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face to ace LIVE HOUSE TOUR 2006 MASTE PLAN    ◆2006年3月26日 HEAVEN‘S ROCK さいたま新都心 VJ-3


さてさて、追加のワンマンライブを除けば、全国15箇所の旅の終わりが本日。海月さんのふるさとでもある埼玉県が千秋楽。
一応、埼玉育ちの私としても、ちょっと嬉しいface to aceの埼玉初上陸。(・・・といっても私はこっち側の埼玉にはほとんど足を踏み入れたことないけど;)
これまた聖飢魔IIで訪れた戸田の駅を過ぎ、「北与野」という駅で降り立つ。さいたま市になってから、久しいけど、やっぱり浦和市が県庁所在地だった時代に県民だった私としては、
さいたま新都心あたりは、なんだか違和感が;。そっか、もとの与野市あたりにあるライブハウスってことなのね。。。と思いながら、ちょっと地理を整理して、ライブハウスに向かう。
本当に区画整理された新しい街なので、だだっ広い中に、ぽんぽんと必要なものが立ち並んでるって感じで、ライブハウスのある一角から、視界を妨げるものなく、
ちょっと離れたさいたまスーパー・アリーナがドンと見えました。開場の20分前ぐらいについたんだっけかな。
もうそこそこ人は集まっていて、私もお友達をみつけ、開場まで世間話を(?笑)。

チケットは70番台で、入った時、前から5,6番目ぐらいにはいけたんですが、急に後ろからみてみたくなり、ほとんど一番後ろに移動・・・。開演を待ちました。
開演間近には、会場はいっぱい。どのくらいはいったんだろ・・・200人とか、250人とか・・・ですかね。


トップバッターは由紀人さんというキュートな女性の方。ギター、ベース、ドラムを従えて、フルのバンドでしたが、ほとんど同期もので、エフェクト的なシンセなども多用されてました。
事前に、HPでチェックはしていて、もう少し元気でハードなイメージを持っていったんですが、歌い上げる曲もありましたが、結構、ウィスパー・ボイスなども使われてました。
これまでバンド形式で、あまり繊細なボーカルを聴いたことがなかったので興味深かったです。(・・・そう、空夜ってこんなイメージなのかなぁとかも思いながら。)
まぁ、最初でフルバンドということもあってか、ちょっとバランスが・・・でしたが。あと、MC代わりに、打ち込みのSEみたいなので、次の曲をつなげたりもされてたのですが、
私の耳のせいなのか、その繋げる調にやや違和感を感じるとこがありました。でも、歌唱力もあり、声も魅力的な方でしたよ。ベースもかっこよかった。

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そして、二番手、横浜に続いて、再び奥野敦士さん登場(笑)。この日もキーボードのカタギリさんと二人のステージ。キーボード音は、あいかわらずよい。迫力ある。
こちらは改めていうこともないのですが;、(3/14の横浜レポ参照・笑)今回も、「愛の賛歌」でまず観客の笑いをとり、心を鷲掴み(笑;)。
バンドという由紀人さんや、前回のftaなども意識されたのか、前回よりテンポあるハードなラインナップだったかもしれません。
エレキも持っていらして、キーボードの方はハーモニカなども吹かれて。そうそう、いわゆるドラムやベースを打ち込んだちょっとロックな曲などもありました。
「老人」には、また涙こぼれそうになりましたが、今回はぐっと我慢(^^;。でも、後ろからみてると、3人ほど、頬をぬぐってる人みました;。

今回も両手で投げキスされて、拍手の中、バックステージへ。

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ここは、ステージに幕が閉まるタイプのライブハウスだったので、セッティングは幕の中・・・。(だったよね;)
といっても、どっちにしても、一番うしろの私には、ほとんど胸から上がみえるぐらいでしたが。

拍手と歓声で、face to aceのお二人登場。
(今回も記憶だけなので、MCの内容とか、順番とかかなりあいまいです。あしからず・・・。)

★残像
いきなりこの曲ですか(驚)。ぶっこをスタートさせた後、あっという間にピアニカをくわえる海月さんが職人技;。
★a new day
ライブのこの曲はほんとに気持ちいいです。ステージとの一体感も感じるし。
そして遠くから全体をみて改めて思ったんですけど、アコギの音ですね・・・;。ストロークのアタックがビンビンきて。なのに、カタチはエレキ(^^;。
変なとこがツボに入って、肩震わせちゃいました。おそるべし卑怯なギター。。。

「ただいま〜♪」元気にACEさん。
「横浜のあと、岡山、広島まわって、九州。昨日鹿児島から帰ってきました〜。」
「前回、横浜でhidetoさんという、ギター弾き語りの方とご一緒して、
 今回は、由紀人さん・・・。もう勝手に、ギター弾き語りの男の子だと思い込んでたんですが、女性でしたね〜;。
 いけませんね勝手に思い込んじゃ。
 まさに”人生、下駄を履くまでわからない。”ですね。」(笑)
「・・・ちょっと、違うと思いますけど;」首をかしげながら、反論する海月さん(笑)。
「ライブにタラレバはありえない。」くじけず言い続けるACEさん。
?マークの飛び交う客席を見回した海月さん「みなさん・・・違うようですよ;。」

「この話、あちこちでしてるんですけど;・・・、」といいながら、九州のファンの方にいただいた温泉チケットを使って、
福岡のスパとか、車で霧島温泉とか、いろいろ行って温泉を楽しんでこられたそうです。
「(ファンクラブの温泉ツアーより)ひとあしお先にすみませんっ」(笑)。本当に幸せそうでしたよ。

★桜
やっぱり、この時期に聴く桜はよい・・・。心に深く届きました。
★オルフェウスの朝

この辺だったかな?・・・、もう全然記憶が交錯してますが、何やらACEさんがMCしている間に、
スタッフがバタバタと、海月さんもいったん裏にはいったんだっけか;(嘘かもしれません。)
ACEさんは、今回のツアーについて改めて語られ、「二人だけで、勉強になったよね。音楽的にも・・・。」と海月さんに振る。
「・・・・・・。はい?、あ、すいません、ちょっと今微妙にトラブってまして、気もそぞろで・・・。あ、大丈夫なんですよ。」とちょっと真顔で、でも自分にいいきかせるような海月さん。
「ライブにトラブルはつきもの、大丈夫です。どうにかしますから。」と力強くACEさん。

★MISSING WORG
・・・エレピの音だった記憶があるから、この曲かな?、ひとつの音だけ大きめのバランスで音が出て、海月さんがイントロ弾きながらスタッフに指で下げろ合図を。。。
face to aceは全体のバランスを事前に作りこんでると思うので、珍しい現象。もしかしたらトラブルは音がでない音源があって、
急遽別の音で補充したのかな???などと思いながらみてました。
(いかんせん遠目だし、その前のやりとり見落としてるかもしれないしなので、いーかげんな推測ですけど・苦笑)
でも、はっきりいって、何のトラブルか感じさせないまま、最後まで行くのはさすがっ!!!!!
★CLOUDY DAY

どこの話だったか全然忘れましたが;、今ツアー、各地で色々なミュージシャンに影響を受けて、
「ある意味武者修行で、少しは成長したかなと思って、帰ってきましたけど、
 やっぱり、高い山が立ちはだかりましたねぇ;;;;;」(爆笑)
「もう、これは、どうやってもかなわねぇなぁぁというか、攻められる方向が違うというか;。あの圧倒的な存在感。」
・・・もう、思わずべらんめい口調もでてしまうほど、呆れに近い状態でした・・・(笑)。

「奥野君とは、また何か一緒にやりたいね、なんて話もしましたから、また機会があったら、なんかおもしろいことやりたいと思います。」なんておっしゃってました。

詩集の話も再び、「”鉄人への道”も出ましたが、こっちはいいんです。シンコーミュージックさんがちゃんと宣伝してくれますので、お任せして。それより詩集・・・。」
あはは、まぁ、”鉄人への道”は万人向けではないですしね;。

★KALEIDO-PARADE
★fiesta
このあたりは、とにかくステージも会場も楽しさいっぱいって感じで幸せな気分のままエンディング。

しかし、このままの終わりを許すはずもなく、すかさずアンコール。

-----アンコール-----

★月夜のケモノたち
遠目でみると、また、近くではみえない海月さんパワーが、放出されてるようで、めちゃかっこよかったです。
★TOUGH!

どこの話だったか、今ツアーで、まわったところから、すでにちょこちょことお仕事のお声がかかっているようなこともおっしゃってました。

それでも、満足できないぞアンコール。もっと聴きたいぞアンコール。。

----アンコール2-----

★流星雨
★so sad-so what?

ダブルアンコールにも2曲応えてくださいましたぁあぁ。
横浜でも思いましたが、ライブ後半になるにつれ、本当にファンに囲まれてるのが嬉しいって感無量な表情が溢れ出てるACEさんです。
海月さんにギターが手渡され、ジャカジャカと楽しそうなお二人、
茶目っ気たっぷりの瞳(笑)で、ACEさんに忍び寄り、1本のマイクで歌うお二人。
ひっさしぶりに、お客さんとのコーラスで一体感楽しみました〜。いつまでも一緒に歌っていたいって思っちゃいました。

「ありがとう〜」と笑顔で大きく手を振って、たぶん、横浜ではみられなかった、投げキッスなんぞもしてくれたACEさんでした〜♪。
こちらこそ、ホントにありがとうございました〜。


<雑感>
対バンありのライブというもの、2本だけでしたが、自分にとって、とても発見のあったライブだったと思いました。
「音楽の表現方法」っていうのは、いろいろあるんだなということと、それに付随したものなのかもしれませんが、「オリジナリティ」の大切さ。
今回、たまたま、「大きな山」の奥野さんとの対バンを2度体験してしまったので、比較の大半がそこになりますが(笑)、
確かに類い稀なき存在感の持ち主だと思いましたし、感動で涙も流しました。
でも言うなれば、それが奥野さんの「音楽の表現方法」であって、「オリジナリティ」であって、face to aceのそれとは違うし、違って当たり前。
決して悪い意味ではなく、例えば、「安らぎ」・・・と言う言葉であれば、奥野さんよりftaなのかなとか、そんな違い?。
face to aceの作品やステージやACEさんの声からは、「温かみ」や「癒し」が伝わってくる気がします。
奥野さんから、一方的に大きな何かを与えられる感じがしたとしたら、face to aceは双方向に楽しめる感じがしたのです。
対バンがあったからこそ、face to aceの魅力を再認識した気がします。
力強さだけがライブの魅力ではないし、かえって、今回のライブでも力強く歌うACEさんより、ストンと抜いて、
す〜っと心に入ってくるような歌い方(よくわからない表現だな;)の方が、私は好きだなと感じました。
・・・もともと、対バン賛成派(なんぢゃそりゃ;)でしたが、それでも、似たようなジャンルの方のほうがいいと思ってたんですけど、
改めて、少なくとも自分がみて楽しむのは、「オリジナリティ」の達人であれば、ジャンル問わずかも。と思い直しました。

長年の思いかなって、全国ツアーに出られた陰には、それこそ「オリジナリティ」溢れる、ACEさんや、海月さんの機材セットも一役も、二役も、何役もかってると思います。
そこには、身軽にしてフットワークを軽くするだけではなく、並行してクウォリティを保つことも決しておろそかにしていないことを、今回機材研究(もどき・笑)や、
実際のいくつか(何人か)のセッティングなどをみて確信しました。本物だけが(或いは本物が)クウォリティの高さを保証するものではない。(特にライブにおいて)
(ついでに、「鉄人の道」をみてて、以前自分のコラムで書いてたことの確信が持てたので、大きな声でいってしまいますが・笑、あのシステムは均一なクウォリティ保てます。)
・・・まだまだ、ここだけにとどまることのないお二人だと思いますが、ご自身の信じる道を突き進んでいただきたい!と改めて思いました。
(2006年4月3日)