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face to ace 〜Sweet Tender Live 2004     2004年12月22日 渋谷duo music exchange


寒いといわれた予報のわりに、暖かかった本日、スウィートでテンダーなライブを見に渋谷に赴きました。
本日は、食事が18:00〜、ライブ19:30〜ということで、特に開場時間があるわけでないので、とりあえず30分前ぐらいに会場に。
狭い道路に面しているため、お客さんはシャッター内のスペースに次々誘導され、開場が遅れたこともあって、ざっと300人ぐらいがギュウギュウ詰め;。
お友達や相方とおしゃべりしながら、時間をつぶす・・・。
あ、この日用に、クリスマスっぽいグッズが、売ってましたよん。ワイン3000円、コースター1000円。

中にはいると、4人掛けとか6人掛けとか、そんなテーブルが用意され、思い思いの席につく。入場時にもらったドリンクチケットとフードチケットを手に食事の列に並ぶ。
200番近いチケットだったこともあって、入場とフードの列で、食事の席についたのは、19時ごろでした。

席は、海月さん寄り、ACEさんと海月さんを斜めに見られるだろうところに座る。
ステージ上は、中央にマイクと椅子、いつもの2台のキーボード。下手側にいくつか椅子と譜面台もあったかな?、会報で話されてたゲスト用ですね。ぶっこの林檎が暗闇に光る。。。


15分押しの19:45、客電が落ち、上手からあまりにさりげなく、ACEさんと、海月さんがあらわれ、位置につく。
ACEさんは、濃いグレー(?)のスーツに、白いシャツ。照明の関係か、ちょっとピンク色に染まる髪の感じがきれい。
海月さんは、白いタートルネックに黒いパンツ、黒くてちょっとレーシーな?ニットキャップ。後ろで1本に三つ編み?での登場。

「オッシャっ」「オッシャっ」とお互いに声をかけあい始まったのは、
Wonderful Life
ちょっと、緊張されているような、視線がいつもより落ちているようなおふたり・・・。ちょっと心配になる。
それでも、かわいい感じのシンセソロ、きらびやかなグリッサンドをいれたり、など原曲にないアレンジでかっこよい1曲。

・・・黄色っぽいギターを持ったACEさん。お、これがうわさのおにうギター(LINE6のVariax700)か?。チューニングを。「OK」と海月さんに声をかけ、青いピアニカを手にする海月さん。
残像
いっけんエレキなのに、アコギの音がする。。。なギターを弾くACEさん。パーカシブルなオルガンの海月さんと歯切れ良い1曲。
個人的にずんずんくるバスドラが気持ちよい。。。;音よいですね。照明もキレイだし。。。

「ありがとうございます。face to aceです。」とACEさん。拍手〜「こんばんわ〜」と海月さん。「こんばんわ〜」ACEさんも。
「今日は、スウィートでテンダーな名前のとおり、そういったライブをお届けしようと。・・・みなさんお料理のほうは召し上がりましたか?まだ食べてらっしゃる方もゆっくり食べていただいて、ときどきステージの方をみていただければ結構ですから。ボーっとこっちばかりみていて、ソースなんてたらしてしまったら、帰り道めちゃめちゃかっこ悪いですからね。」(笑)

「そうそう、もうお買い求めいただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回、我々ワインを作りまして、あ、作ったといっても。僕と本田が裸足になってこんな踏んだりしてつくったわけではありませんよ。」(爆)。
フランス産のワインに、face to aceのラベルをつくって貼って。。。」ワインとグラスがおふたりに運ばれてくる。
「あ、このくらいでいいです。」遠慮がちなお仕事中のACEさん(笑)、2,3センチぐらいでストップをかける。海月さんにもつがれる。
「乾杯を・・・、といってもお手元にもうドリンクが無い方もいらっしゃるんですよね。じゃあ、本田とふたりで」とグラスをかわすおふたり。ひとくち・・・。
「う〜ん、うまい。」と海月さん「それでいてふくよかな(笑)。」とACE さん(←どっちがどっち?逆だったかも;)
「ぜひ、行楽のお供に!皆さんの体の中に流れてるのは、ワインですよ(笑)。それがつま恋でわかりましたから(あの時ワインがやたらでて、各テーブルに川島な○みが必ず何人かいたってやつですね)。」

今回物販されてた、ftaラベルのワインと、それぞれのサイン(印刷)がはいった、ベージュでちょっとシックな2枚組み(?)コースターのお知らせでした。

”メガネ拭き”のほうも、よかったらお使いください。」・・・あ、これメガネ拭きだったんだ(^^;。入場のときに手渡された、ftaのロゴの入った赤く四角い端切れ。会場もざわつく。。。
「えっなんだと思ったの?」と海月さんつぶやく・・・。
コースター?・・・・。やっぱり同じことを思ったらしい。会場からも声が。
「あ、コースターね。コースターでも、車とかがーっつとか拭くときに使っていただいても(笑)。」とACEさん。
「車検シールのかわりに、窓に貼っていただいても(笑)。」と海月さん。


「本日はステキなゲストをお迎えしております。」と紹介されたのは、stella(ステラ)という、バイオリン、ビオラ、チェロ×2の女性4人組。舞台が一瞬にして華やぐ。

QUIET SNOW
原曲のサビのテーマを、イントロとしてバイオリンフレーズだったかな・・・、シンセにつながる。生のストリングスが多用されるアレンジが新鮮。
間奏も弦のピチカートな軽い感じから、だんだん強さを増して、なにより、全体的にたてを刻むこの曲に、なめらかなストリングスがのって、ACEさんのボーカルのドリーミーさが際立つ感じでした。

THE RIDDLE
ピアニカと厚みのあるストリングスが、イントロを奏でる。この曲だったと思うんだけど、途中、ちょっと不思議な浮遊感のある弦のフレーズが副旋律ではいって、それが印象に残りました。
ストリングスや、シンセに後押しされるような勢いのギターソロもかっこいい。

「QUIET SNOW・・・と、ニック・カーショウのTHE RIDDLEを聴いていただきました。QUIET SNOWは久しぶりですね。最初のツアー以来だよね。」あ、そうかも。「たぶん。3年ぶり?」とACEさん。
「3ねんぶり?」驚く海月さん。「それは忘れますね(^^;。」と。何かあったんですか?(笑)「いろいろ忘れやすいお年頃なんですよ。」とACEさん。(笑)

ステラの話題に・・・、通常、弦楽四重奏というと、第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロの編成なんだけれど、(5月に見に行ったパワフルな4人組bondもそうでしたよん。)
ステラは、バイオリン、ビオラ、第一チェロ、第二チェロという編成で、チェロがベースの部分と、バイオリンのようにメインフレーズの部分を弾き分けて、かっこいいと。
五重奏でも、普通はバイオリン×2、ビオラ×2、チェロだそうです。
チェロ×2は、ボッケリーニにという人が、始めた(?すいません、失念)。等々力説しながら、「・・・んだそうです。スイマセン、僕も昨日調べました(笑)。ボッケリーニ?、ぼったくりぢゃないの?とか;」
「って、皆さん、ボーっとして聴いてますけど、」(笑)「すごいんですよ(笑)。・・・でも、僕らも初めてリハーサルで音を聴いたときは、ボーっと口あけてみてましたけどね。」「地べた座って」と海月さんも。「僕たち(と一緒にやって)でいいの?って(笑)」

「ご存知かと思いますが、私の両親はクラッシックの歌手で、国立音大から藤原歌劇団というところにいて、クラシックを目指すなら、このうえない環境にいたにもかかわらず、
幼稚園で国立音大の付属を受けにいったとき、反抗期の真っ只中で、”ぼくお歌は好きかな?”と聞かれて”きら〜い。”落ちましてね。そんなことを大学生になったころ母親から聞いたんですけど。こりゃダメだと親も思ったんでしょうね。」

そんなことでクラシックには一目置いている素振りのACEさんでした・・・。

into the blue
やわらかくて、よい音のギターです。エレピの音も華やかで、ストリングスも重なると更にスイートな感じ。

Flow
高いB♭かな、バイオリンのロングトーンをきっかけに、リズムがからみ、この曲に。
海月さんのサウンドは煌びやかな響きが多いから、確かにステラの低音のチェロの響きがフレーズとして加わると、ぐわっと音が広がって、心地よかったです。

「今回、この素晴らしいストリングスのアレンジは、すべて、もとブルーム・オブ・ユースの松ヶ下宏之くんがやってくれたんです。」おおお。あの昔電波少年でロシアとかわまった人ですね。
face to aceの曲を短期間で理解してくれて、すごくいいアレンジをしてくれた。と口を揃えておっしゃる。「理解が深い」と海月さん。「リドルとかも、エスニックなんだけど新しいタイプのエスニック?みたいな感じだったり。」と。
「で、松ヶ下君を一言でいうと。”ナイス・ガイ”・・・絶えて久しい言葉”ナイス・ガイ”、”ナイス・ガイ”が服着てる感じ?、”歩くナイスガイ”?そりゃ、ナイスガイは歩きますけど。」とACEさん。(笑)
褒め称えられてた松ヶ下さんでした。

とにかく、みんな良いアレンジだから、曲順決めなきゃならないのに、聴くたびに「これいいからラストにもってこうって、次聴いたら、これもいいね、ラストに持ってこう。ってみんなラストになっちゃって」(笑)。
・・・そんなこんなで、家でも曲順考えてたところ「一曲目は、”wonderful life"、で2曲めは”残像”・・・って書き出してったつもりが、
みたら、”残像”が”残念”ってなってって(爆)残念っ!
」ギター侍ACE?(笑)。
「残像斬り!(笑)」と海月さんまで。「”早春”が”早朝”になってた契約書笑えないな・・・って;」とACEさん。

チューニング、今日もちょこちょこチューニングされてますが、結構MCしながら進んでます。苦手とおっしゃってるチューニングしながらのMC、特訓されましたか?(笑)

CLOUDY DAY
ギターのイントロに、生ストリングスがフェイドインするようなフレーズで入ってくる感じのためらい感が雰囲気ある。
コードの響きも少し原曲と違いますかね。違うのかはっきりさせてるのか、原曲よりコード感があっておもしろい。
ギターソロもかっこよく、ソロ明け、ブレイクで入ったストリングスのオブリが、ストリングスフェチとしてはたまりませんでした(笑)。
ストリングスが支えるエレキのソロ(といっても、1本のギターですべてできてしまうのがすごい)もドラマティクですごくかっこよかった。
MISSING WORD
いつもの(?)シンセの入り口に、バイオリンのフレーズがからむ、この曲は自分の中でも思い入れがあるので、ACEさんの歌を聴きながら、広がるアレンジにジーンときてしまう。
ここでも、ブレイクの部分のストリングスがよかったよぉん。
そして最後にトリルみたいなフレーズを弾くシンセに、応えるように小刻みに弾き上げるストリングス(逆に海月さんがアレンジを受けてやったのか?)とか。わお。
オルフェウスの朝
・・・ある種の力強さを感じた・・・・ような気がする。

ステラを見送るお二人。大きな拍手。


「いいですねぇ。華やかでしたねぇ。」「(再びこの現場)・・・男臭〜っ(笑)」
弦楽器とのコラボレーションは、ホントにリハーサルで、目頭が熱くなったステキな体験だったようです。

「新鮮ですよね。いつも聴いてる、”MISSING WORD"とか、”オルフェストの朝”がまた全然違ったアレンジになってて。また機会があったらぜひこういったことやりたいですね。」というようなことを。
・・・ここで、次の曲だったかな・・・;。
a new day
これも、アコギな音とエレピな音の融合がよかったでし。
海月さんノリノリの演奏でした。

「よっこらしょ。」・・・(笑)、その前もどこかで大きな掛け声をかけて腰掛けたACEさん、笑われてる理由が理解できていないようです。
スーツだと、ギターをもつときにクシャクシャになったり、つったりするのが「気になるお年頃」だそうです(笑)。さらに笑う私たちに、「そんな笑ってるけど、皆さんだってそのうち。。。ブツブツブツブツ」なんかいってるACEさんでした。「いつまでも笑わないっ」(笑)

「ライン6の話はしなくていいんですか?」と海月さん。「後でしようかと・・・」「あ、そうなんですね。失礼しました。出過ぎたマネを(笑)、ワタクシはみだしてしまいました。」「あ、でも、しようかな・・・。」

「ファンクラブの会報で話ましたが、新しいギターを買ったデスヨ。」かわいいACEさん。見た目は黄色い、ちょっとアンジェラス・エースなカタチで、アーチドトップのエレキみたいな感じなんですが、
「これが、いろんな音がでる。これが・・・」といって、59年のレスポール、ストラトキャスター、「変わったのもあって、シタールだそうです。」
そして、この日活躍していた、アコースティックギターの音、これがホントによいです。「目つぶってきいてください。ほら、アコースティックギターでしょぉ。」みんなうなずく。
「すごいですよね。」「何がはいってるんでしょうね。」海月さんとも笑いあう。
「いいんですかね。そのうち、天罰下りますよね。とACEさん(爆)。あははは、ホント下りそう。

アルバム話、年内に出したいといっておきながら、来年、後一ヵ月後になってしまいました。と頭を下げるおふたり。
でも、とにかくよいそうです。「いままでの作品を越えた!」とおっしゃってました。
で、とにかく苦手だった歌詞も、今回はわりと納得いくものができたということで、初めて「俺、詞かけるぢゃん、ってちょっとだけ思いました(笑)。」とお茶目に笑う。
ジャケットもよいそうですよ。なんでも、飛んでる??????んだとか。

その中から新曲を披露ということで、わ〜い。「今日は、この曲のためにもう一人ゲストを呼んでます。」えっ?誰?
運ばれてきたのは、椅子と、マイクと、アコギ??、誰?ギタリスト?

そして、紹介されたのは、
「オン・ギター!・・・・・本田海月っ!」 えっ?ぇぇぇ?????

ひょこひょこと、キーボードのところから、前に出てくる海月さんに、場内驚きと笑い声;
耳の後ろ?、ニットの帽子から、ピックが取り出され、右手で高々と掲げられる(笑)。

ギターを手にすると、マイクにむかってPAさんに?「(シールド)さします。」
そして、ぺんぺんとギターを鳴らし、「このサウンドチェック(の仕方)、弾けなさそうでしょ?」・・・おもしろすぎます海月さん;。

新曲
確か、ぶっこでリズムをだしてから、座りなおす海月さん。。。。
いっや〜ん、ACE さんと、海月さんが、並んでギター弾いてるぅぅぅぅぅぅ;;;;;;;。
ギター2本がかき鳴らされ、がちゃがちゃっとした(?)、ちょっと今っぽい感じの曲でした。歌詞をじっくり聴いてみたいなぁ。

「どうもありがとう」大きく手をふって、ステージをさるふたり。ピックを投げる海月さん(笑)。


〜アンコール〜

「どうもありがとうございます。オオムネ楽しんでいただけたようで。」「概ねですか?笑」「概ねで十分なんですよ。万人に喜んでいただこうなんて」云々、
「大丈夫、楽しかった。」みたいな声が会場からかかると、「わかってますって(ちょっと表現違ったかも;)、でも己には謙称を美とし(?っていいました?;;;)といって(笑)、ものごと控えめにいったほうが・・・」みたいなことを(笑)。
「でわ、またステラの皆さんを呼んで1曲やらせていただきます。」

KALEIDO PARADE
ACEさんの手拍子で始まる。イントロをシンセとストリングスがユニゾンで力強い。この曲はついつい口ずさんでしまいますね。
ときどき笑顔がこぼれるACEさんに幸せな気分になりました。

「どうもありがとうございました。本田、何かある?」「よいお年を(笑)」「あ、よいお年を。・・・あさってしあさってイベント(いわゆるクリスマスですな;)のある方も楽しんでください。」
一瞬閉めの言葉を迷いつつ、やっぱり「どうもありがと〜」、再び大きく手を、両手で何度もふって、バックステージへと消えていかれました。
終了21:15ぐらい?お疲れさまでしたっ。


(2004年12月22日)