以下の文は97年の夏、心身障害福祉センター 「わかゆり学園」の文集「わかゆり」のために、 作成したものです。
はじめましてのごあいさつの替わりにさせていただきたいと思います。



平成8年8月25日、我が家の第3子として理在(りある)君が誕生しました。産まれたばかりのときの顔は、まさに福助。ママは一目で君がダウンちゃんだって事がわかったよ。

黄疸が出て医療センターに転院。そこで心臓の中にぽっかりと穴が開いている(心内膜床欠損症とそれに伴う肺高血圧)と診断されて、可能な限り早い時期に(体重が3kgになったら)手術しなければならないと先生から聞いた時には、頭の中が真っ白になってしまいました。

その後の4ヶ月は、ほとんど病院暮らし。10月には救急車に乗って、新宿の榊原記念病院に転院。ママは産まれて初めて定期券を買って、るんるん気分(?)。開店したばかりの新宿高島屋を横目で見ての病院通いが始まりました。手術までは心臓に負担をかけないよう、少しずつ体重を増やしていかなければならないので、ミルクの量が制限されてかわいそうだったね。

11月6日に5時間にも及ぶ大手術。小さいからだで本当によくがんばりました。経過も順調でミルクも好きなだけ飲めるようになりました。病院に泊り込んでお世話しているママもちょっとばかり余裕が出てきて、毎日病室でお茶会を開いて(?)、同じ境遇にあるお母さんたちから、いろんなことを教わりました。

12月9日に退院して、その後は熱も出さずに元気に過ごしています。現在9ヶ月、やっと5.5kgになりました。小さな小さな赤ちゃんで、家族みんなを楽しませてくれる理在天使に感謝しています。

この4月から、わかゆり学園にお世話になって、すみれ組の先生方のパワーを親子共々いただき、また、お母様たちの暖かいハートに接して、充実した時を過ごさせていただいております。理在君はまだ0才。出発点に立ったばかりです。ゆっくり大きくなっていきます。これからもよろしくお願いいたします。


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