2000年7月9日 イースタンリーグ 14回戦 西武−湘南(西武第2)

試合開始 13時  試合時間 3時間23分(手持ち時計)
天気 晴れ  風向・風速 レフトからライトへ約2m

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
湘南 0 0 1 2 1 1 0 2 0 7 13 0
西武 0 0 0 0 2 0 1 3 2x 8 14 2


○木村 1勝0敗 (15試合)
●小桧山 1勝3敗 (19試合)

本塁打 紀田1号 (5回=谷口) 古屋3号 (7回=谷口) 古木4号 (8回2ラン=平良) 古屋3号 (8回2ラン=阿波野)
三塁打 柴田2 (8回,9回)
二塁打 駒田 (5回) 古屋 (5回)
盗塁? 福本 (6回)
残塁 湘10 西11
併殺 湘1 【谷口−新沼−駒田】宮地 (4回)
    西1 【前原−古屋−大島】川端 (6回)
盗塁死 石井義 (1回)
失策 ポール (4回) 渡辺 (6回)
暴投 木村 (9回)

打者成績
湘南 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(三) 石井義 3 0 1 0 0 2 0 0 0 左安   四球 四球   一ゴ   三ゴ  
(遊中) 福本 4 2 2 2 1 1 0 1 0 三振   右飛 左安   左安   四球  
(指) 鶴岡 3 0 0 0 1 0 0 0 0 投ゴ   三振 二飛        
打指 古木 1 1 1 2 0 1 0 0 0           四球   中本  
(一) 駒田 5 1 3 2 1 0 0 0 0   三振 右安   中2 中安   三ゴ  
(左) 川端 5 0 1 0 1 0 0 0 0   中安 中飛   三振 遊併     遊ゴ
(中右) 小池 5 0 1 0 0 0 0 0 0   左安   遊ゴ 右飛   右飛   一邪
(右) 七野 1 0 0 0 1 1 0 0 0   三振   死球          
新井 2 1 1 0 0 1 0 0 0         敬遠   三飛   右安
(捕) 新沼 5 0 1 1 1 0 0 0 0   一飛   一邪 中安   遊ゴ   三振
(二) 八馬 4 2 2 0 0 0 0 0 0     中安 中安 右飛     二ゴ  
大野 0 0 0 0 0 0 0 0 0                  
 
西武 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(中三) 河田 5 0 1 0 1 0 0 0 0 三ゴ   三振   二直   右飛 右安  
(捕) 田原 3 0 1 1 1 0 0 0 0 中飛     三振 右安        
渡辺 2 0 0 0 0 0 0 0 1             一ゴ 遊ゴ  
(指) 高木大 4 1 4 0 0 1 0 0 0 四球     右安 右安     中安 中安
走指 赤田 0 1 0 0 0 0 0 0 0                  
(左) ポール 4 1 1 2 1 1 0 0 1 三邪     四球 一ゴ     左本 三振
(右) 大塚 3 0 1 0 0 0 0 0 0   左飛   右安   二ゴ      
犬伏 0 0 0 0 0 0 0 0 0                  
打中 柴田 2 2 2 1 0 0 0 0 0               中3 右3
(遊) 前原 3 0 0 0 0 0 0 0 0   左飛   投併   中飛      
打右 宮地 1 0 1 1 0 1 0 0 0               左安 敬遠
(一) 大島 4 0 0 0 2 1 0 0 0   三振     三ゴ 三振   守妨 敬遠
(三遊) 紀田 4 1 1 2 1 1 0 0 0     中飛   右本   遊ゴ 三振 四球
(二) 古屋 3 2 2 1 1 1 0 0 0     三振   中2   中本 四球  

注:守妨=守備妨害


投手成績
  湘南
  谷口 7 29 94 7 2 5 2 0 3 3 0 0
  阿波野 0/3 2  7 2 1 0 0 0 2 2 0 0
  中野渡 1 7 34 3 0 1 1 0 1 1 0 0
小桧山 1/3 6 26 2 0 1 3 0 2 2 0 0
 
  西武
  井手元 4 21 76 7 0 4 2 1 3 3 0 0
  後藤 3 14 52 4 0 1 2 0 2 1 0 0
  平良 1 5 17 1 1 0 1 0 2 2 0 0
木村 1 4 16 1 0 1 0 0 0 0 1 0


【試合の流れ】
1回表
石井義レフト前のヒットで出塁。福本変化球を空振り三振。鶴岡の初球に石井義が盗塁するも2塁で憤死。鶴岡投ゴロ。

1回裏
川名三ゴロ。田原中飛。高木大四球で出塁も、ポール三邪飛。

2回表
駒田外角ストレートを見逃し三振。川端中安、小池左安で1死1,2塁のチャンスも、七野はストレートを空振り三振、新沼一飛で先制点は奪えず。

2回裏
3者凡退。大島は低めの変化球を空振り三振。

3回表
八馬初球のストレートをセンター前ヒット。石井義フルカウントまで粘り四球。福本右飛、鶴岡低めの球を空振り三振で2死1,2塁。駒田一ゴロかと思われたが、イレギュラーバウンドしタイムリーヒット。八馬生還し先取点を挙げる。川端初球を打ち中飛。

3回裏
3者凡退。古屋はストレートを見逃し三振。川名は低めの変化球を空振り三振。

4回表
小池初球を遊ゴロ。七野死球。新沼一邪飛。八馬センター前ヒット。石井義四球で2死満塁。このチャンスに福本が3,遊間を破るタイムリーヒットで七野、八馬が生還、2点を追加する。この際、レフトポールが打球処理を誤り福本は2塁に到達。2死2,3塁でチャンスは続くが鶴岡二飛でチェンジ。

4回裏
田原はフルカウントから内角のストレートを見逃し三振。高木大ライト前ヒット、ポールストレートの四球、大塚初球をライト前ヒットで1死満塁のチャンスも、次打者前原は初球を投ゴロ(バット折れる)、1−2−3と渡りダブルプレーでチェンジ。

5回表
この回から投手後藤駒田左中間を破るツーベースヒット。川端低めの球を空振り三振。小池右飛で2死2塁。ここで後藤七野の代打新井を敬遠し新沼と勝負に出るが、センター前にタイムリーヒットを打たれる。駒田が懸命の走塁で生還し、1点追加。八馬右飛。

5回裏
大島三飛。紀田フルカウントからライトオーバーのホームラン。古屋左中間を破るツーベースヒット。川名二直で2死2塁。ここで田原がライト前にタイムリーを放ち、古屋生還。高木大1,2塁間を破るヒットで続くが、ポール一ゴロでこの回2点止まり。

6回表
石井義一ゴロ。福本レフト前ヒットで出塁。ここで鶴岡に代打古木古木の5球目に福本盗塁に成功、この時キャッチャー渡辺の送球が反れて一気に3塁まで陥れる。古木四球で1死1,3塁のチャンス。駒田がショートの横を破るタイムリーヒットで福本生還、1点を追加するが、川端はショートゴロでダブルプレー。

6回裏
3者凡退。大島は変化球を空振り三振。

7回表
3者凡退。

7回裏
紀田遊ゴロ。古屋センターオーバーのホームランも、後続の川名右飛、渡辺投ゴロでチェンジ。

8回表
この回から投手平良八馬二ゴロ。石井義三ゴロ。福本フルカウントまで粘って四球後、古木がセンターオーバーのツーランホームランを打って西武を突き放す。駒田当たり損ねのサードゴロ。

8回裏
この回から投手阿波野高木大センター前ヒット、ポールセンターオーバーのツーランホームランで阿波野をKO。西武ベンチが大塚に代打犬伏を起用すると、湘南ベンチはすかさず投手中野渡を投入。西武ベンチは代打の代打柴田を起用。柴田が期待に応えてセンターオーバーのスリーベースを放つと、次打者前原の代打宮地もレフト前にタイムリーヒットで柴田生還。大島の4球目に柴田が盗塁に成功するが、大島が守備妨害を採られてアウト。柴田も1塁に戻される。この際西武ベンチが抗議を行い、試合が5分くらい中断する。紀田ストレートを見逃し三振。古屋フルカウントから四球。川名ライト前にヒットで2死満塁。渡辺フルカウントまで粘るが遊ゴロ。西武が打者一巡の猛攻で、3点を返し9回に望みをつなげる。

9回表
この回から投手木村川端遊ゴロ。小池一邪飛。新井ライト前ヒットで出塁。新沼の3球目を木村が暴投、新井2塁に進塁でチャンスを得るも新沼はストレートを空振り三振でチェンジ。

9回裏
この回から投手小桧山高木大センター前ヒットで出塁後、代走に赤田を起用。ポール変化球を空振り三振。柴田の時に赤田が牽制で1,2塁間に挟まれるが、駒田が一瞬気を許した隙にかろうじて1塁に戻る。柴田2打席連続のスリーベースヒットで赤田生還。西武が同点に追いつき、この時点で試合時間が3時間を越えていたので湘南の勝ちは無くなる。ここで湘南ベンチは満塁策をとり、宮地、柴田を敬遠し紀田との勝負に出る。紀田はフルカウントまで粘って四球、押し出しで西武がサヨナラ勝ちを収める。


【気になる選手】
■谷口邦幸(湘)
先発。ストレートの球威はいまいちだったが、変化球の切れはよかった。中盤から制球が乱れ始めたが、西武打線の拙攻に助けられる。ソロアーチを2本打たれたが、要所は何とか抑えていた。

■石井義人(湘)
打撃ではバットコントロール、選球眼ともレベルの高さを見せる。対左投手は2打数1安打・四球2で、それほど苦にはしないタイプでしょう。この試合では空振りが1回も無かった。

■福本誠(湘)
打撃ではなかなかの選球眼を見せる。走塁面でも盗塁を決めたが、記録では捕手のエラーになっているみたいです。

■古木克明(湘)
左投手からホームランを打てたのが成長の証?。ストライクゾーンの球を見逃す事があまり無いが、難しい球を無理に打とうとして空振りするケースが目立った。

■駒田徳広(湘)
右投手からは2打数2安打、左投手からは3打数1安打と、右投手の時に好成績を残す。守備では9回の挟殺プレーでミスをして、サヨナラのきっかけを与えてしまった。

■小池正晃(湘)
打撃では好球必打がモットーなのか、とにかく早撃ちが目立ち、ボールを選ぶという行為はあまり無かった。勢いに乗ると怖そうなタイプ。

■新沼慎二(湘)
シーレックス捕手陣では最も期待している選手。リードは強気で、同じ球を続けて投げさせるのが得意のようだ。ただ経験不足からか、ピンチになると浮き足だってしまった。タイムリーヒットを放った打席はジャストミートだったが、その他の打席ではバットの芯に当てられず。

■八馬幹典(湘)
放ったヒットはいずれもセンター返し。もともと右打だったらしく、右打席ではシュアなバッティングをしていた。左打席はこれからの努力に期待。脚力もありそうだが、選球眼には多少難有り?。

■阿波野秀幸(湘)
左打者2人に対し、2打数2安打、被本塁打1。球威、制球とも本調子では無く、1死も取れずに降板。西武打線に勢いを与えてしまった今日の試合のA級戦犯。

小桧山雅仁(湘)
9回から登板。ストレート、変化球とも悪くは無かったが、勢いづいた西武打線を抑えきれず敗戦投手に。上手い牽制を見せたが、駒田の怠慢プレーでフイにし、リズムを崩す。満塁策も裏目に出て、最後は押し出しでサヨナラを与えてしまった。阿波野駒田に泣かされた?

■井出元健一朗(西)
先発。ヒット7本の内、5本を右打者から打たれる。ストレートの球威、変化球のキレともそこそこあったが、単調なリードのせいか空振りのとれる球はあまり無かった。失点はいずれも2死からで、集中力が課題のようだ。

■高木大成(西)
さすがに1軍の主力打者、ここでは役者が違った。長打は無かったが、シャープなスイングで安打を量産していた。走塁面も問題なく、完全復調と言っていいでしょう。

■ポール(西)
変化球にタイミングが合わず、打撃はいまいちだったが、左投手はあまり苦にしないようだ。外野守備での打球処理に難あり。

■柴田博之(西)
代打で登場。鋭いスイングで2打席連続3塁打を放つ。脚力も素晴らしく、足で稼げるタイプ。前日、夫人が出産したらしく、「お父さんおめでとう〜」の声援がとんでいた。

■紀田彰一(西)
ストライクを見逃す事が多く、選球眼はいまいち?。ホールランもたまたま当たったという感じでした。パワーはありそうだが、バットコントロールが伴っていないので・・・。

■古屋剛(西)
狙い球以外は手を出すことがあまり無いのか、ストライクの見逃しが結構あった。カットが上手くなれば、打撃で飛躍できるかも。