フクロウのペ−ジ
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      フクロウとミミズクはどう違うのでしょう

   フクロウとはメンフクロウ科とフクロウ科の全般、つまりフクロウの仲間すべての
  総称として扱われる場合と、フクロウ科の中のフクロウという1種類の鳥をさす場合
  があります。
  ミミズクとは耳木菟と書き、耳のある木の上にいる菟(ウサギ)を意味してるようです。
  どうしてウサギが木の上にいるのでしょう。それはフクロウの足がウサギの足によく
  似ているからです。
  ですから、木菟(ずく)とはフクロウのことを指し、耳木菟とは耳のあるフクロウのこと
  をいうのです。耳といってもそれに聴覚機能はなく、正しくは羽角(うかく)という擬態
  のために備わった飾り羽なのです。ミミズクといわれるものの仲間にはにはコノハズ
  クやトラフズクがいます。
  ここで扱うフクロウとはフクロウ科の中のフクロウ(英名 Ural Owl)という1種類の鳥
  を指します。

                           フクロウってどんな鳥

フクロウの祖先はおよそ1億年前、白亜紀に生存競争の激しい昼の世界から夜の世  界へと移り住むようになり、それにともない体はきわめて特殊な進化をとげてきました。
  

目は暗い林の中でもよく見えます。聴覚も大変すぐれ、高い音源定位能力をもっており、聴力だけで獲物をしとめることも可能です。
  

また、翼にはすぐれた消音機能があり、暗闇の中を獲物たちに気づかれることなく飛ぶことができるのです。
  

この消音のしくみは新幹線にも応用されているほどです。
  

図鑑をめくるとこんなことが書いてあると思うのですが、フクロウはいったいどんな生活をしているのでしょうか。

フクロウの生活を覗いてみようと思ってもなかなかその姿は見れません。それはフクロウがほかならぬ闇夜を活動の場としているからです。

       フクロウはどんな生活をしてるの?

    

フクロウは鳥たちの世界では大変な嫌われ者で、小鳥たちがフクロウを見つけると   みんなで嫌がらせをします。昼の世界では一番威張っているカラスやタカもフクロウ   を見つけると執拗な攻撃をします。

また、フクロウは人間がとても嫌いなこともあって、昼の間は杉林などの奥まった薄   暗いところで、誰にも見つからないように休んでいるのです。

昼はこんなに肩身の狭いフクロウですが、夜になれば闇夜の覇者としての風格たっぷりの猛禽へと変身するのです。


暗くなれば人間など怖がりませんし、開けたところへも出てきます。
   

私がフクロウ観察をしていると頭上の木へ飛んで来ることさえあります。「オーイ ゴロスケー」と声をかけてやると「なんだこいつは、オレの狩りの邪魔をしやがって」というような顔をして私の顔を数回覗き込んだ後、向こうの木へ飛び去るといった具合です。

狩りの対象とする動物はムカデ、カエルなど小さなものからハトやウサギといった大 きなものまで多様ですが、なかでも好んで捕獲するのはネズミです。

        フクロウは不思議な鳥

古来よりフクロウは良くも悪くも言われて人々のイメージの中に深く入り込んでいます。おそらく人々が寝静まろうとする頃、大きな声で鳴いて人々の心にいろんな思いを抱かせてきたためでしょう。


今日でもフクロウに対するイメージは様々な文化の中で継承され、鳥としては大変知名度の高い存在となっています。


しかし、その姿を見る人はいませんし、鳴声に気づく人もいません。


夜の家庭はテレビがやかましく、窓はサッシで遮音されてしまっているからでしょうか。
   

フクロウほど人々に親しまれながら、その姿が知られていない鳥は他にいません。
   

実にフクロウは不思議な鳥なのです。

 フクロウとは 「フクロウ目 Strigiformes」に分類される鳥の総称で、日本鳥類保護連盟の「鳥630図鑑・新装版」(1998年)によれば、全世界に146種類います。

フクロウ目は「メンフクロウ科 Tytonidae」2属12種と「フクロウ科 Strigidae」 28属134種に分かれます。


 日本で記録されたことのあるフクロウは、1975年西表島で唯一記録のあるヒガシメンフクロウ(以前の文献ではミナミメンフクロウ Tyto capensis )を含めて12種が載っています。
 

大半の鳥は目が頭の横側についていて、ほとんど360度を見渡すことができます。

ところがフクロウは目が顔の正面についているため、視野が110度しかない。ちなみに人間は170度。人間より狭いんですね。

その代わり、人間同様に立体視が可能となり、狩りに有利となっています。
狩る側としては有利だが、後ろが見えないのは狩られる側に立つと不利です。

そこでこの不利を補うべく、フクロウの首はぐるりと回転させることができます。まるで映画「エクソシスト」であったように、首だけ真後ろへぐるりんと回せるんですね。

また人間は目だけを動かせますが、フクロウはできないので、首を動かすことで視線を動かすのだそうです。
 ちなみに鳥類は色を区別できるそうですが、フクロウは目の構造から色を識別できないと考えられます。まあ夜はそんなに支障はないのでしょう。


聴覚も大変すぐれ、高い音源定位能力をもっており、聴力だけで獲物をしとめることも可能です。また、翼にはすぐれた消音機能があり、暗闇の中を獲物たちに気づかれることなく飛ぶことができるのです。 

音を立体的にとらえるために、平たい顔盤を持っていて頭の両側の違った位置に耳を持っています。それにより、狩りの方法は音のみで獲物を追跡し、獲物が止まると目を使って探すようです。

他に頭が右180度、左180度の360度回るため、体の位置を変えることなく周囲が見渡せます。 


以上ちょっと拝借しご紹介しました。