生命の誕生はすばらしいものです。

この蘭を通してその喜びを知ることができました。

ここでは蘭の生命誕生を、種付け、播種、発芽、養生、育種、

開花の課程を写真を通して紹介したいと思います。

 

種付けから約4ヶ月目の種

@ 種作り: 

蘭だからって難しいことはありません。

ふつうの植物同様、めしべに花粉をつ

けるだけで、結実します。ただし、なか

には結実せず、すぐ枯れてしまうもの

もあります。

また、種ができても、播種後、発芽し

ない品種もあります。

結実確率は約40%くらいでしょうか。

(私の場合)

  

   

らんの種子は栄養分に当たる部分がまっ

たく無い種子で自然界では親株の周りに

ある<蘭菌>という菌の助けを借りて発

芽するといわれています。

よって、発芽率もあまり良くないのです。

しかし、今は、無菌繁殖法が確立され、

発芽率も飛躍的にupし、と同時にたく

さんの蘭が安く、わたしたちの手に届く

ようになりました。

 種子は完熟するとはじけ、中から何万

という粉状の種子が飛び散ります。

このような種子は、雑菌がつき無菌繁殖

ができません。そこで未完熟(青い状態

のさや右写真参照)の種子を用いること

で無菌苗を大量に得ることができます。

  

       上:未完熟種子

 中:未完熟ながら数日後はじけ

         そうな種子

 下:完熟し、はじけて中の種子

         が飛び散った様子 

  

   

 

発芽後約2ヶ月の状態  

A 播種:(たねまきのこと)

 得られた種子は消毒(表面をアルコ

ール等で消毒する)され無菌装置の中

で播種します。このとき雑菌が入らな

いように、万全の注意をすることが大事

です。播種後は日の当たらない明るい

窓際(直射日光はフラスコの中が蒸れ

るのでだめ!)

に置きます。約10日〜20日位で小さな

緑色のつぶつぶが見えるようになります。

これが肉眼で見られる発芽です。

   

C  植え替え(フラスコからフラスコへ)

 種子を播種後3〜4ヶ月すると4〜5mm

ほどのプロトコーム(上の写真状の粒)と

なるので、これを一つのフラスコに約50

粒ほどとなるように植え替える。その後、

4〜5ヶ月間フラスコ内で培養をおこなうと

約、5cmほどに成長した幼苗が得られる。

フラスコのゆりかごで育つ苗たち

植え出しを待つ胡蝶蘭の苗

水洗い中の苗黒い寒天を洗い落とす。

きれいになった苗、この後水苔で

寄せ植えをおこなう。

   

D  植え出し 

 幼苗も大きくなりいよいよフラスコか

ら出す準備が整いました。植え出す

場合、フラスコ内は苗の根がかなり張

っているのでこれをほぐすため水を入

れよく振ります、つぎに先の曲がった

針金で苗をかきだします。

 苗は根の部分に寒天が付着してい

るので水でよく洗い流します。

 つぎに、水苔で根をくるみふつうの

植え込み方で植え込みます。

 その後の管理は、直射日光の当た

らない、明るい場所で管理し、約2週

間後くらいからうすめの液肥をあたえ

ます。

  

E  播種から約1年でやっと植え出しがで

きました。これまでの課程にはいろいろな準

備や手順があり神経も使いとても大変です。

 その後、開花まで約2年かかりますが、そ

れを長いと思うか、楽しみに思うかは個人の

判断ですが、わたしは、開花までの課程が

楽しみでわくわくします。

 花たちが咲きそろった光景を想像しただけ

ですごくうれしくなります。そして、今現在、

私が作った世界でもたった一つの花が、わた

しを楽しませてくれています。

 その花たちに感謝したいと思います。

   

  

Misty Green × Coral Isles

一番の自信作