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■ 是方博邦 Birthday Live 2days featuring 石井一孝 ■ 高円寺 JIROKICHI 2003.3.1

RXの石川さんと松崎さんが参加されるという、是方さんのライヴにいってまいりました。
ライヴ自体は、土日の2日間。17:30から整理券を出してるようでしたが、土曜日の今日はひどい雨風で。「明日もあるしなぁ」とぎりぎりまで迷ったんですが、意を決して出かけることに。
西武線の野方駅まででて、高円寺までバスでいく。JIROKICHIはバス通りから見えるはずと、曇った窓から、見ると、開場時間を過ぎているのに、お店の前は傘、傘。
リハーサル延びてるのかな。と思いながら、寒かったので、ちょっと手前のティールームで時間をつぶす。

19時過ぎに、お店に入ったときは、もう席はいっぱい、チャージを払う入口のカウンターのところまで、立見の人が溢れてました。
少し奥に余裕がありそうだったので、横からみることにはなるけど進む。トイレの前あたり、キーボードが良く見えるとこに立ちました。
ぼおっとしてると、人ごみをかき分けて、見覚えのある方々が…。うわっ、トイレにいらしたらしい石川さんと松崎さんでした。2人で一緒ってとこがなんかかわゆい(^^;。

10分押しほどで、メンバーが登場・・・といっても、現れたのはギターの是方博邦さん、ドラムの佐野康夫さん、ベースの石川俊介さんの3人。
本当は、3日がお誕生日の是方さんだそうですが、お店がお休みということで、今日明日のバースデイライヴ開催の説明などがされました。
「今日は2部構成で長いですけど、立ってる方大変かもしれないけど、我々も立ってるから大丈夫です。」と是方さん(笑)。
え〜、松崎さんと、石井さんは帰ってしまいました。」爆笑。んな馬鹿な(笑)。まだ出ても来てないってば(^^;。相変わらず面白い是方さん。
「では、私の曲で、”グレープ・シュガー」

Grape Sugar
まずは、トリオで一発。是方さんならではのサムピックのダイナミックなカッティングが効いた、アップテンポな曲。ギターはフェンダーの白いストラトキャスター。
Tシャツ、首元にはお洒落なスカーフが。石川さんは、キャップをかぶって、茶のTシャツとGパンだったかな?

「はい、日本語でいうと”ブドウ糖”。体によい、とりすぎると体に悪いという(?)曲でした。」笑。

キーボードの松崎雄一氏が呼び込まれる。(・・・是方さんったら、松崎さんのお名前失念されたみたいで、一生懸命、ゆういち?ゆうじ?(だっけかな)って石川さんに聞いてた。)
上下にセットされた2台のキーボードの前に、黒いタートルシャツをきた松崎さんが立たれる。機材はカーツェルのシンセとエレピかな・・・。

是方さんと松崎さんは、2年前のRXの沖縄ツアーではじめてお会いしたそうで。「流暢にキーボードを弾かれる方だなぁと」。今回は、「きていただいて…」「いえ、こちらこそ呼んでいただいて・・・。」とステージの上で「ありがとうございます。」の応酬でした(笑)。大人なお2人。

■クロス・トゥ・ユー
カーペンターズのカバー。歌は是方さんのトーキングモジュレーターでアレンジ。
えっと、流れるようなピアノソロがあったかな…(^^;。終わった後、ほっとした表情を石川さんと交わされた松崎さんが、印象的でした。

ボーカルの石井一孝氏さんの登場。長身で、舞台栄えする石井さんは、1月まで「風と共に去りぬ」の大阪公演をされてきた俳優さんだそうです。
「男前ですよね〜。」と是方さんが羨ましがってました。「目で食われそうだ。」とよく言われるという石井さん。
「もう、きっとみなさん、石井さんに釘付けで、”ギターいたっけかな”なんて後で思ったりしないでくださいね。」と是方さん。(笑)

さらに「次の曲はビートルズの曲を、アレンジして。・・・みなさん、ビートルズご存知ですか?、一時、流行って有名だったんですよ。」爆笑。

■カム・トゥギャザー
なんか、原曲よりハードでかっこよかったです。

「♯7の響きがいいですね〜。」音楽おたくだという石井さんは、妙に詳しいらしいです。
石井さんと、是方さんの出会いは、何年前っていったかな、六本木のピットインで石井さんが昼夜2回コンサートをやったとき、是方さんが石井さんのバンドのベースの方の紹介で参加されたとか。
「ボク、ピットインで昼夜公演なんて、初めてやりましたよ。」と是方さん。「そうですよね。舞台の世界ではあたりまえですけどね。」と石井さん。
「で、昼も夜もこんなにお客さんいるよ〜。この人スゴイ人なんだ〜。って」と是方さん。その時あった、大地真央さんのオーラが忘れられないそうです。
といいながらも、今日、駅で石井さんと待ち合わせた時に感じた、オーラも凄かったらしい。ミュージシャン仲間では感じることのないオーラなんだそうです。確かに花を背負ってらっしゃる感じ。

なのに、話は三枚目で、「次の曲は、スティングの、ポリスにいた頃から歌っていた・・・」という是方さんに、「人んちの妻の歌ですよね」と突っ込む石井さん。「???」の是方さん。
「だって、奥さ〜ん」って、ロクサーヌ? 笑い転げる是方さん。結構ベタですか?石井さん(笑)。

ROXANNE
丸く甘いギターの音色、ディレイが夢見ごこちのエレピ。雰囲気が、石井さんにあう。

■???
ここだったか、スティングの新譜からもう一曲、あったんですが、忘れてしまいました・・・。このエレピソロの音が好きだったのです。

続いては石井さんが作品を気にいって、今回のために是方さんのインスト曲に歌詞をつけたという、以前、F1のデーモンヒルの日本でのテーマソング?

HEART OF EARTH
英詩がのっていました。(石井さんのプロフィールを、サイトで拝見したら、上智の外国語を出られてる方なんですね。)ハードでスリリングで、キメがちょっとプログレで。みたいなかっこいい曲でした。

第一部終了---

また舞台から、客席をとおっていらっしゃる石川さん、トイレかと思いきや「大丈夫ですか?見えてますか?」などとお声をかけてくださる。そんなそんな大丈夫です。ばっちり楽しんでます。

---第二部

いきなり始まるインスト曲。ギターとシンセのユニゾンがあったり、ソロまわしがあったり・・・(だったよな)テンポもあって、ちょっと爽快で。
一番印象的だったのは、太いリード系のシンセソロ。ベンダーつかったり、両手でひっかくようなスリリングなソロ、リズムも正確だし、見入って聴き入ってしまいました。

続いて少し赴きの変わった、ギターもピアノも柔らかなトーン、ブルージーな作品。

いずれも、是方作品で、■パープル・サウルス??■Your eyes, Your mind だそうです。

再び、石井氏登場。

本人の性格とは違って?「さわやかでナイーブな青年」みたいな役ばかりくると(笑)。「まぁ、ある意味 100%のウソを、どれだけ100%の真実に見せられるかが芝居ですからね。」なるほど。

石井さんのセカンドアルバムからの曲を披露。

Meditation
うわぁ、きれいなハイトーン。女性キーというかファルセットがステキです。ボーカルとしての世界観が確立され、あれだけのバック陣を食ってしまってる感じがすごい。

ここで、是方さんが究極のお坊ちゃまだったことが発覚?。幼稚園の頃は白手袋した運転手が、外車で送り迎えしてくれたそうです。お家がボウリング場も経営されてたそうで、もう全て、マイボールマイシューズだったと(笑)。

「私のことは…もう・・・(汗)」、と恐縮しまくる是方さんですが、どんどん話を引き出してくれる石井さんトークがすごいかも!さすがの是方さんもタジタジ。。。

Absence
ピアノのイントロがきれい、コード進行が不思議・・・。そのためか、食い入るように譜面を見る是方さんと、松崎さんの姿が…^^;

■Be Myself!
アップテンポで伸び伸びしたメロディが気持ちいい。ファンキーな石川さんのベースも映える。

メンバー紹介。
佐野康夫〜。
「彼も男前ですよね・・・」とドラムの佐野さんを紹介。「俳優になりませんか?」と石井さん。首を横に振る佐野さん。
「あやかりたい」とドラムセットを触っては、頭につけたり体につけたりの是方さんに笑いの渦。「浅草寺じゃないんだから・・・」と下町育ちの石井さんにツッコまれる。
佐野さんは、AIRや、アースウィンドファイヤーのコピバン、アース・ウィンド・ファイターズに在籍のドラマー。(いろいろな方のバックをされて有名な方なのですね。存じ上げなくてスミマセン)
躍動感溢れるドラムを叩かれる方という印象をもちました。

松崎雄一〜。予定を聞かれる松崎さん。はい、今日明日と是方さんのライヴに出演します。」知ってますってば(^^;、ステージも会場も爆笑。
3月5、6日の「劇団☆新感線」のライヴに出る話を。「新感線ってハードロックでやったりするんですよね。」とさすが芝居畑の石井さん。
「えぇ、もうヘビメタだけで、ヘドバンありで首いたいです。」「マジですか?」

「あ、佐野君はなにかインフォメーションは」と是方さん。「あ、はい、今日明日と・・・」あなたもかい?爆笑。アース・ウィンド・ファイターズのJIROKICHIライヴの日程を、お客さんに教えてもらって答えてました。3/11、12、13。

■ここになにか、スローバラードがあったかな・・・うそかも・・・

「是さん、トーク、すごく面白いんですね。」と石井さん。「関西人だから、ボケつっこみしないとおさまらない。」という是方さん、でもシャイだと。そして、これでも、トークは抑えてるという石井さん。
「それで抑えてますか・・・(^^;」「えぇ、もう25分とか話つづけて、曲ちょっととか(笑)」「早よぉゆ〜てくれたら、曲減らしたのに〜(笑)」ほとんど漫才コンビの2人です。

さらにトークは続く。おじいちゃんの代から江戸っ子という石井さんに「浴衣たくし上げて、ガニ股で走ってきて(だっけかな)、てやんでぃとかいっちゃうの・・・?」
「ちょっとデフォルメされてるけど、そんな感じ」(笑)。どんな人見知りの人でも、初対面ですぐ打ち解けてくれるようになるらしい。

いよいよ、石川さん紹介。自らマイクスタンドのマイクを手にとり…、

「あぁ、やっとしゃべれる」(笑)「今日JIROKICHIじゃないみたいだなぁ。是方さんのテンションも、石井さんの影響かな。」是方さんからムーミンに似てるとかいわれる石川さん、
「あぁそんなことよく言われますね。ムーミン谷のイキモノに似てるって。こ〜ゆ〜のがいるんでしょうかね。スナフキンとか憧れますよね。ギター弾けていいなとか」そ〜ゆ〜話ですかい(^^;。

付き合い10年ぐらい?という是方さんがはじめて石川さんとあったのは、聖飢魔IIが「タモリの世界は音楽だ」のゲストで出たとき。
その後も聖飢魔II在籍中は悪魔の姿で是方さんのステージにたってくれた話など。会場から驚きの声があがる。
「私が悪魔だったことを知ってるかたぁ・・・」と石川さん、バラバラと手があがる。「悪魔ですからね、人間ではなかったんですよね。」と是方さん。「人でなしです。」石川さん。笑

その他の活動については、「RXは休止宣言をしまして、今はまっつぁんと2人で・・・ウソです。」またそんなことを・・・(^^;。
ベストアルバムの紹介とツアーのインフォ。「東京はリキッドルーム4/22、まだチケットいっぱい余ってますから、みなさんのために」(笑)うまい。うなずく松崎さん。

ボーカルの石井さんのアルバム紹介には、「受付に置いてありますから、今ならのサインをお付けして」と是方さん。会場も石井さんも爆笑。
「いいな〜、ボクのアルバム買って、是さんのサインが漏れなくついてくる(爆)、じゃ握手も」と石井さん。「全然売れなかったりして」・・・是方さん。

是方さんのアルバムは、HMVなどの”ジャズ・フュージョン売り場”にあるそうです。(HMVのJ-ROCK売り場を探したからなかったんだと知った私・・・)

WE WILL ROCK YOU
高校時代、クイーンのコピーをされていたという、石井さん。声でますね。かっこいい。この曲だったかな、歪んだようなベースの音が、ちょっと意外で新鮮な感じがしました。

■デイ・トリッパー
16ビートっぽくアレンジしたという。ドラムがかっこいい。松崎さんのピアニカ、久々聞きますが、ピアニカも演奏もバージョンアップ?

---第二部終了

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アンコール---

■ジャンピング・ダック・フラッシュ
是方作品。もう2年前ぐらいか、是方さんと米川さんのツインギターで聴いたことがありますが、今日はテンション系のピアノとのアレンジが新鮮でした。
ギターとシンセのユニゾンのきっかけで、リズムパートのソロが交互に展開されたのは、この曲だったかな・・・?(かなり記憶が怪しいです。)

そして、こんな満杯の会場、「今日は客席を練り歩くベースソロ、見られないだろうなぁ」と思っていたら、なんと、客席に降りられるじゃないですか?
もしかして、休憩時間に客席に現れたのは、導線の確認ですか?嬉しいです、石川さ〜ん(涙)。
ファンキーなスラップベース(メロディアスなやつもあったかな?)を奏でながら、お客さんに気をつかいながら。
そうそう、ベースソロの合間に、密かに隠し味風にシンセのバッキングが入ったりして、この辺りは阿吽の呼吸を感じますな〜(嬉)。
続いて是方さんも、客席に。お客さんも壁に張り付いたり、イスをどかしたり(笑)。
あぁこ〜ゆ〜ライヴ、ホント好きです!!!小さな小屋ならではの醍醐味!!手拍子する手にも力はいります。

再び、石井さん登場。
みんなで、是方さんにハッピーバースデイを歌う。
4回目の年男だという、是方さん、おぉ、とてもそんな風には見えないです。お若い!でも、「ストーンズとかクイーンとかのメンバー見ていると、まだまだだ頑張らねば」と。
そして、石川さんと会うとこのネタになるという、おじいさんになってもロックしましょうなネタは、…省略(気になる方は是方ロックユニットのレポご参照ください。・笑)。

■ビーナス
「私コーラスとりますから」と石井さんに言われ、「すんません、すんません。」と恐縮しきりの是方さんのボーカルで、是方ライヴではお馴染みの「ビーナス」。

・・・休憩をはさんで、3時間という楽しいライヴは10時40分、お開きとなりました〜。

(2003年3月1日)

・・・今回楽しみすぎて、メモほとんどなく、音楽的なレポが中途半端でスンマセン。で、なぜか、MCだけは鮮明に?覚えてる(笑)。

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