■ KISS THEFAREWELL TOUR 1973〜2001年 ■ 東京ドーム 2001.3.13
久しぶりの東京ドーム。席は1階の1塁側。ジーン・シモンズ側、ステージを右上から見下ろすような位置でした。
客はさすがに、年齢層が広く、国籍もさまざまといった風です。KISSメイクの人もチラホラ…
階段上に組まれたステージは、正面と左右に大きなスクリーンを携え、スクリーンにはさまれた形で2つのKISSの電飾文字。
天井からはKISSの大きなフラッグが2枚たれさがっていました。
19:15大音響とともに、天(地獄?)から降りてきた4人。
いきなりの、「Detroit Rock City」
音は正直かなりつぶれていて、輪郭がみえませんでしたが、
それでもヴォーカルは比較的クリアで、シャウトする声に衰えは感じられない。
なによりも私にはツインギターのソロ、エース・フレーリーとポール・スタンレー、二人が並んだ姿にメロメロでした。
なんたってデトロイトのソロなんて、高校の同級生か、弟の演奏しか聴いたことなかった私にとって、本物だ〜ってゆーだけでもすでに感涙ものなんです。
「Deuse」 「Shout It Out Loud」と懐かしのナンバーが続きます。
遠目でみてもステージにたつ姿はインパクトがあり、スクリーンの大写しは迫力満点。
とにかくキメのポーズだのそろいの動きだの、1つとして気を抜いた感じがなく、どこを切り取っても絵になるって感じ。さすがです。
エースのギターからはスモークが出〜の、ジーンはお約束どおり火を噴き〜ので、会場は盛り上がります。
何曲か続いたのち、ステージにはエースが一人。なきのレスポールがドームに鳴り響きます。
突如レスポールをステージ天井に向けて構えるとギターから発射された?光線により、天井で爆発が起こる。
2度ほど繰り返した後、イワク付きのレスポールはエースの手をはなれ宙を上っていきます。そして爆発…ウヒョ〜!
地を這うようなディストーションのベースが響き渡る。スクリーン一杯に映しだされたジーンの口元からは、赤い血が…
そこに見入っていると、ふっとジーンの体が宙を舞い。天井近くの小さなスペースに降り立つ。そのまま「God Of Thunder」です。
血がしたたる恐ろしい形相で歌う姿は、地獄絵図さながらでした。
そして、ステージ右の階段を駆け上がったポールは、そこにあるワイヤーにつかまったと思いきや、
そのまま客の頭上、空中を移動してドームの中央にあるステージへ。客席に囲まれ「Love Gun」を熱唱し、歌い終わるとまたメインステージへと。
次々繰り広げられる高級な芸当に、さすがに度肝を抜かされました。
今回ピーターの脱退によって代役を果たした、エリック・シンガーはキャットメイクを施し、「Black Diamond」を歌う。
きかせどころも見逃せません。
いよいよパーティーは終盤に、ステージを彩る花火はギターヘッドからも、ドラムスタンド左右からも火炎風車のように回ります。
お約束というお約束をやり終えて、アンコールは「I Was Made For Loving You」
そして、手をとりあって手をあげ、花束までもらっちゃってもう終わりなんだろと思いきや、
いきなり花束を楽器に持ち替えて、始まったのは「Rock & Roll All Nite」
恐ろしいぐらいの盛り上がり、ポールに先導されて、大合唱の嵐。
老いも若きも、国籍も超えて、会場全体がステージとなって、声の続く限り歌いつづけたのです。
・・・そして、また彼らは地獄に戻っていった。
二度と降りてくることはないのかも知れないけど、私の心に残ったのは満足感だけでした。
(2001年6月3日)
…書く書くといいながら、なんと3ヵ月近くもたってしまいました。あっ大枠はその日のうちにメモってるんですよ。
じゃなきゃ覚えてるわけがない。(^^;でもやっぱり忘れられないステージでした。
♪〜SET LIST〜♪
Detroit Rock City
Deuce
Shout It Out Loud
Talk To Me
I Love It Loud
Firehouse
Do You Love Me?
Calling Dr.Love
Heaven's On Fire
Let Me Go,Rock & Roll
Shock Me
Psycho Circus
Lick It Up
God Of Thunder
Cold Gin
100,000 Years
Love Gun
Black Diamond
<encore>
I Was Made For Loving You
Rock & Roll All Nite