その1・・・常盤台


 最初の目的地は城北エリア随一の高級住宅地といわれる常盤台。正式には「常盤台住宅地」といい、1930年に東武鉄道が開発した住宅地です。開発面積は約7ha。元々は東武東上線と伊勢崎線を結ぶ鉄道、西板線(西新井〜上板橋)の操車場用地として用地買収したのですが、鉄道建設は途中で挫折し、住宅地開発に変更したのが経緯とか。
ちなみに西板線の名残が大師線(西新井〜大師前)として現在も営業しています。
上の地図と比較してもわかるように開発当時の環状の道路が現在もほぼ残っています。
「環状の道路」

この道路をずっと歩いて住宅地を一周しました。道路の真ん中にある植樹帯(中央分離帯)が印象的でした。一般的にはこの程度(幅員9m)では中央分離帯は設置しないでしょう。
「クルドサック」

語源はフランス語で、「袋小路状になっていて通り抜けは出来ないが、末端が
環状になっており、自動車がUターン可能になっている道路」のことをいいます。
nbwater氏の調査によると、開発当時東京市の担当者が設置を強く勧めたからとか。
写真のように表通りから少し奥まった閑静な住宅地の雰囲気を醸し出しています。
歩行者専用道路(抜け道)

前述でクルドサックは「袋小路状になっていて通り抜けは出来ない」はずですが、実際には歩行者用に抜け道がありました。これも「歩車分離」でしょうか?しかし幅員1.5m程度で現在の仕様では少し狭い感じがします。