お気に入りの音たち ライヴな音 Home

RX トーク・ライヴ   2002年8月11日 銀座山野楽器 本店7階イベントスペースJamSpot 第二部16:00〜


連日の猛暑、35.8度。東京の今年の最高気温をまた更新したらしい晴天の日曜日、トークライヴは初めてというRXの皆さんに会いに銀座にいって参りました。
諸事情で直前まで参加を悩んでいたイベントなのですが、15:30の開場ぎりぎりにお店につきました。

カウンターで整理券に引き換えると100番ちょっとの番号。いつぞやのACE氏イベントが300人近かったことを考えると割とゆったり見られるかな?
すぐに開場が始まり、人の列について7階までの階段を上る。


イスは100席用意されていたようで、立見が20〜30人ぐらいでしょうか。もう少し早くくれば座れたのに自分(^^;。
でも、ゆったり見られるスペースで、2度にイベントを分けてくださったことを感謝。
前面の大きなスクリーンもはっきり見え、ステージの上には高めのイスが4脚。メンバーと司会者さん用でしょうか。


開演10分前、お店?の方から、来場のお礼と諸注意がなされる。そこで禁止されていたカメラが、メンバーの意向で進行を妨げない程度によくなったことを告知。
「えぇ、持ってこなかったよぉ。」と会場から驚きとブーイング。さらにイベント終了後、握手会もあるというではないですか、そして帰りにはサイン色紙とポスターを下さると。
感嘆の声があがる。なんと至れりつくせりなイベント(笑)。

次に現れたのは司会者さん、なんと「魔人de SHOW!」でお馴染みの高杉”Jay”二郎さんでした。おぉ、これはRXのメンバーもリラックスできることでしょう。ちょっと安心(笑)。
「午前の回では、RXの皆さんも初めてのトークライヴということで、緊張されてて、質問コーナーは音楽的な質問に絞ったこともあるんでしょうが、一件も質問がでませんで、
ワタクシも長くやっておりますが、そのようなトークライヴは初めてでして(笑)。
ファンの皆さんもシャイでいっらしゃる(^^;。午後の回では多少プライベートな質問も受け付けるということですので、質問の方もよろしくお願いします。」と。はは・・。
そして、「一回目にも参加された方は?」と聞かれ1/4〜1/3ぐらいの方の手が上がる。
また、「2月のライヴに残念ながらいらっしゃれなかった方は?」と聞かれ、ちらほら手があがる。さすがにほとんどいかれた方ばかりなんだぁ。とちょっと驚いた。
そのライヴから「一曲だけ」ということで、「Riding Higher」のビデオが流れる。スクリーンいっぱいにブレンダさんの迫力満点なお姿。
RXメンバーの楽しげなステージ、く〜っかっこええ。


いよいよRXメンバーの登場です。
拍手とともに下手側のドアから、湯澤さん、松崎さん、石川さんの順に登場!!ステージ上に横一列に並ぶ。
向かって右から、湯澤さんは黒のちょっと光沢があるようなTシャツにピッタリとした黒のパンツ。サングラス(オレンジ色?すぐ外されたので、ちょっとわかんなかった。)
松崎さんは黒のインナーとパンツに、胸に模様のあるグレーっぽい半袖のシャツ。茶系のサングラスかな。
そして、石川さんは辛子色?っぽい横文字柄のTシャツの上にベージュの半袖シャツを羽織って、カラフルなクツがお洒落でした。やはりサングラスを。
カメラ解禁とあって、一斉にフラッシュがたかれる。「記者会見みたいだな(^^;。」と石川さん。確かに・・・。
フラッシュがおさまるのを待って、Jay二郎さんから・・・

---ご挨拶を・・・どうですか?2回目は、心理的には楽ですか?

「楽器がないとやっぱり落ち着かない。」らしい石川さん&湯澤さん。
松崎さん:「お暑い中お集まりくださいまして、ありがとうございます。皆さんと楽しい会話を楽しみたいと思います。」
湯澤さん:「会話なの?」とつっこむ。
カメラのフィルム巻く音が気になるステージ上の面々。「ヘンな顔とかできないよね。」と石川さん。「くしゃみ出る前とか情けない顔だもんね。」とやった瞬間、シャッターの音。
「おい今の焼き増しするなよ。…帰りにフィルム抜いてやってくださいよ、石川さん。」と石川さんに振る湯澤さん(笑)。

---RXとしての活動は久し振りと伺いましたが・・・

一同うなずく。
湯澤:「まっつぁんとはどれくらい(会ってない)?TD(トラックダウン)の3月?」
松崎:「いや、さるコンサートで。」 うなずく石川さん。
湯澤:「?あぁぁぁ、閣下のAX?。そうだ、二人きてくれたんだよね。」
石川:「そのあともマスタリングのときに」 うなずく松崎さん。
湯澤:「マスタリング?俺いってないよ。いつの?」
・・・(話は続く・・・中略・・・笑)
湯澤:「あ、最終TDでしょ?それだって3月じゃん。」
石川・松崎:「違うよ。」

…Jayニ郎さん:「あの、すみません、仲悪いですか?」(爆笑)

石川:「三人の場合、二人の意見が分かれたりすると、『どっちが優勢かな?』と僕がついたほうが勝つみたいな。」
と席をたって二人の後ろに回って説明する。
「石川くんのついたほうが勝つとは限らない(笑)」と湯澤さん。「そっか、俺マイナス要因?」しょんぼり?席に戻る。

ついさっき?も、「バッタがイナゴになる説」を説いた湯澤さんに、昆虫博士の松崎さんが「ありえない」と答えたそうで。
なんでも湯澤さんは「周りに食べ物がなくなれば、バッタも長距離を飛ぶようになって、イナゴのように集団で飛ぶ。」と。
カエルがメスばかりになると、繁殖のためにオスに変わっていくのと似たような話のようです。わかったようなわかんないような。
この他、ショウジョウバエ宇宙からきた説もありましたが、省略。(聞きたい方は別途・笑)

「夏休みの自由課題のコーナーみたいですね。」とJayニ郎さんにつっこまれる。

---やっぱり楽器がないとダメですか?(・・・なんとか音楽の話にもっていこうとするJayニ郎さん・笑)。

「楽器ないこと思い出しちゃったじゃない。」と石川さん。弾かなくてもチューニングするフリだけでも落ち着くらしい。

---ドラムなんかはいつも楽器に囲まれているワケですよね。

「そうそう、どんな広いホールでも、狭いライヴハウスでも、ドラムのサイズって決まってわけだから、自分からスネアの位置とか・・・。
 自分の…なんてゆーの・・・」 (「テリトリー!」と会場から・笑)「そうそう…(笑)テリトリーが決まってるから。」
石川:「1.5m四方ぐらい?」湯澤:「畳2畳として、1.8ぐらい?(笑)」Jayニ郎:「みなさん畳2畳思い浮かべてください(笑)。
湯澤さん、思い出したように「そう、アースシェイカーのドラムなんて、8畳の台にシンバルスタンドの足一本乗らなかったんだから。」
何しろシンバルとか連立してて、それを石川さんはキノコに例えて「ベニテングダケ」と称したそうで。色もそんな感じだったらしいです(笑)。

---キーボードも囲まれてますよね。

「下半身は見られてないか。みたいな。」とマジメ顔の松崎さん。(爆笑)

「ベースも楽器の後ろに隠れて安心するの。」石川さん
「つっこんでいいですか?それはないです(笑)。」Jayニ郎さん

「いや、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベース、フリーなんて、あれはベースがあるからスッポン○ンでいられるわけで、なかったら・・・」と石川さん。
「石川さんやりたいの?」湯澤さん。うわぁ(^^;
「じゃぁ次のライヴは楽しみですねぇ」Jayニ郎さん

---8月1日に「Kiss of Life」が出たワケですけどそれについては?

レコーディングは2月だったし・・・、

やっとでました。かな?」と湯澤さん
「ミュージシャンならみんなそうだと思うんだけど、作ったらすぐ出したいと思うんだよね。」と続ける。

「うん、次の日でもレコード屋に並んでほしい。」と石川さん。

再び湯澤さん「できた瞬間に聞いてもらいたい。ネガティブな言い方だけど、録ったあとにいろいろ思いつくワケよ。ああすればよかったとか(笑)。
お店に出ちゃうと思わないんだけどね。その前が長いと、『あぁ、うかんじゃったよぉ』とか」・・・なるほど興味深いお話でした。

---それぞれ、オススメの作品は?

石川:「”SARAH”新しい感じがしていい。久し振りの曲調だし、レコーディングしてても、頭から何も考えずに曲にすーっと入っていけた。

会場に”SARAH”の優しいメロディが流れる・・・。

---他の方は”SARAH”については…?

湯澤:「おっしゃる通りっ!」即答(笑)
松崎:「もちろんですよ。」

---では、松崎さんのオススメは?

”Show of courage”・・・(バックは”SARAH”のまま)この曲じゃないですけど^^;。」バックが切り替わる。打って変わって元気な作品。

ファンクものとしては、今までの中で最高傑作じゃないですか?

湯澤:「おっしゃる通りっ!」即答(笑)

---雷電さんはどの曲が?

僕は”SARAH”が」(笑)ほぉぉ、湯澤さんもそうなんだ。

「急に普通のリズムパターンじゃないのがいいよねってことになって、でも浮かばなくて、闇雲にやってできたみたいな曲。
頭で考えず、その場の空気で作った。新しいことと、ナチュラルなことが”にゅるっと”出てきた感じ(笑)。

何度聞いても飽きないの。当たり前のプレイって飽きるじゃない。それがない。」と湯澤さん。といいながら松崎さんをみて「え?違う?」

<飽きる>発言に首をひねる松崎さん。またしても意見衝突か?(笑)

この曲について、ブレンダさんのボーカルがもちろんいいという話になって、サポートメンバーの話へ・・

「サポートメンバーといっても、ほとんどバンドメンバーのよう、自由にやっていると思う、かといって慣れすぎず、その辺の距離感がよい」と。
ちょっと距離を置くというのは、RXのメンバー間においても必要なことと。。。

---・・・とはいっても、ツアーとなるとそうもいかないですよね?

湯澤:「そうなんです。さっき曲順決めました。(笑)」

Jayニ郎:「どうなったんですか?って知っちゃってもつまらないですよね。」

会場に向かって湯澤さん「紙に書いて、配ってやろうか?ここで会議みたいにして決めるってゆーのも考えたんだけど。」
「絶対決まんないだろうと(笑)」石川さん。

Jayニ郎:「例えば皆さん、オープニングはコレがいいとかありますか?」・・・静まる会場(笑)。急に下向いちゃったりして。
「ま、みなさんそれぞれ思いは別でしょうしね。」

Jayニ郎:「・・・そう一部と二部の間に、ちょっと魔人の取材があって、その後2時間ぐらい何されるのかと思ったら。曲順決めようって(笑)」

「たたき台ですけどね。」声をそろえる石川さんと湯澤さん。「結局リハやってみないとわかんない。リハやって、ダメじゃんとか(笑)」の湯澤さんに、うなずく二人。
「後はマネージャーからダメだっていわれたり(笑)」と石川さん。「そうそう、先にいってくれよとか。」と湯澤さん

---今度のライヴで「こんなことやってみたい」というのはありますか?

湯澤:「リーダー決めて、腕章つける。」 Jayニ郎:「それ本気なんですか?(笑)」???どーやら、第一部でのネタらしいです。今の第一候補はブレンダさんだとか。

「もうブレンダの指示で進行が決まるの。」「手あげたら、ソロとかもそこでやめないといけないの。」(笑)もう石川&湯澤トーク炸裂!
「インストなんか無くされちゃったりして(笑)。」「”私もっと歌う”とかいって、みんな歌入っちゃったりとか(笑)」あはは、やめてください。おかしい。

マジメなところは・・・(^^;

1週間きらないとわかんない。」そうです。「だって、リハ始まるのも1週間くらい前だし。」と湯澤さん。へぇぇ、そうなんですね〜(会場、驚)。
「リハ始まったら、あと6日もリハあるからいいやって、前日になったら、明日も本番前のリハあるからいいやって(笑)」湯澤さん。
「で、初日コケても、次があるからいいやって?」と石川さん。これにはブーイング(笑)。
「うそうそ、そーゆーこといってると、最終日コケても来年があるからいいやになっちゃいますからね。(^^;」と自己フォローの石川さん。

---やはりお客さんによるところが大きいですか?

「えぇ、もうお客さんに踊らされてるようなもんですから。」湯澤さん。手のひらの上で指が踊る。

「チンパンジーみたいに(笑)、止まりそうになったら、僕が後ろでネジまいて。」石川さん。「ネジ巻いて動けば、楽でいいんですけどねぇ。」と湯澤さん。

〜会場からの質問タイム〜・・・一瞬の間をおいて一人の方の手が上がる。

---何かを見て季節がかわったなぁと思うことはありますか?それはなんですか?

湯澤:「ヒグラシ」即答(笑)「あの声を聞くとあぁ夏が終わるなぁと。」
松崎:「ミンミンゼミ」

石川:「近所のスーパーとかいって…(会場・笑)季節の野菜とか果物とかみると感じるから・・”近所のスーパー”」

〜会場からの質問タイム2〜

---湯澤さんに質問なんですが・・・CANTAとRXで意識して(演奏等)を変えられたりすることはありますか?

湯澤:「ないかな…」即答、「CANTAはまだ3回しかライヴやってないしな・・・。みなさんはどうよ。RX以外の活動のときと」・・・と二人に振る湯澤さん。
石川:「あるときもあるし・・・そのときによるかな。」
湯澤:「あ、位置の違いはあるな。普通ドラムは一番うしろから、ほれほれって前のヤツらをのせるけど、RXは隣をみるとまっつあんがいる。そこに茶の間ができるというか(笑)。」
松崎:「ドラムと並ぶのキーボードぐらいですもんね。」
石川:「そう、メンバーというより、立ち位置は大きいかも。横一列に並んでとかだと(やり辛い)。。。。」

湯澤:「こんなんでお答えになりました?」

質問者:「はい、ありがとうございました。」

---最後にひとことずつ、お願いします。

湯澤:「今回のアルバムはかなり自信作なので、知らない人たちにぜひ広めてやってください。」

松崎:「ライヴあってのRXとも思っていますので、ぜひご期待ください。」

石川:「ここに来てくださってる方はみなさん、アルバムを買ってくださってるんですよね。ありがとうございます。
     もっといろんな人に、これい〜よ。とススメてください。よろしくお願いします。そして、友達を騙してライヴに連れて来い(笑)。」
 

Jayニ郎:「ありがとうございました〜。それではこの後は握手会の方に移らせて頂きます。」

3人は拍手に送られて、下手側の扉の向こうに消えていかれました。


さて、ステージ上には長テーブルが用意され、再び呼び込まれたメンバーは軽やかに現れる(笑)。が、何故かテーブルを背にステージにたたれました。
今日はとことん隠れるものがないですね(笑)。

立ち見の人から順番にステージへの列ができます。わりとさらっと握手がかわされ列が進んでいく感じ?
私も今日は特別なことばの用意もなく(^^;、まず石川さん、メンバーの中で一番お会いしているはずなんですが、あらためて「うわ、きれいなお顔をされた方だ・・・(汗)」、
そして松崎さん「やさしそう・・・」(ほんとはソロアルバムのこと一言いいたかったんですけど、あいかわらずタイミングの上手くつかめないヤツでスミマセン。)
最後に湯澤さんは「お気をつけて(お帰りください)・・・。」みたいにいってくださって(みなさんにだと思いますが)感激ですぅ。

なんだか、RXのみなさんのお人柄がとてもよくでていた1時間のイベントでした。もう少し音楽のお話も伺いたかったですけど。
でも限られた時間の中で、生でお話を聞けたことははなにより貴重な体験でした。暑い中ありがとうございました。


3人のクロストークを覚えていたり、書き留めたりできる技術がありませんで、もしかしていってること、いってる人違うかもしれません。お許しを。気になる点はご指摘を。

(2002年8月12日)