ハッサク、ナツミカン、ユズ、ポンカン、ウンシュウミカン等の総称であるが、一般的にミカンとして親しまれているのは、温州ミカンで、栽培面積、生産高ともに一番多い。
温州ミカンは、原産は中国で、紀州出身の徳川八代将軍吉宗が苗木を取り寄せて紀州に植え、改良を加えたものとされている。
大島においては、日前(ひくま)の庄屋で藤井彦右衛門という人が1848年の秋、紀州方面に旅行をした折り、同地のミカンに興味を持ち、苗木を大島に持ち帰り、試植したのが始めだと言われています。
(他に温州ミカンは、江戸初期中国から鹿児島にもたらされた「早桔」(そうきつ)又は「慢桔」(まんきつ)の偶発実生(ぐうはつみしょう)であり、苗木が鹿児島から出たため、サツママンダリンとの由来である。等の説もある。)
品種としては、早生(わせ)温州、普通温州があり、果実は、ビタミンCやAに富み、生食の他かん詰、ジュースになり、果皮は、調味料、香料として利用されています。
また、熟した果実の皮は橘皮(きっぴ)といい、漢方で、利尿、鎮咳、鎮痙、健胃剤として珍重されています。
さらに平成10年5月14日の山口新聞にみかんが発ガンを抑制する旨の記事が出ていました。
それによると、13日農水省果樹試験場の発表とのことですが、温州みかんに多く含まれるベータ・クリプトキサンチンというものに強い発ガン抑制作用があり、ガン抑制物質として知られるベータ・カロチンより5倍もの効果があるそうです。
毎日みかんを1、2個食べるだけで、より美しく、風邪も引かず、またガンにもならない。みんなでしっかり、みかんを食べましょう。
一石二鳥ならぬ一石何鳥にもなり、みかんの島としても、心強く思うところです。
それでは山口県での大島の占める収穫量、栽培面積はどのくらいでしょうか。
平成10年度では、収穫量は75.4%,栽培面積は61.8%です。
平成11年度では、収穫量は74.6%,栽培面積は64.6%です
また山口県での平成11年度の収穫量、栽培面積の上位は下記の通りです。
なお、()は、平成10年度のものです。
収穫量、栽培面積共に大島4町の順位は、平成10年度、11年度と変わりません。
収穫量、栽培面積共に昨年より増えてます。
山口県での大島の占める栽培面積の割合は昨年に比して増えているのに、収穫量の割合は減っています。
大島以外の市町村の方が豊作だったのでしょうか。
大島では、橘町の収穫量の増が目立ちます。
また、久賀町が栽培面積は4位にもかかわらず収穫量は2位と、栽培面積に対する収穫量が他町に比べ多くなっています。
あなた出身地は何位でしょうか。
市町村名 |
収穫量
順位 |
収穫量(t) |
栽培面積
順位 |
栽培面積(ha) |
橘町 |
1(1) |
9190(6870) |
1(1) |
426(401) |
久賀町 |
2(2) |
4300(3390) |
4(4) |
188(167) |
東和町 |
3(3) |
3810(3010) |
2(2) |
271(263) |
大島町 |
4(4) |
3730(2570) |
3(3) |
246(215) |
下関市 |
5(5) |
1110(799) |
7(5) |
79(90) |
防府市 |
6(6) |
997(779) |
6(7) |
83(77) |
豊浦町 |
7(8) |
864(560) |
8(8) |
57(62) |
柳井市 |
8(7) |
814(667) |
5(6) |
87(87) |
豊北町 |
9(9) |
743(516) |
9(9) |
52(55) |
岩国市 |
10(10) |
537(415) |
11(11) |
47(50) |
合併後の平成19年は、山口県での栽培面積は、1,200ha、出荷量は16,000tです、
出荷量の約80%は周防大島町が占めています。
またまたミカンに予防効果
上記に山口新聞にミカンは癌の抑止効果があるとの報道があったことを紹介していますが、13年11月24日の読売新聞にミカンをよく食べる人は中高年になって糖尿病や痛風にかかる確率が少ないとの農水省の果樹研究所の研究結果が報道されていました。
それによると50〜79才の男性で糖尿病にかかっている人の割合は、ミカンを食べる量が週に2〜3個以下の人は13.7%ですが、1日1〜3個食べる人は10.5%、毎日4個以上食べる人は6.6%となり、ミカンを食べる程明らかに糖尿尿にかかっている人は減少しているようです。
同様なことが痛風にもいえ、また、女性にも男性ほどではないですが、同様な傾向があるようです。こうなればもうミカンを食べるしかありません。各人その恩恵を受け、また、回りの人にももっとその実情を紹介し、宣伝していきましょう。