face to ace トーク・ライヴ 2002年1月30日 銀座山野楽器 本店7階イベントスペースJamSpot
2年間待ちに待った、ACEさんに会える。その日がやってまいりました。
東京は快晴。でも時々雲が横切る、ACEさんを迎える私の気持ちを暗示してるかのような空模様でした。
立見でも入れればいいと思ってた私、が、念のために10時過ぎ頃、整理券配布の状況を山野楽器さんに問い合わせる。
「申し訳ありません。通常は開店の10時半から配布させていただくのですが、本日は朝早くからたくさんのお客さまにお並びいただき、
近隣のお店にご迷惑となると考えられましたので、すでに配布を初めております。」
あははは、予想通り。ACEファンを甘くみてはいけません(笑)。
結局、開演の2時間前の14時にお店に到着、サービスカウンターで整理券に引き換えると200番ちょっとの番号。
最後ぐらいかなぁと思ってると…どーやら240番以上用意されてる様子。えっ?いったい今日は何人くるんだ(^^;
開場のちょっと前から階段に番号順に並び、ほぼ定刻に開場が始まる。ぞろぞろ7階までの階段を上る様子はリキッドルームさながら?(笑)。
会場に足を踏み入れてびっくり…「なんじゃこの人の山はぁ〜!!」
イスだったら150人もはいればいっぱいの縦長のスペース…?
イスは100席ぐらいあったんだろうか…、私が入ったときには立見の人がすでに7.8列をなしており、
前面に大きなスクリーンがあるものの、頭で半分もみえない。ちらほらと男性の姿も見えましたね。でも10人もいないかな。
私の番号からいっても、200人ははいってるわけで、どうやら最終的に整理券も足りなくなったそうなので(なぜそんなことが…?)、
300人近くはいったらしいです。
まぁそんなことは、これを読んでるあなた様にはあまり関係ない(笑)。
が、ACEさんはまだやってきません。あしからず。
開演10分前司会者の方から、来場のお礼と整理券が握手会券になる等のお知らせがなされる。
そして、16時ジャスト、スタッフの合図で照明が落とされ、会場内がざわつく、、、
が、そこに現れたのは、再び司会者さん、クラウンの方のようですが、なかなかかっこいい芸能人のような渡辺さんという方でした。
再度、諸注意等がおこなわれ、「ここで本邦初公開!”オルフェウスの朝”のビデオをご覧ください。」
なかなか、じらします。ビデオはメイキングシーン満載の内容でした。「As Cubic Eyes」に収録されてるものですよね。
「・・・お待たせしました。ACEさんの登場です。」
歓声とともに下手側のドアから、ACEさん登場!!
照明の関係かオレンジに近いような茶髪で、茶系のサングラス。黒(かなダークグレーかなぁ)のスーツにインナーは白のTシャツ(スリットが入ってるやつ)でラフな感じ。
ヤングギターで着てたシャツかな。足取り軽やかです。
そう、黄色い声というより、ため息や感嘆の叫びに似た(「おぉ…」とゆーような)声に包まれての登場でした。
2年間でファンも大人になったのでしょうか…(笑)。
はて、第一声はなんだっただろ…。こんな大事なこと。何しろ舞い上がってたモンで(笑)。他で確認してくださいませ・・・。
で、司会者の方に「この方たちが1月1日にアルバムを買ってくださった方々ですよね(笑)。」と確認すると。
「ありがとうございます。」と脇をしめて直角に深々と、長めに頭を下げられる。あっそんなもったいないです…ほんと。
「ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、先週あちこちを回ってきまして、広島、大阪、愛知、北海道と・・・で昨日帰ってきました。」やはり北海道はお泊りだったのですね(謎/笑)。
「プロモーションでいったわけですが、これがもう大変で、ラジオにテレビに新聞にタウン誌まで、その数なんと58本。(ひえ〜っ)
またクラウンさんも大変でして、その場所場所で仕事をさがしてきてくださって、前の晩に突然決まったりするものもありますから、
時々番組違っちゃったり(^^;。間違ってサイトに載っちゃったりしてクレームのメールとかきちゃってるみたいなんですが(笑)、
(そーゆー状況なので)勘弁してやってくださいっ!」
で、「プロモーションだから”face to aceよろしくお願いします”と3回はいわなきゃいけないから、計174回はいってきた。」そうです。
あらためて会場を見渡すACEさん、「しかし、いっぱいいますね。みなさん何しに来たんでしょうね(笑)。歌いませんよ。」 会いにきたんですって。
「あっちょっと確認しておきたいんですけど、この中で私が前にやってたバンドのことを知らないで、FACE
TO FACEだけを聴いてここにいらした方いらっしゃいますか?」
後ろの方で一名手が上がる。
「おぉ、今日はアナタを中心にがんばります(笑)。」
「それで、今回も本田がいかにスゴイかということを、174回はいってきたんですけど(笑)。どうすごいかってことはやっぱり伝わらない。
そこで、今回画期的なことを考えました。誰もやったことのない企画。」
「ここに取り出したるは、1枚のMD!」・・・えっ?何?まさか、私がずっと聴きたいと思ってたヤツ?
「この中に私が手持ちのシンセの”トライトン”でちまちま作ったデモが3曲ほどはいっています。」うわぁ〜。
これが本田さんの手に渡るとどれだけ凄いものになるかを聴いてもらいたいというわけで。これは楽しみです。
「普段聞けないんですよね。日記みたいなものですね。」と司会者さん。
「聴かせませんよ。…恥ずかしいからです。」かわいい。。。
いざ、スタート!
流れてきたのは「QUIET
SNOW」
イントロからテーマになるような、シャンシャンとタテに刻んで雪を想像させるシンセの音はデモテープの段階ではいってました。
音も近いです。印象はほとんど変わらない。歌は無しですが。(シンセのメロディ入り。)
ベースラインがもう少しメロディアスに動いてたかな。泣いてるというか。ドラムの音ももちっとナチュラルだったような。
というか「本物」(←ACEさんもそーおっしゃったんで、CDのことです。)のベースは、ディケイタイムが短いってゆーか…
う〜ん、よりシンベっぽく、ひとつひとつの音がアタックがあってすぐ減衰して短い?。(すみません。説明できん。聴いてみてください^^;)
ゲートかかったようなスネアとか、雪の「とつとつ」とした感じはデモより強くなったかも。。と思いました。
でも、前にRexyのインタビューで、データではなく、デモテープでもらって本田さんがアレンジしなおすっていっていたので、
音色とかもっとかわるんだと思ってて、ちょっと意外でした。
「本物」(笑)と聴き比べた後に…
「これはあまりかわらないと思います。だまって渡しても、僕が思ってたとおりの所を残してくれる。」
だから、本田さんはスゴイと…。
次なる曲は「SPIRAL
STEPS」
う〜ん、ギターのカッティングはすでに入ってました。音の感じも割とCDに近いんだけど…。
CDではイントロでくってるところ(4小節、8小節とかのキメのとこ。)が、きっちりあたまで入ってたり、
リズムもベースも8でちょっとベタな印象をうけました。軽やかさが薄い。メロディもちょっと違ったかな。
そして「本物」と聴き比べる。
「さて、(と立ち上がる)、あっなんか立っちゃうよね。くせですかね(笑)。座りましょうか。」 会場「いや〜っ!」だって見えないんですもの。
「これも割と近いですが、ベースが入ることによって、いや僕のもはいってるんですけど(笑)。スピード感が増すんですね。
…スピード感増してる…と感じろっ(爆)。テンポは一緒なんですけどね。」
うん、確かにスピード感全然違いますよ。
だから、本田さんはスゴイと…。
「次の曲は一番変わってるかも」と最後に流れたのが「IN THE MAZE」
違ってましたね〜。
CDがウラノリなのに対して、デモではタテのリズムを感じました。ベースも頭2分音符で8分音符4つとか、付点4分音符+8分音符に8分音符4つとか。
サビだったかな、ハイハットシャンシャン4つみたいな(←ドラム疎いのでウソかも…)、ロックとまではいかないけど…。
音はどちらもリード系の音で、私は変わった印象はあまりもたなかったかなぁ。
「これできたとき良いなと思ったんですよ。でもイントロが”ロンリーチャップリン”(笑)、
で本田にイントロのメロ変えちゃっていいからっていったら、いや結構おもしろいからこれをいかしましょう。って。。。
それで、デモはシンセのフリューゲルホルンの音つかったんですけど、本田が生のピアニカの音をシンセで合成して…。」
「ピアニカですか…」司会者さん。
「そう、唾が溜まるヤツですね。忘れても友達のは借りたくないってやつですよね。」あははは・・・確かに〜(^^;
ちょっと話は横道にそれましたが(笑)、メロディ変えないでいい感じになった。だから、本田さんはスゴイ・・・ということで
「私の喜びわかっていただけたでしょうか?」 わかります。わかります。
う〜ん、でも皆さん的にはどうだったんだろ…?
デモのカウントが入るとこが一番受けてたような(^^;、デモテープって基本的に頭にカウントいれるもんですよ〜。後から音重ねるときとか、いきなり頭からはいれないし…)
「あんまり、有り難くなかったみたいですね(^^;」いえ、そんなことないですって。
新しい試みにちょっとリアクションが難しかっただけだと思いますよ。・・・たぶん・・・
「人間になっちゃいましたからね(笑)。何でもできちゃうから。
昔はプロモーションまわって、よろしくお願いします。なんて、やっちゃいけなかったんですから。」会場大笑い。
「これからもがんばりますから、よろしくお願いします。」
インフォメーションへと続きます。
「ビデオみていただけました?”MISSING WORD”に”…I
Know”に、今回はもう1本お付けして限定5000本。 職人さんが1本1本手作りして…ウソですけど…(笑)」
「ライヴのチケットの方も場所によっては、馬にくわすほどあまってるようですから、家族旅行のついでに、帰省のついでに、ぜひよろしくお願いします。」
もう、ACEさん次々おもしろすぎ…(^^;
「ありがとうございました。こんな形でやっていって、3月にはちゃんと歌いますから(笑)」
「この後は握手会ですが、握手したいって方だけで結構ですので(笑)、したくない方は無理にとは…、
で、握手をして退場というお馴染みのパターンですからね。手締めとかやりませんけど。」
会場大爆笑。「みなさんよくご存知のようですね。」と司会者さん。
「えぇ、あっ若干一名お分かりにならない方がいらっしゃるかもしれません(笑)。」
そんなこんなで、いったん袖へとはけていかれたACEさんでしたぁ。時刻は16:35
再びACEさんを迎えて、握手会が始まります。テーブルはあったと思いますが、ずっと立たれてました。
前の方から人の波がACEさんへと吸い込まれていく、プレゼントを渡している方、お話されてる方、
あぁ、私も何か気の利いたこといわなきゃ、
「ありがとうございました。」う〜ん、ちょっと違う、「これかもがんばってください。」…さんざん小中時代にアイドルの握手会でいってきた言葉だ…。
あぁ順番がきてしまう。う〜ん、う〜ん…。そーだっ!、曲を聴き比べられてお話きけたコトは、私にとって大きな収穫だった。
「デモテープの企画、すごくよかったです。ありがとうございました。」よし、これでいこう。
きゃぁ次は私の番だぁ。あっそんな笑顔で見つめないで、「デ・デモテープ、すごくよかったです。」…%#$?ちが〜ぁう、いいたかったことが伝わってなひ〜(TT)
そりゃデモテープもよかったんですけど。。。(^^; でも目を細めて八重歯きらリのとびっきりの笑顔で「ありがとうございますっ」って噛み締めるようにいわれたら、
まっいっか(笑)、大きくてちょっぴり汗ばんだ手でした。幸せ…。
「2年間待っていてくれたことにお礼をするために思いついたイベント」と初めにおっしゃってましたが、こちらこそこのような場をありがとうございました。
すみません、似てない上に不細工で…(^^;。もらったキッラキラな笑顔感だけ伝えたかった・・・
今回のイベントでは、人数も多かったこともあるんでしょうが、大阪イベントのようにあらためて「ありがとう」をおっしゃるシーンはありませんでした。
でも、この1時間弱の間にどれだけたくさんの「ありがとう」を聞いたかわかりません。
本田さんやスタッフやファンに気を遣う姿に、まさに人間となったACEさんの「人となり」を感じたトークイベントでした。
そしてまた、ミュージシャンACEをみていってほしいという気持ちが顕著に現れていたイベントだとも思いました。
これは最近の雑誌インタビューでも感じることなのですが。。。
時間はかかるかもしれないけど、(ファンにとっては、私も含めて音楽の良さだけでくくれないほどかっこいいですから(^^;)
しかし、ミュージシャンACEのさらなる本質を見るよう、ファンとして努力してみようと思います。
ツアー楽しみにしています。お疲れ様でした。
あっ超個人的にもうひとつ…(笑)。同じトライトン(シンセサイザー)を持つ身として、比べるのはあまりに恐れ多いのですが、
あんなに素敵な音がでて作品ができるのなら、もっと可愛がらねばと思いました。はい。。。楽器の問題じゃないって?(^^;
(2002年1月30日)