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CANTA   2003年2月12日 新宿リキッドルーム

19:30過ぎ、無機質なシンセ音に重なるギター?下降系を繰り返すちょっと不安定なアルペジオのSEが会場に響く。
やがて上手から手をあげて、MASAKIさん、雷電さん、そしてLUKEさんが登場する。湧き上がる歓声。グリーンのライトが綺麗・・・。

ステージ中央後方にある、ドラムの雷電さんに向かう形で向きあう3人のシルエット、目で合図、緊張が伝わる。
歪むギターのアルペジオに続くイントロのきっかけで、飛び上がるLUKEさんとMASAKIさん、そして勢いよく、フロント左右の定位置へと散る。早くも気合いを感じる瞬間。

■DRY&HEAVY BLUES
■108
ハードに熱い曲、ノリの良い曲と2曲続く、淡々としているといったら語弊があるが、ギターを抱えて歌う姿に余裕を感じるLUKEさん。その横でステージに華を添えるMASAKIさんのベース。すでに上半身裸で激しいドラミングの雷電さん。
それぞれ自由な動きを展開しているのに、信頼感、親密さを感じるのは、バンドとしてのまとまりの証?

■Nothing But Me
三連のドラムのカウントから(いつも静まりかえった空間に響くこのディレイがかかったカウントがなぜか好き・笑)、ベースが重なる。少し前ノリなシャッフル系?ワウなギターが泣く。
速いフレーズ、ブレイク。かっこいい。イントロへと繋がる。指弾きベースが唸る!

ここで、お水飲んだんだっけかな?。改めてマイクの前に立つLUKEさん。
え〜、ちょっと西の方にいって、戻ってきたCANTAです。東京から、岡山いって、広島、名古屋いって、戻ってきました。」と。おぉ〜つ
「いや、お〜って話じゃないんだよ。そのくらい普通だろって(^^;」笑
「と、ごめん、鼻水でちゃった。」雷電さんからさりげなく手渡されるタオル→鼻をかむ、そして返すLUKEさん→それで汗ふく雷電さん。怪しい連携プレイ。爆笑
「な、ちょっとまわってくると、愛深まるだろ(^^;」こわ。

LUKEさんのMCは続く、「東京は何度かやってきたらあれだけど、他のところとか初めてだったりして、聖飢魔II解散後、初めて生ルーク見る人とかいるわけじゃん。だからあいさつしようと思ったんだけど、」
・・・言葉じゃないんだという話だったかな。「いってる言葉じゃなくて、”ココ”」と左胸にコブシ。「”ココ”で会話したいと思ってるの。」
”ココ”しかないじゃない。わかる?(笑)勘違いだって関係ねーよ。」(笑)「”ココ”で判断しろ。人の話なんて(耳だけで?)聞いても無駄だからな。」

ふと、「俺なんで、こんなモードなんだろ。なんか偉そうでゴメンネ(笑)」と両手をあたまの上でなんちゃってポーズ。(笑)

”ココ”から出たことを伝えるから、みんなも返してね。」(だっけかな)。「そうしないと、閉じちゃうからね。今は開きっぱなし、閉じさせないでね。ご開帳〜。」笑

「じゃ、こっから歌います。ビューティフル・・・」

■Beautiful
印象的なベースフレーズにのってやさしいLUKEさんの歌声が響く。
「・・・ビューティフルでした。」静かに湧き起こる拍手・・・。
しみじみと「・・・この拍手の感じ、伝わった感じがするね・・・」笑、「笑うけど、ほんと、”ノッテルかぁ”とかいって返ってくるのは、こういうとこのお約束みたいなところあるけど。こうゆう拍手ってゆ〜のは、伝わってる実感が・・・。いいよぉ、今日。」笑

「今日(外は)寒いけど。で、MASAKIは私生活もロックなんだけど、ロックは薄着ってことらしく寒いらしい。」
「ロックは薄着です。露出してなんぼですから。だからパンツはTバック」とMASAKIさん
「楽屋でも平気で着替えるからねぇ。」LUKEさん。後ろで笑ってる雷電さん。
「ここでも着替えるよぉ」とMASAKIさん。

・・・・・・。

LUKE:「するわけないじゃん。」
MASAKI:「するわけないじゃん。」なんか、同じポーズとりながらだったかな?(笑)仲良し風・・・(笑)。

ふと、
LUKE:「はあぁ、いい感じだと思うよ・・・。」
MASAKI:「何がいい感じよ。」
LUKE:「オレ」  爆笑

「次はいい加減に詞つけた、新曲を・・・」

「新曲っていってもアルバム10曲だし、ライヴでは他の曲もやってるけど。これは、ツアー決まってから渡した。それでもまとまる、プロフェッショナルだぁ。」
「でも、結構大変なんですよ。」とMASAKIさん。はは、正直な方(^^;

■ロマンティック・ウォリアー(?ロマンティック・ウォーリアー〜情熱の嵐〜だそうです。BBSで教えてもらった。)
濃い?リフ。ちょっと”移民の歌”っぽいリズムだったり、ハードな音なんだけど、キャチ−。みたいな曲でした。
ベースを高くあげて、ベースソロに突入。続くロングトーンで泣くギターソロ。そして早弾きへ。

速いリズムのシーケンス音。モニター着用の雷電さん。

リズムに乗って「いえ〜い、今日誕生日の人〜?全然みえね〜や。」目の上に手をやって会場を見るLUKEさん。
「じゃあ、今月誕生日の人〜。」何人か手が上がる。
「いたら君のために歌おう。こんなクソみたいな世の中に生まれたお祝いに(?よく聞こえなかった)」

■Happy Birthday To You
この曲はちょっとポップで楽しくって好きです。MASAKIさんとのボーカルのかけあいも、ほのぼの。

「オンベース、MASAKI〜っ」

ベースソロへ。ステージ上はMASAKIさんだけ。
歪むベース。速い、チョーキングあり、タッピングあり。スウィッチ奏法?あり。もうバリバリ音がする。ベースとは思えないような音とワザの数々。
ハチャトゥーリアンの剣の舞まで。かっこええ〜。

下手からタオルを首にかけた雷電さんが登場。ドラムにあわせて、8ビート系のベースソロも披露。

上手からLUKEさん「オンベース。MASAKIっ。スゴイねぇ。オレは何もやってないけど。」笑
「ありがとうございマンモス」とMASAKIさん。笑

「栄光の〇〇(←忘れた)Tバッカー MASAKI〜」そして「栄光のフルタイムトランクサー 雷電湯澤〜」笑

LUKEさんの話は続く、「MASAKIがスゴイのは、普通ベースソロとかやるとなったら、これもやろうあれもやろう、こんなことあんなことこねくりまして・・・」一気にまくし立てる。

MASAKI:「よく、しゃべりますね。(^^;」 LUKE:「オレもびっくりした(^^;。」爆笑

LUKE:「それが、MASAKIの場合、いつも同じようにできるの。スタンダードであれ。すごいよね。」拍手〜。
MASAKI:「サムライですから。・・・中井貴一じゃありません。」に、似てる。。。

「そうだ、この前いやなことがあって、話してもいいですか?」と突然話し出すMASAKIさん。
「野菜嫌いなもんで、焼肉とか寿司で生きてるんですけど、この前もスーパーに寿司買いに言って980円のパックの寿司。で、そこは人気でお母さんたちも並んで買ってるんだけど、
俺、味濃いほうで、パックに入ってるしょうゆだけでたりないから、”しょうゆください”っていったつもりが、”砂糖ください”って、お母さんに”ハハ、砂糖だって(笑)。”
お料理の基礎はさしすせそ。みたいな。。恥ずかしかった。」
笑いながらのLUKEさん、「あれ、なんで自分で思ってることと違うこといっちゃうんだろうね。小学校の時とか、友達に”ねぇお母さん”とかいっちゃって、”オマエのお母さんじゃねぇよ。”とかいわれて。恥ずかしかったよね。」あるある。(笑)。

「後半戦突入〜♪」

アコギの綺麗な響き。ハーモニクスに続いて、艶めかしいフレットベース、そうゆったりとあの曲が続く・・・
■Under My Skin

地響き・・・暗闇に、赤いライト・・・

■It’s A Fine Day
黄色いスポットに浮かびあがるLUKEさん。青いライトも重なる。

え?、変調したような音、頭弾いてベースが出してるの?初めて気づいた。シンセだと思ってた。びっくり。
・・・この歌、CDで聴くことはあまりないんだけど、ライヴでは前回に引き続いて、魂もってかれそうになりました。
今日は一層きた。ぐっと歌い上げるところで涙がでそうになった。ってか出た(^^;。
「地球は周るよ〜」からです。このときのLUKEさんから、私に伝わってくるものって、なんか凄いんです。
ほんとに「ココ」に響いてきますよ。LUKEさん。

地響きは続く・・・LUKEさんの鼻をすする音が静かな会場に響く・・・

■Irritation
で、このつながりもホントにやられます。ここでも泣きそうになった(^^;。このつながりはふっと、前曲からの緊張がとける安心感がそうさせるのかな。
ここはCDでも、体験できるかもしれません。
ミディアムテンポ、キャッチーなLUKEさんらしいメロの1曲。

■??(It's Gonna Be Alright?)
アップテンポ、キメがかっこいい。ドラムのフィルもかっこいいポップな曲。

■??(The World Is Mine?)↑曲名逆かも?^^;
パワフルなドラムに乗って、「も〜いいかい」?って歌詞が耳に残る。
この辺り、ちょっと、ベースかな・・・回る感じで輪郭がボケて、リズムとか全体がよくわかりにくかったような。。。私の場所のせいかな。

あぁもしかして、CDのバランスで聴いてしまった後の初ライヴだから余計感じたのかもしれません・・・。ま、私の耳のゆ〜ことですから(^^;。

■ニケ
タテにたたきつけるイントロのリズム、郷愁を呼ぶメロディ、LUKEさんのエチュードのような早弾きも見どころ、聴きどころの一曲。

■ア ソング フォー ジ アダルト
雷電さんのフロアタムがなる。何度かCANTAを経験すると「あぁいよいよ終わりだぁ」と感じる時かも。でも、寂しさより、この一曲で燃え尽きようと思う曲。

MASAKIさんの投げるコップが水しぶきをあげる。

リズムに乗って、差しで弾くフロントマンの2人(掛け合いだったかな・・・?)。LUKEさんの合図に雷電さんがうなずき、歌に突入。

ステージ狭しと暴れるMASAKIさん。自分のピックを大量にばら撒く。LUKEさんのマイク前にいき、ピックを投げる姿も見慣れてきたぞ。
MASAKIさんマイクの前に移動して、声を振り絞って歌うLUKEさん。

今度はスティックをとって、シンバルを叩くMASAKIさん、そのスティックを客席に、何本も手が上がる。

廻る、跳ねる。スライドソロ。ボトルを外して、高いロングトーンが会場いっぱいに響く。ギターを持ち上げたおれる。
ほぼ中央で聞いていた私は、ステージの様子は見えない。

・・・やがて、下手側、立ち上がったLUKEさんの上半身が見える。そしてっ、慎重に(笑)観客フロアへダイブっ。すぐさまとんでくるスタッフ。

崩れ落ちる観客、LUKEさんの姿もあっという間に消える。助け出すスタッフ、何がおこってるかわからない。

幸運なハプニングをよそに、ステージの上では、背中にベースをしょったまま、LUKEギターを弾くMASAKIさん。さらに盛り上がる会場。
再びベースに持ち替えて弾きまくる。MASAKIさんの弾き姿は本当にかっこいい。

ようやく上手側から姿を見せるLUKEさん。笑顔。ギターが手渡される。

会場全体でコブシが上がる。すごいグルーブ。余力は無用といわんばかりにパワフルなドラミングは止まない。引っ張って、引っ張って、引っ張って、熱いステージに幕が引かれる。

明るいステージ。笑顔でガッツポーズのメンバー。歓声が上がる。

「オンベース、MASAKI〜!」おぉ〜!「オンドラム、雷電湯澤〜っ!」おぉ〜!「そしてルーク篁でした〜っ!」おぉぉぉぉ〜っ! 

立ち上がってステージ前に現れる雷電さん、客席に投げ入れられるスティック・・・。

「サイコーだって、サイコーだって。」と笑顔で繰り返すルークさん。再び大きく手をふってバックステージへと消えました。

今日は、雑感なし!レポまんまのステージでした。

(2003年2月18日)