吹雪が止んだ



吹雪が止んだ

虚空への階となる急峻な稜線は

白い静寂の世界

埋没した岳樺の群が

疑っと、息を殺す

狂ったような風雪の最中に

紅い血を滾らせて頂に走った友は

まだ戻って来ない

清冽な寒気の中で私は見ていた

栄光と敗北の焦燥を