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■ W-FUNKY SAX PROJECT  金子隆博&藤野美由紀 ■ 高円寺 JIROKICHI 2003.7.10

サックスの金子隆博(FLASH金子 ex.米米クラブ)さんと、大阪から東京へその活動の場を広げての第一歩(正確には2歩目?)新鋭女性サキソニスト藤野美由紀さん、2人のサックス奏者のライブにいってまいりました。
JIROKICHIは前回に引き続きまた雨?と心配しましたが、ひどい雨にはならず、開場の15分前ぐらいにはお店につく。今日はサイト上は整理券なしだったように思ったのですが、誰もいない。入口には本日の出演者の掲示、よくみると「整理券発行中」とあり。
ドアをあけて、階段をおりる。カウンターで12番という整理券をもらい、気づけばリハ中、ステージをみるともなくみると、ひとりの男性と目があう。そのときは暗くてよくわからなかったけど、サックスをかかえていたので、あれが金子さんかぁぁぁ、かっこええ。
しばらく本屋で時間をつぶしたのち、ほぼ開場時間に中にはいれる。今回はちゃんとイスとテーブルがあるぅ。入口で声をかけていただいたサイト仲間のMamBOさんと席につく。

ほぼ定刻だったか、メンバーが現れる。ステージ左から、キーボードの松崎雄一氏、テナーサックス金子隆博氏、アルトサックス藤野美由紀氏 そしてその奥にドラムの佐野康夫氏、そしてベース石川俊介氏、ギター浅野祥之氏と総勢6名。

・・・本日曲名をちゃんと控えなかったので、音の部分はピンクにしてみます(笑)。

いきなりユニゾンのキメっぽいものから入る曲(だったかな?)、端からアルトにテナーがからむような見せ場のある作品、オルガンのバッキングがファンキー。後半の固めでホンキートンクなピアノも耳に残る。
アルトソロからテナーソロへ、藤野さんのアルトサックスは、元気があるというかストレートで強い印象を持ちました。対する金子さんは、テナーということもあるのかもしれませんが、色気があって、音もやわらかく滑らかな印象、・・・。

続いてはギターからはいる16ビートな作品。そこにサックスが絡んでいく。キメのきいた佐野さんのドラムもあいかわらずパワフルで気持ちいい。
テレキャスターの浅野さんは、タンタンと曇りなくしかしまろみのある音で正確にソロを弾かれて行く。ごまかしの効かない音色とゆ〜か、職人だなぁと思ってしまいました。
続いてのベースソロは、青い5弦、ワウをかけたりとか、途中でエフェクトを切り替えてのソロ。RX等でときどき、音がこもるなぁと思ったことがあるんですが、今日は効果的にびんびんきましたぁ。

あたまっから飛ばし系2曲、どちらもぴったっとエンディング決めて、かっこよかったです。

「こんばんは〜、今日は雨が、雨が?降る中、ありがとうございました。」と大阪弁のアクセントを気にしながら・・・の藤野さんのご挨拶。
頭2曲の説明と、セッションではいろいろな曲を持ち寄ることになるので・・・という話から、
なんと次の曲は「松崎さんがかかれた、RXの get it! get it!」だと、サックス2本でどぉなるのだ?「ゲリゲリですね。」と笑う石川さんに「ゲリゲリ?」とハテナマーク飛ぶ藤野さん(笑)。
RX以外のメンバーでやるのは初めてとのこと。うわっ。

ゲリゲリ(笑)。冒頭部分のサックスのテーマは、1小節めをアルトとのハモリで強調してその後ユニゾンで太くっといった感じでしょうか、この曲は何人かのサックス奏者で聞いたことがありますが、2本でもジャストで気持ちよかったです。
そして、金子さんのテナー一本になると、これがまた勝田氏らにはないセクシーさで(^^;。流暢に流れるようなテナーソロ。やはり、いろいろな方でひとつの曲が聞ける楽しみ、シアワセでやめられませんなぁ(笑)。

「イケイケ系で押し捲ったので・・・」藤野さんと金子さんが選曲すると、イケイケかドロドロになるんだそうです(笑)。「ここでしっとりした曲を・・・。では〇〇という曲、お送りください。

???・・・爆笑。「お客さんに送ってもらってどおするんだよ。」と石川さん。・・・お・おもしろすぎます。藤野さん・・・(^^;。

「えっ?えっ?、あ、すいません、えっと、お送りいたします??」。

・・・ストレートながら、はっきりとした抑揚をだしてのアルトから、吹き回し?がセクシーなテナーへ、見つめあい、音が絡みあい、先ほどのMCからのつながりとは思えない(笑)、しっとりとしたオトナなステージでした。

メンバー紹介。突然、松崎さんとじゃんけんする藤野さん。藤野さんの負け(笑)。・・・ということで?、松崎さんと逆サイドの浅野さんからの紹介
「なんてステキなギターなんだぁ」と思って紹介してもらい・・・だったかな?の浅野プッチャー祥之さん。私はお名前しか存知あげなかったのですが、角松さんらとやられてる方なのですね。8/28J&Bの渋谷AXでのインフォ。
「じゃぁ、ここにいる皆さんでバス貸しきっていくというのは、いいですよねぇ。」と藤野さん。「そのバス代誰がだすんですか。」とぼそっとこぼす浅野さん。一瞬引く藤野さん、が、すかさず「石川さん。」・・・「えっ俺が出すの?」不意をつかれた石川さん動揺(笑)。

そんな石川さんは、マイマイクで自己紹介(?笑)。MCを誉められた石川さんは、「1999年までは”アイツのMCはしょうもない”などといわれ」、信じられないという藤野さん。
そんな石川さんは松崎さんとともに、石:「いつだっけ?」松:「終戦記念日」石:「さすが昔の人はいうことが違う(笑)。」ということで、8/15にSTBでステージがあるということでした。

「今日は水筒違うんですね。」と藤野さん、「水筒?(笑)」・・・いつもの赤いクマちゃんから、ピンクのうさちゃんになってる(笑)。「ローディが探してくるんですが、名前がこれもユカちゃんなんですね(笑)。よくみたら”ゆかちゃんのボトルホルダー”・・・ということは、持ち主がゆかちゃんだから、私がゆかちゃんってことですね。」・・・わかったようなわからないような・・・(^^;
ということで、”ゼノン石川”なき今は”ゆかちゃん石川”(藤野さん談)ということで。
トーク絶好調ですが、さっきまで頭痛で薬を飲んでしまったという石川さんでした。お大事に。

そしてドラムの佐野さん、1?年の喫煙生活(なんか年齢とつじつまがあいません^^;)からおさらばできたのは、佐野さんのお陰だと。
なんのことかわからず、きょとんとした佐野さん。
はじめてあわせたときに、ドラムのあまりのパワフルさにとても太刀打ちできないと思った藤野さんは、これは(汗)と思って、禁煙をして本日に臨んだそうです。
その禁煙方法は、1日2,3箱すってた毎日から、思ったより早く本数が減らせたので、これはいけるかもと思って、1日昼間すわず、夜寝るまえにいっぺんに6本吸ったら「あ。いっぺんて、一度に6本くわえたわけぢゃないですよ。たてつづけに。(笑)」
そしたら、翌日気持ち悪くなって、やめられた。と。「でも、こんなことマネしないでくださいよ(^^;。」と。

「旅(ツアー)にいくと、夜呑んで、そのあとどうしてもラーメンいっちゃうんだけど、そこで6杯たべたらやめられるだろか(笑)。」と石川さん、さて、それはど〜だろぉ(^^;。

そして松崎さん、松崎さんは(佐野さんも)石川さんからの紹介ということで、どうやら、前回私がいったのJIROKICHIの是方さんライブのときに、藤野さんにあうかもと思っての紹介だったようです。
あ、ちなみに石川さんは、RXでお馴染みギタリスト福原さんから、「大阪にサックス奏者がいるって」(そらいますがな)紹介があったそうです。
今後の予定は石川さんと同じ終戦記念日(笑)。その他、日は違うがということで、石川さんと松崎さんの関内
Stormy Mondayのスケジュールをインフォメーション。

再び、曲のステージへ。

CMでもかかっていたという作品をジャジーにと。サックスのテーマからだったかな・・・?、スウィングなリズムに4ビートのベースといった渋いアレンジ、はじめ淡々とした印象をもっていたギターだったのですが、いやはや、渋く熱く、引き込まれていきます。ちょっと控えめなディレイ?な音もよい感じです。
ベースソロ、ドラムソロから、サックスのテーマに戻ってエンディング。

そして一部の最後は、藤野さんのバンドのオリジナルから一曲。テーマフレーズ、さすがに緊張もほぐれた感じで、力強く勢いがあってかっこいい。
ギターのカッティングの裏で流れる、パーカッシブルなシンセの音(木琴のような、ガムランの打楽器のような)もかっこよかったです。

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第二部

のっけから細かいリズムの旨みが強調されるようなフレーズ、難しそう、藤野さんがんばれ〜。パワフルなドラムがこれでもかと、襲い掛かるよう。
続く金子さんのソロ、タメも余裕で速さを感じさせない、さすがです。次々楽器が重なって、賑やかなステージへ。

藤野さんの仲間のトロンボーン奏者を迎えての演奏。神戸の復興を思って創られたという作品は、ちょっと切ないギターからはいり、ピアノの分散のテーマ(?)にはっとする。
16系?ちょっとアップテンポのオシャレ系という感じでしょうか・・・、ステキな曲です。
金子さんのフルートの音もステキ。(が、その好男子っぷりに”笛吹童子”を思い出したのは、私だけでしょう・・・^^;)ピアノソロがこれまたよかったです。

・・・と、22時近くなり、このあたりからそろそろ時間が気になりだしまして、すみません、きちっとメモがとれていないんですが、その後4曲あったかと思います。アンコールまではわかりませんが。
私は3曲めの途中から、出てきてしまいましたが、ここでは金子さんソプラノサックス吹かれてました。
そうそう、藤野さんのMC「それでは、ラストの曲、
2曲同時に、あ(違)、2曲続けて、」も思いっきり笑わせていただきました。その後のメンバーの「えっと、ぢゃぁ、ここからこっちは1曲め、そっちは2曲めね・・・」のツッコミも(笑)。

こんなトボケタ(失礼)藤野さんを囲んだちょっとアットホームな雰囲気と、一流の演奏人たちに拍手〜っなひとときでした。

お疲れ様でした!

(2003年7月12日)

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