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face to ace 〜プレミアムライブ(インストゥルメンタル・ライブ)夜の部   
●2005年4月17日 東京プリンスホテル
ガーデンアイランド●


桜散り、新しい緑が目にちょっと眩しいような春の午後、東京プリンスホテルのガーデンアイランドという、ビアレストラン?でお食事つきのライブがありました。
私は、17時半開場の夜の部のみの参加でしたが、それより一時間ぐらい前につくと、まだ昼の部の宴もたけなわ(笑)、ホテルの敷地内に入ったときから、聴こえているような状態。
ホテルからは独立した、ガラス張りの建物のレストランなので、メンバーの姿まで、見るとはなく見えました。が、お楽しみにとっときたい部分もあったので、ちょろっと中の様子を覗いてその場を去り、本館でお化粧直し。
お友達に会ったので、時間までご一緒させていただいたり、昼の部から、連続の人たちや、昼だけで帰る人たちと挨拶したり、のどかな午後・・・もう、夕方か;、のひととき、そんな時間も、また楽しかったりします。昼間はちょっと汗ばむくらいお天気がよく、それもなによりでした。

開場になり、ほとんど最後の番号だったワタクシ・・・夜は150人ぐらいだったでしょうか。番号順に並び、途中で、西やんのネットショップと、ドラム教室のチラシをいただく。
中にはいると、なぜか、入り口で座席表を見せられ、こちらは希望の席をその場で示し、引き換えにその席の番号(食事券番号?)を貰う。
意外とここに時間とられていましたが、食事が始まるときには、全員席についており、混乱なく18時からの食事が一斉にスタート。お食事おいしかったです。量も、ま、昼と連ちゃんの人たちも多そうだったので、それもあったのかもしれませんが、たっぷりありました。あ、ケーキはすぐなくなった(笑)。


・・・そんなこんなで、客電も落ち、ライブ・タイムへ・・・・

(MCメモってないので雰囲気だけ;、演奏感想はメモってますが、いかせん一回聴いただけではヴォリュームありすぎて、勘違いもあると思います。あしからず。)


ステージ中央にACEさん席、向かって右にシンセ類(たぶん、いつもの2台)、ぶっこもみえる。そして、左にミニドラムセット??とベースアンプ??なステージ。
お二人が、下手より登場。黒い帽子に後ろで細い三つ編みを数本施したヘアスタイル、白いシャツにベージュのパンツの海月さんと、エメラルドグリーン??みたいな色のシャツのACEさん。髪短め?  

それぞれの位置につき、演奏開始。

■ノンフィクション
一瞬なんの曲と思いつつ、すぐに聴き慣れた女性コーラスに、ノンフィクションだぁ。
ただメロディを弾きなぞるというのではなく、頭のポイントになるような音・・・かな、それを、キューンとした太目のギターの音で、弾くような。でも、ちゃんとノンフィクション。
その後も、ギターとシンセが交互でメロディをなすような、ちょっとトリッキーなアレンジだったりして、すごく新鮮。
はなから、このライブが楽しみになってきました。


「どうも、face to aceです〜。」ご挨拶と、「HPでもお知らせしましたが。」ということで西やんの登場。拍手〜♪

■オルフェウスの朝
いつものオルフェより、ギターのカッティングの音が存在感あるような。そして、西やんはシェイカーっていうんでしょうか、シャカシャカする鳴りモノを右手で振りつつ、左手で、スネアとミニシンバルみたいなものを叩いているよう。
如何せん、楽器類は全然見えなくて、何を叩いてたかよくわかりません;。シンセがちょっと変えつつ、メロを弾いてたかな?;。


「えぇ、今回は、インストゥルメンタル聖飢魔IIじゃなくてっ(汗っ)、インストゥルメンタル face to aceです;;;;;;;;;。」爆笑。
・・・なんで、そんなこといっちゃったんだろ;;;。そっか、わかった、今日、森永君が、別の仕事でこれないっていってたんだけど、
朝リハーサル来てくれて、”どうしたの?”っていったら、”午前中はあいてるので手伝いにきました。”って。嬉しいですねぇ。
”これから、横浜でCANTAで〜す。”っていってました(笑)。」そんなこんなの聖飢魔II繋がりで出てしまったらしいACEさんでした(笑)。

「西やんとは、よくくだらないメールのやりとりとかしてるんですが、プレステーション2の話とか、・・・いつだったかは”face to aceのライブで違う人がドラム叩いていてる夢みて、悲しくなりましたぁ。”みたいなメールもらったり。」(笑)
そこまでftaを愛してくださってる西やんは、今回のライブの話をしたときに、自らぜひ参加したいということで、「ギャラなんていりませんから、夏まで待てません。」といわれて、
そこまでいってくださるなんて、ftaとしても、願ったりかなったりで、出演に相成ったそうです。

西やんの楽器にも注目が集まり、なんか「普通は、パーカッションというと、コンガとか思い浮かべるんだけど。それは何?、DVDとテレビが冷蔵庫になったような(CM?;)、キャスターついてるから、動きながら叩けますよね。」(笑)
なんでも、準備も片付けもあっという間らしいのですが、いかんせん私のところからは何もみえなひ;。とにかく、ギターだけでなく、卑怯な楽器博覧会状態でした(笑)。

で、とにもかくにも、本日はインストをお楽しみくださいということで、「機械にたよってたいしたことは弾いてないんですけどね。」などとご謙遜も。。。

そして、ハッと思い出されて、食事の感想を聞かれる。「過去それでいろいろありましたからね。」(笑)。なかなかグッドでしたよ。
「美味いよ。」とかなんとか、男性から声がかかる。お昼の部から飲み続けてるらしいハイな彼に「ありがとうございます。メートルあがってますけど。大丈夫でしょうか。」とACEさん(笑)。

「では、立て続けにこの時期にぴったりの曲を2曲。。。って本田が立て続けにできないのか;。」ちょっとうなずきながら、ピアニカを用意する海月さん。

流れてきたのは。。。

■栞(しおり)
なんと、海月さんのピアニカが終始メロを取っていました。
なんだろ、歌ものより、素朴感ありありで、情緒たっぷりに吹かれる、ピアニカのひなびた感じが、すごく曲にあっていました。
フェイク的なもの以外、ほとんど、メロディも変えてないと思うんですけど、演奏に体温を感じて、決してコンビニのインストではない。で、あらためていいメロディだなと思いました。
それだけで、癒しのCDとして部屋でも聴きたくなるような「しおり」でした。


■桜
一息いれてすぐに始まった桜。この曲は、ボーカル入りでした。久しぶりに聴く「桜」。
渋谷(だっけ?)で、ライブ先行で始めて聴いたときのこととか、他のライブのこととか、いろんなことが、走馬灯のように頭に浮かんで、
そのうち、ガラス張りのエースさんたちの後ろに、あるはずもない桜が舞い散るのが見えるような、不思議な感覚に陥りました
音楽聴いて、こんな感覚になったのは生まれて始めてのことかもしれません。自分でびっくり。


ここで、季節の話されたんだったかな。。。;、どの季節が好きと聞かれて、「季節のかわりめが好き」と答えられるとか。
春(夏?)になる前の、土のこげたようなにおい(とかいったかな;)とか。

「インストゥルメンタル、楽しいなぁ。わかるかなぁ、この楽しさ。何しろ、僕は歌わなくていいんですよ(笑)。
「前でだ〜っとギター弾いて、あ、マイクの前に戻って歌わなきゃとか考えなくていい。」なんてことも、おっしゃってました(笑)。
卑怯度があがるにつれて(笑)、足元も踏み替えとかも大変なんだけど「ペダル2個両足乗せて、切り替えたり。。。それがまた嬉しいんですけどね。」とギタリストの顔も見せるACEさんでした。

そして、「新曲やるっていっといて(いつ言われたか記憶なし;)、できなかったら土下座しなきゃっていってましたけど。無事出来上がりまして。本田がまたイカしたアレンジをしてくれて、自分の曲なのに大好きになりました。」というようなことを。
「もっとも土下座も最近必要ならやれますよ。プライドもなくなったし・・・(笑)」みたいこといって、本田さんに首傾げられてました(笑)。

「この曲は、”April Wind”、春の風という意味の曲なんですが、時期がきたら歌にして仕上げようとか、そういうものではなく、今日のためだけにつくりました。
ま、ほとぼりが醒めたら、どっかでやるなんてこともあるかもしれませんが、今日、この日のためにつくったものです。

■APRIL WIND
柔らかな風が流れるような、やさしい音のシーケンス音に乗って始まる。海月さんもギターを抱える。
ちょっとアップテンポな・・・しおりでつかわれてるようなリズムだったかな・・・;、カレパレっぽいマーチな感じもあったかな;。
そこに乗っかるフュージョンとかにでてきそうな伸びのあるギターの音、メロディ、そう、フュージョンちっくな16とかのアレンジにしても、十分曲が走ってかっこいいと思うんですが、
そこをあえて(知らんけど;)、海月節なアレンジにしてるところが、ftaらしくて、とても斬新に感じました。ギターの音も2,3種類?切り替えてました。


「4/17は、もう桜も散っているだろうと思ってましたから、桜が散るようなイメージとかではなく、新緑が風に揺れてる感じで、つくりました。」ということでした。

■IN THE MAZE
ちょっと、パリの街角・・・みたいな(謎・笑)感じの入り口。お洒落なギターフレーズ・・・。
しかし、いざ、メロディが始まると、音色デモ演?(笑)、はたまた、音見本市みたいな(^^;。
確か、1小節ずつとかで、ギターとシンセが交互に、しかも、都度違う音でメロディフレーズを奏でる。

ソロらしい音から、ちょっと音程感のないような音まで、MAZE感?(笑)。楽しいです。
そう、なんか普通、ギターソロなら、ギターソロ、シンセソロなら、シンセソロ。とか、ある程度まとまってやりそうですが、そういうんぢゃないんですよね。
二人で一人みたいな;。クラシックとかオーケストラゼイションされたものにはありそうだけど。この曲にかかわらず、アイディアおもしろいなぁと思いました。
エンディングは、シンセのテーマの裏で展開されるハードなギターソロがかっこよかった。



ここで、西やん退散だったかと・・・・。

ドリーミーなシンセの音。そこまで、低音が効いた感じだったので、高めの柔らかい音が、耳に新鮮です。
何かが生まれ出るようなそんな感じ。(前回のライブと一緒か、記憶なし;)


■Flow
立ち上げのゆっくりな音で、メロディを・・・。今日はギターもシンセの音を出すので(笑)、手元がよく見えない私は、なんの楽器かは、わかりません(^^;。
エレピっぽい音の決めをギターがやってたように思ったのは気のせいでしょうか;。

インスト曲に、サビの頭の「Flow」というメロディだけが、二人の肉声で入り、これがまた、曲に色を注した感じで憎い演出(?)で、ゾクっと来ました。くうっ。
エレピソロのとこだったかな;、集中して弾かれてた、低音の・・・ホルンみたいな音?のギターのアクセントがよかったです。


■TWO OF US
卑怯なギター(違)から、アコギに持ちかえて、再び、ボーカル曲。
ハイハットとバスドラがリズムを刻む。ピアノのきっかけから、やさしく、力強いACEさんのボーカル。
インストアのとき同様?、リズム、ベースの打ち込みに、エレピ以外は、音をいれてないシンプルなアレンジに聴こえる。
それであの拡がりは、エレピの音がよいからでしょうか。。。
ギターソロもgood。

インストライブとはいえ、「人として、それはどうだろう」と思ったらしいACEさんですが、歌モノもちょろっといれるこのスタイルがまた気持ちよさそうでした。
「インストゥルメンタルのライブなんて、普通ありえませんからね。」ようは、歌モノアーティストで、それはファンが許さないだろうということみたいです(^^;。
face to aceのファンの方は、ほんとに優しい人が多い。」(笑)。「何やっても、見てくれるし。失敗しても、待っててくれるし・・・;。」
でも、それに甘んじてはいけないと思っていて、人生常に勉強(だっけかな;、)これで、いいってことはないんだとおっしゃって。海月さんもうなずいてました。

再び、西やん登場。そしてもうひとりのゲストとして、なんとYANZさん。歓声があがる。

なんでも、YNAZさんは、西やんから、意味不明の電話を数日前(?)にもらったそうで、なんか一方的にしゃべって?「YANZも、やりなっ。」ぷちっ。って切られたと。
「わけわからなくて、すぐにACEさんにメール打って(笑)。」・・・ということで、急遽、本日の登場となったそうです。
「なので、順番にそういうことになって、別にしまっちをのけ者にしてるわけではありませんので。」・・・しまっちは今日ポプシライブですし;。
つま恋もみんなでやれたらいいですね。・・・炎天下、”しまっちを捜せ”とか。・・・こうロープとかこん棒とかもって。・・・ま、それは冗談ですけど。」(^^;
ヤンズさんは、黒い5弦ベース。

■MISSING WORD
メロが・・・、また立ち上がりちょっとゆっくりな。。。サックスっぽいような、後、ウィンド系のシンセの音とか使ってましたかね;。
サビは、ギターとシンセがフレーズをおっかけっこしながら、最後ハモルってな感じでやられてたかと。


なにやら準備があるらしいACEさん。「あ、雑談しててください。」今日はまったりやるというようなことをはじめにいってたACEさん。にしても、ステージ上が準備状態(笑)
「二人して、お客様をノンケア(ほっとく)ってゆ〜のも、すごいっすね;。」たまらず、海月さん発言(笑)。あはは。ホントしろーとのライブぢゃないんだから(笑)。

ギターシンセを搭載して、卑怯度がアップしたVariax700の話に(笑)。
ローランド製で、469音色あるらしいギターシンセは、「こんなのもあるんです。」って、手元見えなかったんですが、エスニック?アラビアン?な怪しげな音とフレーズを放つ(^^;。
同じローランド製のシンセを持つ、海月さんも対抗して、同じような音を(笑)。「同じ音出るなら、ギターには不要ですね。」みたいにやや悔しそうなACEさん。
といいつつ、その音の怪し加減は、お気に入りのようで、しつこいそのフレーズを
ライブのオープニングでずっと流したりして(笑)。これでもかって、やめてくれってくらい流して、つま恋行くと、入り口でまた流れてんの(笑)。
「(ある種の)旅情?。」と海月さん。爆笑のACEさんは、「旅情は旅情でも、face to aceが目指してるのは、そんなウルルン的な旅情ぢゃないから(笑)。あえて過酷なところにいったりとか、めざしてるのはウルルンぢゃないから。」と(笑)。

■...T KNOW
そんなACEさんが、ギターシンセを入れて、音聴いて、最初にやってみたいと思ったというこの曲は、イントロのサックスフレーズから、サックス音のギターで(^^;。もう反則ですね。
イントロは、う〜んっと;;;ちょっと思いましたが、エンディングのフレーズは、息使いとか、指で上手に表現されて、雰囲気がありました。
確か、ソロも、ギターとサックスの音で切り替えて弾かれてたかと。歌メロもそうですし、全体的に、ギターシンセ付きVariax700ならではの音の豊富さをつかいながら、原曲に近いアレンジにされてた気がします。。。


■a new day
この曲が登場したら、リズム隊が黙ってないでしょ。の一曲。楽しそうなメンバーが印象的でした。
ステージが通常のライブほど広くないこともあり、結構至近距離で、キメとかも、見つめあいながらたのしそう。
2拍3連・・・な連続的なキメ(だったと思う;)も、ACEさんと西やん、ヤンズさんで、目合図しながら幸せそうに決めてました。ライブならではの醍醐味ですね。


サジ加減が大切という話・・・。サジ加減次第で、気持ちが変わるというか「思い込みでも、それで楽しくなるならよいと思う。大事だと思う。」というようなことをおっしゃってました。
後、悪い例といいながら、大学時代、先輩を騙した話も。(ほんとは、巻く紙と葉っぱと、フィルターを自分で巻いて吸う英国土産の煙草を、先輩にフィルターなしで作ってあげて。先輩は「効くなぁ」といいながら、洋もく体験にまんざらでもなさそうだったが、その後具合悪くなって早退させてしまったらしい;。)

■月夜のケモノたち
これも一瞬何?と思いつつ、早いリズムのきっかけで、ケモノだぁと。
その後も、メロディのテンポそのままで、バックを半分の速さにとって、SPUNK ME UP みたいな、ちょっと重めのアレンジに。不思議な感じ。。。
ギターはちょっと裏ではいるようなメロだったかな??・・・ウソかも。
エンディングのシンセソロの途中から、一気に倍の通常のテンポになり、駆け抜ける。

そして、いよいよ、終盤。

■KALEIDO−PARADE

手拍子が起こる。ACEさん、歌う。いつものカレパレ。安心します(^^)。
■so sad-so what?
メンバーがたちあがり、会場も思わず、ポツポツと立ち上がる。
(ワタクシ、真ん中あたりにいて、ちょっとデカいので、立つのは遠慮してしまいました。)
相変わらず、楽しそうな海月さんのギター。みんな嬉しそう。
あ、この曲だったっけかな。シンセソロ明け、ギターだけになるとこかな。原曲にないYANZさんのベースが歌っていることにおおっと。
(ツアーのときもそうだったかは・・・、気づきませんでした;)

「ありがとうございました〜。」
今後は、またいろいろ。お値段の張るものばかりではなく(笑)、いろいろやっていきたいというようなこと、おっしゃってましたよ。
笑顔で手を振って、まず、リズムのお二人が、そして、ftaのお二人も、バックステージへと去っていかれました。お疲れ様でした。

帰りがけ、ホテルの向こうにみえる、ライトアップした東京タワーが素敵でした。^^


(2005年4月17日)