ウーストレル

 洗礼を受けずに死んだ赤ん坊の霊が、死後6ヶ月を経て肉体を得たものです。牛や羊に取りつき、みぞおちから血を吸って殺してしまいます。眠っている人間の首筋から血を吸うこともあります。姿を自由に変えることができ、若い男の姿で人間の女性と交わることがあります。生まれた子供は吸血鬼になります。ウーストレル自身もその子供も、土曜日だけは活動できません。ウーストレルを退治することができるのは、スポートニック(subotnik)と呼ばれる土曜日に生まれた人だけです。

例1
 マルコトゥルノフスコのヴィジツァ村のラチョじいさんは、戸外で寝ていた時にウーストレルに襲われました。そのウーストレルは黒い毛玉のような姿で、胸の上にのしかかってきてとても重かったそうです。


参考文献


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