CANTA 2002年11月9日 CLUB JUNK BOX TOKYO BAY
私にとって7ヵ月ぶりのCANTAライヴです。不案内な場所で覚悟?はしてたんですが・・・。
いやぁ、走りましたよ〜(笑)。寒さ厳しい、ひと気のない浜松町駅の周辺を・・・。南口からでたら、地図がわかりにくくて。
というわけで、間に合わないかと思ったわたくし、開演の18:00の5分前に会場入りしました。場所は大きな通りに面した1階のライヴハウス。
入口はいると、3〜4畳ぐらいの奥行きのない横長のスペースに、チケ売り場とドリンク受付があり、ドアをへだててすぐライヴスペース、18時前の時点では、人が外に溢れんばかりでした(^^;。
ドリンク持っては入れんだろうの人で埋まった会場だったので、モスコミュールを一気飲み後、潜入。やはり横にながい会場のようで、入口はどうもステージ下手側にあるらしい。
とにかく人の頭で、ステージも見えない。マイクの頭がかろうじて、ドラムセットもシンバルは見えるけど・・・みたいな(^^;
確かスタンディングのキャパ450名って書いてあったと思うんだけど、600はいたんじゃなかろうか(^^;そもそも私のチケット番号500近かったし(苦笑)。
2階は関係者席のようで、下から様子が垣間見れるが、イスとテーブル?があり、開放してくれというぐらい余裕こいたスペースでした(重量制限あるんでしょうけど)。
はて、いったいどんなライヴが展開されるのかっ!
18時10分頃、歓声とともにあらわれ(た、らしい。見えない・涙)、頭をかき分け見ると、どうも湯澤氏は上半身裸にみえるが、
ルークさんは、完全に人の頭にかぶって何もみえない。やば、唯一みえるのは、プリントのTシャツMASAKIさんだ。あとはピーヴィーのアンプが見えるぐらい。
■??
状況に動転し、一曲目が何か記憶にありません。とにかく真中にでてきて嬉しそうにソロを弾くLUKEさんが印象に残る。
端からリラックスしてるぞ。いいステージの予感。
■ニケ
背伸びしたらギターがようやくチラッと見えた、赤くグラデーションがあるようなギターだったかと。
「ハ〜レ〜ル〜ヤ」タテに刻むリズム、一斉に拳があがる。エチュードのようなソロの早弾きもかっこええ。
■??(Nothing But Meのようです。)
1,2,3、1,2,3のリズムの湯澤さんのカウントで入る。
つぶやくような、メロディから、少し明るく展開・・・。力強いベース、叩きつけるようなドラム。ワウが強烈なギターソロが印象的でした。
「サンキュウ」 歓声!
「エクス・キューズ・ミー」 笑!
「ようこそ、CANTAへ。人生、い、いろ、いろは坂」???(笑)
「あぁ、かんじゃったよ。今日のキメはこれだけだったのに・・・」爆笑
「今日すごかったね、ヒョウみたいの降って、俺のいたあたりでは(笑)。もうバラバラバラって、ちょうど出るときだったんだけど」と傘をさす真似をしながら話す。へぇ。うちの方では何も。
■DRY & HEAVY BLUES
固めの?アルペジオから、太い音がガーンとくる。ギターはキラーのエクスプローラーみたいなのにかわったんだったか。いい音だなぁ、久々のロックに口元が緩んでしまう。
ネックをそらすように弾くMASAKIさん、LUKEさんと並んで跳ねるようにステージ上を暴れまわる。揺れが気持ちよい曲。
シーケンスのリズムが続く・・・
「ハ〜イ、盛り上がってる?」イエ〜イ!「後ろも盛り上がってる?」ちょっと小さなイエ〜イ。「あんまり盛り上がってないなぁ。でもいいや(笑)。」茶目っ気のある笑顔。
■Happy Birthday To You
「雷電湯澤さんに捧げます。」おぉ〜。
ギターを弾く手をまわしながら、時折ポーズをとる。4月に聞いたときより、ポップなアレンジになったかなぁ。シーケンスの感じもテンポあって、楽しい(^^)。
MASAKIさんとの掛け合い風の「Happy Birthday」の歌声が、なんかほのぼのとしてよいです。落ち着いたトーンのソロもほっとする。
うってかわって、ギターソロを彷彿とさせるベースソロ、音もフレーズも色っぽい、続くギターソロ。まるでツインギターをみているようにも。
ギターチェンジ、ドリンクを手にする、LUKEさん。脇では、ローディの森永さんが、忙しそうにパソコンをチェックしたり、ギターを用意したり。
すこし私の視界も開けてきた(^^;。
「スゴイ、ベースMASAKI〜っ」おぉ〜、汗だくのMASAKIさん。「かっこい〜」の声が会場から飛ぶ。
少し下がってたMASAKI氏でしたが、その歓声にすかさずマイクの前に飛んできて「もっかいお願いします。」(爆)再びの歓声に満足気(笑)。
「もう、スゴイベースにスゴイドラム。俺恵まれてるよね。」歓声。「CANTA・・・ずっと続けたいんだけどね。。。」ぼそっとつぶやく。
MASAKIさんに、自分もスゴイギターとできて嬉しいというようなことをいわれ、「すみません。気をつかっていただいて(^^;いいメンバーでしょ?」
「聖飢魔II解散して、自分の中でやりたいことがどんどん出来てきて、それがやっと表現できるようになった。こんなに集まってくださってるし、嬉しいな。なんてただ狭いのかなとか・・・(笑)。」狭い〜っの声。えぇホント狭いです(^^;。
「そんな狭いなんて、会場の方に・・・、スイマセン、また何かあったらヨロシクお願いします。」と冗談混じりに会場スタッフへ(笑)。
「今回まだCDでてないし、詳しい歌詞わかんないじゃない。・・・俺、今回すごく歌詞に魂こめてるの。CD出る前だからいうけど。でちゃったら見ればわかるし。」聴き入る観客。
電車の優先席とかで、ケータイメール打ってる若者をどうかと思いながら、見てみぬふりをする、そんな自分がどうなのかという葛藤があるという話から、
「もし、注意して喧嘩とかなっちゃって相手殴ってケガさせちゃったら”やっぱり悪魔だった”とか見出しついてでちゃうんじゃないかとか、逆に殴られて”悪魔、人間にやられる”みたいな(^^;。」・・・あの、それネタなんですか?(汗)
「たとえばテロも、やられたからやり返すみたいな・・・、そうなのかなぁとか、そしたらまたたくさんの人が死ぬわけだし、
そもそも、その手前にあったのはなんだんだろ、なんでテロが起きたのか・・・とか考えちゃちゃったり、
でも、自分の家族だったら、自分は戦場にいってしまうかもしれない。アメリカのことだからいえるのかも知れないけど、自分に置き換えたらどうなんだろうかとか。
色々考えたりしません?夜中とか・・・。そうなるともう頭もぐちゃぐちゃになって・・・。」
「そういったときに、”今は辛いけど頑張ろう。”みたいな歌が流れても、当たり前じゃんみたいな・・・。」
だから「俺にあう歌詞がつくりたいと思った。」・・・と。「カオス」の部分を歌いたいと。「力づけられたりもするし、いやになっちゃったりもするんだけどね。」
「あはっ、何いってるんだか、よくわかんないよね(照)。」わかる〜の声。「ありがとうございます。」
「なんてことを、レコード(CDです)が出たら話すことはないので、今のうちに。次はもっと楽しい話するから、また来てね。」
「じゃぁ、もう1曲、大事な歌。ビーティフル」
■Beautiful
ちょっと色々考えてるうちに、気づいたらソロに・・・(^^;手元が見えないんだけど、音からボトルネックつかってたかな、シンプルに終わる。
アコギに持ち変える。「(気持ち)伝わるといいな・・・」静かに温かい拍手・・・。
「あ、知ってる人は知ってると思うけど、ツアーが決まって、1/21が新宿LOFTで、2月の12日だったかな、新宿リキッド・・・。別に新宿とか特に好きなワケじゃないんだけど(笑)。」
「CDも出てるから、ノレるし、人によっては涙するかもしれないし(笑)、人生いろは坂。」教訓ですか・・・?;
■Under My Skin
フレットレスベースがアンニュイな世界を醸し出す。弦をすべるMASAKI氏の指に釘づけになる。アコギとの雰囲気もよい。
ファルセットも曲にあった作品。
地響きのようなSE・・・スモークがたかれる。
■??(アルバムを聴いたらIt's a fine dayのようです。)
微妙なテンションの和音をかきならす、アコースティックギター。
歌詞を聴いて、あ、この曲かと思うほど、伝えたい気持ちが前にでたアレンジにかわってました。(ファーストライヴの7曲め??)
やがて、ドラムとフレットレスベースが重なり、情感タップリ歌うLUKEさん、気持ちに流されることなく生まれるドラマをささえる、リズム隊の2人。
潮が満ち、引くように・・・。でも、アースの叫びのような・・・地響きは止まない。
■Irritation
キラーのギターに・・・、LUKEさんの歌から始まるメロディー。ゆったりとした作品。
1コーラスおわって、客席に向けられるほっとしたような笑顔。その後もね、今までにみたことないぐらい、穏やかな表情されてると思いました。
■??
ハードに展開する曲。
今回手元も見えず、ここで思ったんですけど、曲中のギターフレーズはシンプルで、それ以外のポイントのリフやソロに注力してる?歌は歌、ギターはギターのメリハリがよいように思いました。(気のせいかもしれませんが(笑))
トリルの効いたこの曲リフもぐっときましたよ〜。湯澤さんのおかずにもドキッとする。何より3人とは思えない音の厚味がスゴイ。
■108
タテに刻むドラムが会場に響き渡る。「ヘイ、カモン108っ!」一層大きな歓声。飛び跳ねる。間奏で、跳ねながら移動・・・、MASAKI氏のマイクで歌い続ける。
挙がる腕、腕。。。
■ア ソング フォー ジ アダルト
フロアタムが効いた湯澤さんのドラムにのって、頭をふる人。腕を挙げる人。それぞれが自由に場を満喫しているのがわかる。
もうすぐ終わってしまうという思いが余計気持ちを熱くさせるのか。
何度も廻るLUKEさん、サイケでヒステリックなギターの音に酔いしれる。どこまでも速いギターソロ。LUKEさんのピックをホルダーからとってバラまくMASAKIさん、自分のポジションにもどっても、ピックを撒きつづける。
ギターを肩からはずし、叩く、マイクスタンドにこすりつける。気持ちがクラッシュする瞬間。
どこからか現れたスタンド?ちょっとハンガースタンドのような、そこにロープ?、しゃがんだと思ったLUKEさん、立ち上がってロープを引くと縛り上げられたギターが、ゆっくりスタンドにくくりつけられる。
うっすらと笑みを浮かべたLUKEさんがロープをたたきつける、悲鳴を上げるギター、さらに大きなペンチを手にしたLUKE氏、一本ずつ弦がぶち切られていく、客席に向かって手があがり、そのたびに歓声。クレイジーなパフォーマンスは最高潮に達す。
新たなギターが手渡され、いつもの笑顔。「どうもありがとう。」
「CANTAっ、オン・ベース、MASAKI!」拍手〜、「ドラム、雷電湯澤」拍手〜。そして静かに「LUKE篁・・・」大きな拍手〜。
客席に投げ入れられる湯澤さんのスティック・・・。今回もあっけないほどさらっと、バックステージにもどり、アンコールはありませんでした。 19:40
ライヴとして、楽曲、演奏、パフォーマンス、どれをとっても申し分ないと思いました。(モチロン個人の好みというのは、なんにでも付きまといますが。)
別の次元の感想として、歌詞にそこまでの思い入れがあるとは、私は篁さんのひととなりをよく知っているわけではないので、私には意外だったかな・・・。
それとも聖飢魔II解散後の心境の変化なのか・・・。
「カオス」の部分を歌いたいということをおっしゃってました。
私は「カオス」を理解していないので、それは混沌としたことという意味なのか、こうあるはずなのにどうしてこうなるのか・・・というようなことなのか、それをストレートに表現?
そこはゆっくりアルバムで確認させていただきたいと思います。あえて今デモの歌詞を見るのはやめておきます。
それから、今回・・・LUKEさんとてもいい表情をされていましたね。おだやかな表情、エクスタシーに満ちた表情等々・・・。様々な表情、表現にひきつけられるライヴでした。
お疲れさまでした。
(2002年11月10日)