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ACEシグネチャーモデルCaparison "SUSANOH" 徹底解剖
 
2007.11.3(土) 15:00〜16:00 @パシフィコ横浜 楽器フェア2007(共和商会ブース)

 

●オープニング

トークイベントの場所は、通路を隔てて、各メーカーのブースが並んでいるというところで、8畳くらい?そのブースの一角がアンプと人ふたり座って並べば一杯ぐらいの小さなステージになっているような場所。
通りすがりの人もいれたら、何人ぐらいみてたんだろ、50人ぐらい???どうしても、通路にも溢れるので、ロープで囲っていたようです。

時間ちょっと前に、通路に現れたACEさん、見知ったファンに手を振ったり、スタッフとちょっと打ち合わせたり。
ステージに上がったあとは、手荷物のリュックを隅に無造作におくと、ギターを手にとって、セッティング開始。
本日は、「"ACEシグネチャーモデルCaparison "SUSANOH" 徹底解剖"」ということで、使用ギターはスサノオ。
ギターアンプは、マーシャルだったと思いますが、慣れないアンプに、確か「プレゼンスってなんですかぁ?」とか、つまみについて子供のように、キャパリソンのデザイナーの菅野さんに聞いてたり。(空耳でなければ;) おちゃめでした;。
すみません、足元に何があったか失念・・・エフェクターを切り替える4つぐらいのフットスイッチ型のものだったかな。。。(かな〜り嘘かもしれません)

セッティングが終わると、進行係の菅野さんも横に並んで腰掛け、質問をしたりやりとりする形で、説明会(トークイベント)のほうは進んでいきました。
最初に音を出したとき、やや周りを気にした上で、アンプの音量を調節し、
「隣は、アトリエZという、ゼノン石川のベースのメーカーさんですからね(笑)。あとから、「うるさかったよぉ」とかいわれても困りますので。」モノマネつき(笑)。

以下、ランダムに;、いつにも増してとってもニュアンスで、さらに私の浅い理解の範囲です。あしからず。。。

●実はつくったのは随分前

「(話が出たのは)1998年春ごろでしたっけ?」というACEさんに、「・・・そうですね。」というような感じで応える菅野さん。
「ACEモデルのギターつくりませんか?っていわれて、”え、もう1999年で解散だよ。いいの?”みたいにいったんですけど、”いいですよ、つくりましょうよ。”ということをいってくださって、これは共和商会さんは、本気で僕とお付き合いしてくださろうとしてるんだな。と思いました。」というACEさん。
それなら、解散後もずっとつかえるような「こんなところにどくろとかついてないやつを(笑)と」←そのようなものをお持ちなのですか?;
(ちなみに、私の最初の記憶は、解散の年のヘイヘイヘイ?フジテレビの階段のところで、悪魔のメリークリスマスを歌ったときだったかと。)

●デザインはACEさん

ACEさんがカーブとかのシェイプの細かいところまで、設計図みたいな感じで描いてデザインしてできたものとのこと。
「3種類ぐらい(だったかな;)考えて、もっとカットしたやつとか。」でも、音の鳴りの事を考えて、あまりボディがカットされているのもどうかと思ってというような。
お腹にあたるところが痛いからっていうことで、カットされているギターもあるのにということで、菅野さんに「痛くないんですか?」みたいに聴かれると、「痛いけど、ステージ立っちゃうとそんなことは気になりませんね。」というようなことをおっしゃり、プロですねぇと言われてました。
十分ギターとして成り立つデザインと判断され、通常は、アーティストさんのデザインといっても、イメージ的なものだけど、これはほんとにACEさんデザインというようなことをいわれてました。
●名前の由来、剣のイメージ

もっというと、「ヤマトタケルノミコトの剣のイメージ」というようなことをおっしゃってました。葦をばさばさ切ってく剣の感じ・・・というような。
●セットネックへのこだわり

スサノオも、アンジェラス同様セットネックなのですが、ボディの鳴りにこだわるACEさんとしては、昔、スルーネックのギターを作ってもらったときに、ネック(だけ?)が鳴ってる感じがいやで、
そのイメージが強く、今もスルーネックではなくて、セットネックのギターを使っている。好きだというようなことを。
●ストラトキャスターのイメージ

「このギターは、イメージとしては(←ちょっといいまわし違ったと思いますが)、ストラトキャスターなんですよ。」ようは、ああいうシャキッとした音もほしかった?
「ピックアップも、ストラトとかによくあるような、3つあって、シン、シン、ハム・・・実際は、シングルじゃなくて、シングルサイズのハムバッキングなんですけど。」というような感じでPUの説明など。
●ACEスペシャルコントロール

スイッチまわりに、だいぶACEさんの意見というか、希望が取り入れられてるようなのですが、具体的なスイッチについては、すみません失念;。
実際は、スイッチの具体的な位置や組み合わせを示して、音をだして、演奏にどう組み入れるかというようなところを実演してくださいました。

例えば、「MISSING WORD」について、シングルのクリーンなアルペジオから、ハムの歪んだ音にスイッチひとつで、切り替えられると。
・・・少し話がそれますが、この話については、去年、春日部のギタークリニックに行った方でご記憶にあるか、アンジェラスエースを使ったそのクリニックでは、ここの部分は、「前半のアルペジオはシングル・ミックスで、リアはハム。」と。
理由として、ほんとうはシングルにしたいんだけど、サビでハムにして歪んだ音にもしなきゃいけないし、あれこれできないからというようなことをおっしゃってたかと。
サビ前の4拍のブレイクで、リアのハムだけにするのでせいいっぱいみたいな。
その時に、「ライブでは必要な妥協もある」というようなこともおっしゃっていたので、スサノオでは、このあたりは解消できるってことなのかななどと漠然と思ってみていました。

スイッチでオフにできるという機能が、そのあたりに一役かっているようですが、「オフ」にするっていう概念があまりギターにはないので、設計するときに苦労したというようなことを菅野さんがおっしゃってました。

●アップができないアーム

アーミングがダウンしかできないようになっているということについて、聖飢魔II時代とかによくやったという、ブリッジのところでミュートしながらのロックの歪んだカッティングを例にあげて、ブリッジのとこが、アームを上下に動かすには浮いた状態になっているので、ミュートするときに触ってしまうと、音程が狂ってしまうという旨のことをおっしゃり、「もちろん、みなさんそこをうまくやっているわけですけど。僕もプロとしてやんなきゃいけないんですけど(笑)。」みたいなことをいいつつも、「アップはチョーキングでもいいかなと思って(笑)」とチョーキングするACEさんでした(^^;。
そんなわけで、アームはダウンのみということで。。。
アンジェラスエースもそうで、それはこれまでのギタークリニックとかでもおっしゃってましたが、理由は初めて聞いたかも。

●ボディサイドのブラックライン

ACEさんのモデルの特徴でもある、ボディサイドのブラックラインについての経緯(?笑)について、菅野さんに促されて話し始めるACEさん。学生時代にヴァン・ヘイレンが出てきたときに衝撃を受け、彼のラインのはいったギターをテーピングで真似たりしたのがことの始まり。でも擦れてはがれちゃったりとかして(笑)、最終的に残ったのがサイドのライン、そのころの名残がデザインとして残ってるようです。

●キャパリソンのギターについて

海外でも良さが認められてきている(パワーがあるところが気に入られているようなことおっしゃってたかなぁ。嘘かも)というようなことを菅野さんがおっしゃり、スサノオだったか、今月も、1本注文がきてて海を渡るようです。
アンジェラスも、外人さん同士で、これはエースモデルだというようなことを、説明してるとかなんとか。ACEさんも初めて聞かれたようでうけてました。

ギターについては、よくおっしゃてることですが、なんといっても自分の気に入ったものを、その中にキャパリソンがあると嬉しいというようなこともおっしゃってました。
●クロージング

昨日、アルバムのレコーディングが終了したという発表があり、拍手が起こりました。さっそくスタッフがラジオ局(?だったかな)などに持ち込んで、「これはすごい!」と感嘆されたとか。
またライブについて、今年はレコーディングがありながらも、なんやかんや去年の70本に迫る勢いで、64本は決まってるとか、来年もどんどんやっていきたいというような話でした。
レコーディングのお疲れも見えないようでしたが、「明日から、ライブ4連ちゃんなんです・・・。」というのは、がんばらねば的なお顔が覗いたように思いました(^^;。

最後は拍手に送られて、退場。
お疲れ様でした。

 

★覚えてることはざくっとこんな感じではないかと・・・とりあえず、ご報告はこんなところでございます。また思い出したら追記いたします。


(2007年11月23日作成)