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Caparison & Takamine presents ACE(face to ace) Special Guitar Clinic
 
2006.10.29(日) 15:00〜 @昭和楽器春日部店 5Fミニホール

当日、直前にアンケートを渡され、質問を記入。
人数は60名ぐらいなのかな??。
演奏5曲、他QAで、1時間40分ぐらいの内容。
今回、かなり身をくねらせないと、全くといっていいほど何も見えませんで;。
その分、初めてメモは取りましたが、はてさて・・・。
質問、回答ともに、言い回し等もニュアンスだけ・・・正確ではありません。
ギタリストでもないので;、目に余る誤り等ございましたら、ご指摘、フォローお願いいたします。

 

●「ステージ上の機材」
(見えなかったので、私の主観のみ;)

◆ACE使用ギター:
・Angelus ACE(赤)(キャパリソン)
・Takamine CTP-1

◆アンプ:
???
◆ラック内:
・プリアンプ、MP1クラシック(はたぶん使われてたかと)

◆足元:
???

◆その他、
・ギターのヘッドに、クリップ式のチューナー
・カポタスト
●オープニング

拍手に迎えられACEさん登場。座っていきなり「椅子低・・・;。」キャパリソンのカンノさんらが駆け寄り、ACEさんも一緒になって、椅子の調節。

挨拶のあと、「今日はとにかく、Angelus ACEの良さを知っていただくために、曲をやるのがよいだろうということで、演奏しつつ、いただいてる質問にも答えていきたい。」というようなことを。
今はボーカル中心のユニットをやっているので、ギター弾いてないことも多い、そういうアレンジなので、その辺りご了承ください;。というようなことも。
(なお、1列目は男性を中心とした地元の方々という感じがしました。もしかしたら、お店の教室の生徒さんたちだったんでしょうか。)

♪ノンフィクション(ハードなバージョン)
パワーコードな(?)ハードなリフみたいなバッキング→カッティング→ディレイの効いた単音バッキング→16カッティング・・・というような、1曲の中で音色も奏法もバラエティに富んでるなあと思ってみてました。

オケ演奏を止め忘れたようで、1曲終わってしばらくして、次の曲が始まってしまう(笑)。
「待ちたまえ君っ!」と、慌てて手元のスイッチで曲を止める。

●音楽の幅が広いが、音楽のこだわりは?

「まずはメロディ。そのメロディのよさをいかすコードアレンジを乗せていく。」そこに良い詞も乗ったらいうことないっておっしゃったかな・・・?;

●理想のドラマー(像)は?

難しいなぁと苦笑しつつ、「みんなの音をちゃんと聴けること。タイトなドラム。手数が多いとかそういうのは関係ない。」キックがきちっとベースとシンクロするという意味でも、ベーシストとドラマーのコンビは大事というようなことも。
●詞や曲の手順●浮かんだ曲は書き留めるのか、録音するのか

スタジオとかにこもって、作曲したりはしない。「五線紙と鉛筆を持って、散歩しながら、浮かんだメロディを書き留める。ただ、メロディだけ。あ、キーは書きますけど。後でなんだかわからなくなりますから(笑)。シャープとか調号は書く。」
コードは書かないけど、メロディと別のものではなく、メロディーが出来た時点で、必ず後ろでなってるものなので。そこから、ちょっとコードにひねりをいれたりっというのは、もうアレンジの世界というようなことも。
また、浮かんだ曲については、しばらくそのままほっとく。よい景色をみて浮かんだ曲は、その時、その景色も手伝ってよい曲に思えることがあるから。ほっといて、素っ裸にした状態?のときに「そのメロディがいいかどうか。」を決めるそうです。
●独学か習ったか?

独学であり、音楽理論は、高田馬場にあったムトウという楽器屋(?)で本買って勉強した。
先輩からも色々おそわって、先輩の弾くテンションコードが羨ましくて、こっそり勉強した話、また、譜面が書けるようになりたいために、これまでコピーしたことのある、KISSのスコアを買ってきて(「ロックンロールオールナイトだけぢゃなくて、ラブ・ガンもデトロイトロックシティもみんなコピーしてたから」だそうです。笑)、自分がコピーしたものは、譜面だとどうなるんだろうということを確認したり、そんなことからやっていったと。とにかく調べることがお好きなのだそうです。
・・・この質問は高校の後輩からだったようで、高校の思い出を聞かれると「自分は音楽系の部活とかやってなかったんだけど、友達に誘われて、講堂でギターを弾いたのが最初のライブ。100人ぐらいの前で弾いて緊張した。」というようなことを。
♪風の向こうへ
やわらかいアルペジオ→カッティング→伸びやかなクリーンなソロ
がギター1本で楽しめました。
●(う、質問、失念;。ネックの話でした。)

太いかまぼこのタイプが好き。
昔、オールドのストラトとかにあるような、指板のアールがきついのを、細くて弾き易いだろうと思って使ってたけど、細いということは弦の幅が狭いということにもなり、(当時のご自身の技術では)ミスタッチも出やすかったんだそうです。
「ヤマハのSGを弾くことがあって、太いし弾きづらいんだろうなと思ったら、思いのほか弾き易くって、隣の弦をさわってしまうこともない。後輩から安く買い叩きました(笑)。」
「それが、SG800・・・とかだったかな、今は本田(海月)んちにありますけど。シンセの音源と交換して。」(笑)。
「蝋人形の館」のソロを録ったのも、そのギターとおっしゃってたかと。
●カスタマイズについて

カスタマイズというのとも違うけど、PUとかのねじ山が汗でさびたときに、ねじ山がつぶれてしまうのを避けるために、
事前に(きれいなときに)、木工用ボンドをちょっとたらして保護しておくとよいというような秘伝を。
●Angelus ACEを持ってるが、つまみ類がよくわからない。

「リアを使うことが多いので、手前につけてもらった。」とおっしゃってたのは、ボリュームつまみのことだったかな?;「ディストーションサウンド、ハムバッキングでやると思うけど、・・・って俺だけぢゃないよね?(笑)。」それをリアでバッキングとかあり(っておっしゃったかな?;)。
そのほか、各スイッチやつまみの説明。(このあたりは、重複するとこも多いので、ギタークリニックの第一回目と、第二回目のレポートをみていただけると嬉しいです;)
説明とともに、いろんなパターンを音を出しながら聴き比べ。シングルでのネック側、ブリッジ側を聴き比べたり。 ハムバッキングとシングルの組み合わせを聴いたり。 それらが、瞬時に切り替えられるということ。「録音とかなら、次々曲にあわせて、ギターを買えればいいけれど、1本でいろいろできなければ、ライブで使えない。」というようなことも。

●「蝋人形の館」のソロはフロントをつかってると思うが、シングルかハムバッキングか?

「やばっ来た;」だったかな(笑)。まさか口頭だけで答えるわけにもいかないんでしょう(笑)。
「ソロは、フロントはハムです。・・・甘い音にしたいからフロントを使ってるので、PUもハムで。」といって、どんなんだっけとおそるおそるソロを弾き始め、「ここで(早いフレーズで上昇していくとこの後)リアに切り替えて、鋭角な音に」等々。なんだか、弾きながら思い出したと・・・危うげながら(?)も弾かれてました;。

●キーボード中心でアレンジしてるが、ギターをいれたほうがよいなどといわれる。例えばややアップテンポのはねた感じの曲に、ギターならではのフレーズやバッキングをいれるとしたら、何か基本パターンのみたいなものはあるか?たとえば16のカッティングとか・・・。

首をちょと傾げながら「う〜ん、基本パターンというのは特にないかなぁ。僕あんまりカテゴライズするの好きぢゃないし、キーボード中心のアレンジなんですよね。それならなおさら、自由な発想でやっていいと思いますよ。」・・・ということで、16のカッティングについても、コードで弾いたり、単音で弾いたり、昔ジャップスギャップスでやったというような、和音と単音の組み合わせのカッティングフレーズなどを次々披露・・・。かっこええ。さらに、「さっきもやったけど。」とまわりの音をミュートしつつのブラッシュ音を出しながらの単音バッキングとか、ミュートさせてぽこぽこさせてのバッキングとか。あとは「キーボードとか、まわりのコードはどんどん変わっていく中、ギターだけ同じことを繰り返して弾いてくとか。」
「後は、ギターならではの特色ということであれば、開放弦の音を使うとギターらしい。鍵盤とかにはないものですからね。開放鍵盤とか(笑)。」MISSING WORDを例に、半音の隣あった音をつくって(?)浮遊感溢れるコードにしたり、Dadd9の1弦と2弦が2度ハモになってる話とか、(鉄人への道3巻のP102、P103あたりの話をイメージしました。)1弦、2弦オープンでローコードのEをフレットずらして弾いていく例とか、開放入ると入らないとでは全然違うということを。最後には改めて、あまりとらわれず自由な発想でということでした。

♪MISSING WORD
Aメロ:クリーントーンのアルペジオ→Bメロ:指弾きで柔らかいアルペジオ→サビ:ひずみ系パワーコード(?)→ソロ
これも、あんじぇらす・えーすならではの切り替え技?

「この曲は、前半のアルペジオはシングル・ミックスで(ギタースコアの解説にありますね。)、リアはハムです。ほんとうはシングルにしたいんだけど、サビで歪んだ音するための準備で(シングルからハムに切り替えるタイミングは取れないということかと)、ハムバッキングに。」この辺りは、ライブでは、必要な妥協は必要ということのようです。最後のサビは、その前に4拍あくので、リアのハムだけにしている(そこでシングルのボリュームをしぼるってことですかね。この辺理解が怪しいです;)とのこと。
(フロントは、ブリッジのシングルっていってたのは、この曲だったか・・・自信なし)
●歪み系の音について(だっけかな;?)

いわゆる歪み系のエフェクターである、ファズやディストーション、オーバードライブの歴史や特色などを説明しつつ、「ディストーションは、ミュートしたときにざしざししてる。オーバードライブの方が切れがいい。」という話で、オーバードライブ系のほうがお好きというような。(歪みは真空管つきのプリアンプで設定だったかと)
その状態での、EQの確認になったんだっけかな?B=0、M=8、T=8、P=-4辺りにセットされたものを(値0〜12中)、一端フラットにして、再びそれぞれの帯域のレベルを変えていった場合の効果を検証。4バンドEQ以外に、グライコの場合のディストーションサウンドがかみつきがよくなる帯域の話などもされてました。
EQだけでこんなに変わるということと、逆に歪みの値の方を変えるとトーンも変わるというようなお話でした。

●ビブラートについて

横ビブラートが好きで、「ルーク篁みたく、エモーショナルな縦のビブラートはあまり得意なほうではない」けど、「そうはいっても、速い曲で悠長にやってられないときは、ガーっと(縦)やって、最後にこうゆったりと・・・」みたいな実演を。

●メロディーとコードの関係、テンション、sus4とかまで先に考えてつくるのか、後から考えるのか。

基本は「さっきいったように、メロディができて、そこに基本的なコードもなってる状態。コードわからない人でも、そのメロディが明るいか暗いかというのはわかるんぢゃないですか?」時には、SpiralStepsのように、面白いコードなどが浮かんで、そこからつくってくものもあるとのこと。
♪fiesta
16カッティング→ソロ
これは、ソロの最後を伸ばしたまま歌に入るので、足元の音色切り替えとか、その辺のタイミングの工夫があるとのことでした。
●クロージング

「一応、こんな感じでピックアップした質問はこんなところですが、時間どうでしょう。(巻きとのこと)、今日は、皆さんの質問など吸い上げながら、ヒントになることが一つでもふたつでもあれば、と思います。」というような話。
セッションの打診もあったようですが、「今日、リズムとか用意してないし、我こそはという方がいらっしゃればやりますが。。。」特にいらっしゃらずのようで、「次回は、セッション大会とか告知もして、ちゃんと準備してやりましょうよ。」というようなこともおっしゃってました。

♪ヒグラシ
改めてみていて、同じ様なリズムを刻んでいるようで、ソロでちょっと止め気味(?)にされてたり、初めてじっくり拝見しました。

「あっそうだ。」とTAKAMINEのエレアコの説明を。「これ、真空管がついてるんですよ。」
「以前、色々音が作れるエレアコをつかってたけど、あまりにいろいろできて、見失ってしまいまして(?笑)、
とにかく、最初は「電池で動く真空管?プっ!とか思ったんですけどね。これがいいんです。」
ということで、実演、真空管を切ったとこから、徐々にあげていく。
真空管を通す量も調節できるということで、音量ももちろんでるし、こしが出るというような説明を。

最後は拍手に送られて、退場。
お疲れ様でした。

 

★覚えてることはざくっとこんな感じではないかと・・・とりあえず、ご報告はこんなところでございます。また思い出したら追記いたします。


(2006年10月30日作成/11月3日修正)