぼんちゃんを見かけた、おりーぶおねえさんは、おりーぶ園の入り口で、待っていてくれています。 おりーぶ、『りぼんちゃん、こんにちは。あら、そちらはどなた?』 りぼん、『りぼんのおともだちで、みほちゃんっていうの。おうちはコンビニをやっていて、みほちゃんはよくお店を手伝っているの。』 おりーぶ、『ふーん、そうなの。えらいわね〜 あっ、ひょっとして私たち、服がお揃いみたいね』 りぼん、『そうなのそうなの。今日はみほちゃんのお洋服を見せにきたの。』 みほちゃんはしばらく何も言えず、ただただ、おりーぶおねえさんを見ていました。 |
みほ、 『きれい…』 みほちゃんは相変わらず、ぼーっとおりーぶおねえさんを見つめています。 おりーぶ、『みほちゃん、こんにちは。あっ、あれ?どうしかしちゃったのかしら?』 おりーぶおねえさんに話しかけられて、はっと、みほちゃんは我に返りました。 みほ、『こっ、こんにちは、みほです。』 おりーぶ、『はい、こんにちは。私はおりーぶよ。なかよくしてね。お洋服、すてきよ。よく似合っていてかわいいね。』 なんてきれいな人なんだろう… みほちゃんはまだ、ドキドキしていて、おりーぶおねえさんの声もなんだかよく分からないみたいです。 |
おりーぶ、『きょうはゆっくりできるのかしら。よかったら、紅茶とケーキでもいかが?』 りぼん、『もちろん! みほちゃんも今日はいいよね?』 みほ、『うん、きょうはあるばいとの人がお店番しているから、夕方までに帰ればいいの』 おりーぶ、『それじゃ決まりね。そうだ、おうちまで手をつないで歩きましょうよ』 言うが早いか、りぼんちゃんは、もう、おりーぶおねえさんの手をしっかりつかんでいます。それを見たみほちゃんはちょっと恥ずかしそうに、手をつなぎました。 おりーぶ、『三人、お揃いの服を着て、こうして歩いていると、なんだか私に妹が出来たみたいな気がしちゃうなぁ。』 |
みほ、『手があたたかい…』 つないだ手のあたたかさは、みほちゃんの心もあたたかくしました。いえ、それは手があたたかったからなのではなくて、手から伝わるおりーぶおねえさんのやさしさが、みほちゃんの心をあたたかくつつんでくれたのかもしれません。 つないだ手と手、それがなんだかとてもうれしい… そんなある日の午後のお話でした。 |
あぁ、アナタは読んでしまったのですね〜(^^; だから、注意を書いておいたのにぃ〜 文書的な間違えなどありましたら、どんどんお寄せくださいね。でも、この内容に関してのクレームは一切受け付けておりませんのでご了承ください(笑) |
1998/10/23