CANTA 2002年4月13日 新宿リキッドルーム
※今回曲名聞いたものもありますが、レポート上は■番号表記にしてます。あしからず。(12/8アルバムから想像つくものはタイトル入れました。)
17時過ぎに会場につく、もう開場してるらしい。リキッドルームの7階までの階段は人でぎっしり、ここで火事でもあったら(^^;状態。壁に番号が貼られてる。B?
直前で話題になったファンクラブのアルファベットなし番号と、Bから始まる一般チケットに優先順番はあるのか論争?はどうやらファンクラブに軍配があがったらしい。
壁の番号をみながら、ほぼ600番近いチケを持つ私は、狭い階段を突き進み。受付を済ませるとコーラを一気飲みし、デモCDを購入。
会場に入るとほぼ中央上手寄り、前から15番目ぐらいかなバーのあたり(最近この位置定番だなぁ)をキープ。あとは始まるのを待つのみ!
18時15分過ぎたころ、ライヴの諸注意もなく、突然BGMがフェイドアウトしたと思ったら照明が落ちる。「えっ?始まるの?」ってな具合。
アコースティックなギターの響きに、割れるようなノイジーなフレーズが重なる。長い…。暗いステージ上に動きはない。息を呑みステージの様子を伺う観客。。。
やがて上手からメンバーがあらわれる。おぉ・・・大きな歓声。遠目にはほとんどシルエットの3人。。。
下手から、アニメタルでも有名なベースのMASAKI氏、中央にドラムの雷電湯澤氏、そして上手にギター&ヴォーカルのLUKE篁氏。まぎれもなくトリオだ…。
■NO.1(アルバム聴いて、Dry&Heavy Bluesではないかと)
SEのフレーズに続くように、ナチュラルなギターが入る、ステージが明るくなり、雷電さんのドラムに続いて、後ろ向きのLUKEさんが左まわりで一回ターンをして正面を向く。
わおっ、初っ端から熱くなりそうな予感ですぜ、CANTA〜。
と突然視界が開ける。そう、その瞬間ステージ前へと人がなだれ込んだ。私もバーをよけ前へ進む。これぞRock!
ふわっとしたヘアスタイルは、雑誌等でお馴染みのLUKEさん、黒のベロアみたいに光沢のあるシャツに、下はよく見えないけど、ベージュに黒のストライプ(チェック?)のパンツ。
サングラスはしていませんでした。透き通るように白い肌(笑)、涼しげな目元..顔はやや緊張気味…?…歌に力が入る。
ギターはTOYOモデルかなぁ。ちょっとウエストぐらいまでしか見えなくて…。3カポで使用。光りの加減で紫のように見えた。
中央に出て短めなギターソロ。あぁでもLUKEさんだ・・・。
いきなり上半身裸の雷電さん、気合いを見せ付けられます。そしてドレッドヘアのMASAKIさんも、噂どおり弾き姿でも魅せる。
リズム隊の二人の熱く激しいビートが、ステージを一気にヒートアップさせる。
■NO.2(ハッピー・バースディ・トゥ・ユー)
ドリンクを口にするLUKEさん、モニターする雷電さん、ノリのよりリズムの曲が続きます。文字通り跳ねるMASAKIさんのベース。
LUKEさんに初めての笑顔?ちょっとほっとする。「ハッピィバースデイ〜♪」という歌詞が耳に残る。
眼をつぶってのギターソロ。ギターとベースの掛け合い、タッピングあり〜のロングトーンあり〜の。
手を上げて合図、エンディング。
ギターチェンジ、笑顔で声をかけるローディの森永さん、いいですね。
■NO.3(ビューティフル)
続くはたてにノるちょっと重めの曲(だったよな…)。でもやさしい。ホルダーからボトルネックを外し、ちょっと気だるいスライドソロ。
ドラムのキメにはっとする。シンプルなエンディング。。。
「誕生日おめでと〜」会場から声がかかる。
マイクの前に立つLUKEさん…「えぇ…どうもようこそ」 こんばんわ〜。
「えぇ…あっけないですね。ここまで。」笑顔。
「2年間一生懸命曲は創って来たんですけどね。どーゆー状態で発表しようかとか話し合って、でも、ぼちぼちやばいんで、そろそろどうにかしましょうと…給料ださないよと(^^;。」
「うちの事務所だからね(笑)、よくここまで我慢してくれたとゆーか、さすがに2年以上タダメシ食ってるからね。」 あはは…それは…^^;
「こんな話するつもりなかったんだけどな(笑)、構えてやらないことにしたから、かっこつけてカッコよくなるタイプならいいけど、俺はそうじゃないから。
自分をさらけだして、見てくれって。。。ほら、相手がかっこいいと構えちゃったりするけど、大したことないと思うと安心したりするじゃない(笑)。
…だから、カンペ山ほどこれからめるくんだけど(笑)」
まぶしそうにピンスポットを見上げるLUKEさん
「今まで、ギター弾いたり、ちょっと馬鹿な話したりしてきただけで、こんなずっとピンスポット当たってたりしたことなかったから、つい見ちゃうんだよね。でカンペが読めない。
…じゃ次の曲(笑)」
■NO.4(アルバム聴いて、Nothing But Meではないかと)
ギターとベースのユニゾンから入る曲、リフにのって歌うという感じ、トリオ色の強いステージ。青いギター??さっきと違うのかなぁ。
■NO.5(アルバム聴いて、ニケ ではないかと)
かすかなクリック音、フラッシュするライトにあわせタテにはじけるリズム。これもリフ先行っぽい曲、エチュードのようなスケールの早弾きソロ。
ギターチェンジ,カンペめくる(^^)
■NO.6
雷電さんのカウントから入る、2コードのリフ。ロックだ〜。ドラムとベースのリズムが効いてる。スペーシーな音のギターソロ。絶叫のヴォーカル。
「オン・ベースMASAKIっ!」
速いっ!指弾き。タッピング。そう、まるでビリーシーン(^^;、袖に合図を送ると華やかで明るい音色に、そしてさらにノイジーな音へと。。。
トルコ行進曲?ベースがこんなに主役になるなんて…。
雷電さんの8ビートのリズムに乗って、踊りまくるベース。音も体も…。悪漢、いや圧巻。ブラボー!
■NO.7(アルバムを聴いて、It's a fine day ではないかと)
波の音がうちよせる…。アコースティックギターを手に合図するLUKEさん、静かに刻むシンバル。終始ダウンストロークのシンプルなカッティング。
しっとりとした歌がのり、口笛…。太いベースが絡み、やがてシーケンスのシンセの広がりのあるバックが重なってトリオとはいえ華やかさを醸し出す。
・・・静まりかえる会場。続く拍手…。…がカンペはめくる(^^;。
「あぁ、涙でてきちゃたよ。酔っちゃったよ自分に(^^;。ないね〜なかなかこーゆーこと。」イスに腰掛ける。
「みんなは歌詞持ってるわけじゃないし、ノリきれないってゆーか、何泣いてんだかだよね。」・・・そんなことは。。。
「自分が歌うことになって、好きなこと歌ってもいいやと。で、<食いモン>の歌とか作ってんの。クロックマダムって知ってる?
それがものすごい好きで、そのことをちょっと曲にしてしまった。さっきのベースソロ前の曲もコーヒーのこと歌った歌だったんだけど」爆。
「・・・じゃぁクロックマダムに対する熱い情熱をせつせつと歌った曲。<クロックマダム>」
■NO.8(クロックマダム)
一瞬ブラックナイトなドラムなんだけど、すぐに軽快なサウンドに。「ロマンス風」というかフォーク風というか。
ベースもアコベースに…。アルペジオなアコギソロ、ハーモニクス。ほんわかします。
照明が落ちる、なにやらカポを装着しているご様子。ル〜ク〜の声に「はい」(笑)
当たるピンスポ。「チューニングしながら、話しよう。」といいながらも無口気味(笑)
「…できないねぇ(笑)。…なんか夢中になってチューニングしてるよね。」落ちかけるピンスポ。
がんばって〜!の声
「いいねぇ、ありがたいねぇ。チューニングしてるだけなのに、がんばれって(笑)。」
「そもそもアレだよね。みんな何やるかもわからないのに、お金払って来てんだよねぇ。」確かに…。
「…えっ?(笑)前の方で<元をとらしてよ。>ってシビアなご意見を。とるかとらないかは自分で勝手に…(笑)」
…終わらないチューニング。MASAKI氏に振る。
「初めまして、MASAKIです。…今日来るときに犬が倒れてて、大丈夫だろうかと心臓に耳をやったら、DOG DOGって…」爆笑。。。えっとそーゆー方なんですか?^^;
「もう一個いってみようかな(笑)」結局、「電車に足をはさまれてトレイン」と「サメを捕まえるのがジョーズ」が続きました(^^;。
LUKE:「もうそれネタじゃない…イメージかわるなぁ」今後のCANTAの行方を心配?してました(笑)。
「えっと、次はねぇ…。そうそう(…と前に来てカンペめくる)、いやほとんど見てないでしょ。目つぶって歌ってるし。
でもさすがにこの歳になるとね、あるんですよ。絶対出てこない〜って(笑)。そのときのため。」
■NO.9(アルバムを聴いて .Under
My Skin ではないかと)
かき鳴らすアコギ、オモテとウラの抑揚があるヴォーカル。歯切れのいいドラム。そしてその中で異彩を放つ艶めかしく動くフレットレスベース。
「ではそろそろ、後半戦に。。。(えぇ〜っ?)後で時計見ると、あぁ結構やったなと思うと思うよ。」
「CANTA…初めてのライヴ。チケットの売れ行きも良かったようで。」おぉ〜。
「これで次やることがあったら、どうなるかわからないけど(笑)。でも悪いけど、自信あるんだけどね。今回のライヴ。」歓声!
「よかったら、デモCDも売ってますので、帰りにでも。あのジャケットのイラスト俺が書いたの。ヘンでしょ?」
「7/9にまたここで、イベントなんだけどやるから」 おぉ〜!「特撮」と「ローリー寺西」とらしいです。7/11は大阪。(えっとオン・エア・オオサカだったかな?ある?)
「CANTAはライヴでどんどんスタートしていきたい。CDの方が歌の出来がいいとかあるけど(笑)。CDがよくてもライヴが…ってとこもあるじゃない。
ライヴでやっていきたい。」
「2人のいいメンバーに恵まれてねぇ。(拍手〜)過去の実績考えると、どう考えてもやばいじゃない(笑)。トリオってゆーのも勇気いったんだけど。
納得いくものをどんどんやっていきたいです。期待してて。」
■NO.10(イリテーション)
モニターする湯澤さん。…カウントで始まる…とトラブル発生?LUKEさんが曲を止める。(…が同期ものって都合よく止まらなかったり^^;)
「ごめん、もう一回」と謝るLUKEさん。仕切りなおし…。いきなり始まるヴォーカル。なるほど、どうやら先ほどは歌が出てこなかったようです。
ミディアムテンポでキャッチーなメロ。ちょっと切ない。
■NO.11
太くハードなリフ、そして太く伸びのあるギターソロ。LUKEさんの今日のソロ。いつにも増して、正確な気がするのは気のせい?
クリアなドラムのオカズ。笑顔がこぼれる雷電さん。
■NO.12
ドラムのモニター待ち?、パンキッシュなギター?いや、シーケンス?金属的な音。ワウなギター。こらえきれず客席であがる拳。
■NO.13(アルバムを聴いて ア ソング フォー ジ アダルト ではないかと)
フロアタムを組み合わせたリズム。ぶっとく歪んだギターリフ。タテに刻むよりハードなサウンド。頭振ってまわるLUKEさん。
クリーンな音でのソロも聴き応え十分。チョーキングも正確(^^;。
しぼり出すような声で歌う、ステージ上を飛び回る。ギターを右肩に掛け、床に落とす。
そのままマイクの前に戻るLUKEさん、両手で客席をあおる。ウラのリズムにあわせて「_Oh_Oh_Oh_Oh」とほえる。
一斉にふり上がる拳。ステージ前は腕、腕、腕。
再びギターを手にする、腕を回す、跳ねる。湯澤さんへ1本の指を立てラストの合図する。
エンディング…ひっぱるひっぱる。ピックを大量にばら撒くMASAKIさん、一心にドラムを叩きつづける湯澤さん。頭の上で後ろ手に回したギターをかき鳴らしつづけるLUKEさん。
ループするギターの音…さわやかな笑顔。宙を舞う、ドラムスティック。。。
そして、宇宙一の笑顔で投げKISSのLUKEさん。みなさん大きく手を振って、袖へと消えていかれました。
アンコールもなく、あまりにあっさりと、いつでも戻ってくるかのように…。
初めて聴く曲ばかりなのに、懐かしいような、3者がぶつかりあって、そこに引き込まれていくと感じるライヴでした。
イントロにしてもエンディングにしても、シンプルなものが多く、曲を作りこんでるという印象は薄かったのですが、それぞれが弾きこんでるな・・・と思いました。
激しいんだけど大事に弾いているというか…。まとまりもあって、初めてのライヴとはとても思えない。
フル13曲がもち曲だったのでしょうか?もしそうだとしたら、アンコール用に持ってこなかったことにCANTAの男気を感じました。
ロックに演出なんていらないってことでしょうか?
・・・LUKEさんがひとりで作成されてるデモCD聴かせていただきました。ライヴの方が数段いいです。(と私は思った。)
ごめんなさい。でもそーゆーライヴバンドなCANTAだと思いました。腹にくるリズム隊。人ならではの楽曲のメリハリ。
もし、今回涙を呑んでCDだけを聴かれた方がいらっしゃれば、それだけで満足せず、ぜひぜひライヴに足を運んでいただきたいです。
デモでのLUKEさんの思いは、何倍、何百倍にもなってライヴで表現されていました。
(2002年4月13日/12月8日追記))