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大橋隆志 直伝「BLUES ROCK GUITAR」教則DVD発売記念イベント 2005.2.20(日) 14:00〜 @イケベ池袋店 

今回のイベントは、アトス・インターナショナルから2/19に発売された、
ギター教則DVD「BLUES ROCK GUITAR」(ATDV-074)の記念イベントとして行なわれました。
演奏も交えながら、参加者が書いた事前アンケートからの質問とその場ででた質問に
大橋さんが答えつつ、時には質問者をステージに上げ、進行しました。
・・・質問、答えともニュアンスでございます。ご容赦。

イベントの性質から、内容的には、教則DVDに準じるところが多く、
その部分は結構割愛しております。ぜひ、DVDお買い求めください(笑)。

私の理解したレベルで、書かせていただきますので、
目に余る誤り等ございましたら、ご指摘、フォローお願いいたします。
(2005年2月28日)

 

集まったのは5〜60人(女性、一割ちょっと?)ぐらいでしょうか、
拍手に迎えられ、ステージ中央の椅子に座る大橋さん。
出版元のアトス・インターナショナルの方から、「一発、なにか弾いて頂けますか?」
ということで、
ブルージーな曲をいっぱつ。
●アトスの司会者>DVDつくってみて、どうですか?

テレながら・・・「う〜ん、しゃべりがヘタでしょ。」そんなことないですよ〜、わかりやすくって
●デルタのスタイル

最近古い音楽にはまっているという大橋さん。「1本のギターで、コードからメロからリズムまでやってしまうという、
20〜30年代?デルタのスタイル(※)、映像も出てきて、以前CDで聴いてるときはそんなにわからなかったんだけど、映像みて、すげえって。」
※デルタ・ブルース:勉強不足でデルタのスタイルという意味がわからなくて調べたところ、アメリカのミシシッピー河とヤズー河にはさまれた三角州地帯で発生した音楽で、デルタ・ブルースというのがあるそうですね。ほとんどアコースティック・ギターひとつで演奏される、粗野でリズミカルなブルースだそうです。
●質問>ギターとアンプのマッチングについて

「勿論年代とか個体差はあるけど、70年代なら、ハムバッキング→マーシャル。
それ以前なら、フェンダーとかvoxとか。」
「シングルコイルなら、例えば、テレキャス→フェンダー 。」
ギブソン→マーシャル、ハコもの→フェンダー、VOX など。
音楽のスタイルにもよる。
●質問>毎日どのくらいギターにさわる?

「指弾きおもしろくて、結構さわるよ(笑)」
何分くらい?「15分を5、6回とか、そんな感じ(笑)」
MEMPHIS(THE OUTSIDERS)・・・セミアコ
●指弾きについて

もともとはカントリーミュージックが好きで取り入れるようになった。
ぱきぱきした音出したいときとか。音を短く弾きたいときとか。指をつかうと複音が同時にだせるからと実演。ピック弾きのような時間差がない。50年代・・の感じを目指してる(っていったかな;)、
マスターするまでに後10年はかかりそうだ。と笑う。
●質問>アドリブのヒント、コツ

スケールで覚えるのが一般的(という表現ではなかったが)だけど、「スケールよりも、自分のお気に入りのフレーズを増やすといいと思う。後は、歌い込んで楽しむ。」
●セッション

事前アンケートで希望した人とセッション。若いプロのギタリストさんのようです。大橋さんはセミアコ、お客さんはジェイルモデルを借りて。「Aのループで。」「(弾く)順番は?」「じゃ、目合図で」音の質もスタイルも違う感じで楽しかったです。演ってる二人ともたのしそう。終わった後、「今のアドリブだよね。」「はい。」「あぁゆ〜感じでいいと思う。」
●質問>ピッキングハーモニクスが上手くいかない。特に曲中で、いれようとしたとき。

・・・「見たほうが、早いから」といって、質問者をステージにあげ、直接指導。ハーモニクスがより出やすい場所を探す。ピックで(深く?)はじいた後、親指ふれる感じ。
●質問>早弾きのこつ、フィンガーノイズがでる

最初はゆっくり、必ず頭を感じながら、リズムをとって、段々早くしていく。テクニックというより、フィジカルな問題だから。フィンガーノイズについても、ゆっくりやってその原因をさがすところから。というような。
SHOT GUN SALLY(CATS IN BOOTS)・・・セミアコ
●オープンチューニング。

チューナーをつかわない、レギュラーからオープンGへのチューニング方法伝授。(DVDでもおっしゃってるのでそちらを参照ください。)
●スライドバーについて

最近重いのが好き。質によって音が違う。ガラスは甘い感じがしたり・・・(この説明もDVD参照くださいませ)。百円ライターなんかでやったりすると、意外性で驚かれたりする。
スライドバーつかって一曲・・・リゾネイターギターっていうんですか?;Antique Noelというギターでわ。。。
●質問>スライドバーをレギュラーチューニングでやるときに気をつけることは?(だっけかな。)

有名な人として、ジョージ・ハリスンをあげ、「開放はあんまり使えないけど、スケールはレギュラーなので、スケール弾くときに運指を間違えない利点はある。」
●質問>スライドバーで弾くとき、左手の指(スライドバーの隣の指)を添えてミュートする人が多いが、大橋さんがしない理由は?

(ミュート自体をしないと、スライド前の音が残って、汚く重なってってしまう話は、ちょっと前に済み)
「左でミュートすると、触れた指よりネック側の部分の響きまで消すことになるから(こんな表現ではなかったけど;)、響かせるために右で止めてる。」
●質問>ギターによってスライドバーを変えることはあるか。

「ギターというよりは、プレイによってかな。ガチャガチャさせたいとか、繊細にやりたいとか。」
●質問>ギター初心者なんですが、エフェクターは何を買ったらいいですか?

「エフェクター?」にっこりの大橋さん。「ディストーション系かなぁ。オーバードライブとか。アンプで歪ませるにはどうしても大きな音になるのでー。」「後は、空間系?ディレイとか。」ハードな音楽をやってるということで、「じゃ、オーバードライブ(笑)」
アダムの林檎のイントロ(聖飢魔II曲)・・・ジェイルモデル青

「なんかね〜、音楽的にやってることが、全然違うから(笑)」と、腕振って準備運動?で始める。
肝は右手だそうです。「直接楽器鳴らしてるのは右手でしょう。」なるほど。
●質問>青ジェイル、(ぶっちゃけ)どうですか?

「いいよ。(笑)、握りが好き。太くてかまぼこタイプのやつ。後、生で弾いたときに、バランスよく鳴ってくれて、ローから上まで。」
サスティーンがよく掛かるのでは?の質問には、「そうね。あ、でも。ロックするとサスティーン来るよ。」
●質問>大橋さんの今後は?

「3/5に大阪でクリニック(いたずらっこっぽく笑う)」ファンのそれは知ってるよというブーイング(笑)に「具体的に発表できるものは、今ないです。 ソロアルバムを試行錯誤していて、今年中には出したいと思ってます。」これまでにないスタイルだということです。
●質問>聖飢魔IIについて

「時期がくれば、あればあるで発表があるだろうし、なければないで、発表もないかも(笑)。」
首を長くしてまっているしかないようです。
●質問>アダムの林檎のソロのトリッキーなフレーズ(?)について、擬音つきで質問。

「あれは、縁起もん(笑)」そのときによって、大橋さんも何がでるかわからないらしいです。一応ポジションの説明と、最後のアーム使いが、アップダウンかの質問に、「どっちだろ(やってみる)、あ、戻してるだけ。」
●質問>キャッツインブーツのDVD

苦笑しながら、「出来てはいるんだけど。」権利的な問題が解決され次第ということのようです。
●質問>HPの更新はされないんですか?

ちょっとお茶目に「・・・更新するよ(笑)」
●質問>アダムの林檎のソロ(だっけ・・・)弾いてください

半分後ろ向きながら、試し弾き(笑)「えっと・・・(弾きながら)素人みたいになっちゃう;」気を取り直して、弾きまくる。おぉぉ。
●質問>バンド活動はやられないんですか?

「バンド好きだから、ありえるよ。」
●質問>指弾きのアーティストで勉強している方

「う〜ん、百人百様で。。。;」フレッド・マクダウェル、ブッカ・ホワイト、RLバーンサイド、サン・ハウス(←カリスマだそうです。)ライトニン・ホプキンス・・・という辺りを上げられてました。年代的にギリギリ映像も残っている(全てだったかどうか失念)ということです。
●質問>歌は歌わないのですか?

「う〜ん、あんまし、評判よくないし。」そんなことないですよぉ。
●質問>スライドバーのリクエストで、「フリー・アズ・ア・バード」?のさわりを

「ガラスなんだよね。・・・で、シングル(コイル)なんだよ。」といいながらも、手持ちのハムのギターで演奏。
FIRE AFTER FIRE(聖飢魔II曲)・・・ジェイルモデル青

歓声あがる(笑)、アトスの方にも「みなさん、そうなんですねぇ;。」これがないと始まらないようです。
大橋さんも首かしげながら苦笑(弾くのが大変って意味かな?)。手を振って準備。弾き上げるっ。
■サイン会

 

★覚えてることはざくっとこんな感じではないかと・・・とりあえず、ご報告はこんなところでございます。また思い出したら追記いたします。

全体的な感想としては、より実践的なイベントで、みているだけでも(笑)、とても興味深い演奏とお話でした。


(2005年2月28日)