face to ace 〜ONE NIGHT ONLY 2002年11月29日 中野サンプラザ
face to aceにとって8ヵ月ぶりのライヴ。そして初めてのホールライヴ。11月下旬だというのに、比較的温かい佳日(笑)、期待とちょっぴりの不安を胸に中野へと向かいました。
開場の18:00過ぎ、グッズのパンフカレンダーと傘を買って、そそくさと会場に入る。さすがにホールだ広い。まだ人もまばらでなんだか厳粛な感じさえする。
ここで、今日はどんな爆笑トークが繰り広げられるのか、あ、もとい、素敵な演奏が聴けるのか(笑)。ニタニタしながら席をさがす。
今日の私はこれまでのACEさん人生のサイテーなチケット運をすべてとりかえしたかのごとく、あるいは先の運も使い果たしたかのごとく、ほぼ真中、4列目という席でした。ふふ。
ステージの上は・・・、左から、ン?ベースアンプがあったはずですが、今、記憶にない、すみません。
その横の高い位置にドラムセット。…ドラム?バスドラ2つ?へっ?ツーバス?ダイコウさんって前からそうでしたっけ(^^;?。私の中ではツーバスはヘビメタなので、でもいいや、ドラムのことはよくわかんないんで(汗)。
そして中央にピーヴィのスピーカー?二つに挟まれて、レイニーのアンプが2段重ねだったか。ACEさん仕様ですね。
その右の高いところに、海月さんの世界が作られてる。客席を向いて2段、ローランドのシンセと下は何か61鍵のマスターキーボード。
その後ろに、エフェクターラック。ドラム側を向いて、シンセ一台?音源として??その手前にface to aceの頭脳?パワーブックが。
そして、右にまだキターアンプがあったはずですが、しまったこれも記憶にない(^^;。良い席とはいえ、ライヴハウスに比べて、距離的にすっごくACEさんを近くに感じたわけではなかったのですが、左右の記憶が薄いのは、ステージの広さを物語ってると思われます。
なので、今日のレポートはいつにも増して、ACEさん中心、次に海月さんと思ってくださいまし・・・。
30分押しの19:00、客電が落とされ、ベースが響く、そこに柔らかいシンセ音が重なる。フェイドインされた音が大きくなるにつれ、ばらばらと人が立ちはじめる。ほぼ総立ちでメンバーを迎え撃つ準備がなされる。
薄暗くライトアップされたステージ、メンバーが下手からあらわれる。歓声。海月さんのシルエットが、どうやらRAINのPVの衣装のよう、あの怪しげなシルクハット?も健在。
クリスマスベルのような音、静かに、しかし会場いっぱいに広がる。音がいい。こりゃすごいぞ。中野サンプラザ。
サポートメンバーも定位置についたころ、ギターを肩にかけたACEさんがゆっくりと登場。歓声は一層大きくなる。
中央に立ち、振り返ってドラムに合図をおくるACEさん。いきなりアップテンポで流れるシーケンス音。えっ、初っ端からですか?
■RAIN
スポットがあたる、そ、その衣装は、レ、レインコートですか?、RAINだから?^^; ちょっとコロンボ風の、ベージュのトレンチコート、その下にはベロアの黒いスーツ。紫のインナー。黒ブチに薄いグレーのサングラス。
細身のシルエットは、ACEさんの引き締まった体にフィットして、うわっかっこいい。
顔は少し緊張されているようにも見える。気持ちをこめて歌われる姿に、思わすこちらも力が入ります。
ギターソロ、新しいアンジェラスエースでしょうか、パーツまでピカピカ光ってきれい。太くはっきりした音で弾きあげる。
ベースのYANZさんに向かってちょっと笑顔がこぼれる。前かがみのポーズでエンディング。
再び合図・・・
■SPIRAL STEPS
軽やかなギターのカッティングに大きな歓声があがる。ほっとしたようにやっと観客に向かって笑顔のACEさん。手をあげる。
すごく声が伸びてる。嬉しそうに歌われる姿が印象的。
Bメロ、シンセのディレイの感じがかっこいい。あいかわらずキメフレーズがかっこいいベース。
口をきっと結んで、下唇をかんでのギターソロ。丁寧に弾かれる。
■Bring You Back TO Me
いきなり飛び跳ねながら、踊りながらの海月さん、一気に盛り上がる。オーケストラヒットの音がまた分厚くってかっこいい。
軽やかなバッキングのギター、体を左右に動かしながらステップを踏むACEさん。ギターソロでは、サポートのしまっちのところにいって並んで演奏。
ピックを投げて、天を仰いで、深くお辞儀をする。
後ろを向いてドリンクを手にしながらも、暑そうにコートをパタパタ・・・。そりゃ暑いと思います・・・(^^;。
マイクをスタンドからはずし・・・、「え〜、8ヵ月ぶりにこうしてステージにたって、また皆さんとお会いすることができて、とっても嬉しく思います。」
「マイクを持って立つと、相変わらず皆さん方、笑う準備をしていらっしゃるようですが、それは大きな間違いです。」爆笑。
「お集まりいただきましたのは、曲をたくさん聴いていただきたく、11月下旬という、1年のうちでも比較的中途半端な時期に(笑)、このようにお集まりいただいたわけで。」
「別にわたくしは、客席を笑いの渦にまきこもうとか、バラエティ番組に進出しようとか決して思っているわけではなく、純粋に音を聞いてほしいという、ピュアなハートで(笑)。おるわけです。」
「今日は”えっ?(^^)”という曲から、”へ?(^^;”という曲までご提供していきたいと。今日はお座席を用意させていただきましたので、靴下を片方脱いでいただくとか、ゆっくりくつろいでいってください。最後までお付き合いよろしくお願いします。」拍手〜。
「え、早速で恐縮ですが、スペシャルゲストを紹介させていただきます。・・・えっとどっちから、出てくるのかな?・・・」キョロキョロするACEさん。
「多分、こっちだと思います。 オン・サクソフォン ガスボ−ン」
ファーストアルバムでサックスを吹かれたGASBONさん、上手からの登場です。想像していたよりも小柄な方でした。拍手〜。
■パンドラの空
最新シングルから、デジタル色の強い、軽快ながらもちょっと大人な曲。さらにソプラノサックスをフィーチュアして。
でも、ちょっとサックスが聴こえてこなかった気が、残念・・・。コーラスも取られてました。
■カラックスの白日夢
軽快なギターのカッティングに、ブラスの絡みがかっこいい曲。アルトサックスに持ちかえる。
ステージの上をスキップしながら歌うACEさん。下手側にいって、<微熱しのばせて>で手を額にかざす。この仕草なんか好きです(^^;
激しいベースソロに、サックスソロ。旨み満載。シンセのグリッサンドでエンディングへと。
■...I KNOW
アルトサックスの音が色っぽいイントロ、原曲より少しフリーキーなメロに。
コートを脱ぐACEさん、しっとり歌われる。ギターソロ、がんばれしまっち(^^)。そういえば、しまっちも少し痩せられたような・・・。
最後のOhOhという、ちょっと控えめなフェイク・・・好きでした。ACEさん(^^;。
■IN THE MAZE
青いピアニカ(無事倉庫から戻ってきたやつですね;)、が今回も登場。再びソプラノサックスに・・・。
この作品、前回はどうだったか…、今回ちょっと重たい感じがしました。原曲ほど跳ねていないというか、抑えが掛かったようなリズムというか(わからんて)。
キメがあるせいかな、4つめのタムとか・・・などと思いながら聞いてました、おかずも16でまわしたりして、ちょっとロックしてる?
が、しかし、そんな探究心(?)もACEさんに<You missed your aim>とかって、指の銃口向けられて打ち抜かれた瞬間には、たちまち忘却の彼方へ(爆)。だめぢゃん自分(^^;。
確か、シンセとサックスとギターがかっこよく絡んだのもこの曲だったかと。忘れるな自分(^^;。
「アルトサックス、そしてソプラノサックス、ガスボ〜ン。」再び、GASBONさんが紹介される。
「しかし、ガスボンって君・・・、ガスボンだのヤンズだの、海月だの・・・。ま、かくゆうわたくしもACEですが。」笑
「しまっちは嶋田からだからいいとして、そういえば、ダイコウ君あだ名ないねぇ、くやしいでしょ(笑)。」首を横にふるダイコウ君でした。
「GASBONとは、とっても古い付き合いでして、まだ我々が若い頃(なぜか笑いが漏れる・・・)、つのだひろさんのJap’s Gap’sというバンドにいまして、その中で我々が一番ペーペーだったんですが、それ以来の付き合いなので、・・・といっても10年以上会ってませんでしたから、長い付き合いじゃないんですけど、古い付き合いです。」笑
「GASBONは昔から、いいミュージシャンで、歌も上手い。歌のうまい人って楽器演奏も上手いですよね。」
「一方わたくしはといえば、大したことないギタリストでして、あ、今でも大したことないんですがね、それに輪をかけて大したことなく。私の人生において、幸運にも出会うことができた、素晴らしいミュージシャンです。」拍手〜。
「こういう方に出会うと、さほど、こちらが努力をしなくても、己のステータスがちょっと上がった気分になりますよね。持つべきものは友達だぁ。」爆笑。
赤いアンジェラスが運ばれる。。。後ろを向いて受け取るACEさん、ン?背中なんかくっついてます?その素敵なビロードの風合いのスーツ・・・。
私はグリーンのような黄色のような大輪の薔薇が一輪、背中中央にみえましたが・・・(^^;。いやお似合いです。(ならいうな)
■FLAMING DAYS
ライヴでは2本のギターカッティングの掛け合いが好きな曲、しまっちは335に。さらにアルトサックスも絡んで熱く展開される。エレピが響く。
ゆっくりとサックスソロ、続くACEさんのギターも太く伸びる音でトリルが効いてるお洒落系フレーズ。掛け合いソロが続いて終わるのか思いきや、
そのまま、いつものギターソロに突入。ピックアップを切り替え、タッピング、アーミング、今日は近いからじっくり堪能できたわぁ。フィードバックが余韻を残す。
上手側にひっそりさるGASBONさん。335にチェンジのACEさん、振り向き様に「オン・サックス、ガスボ〜ン!、あ、いなくなっちゃった(^^;」
■CLOUDY DAY
シンセで頭4つのフレーズを繰り返した後、ACEさんのギターでフレーズを重ねる展開は沖縄と一緒でした。音はさらに柔らかくなった気が・・・。
335は3カポで使用。主にアルペジオでしたかね。シンセの感じは原曲に近いと思いました。ベルトーンなギターソロもちょっと今までにない音色でゆったりした気分になる。
「face to aceは今年の3月に初めて全国ツアーをやりまして、まあ全国といっても、7ヵ所ですけど(笑)。普通は新人ユニットだったら、イベントに出演したりとか、歌うこともあると思うんですが、face to aceにはそれがなく、全国ツアーで初めて人前で歌ったんです。」
「それまで、人前歌ったことなかったんです(苦笑)。あ、一回だけ、1月にプロモーションで全国まわってたとき、福岡でフグを食わせてくださるというので、のこのこついていったら、
高級クラブみたいなところにつれていっていただいて、そこで”どうじゃ 歌わんね”といわれて(笑)。生まれて初めて人前で歌いました。カラオケの”MISSING WORD”」笑
それでも歌ったり演奏したりは、ツアーの本数こなすうちにまとまってきたかなと思われたらしいのですが、最後まで悩んだのは。。。
「MCでしたね。」笑。「ものすごく悩みましたね。本当でございますよ。」爆笑。
中野サンプラザ決まったときも、「うわ〜っ、ど〜しよ〜っ…MCって(笑)」
それが、この夏からFM愛知で番組をもつようになってから、かわったそうです。
「俺、大丈夫じゃん・・・って(笑)。今はもう、MC?「屁」でもないですね。全編MCのライヴやってもいいくらいですね。」爆笑。
「世間ではそれをトークショーっていうんでしょうけどね。でも私の場合、ギター持って、メンバーもみんないるの・・」おなか痛い…笑
「でも私だったら、そんなチケット買って絶対行きませんけどね。」(「行く〜。」「行く行く」会場からの声)
一瞬引いたACEさん、「いえいえ、”行く”といわれても困ります。」爆笑。
ご自分の歌とかMCのこととか・・・からのお話?
「自信を持ってする努力というのは大事だと思いますよ。あ、自信があって、努力しないのは論外です。」
「壁にぶち当たったら、一息ついて、自信を持つことですね。」・・・はい。
「え〜、日本の経済もこの先・・・(笑)。そんなちじみっぱなしのニッポン人に(笑)。…そんなお疲れの皆さんに新曲をお届けします。」きゃあ。
「本田が素晴らしい曲を書いてくれて、それに私が”素晴らしい歌詞”をつけまして(笑)。」
いたずらっ子っぽく「あのね、これまでface to aceは謙虚にひっそりやってきましたけど、1月、申し訳ないですが、自画自賛させていただきます。」大きな拍手
高いところで、腰に手をやり、威張りポーズの海月さん(笑)。たのもしいぢゃないですか。face to ace〜。
■栞
パワーブックをいじる海月さん。イントロのハーモニカのような音は、先日きいたときより、やさしい感じに聴こえました。
ハンドマイクでしっとり、歌詞のひとつひとつに気持ちをこめるように歌うACEさん。アコギのしまっちのギターも優しく響く。
■Flow
照明がきれい・・・、幻想的なシンセの音にマッチしてます。後ろに組んでいた手をはずし、ゆったりと歌いはじめる。時に両手でマイクを持ち、時に手を空にかざす・・・。
きらびやかさを抑えたエレピ、存在感のあるベース。神秘的なステージをACEさんは後に、バックステージへ?
■タイトル不明(インスト)
いつの間にか、ステージには本田さんとYANZさんの2人。シンセの柔らかく豊かな響きが会場を包む。ピッチベンダーやヴォリュームつまみ?アナログのつまみ?をつかって、サックス系の音がうねるように空間に広がる。青白いライトの下に浮かび上がる海月さん。
ベルのような音が重なる。頭の音をつないでいた?ベースはやがて、動き出しYANZさんの指がフレットをすべる。
目をつぶって、ベースと絡む本田さんのシンセ。怪しく変調させながら・・・。ちょっとスペーシーにファンタスティックに映画音楽を彷彿させるような、まさに風景が浮かぶ。
ACEさんが現れる。おぉっと、お色直しですか?「RAIN」のPVで着てらした。白いタートルと膝丈の黒い皮のコート。かっこいい(←全部これかい^^;)。
■残像
再び海月さんの青いピアニカ登場。アコースティックギターをかき鳴らしアップテンポの軽快な曲。踊る海月さん。会場も盛り上がる。
ACEさんもしまっちもエレアコでカッティング。どこだったか、ベースっぽくない高いフレーズを弾くベースが印象的でした。
■ENOUGH!
ACEさんのギターは再び335に。
この曲前回スラップベースだった気がしたんですが(思い違いかなぁ)、今回ピック弾きで、跳ね感が少し落ち着いた感じ、でも速い(^^;。
しまっちの音がでない?心配そうにしまっちを見るACEさん。ノリノリの一曲、最後はフィードバックさせ、ピックを投げる。あぁん私のほうにもぉ( アホ笑)。
「さぁ、そろそろ会も終盤に差し掛かってきました。この辺でみなさんには・・・。」え?何?「新曲を聞いていただこうと思います。」おぉ〜。
「喜んでいただいて、ありがたいことです。でも、”新曲”ですよ。そんなに手放しで喜んでもいいんですか?」なんでやねん(爆)。
「もしかして、後味の悪い曲だったらど〜するんですか?」・・・もしもし?何でそんな曲わざわざ・・・(^^;。
「もぉ、ちゃんと皆さん個人個人のセキュリティを、きちんと管理していただかないと。」(笑)。
「そうそう、セキュリティといえば、わたくしマンションに住んでおりまして、それはどうってことないんですが、管理組合で理事の集まりとかある大きなマンションでして・・・」 ええ、
「私、”理事”なんですね。」場内大爆笑〜♪
「まぁ理事といっても持ち回りですから、何年かに1回くるんですけどね。・・・とはいえ、私こう見えても”理事”でございます。」あははは・・・。
「”長官”ではなくなった今、私”理事”ですから、もう名刺でも刷ってしまおうかと。」もうやめてください、くっくっく・・・。おなかが・・・。
「総会というのがありまして、・・・実は明日なんです。」爆(「頑張れ〜」の声)「頑張ります。」といいつつ遠い目をして、「あ〜、明日、総会かぁ」笑
「でも今日は、ステージの上にいる限り、”理事”という立場は忘れて、ハメをはずそうと、そのくらいは管理組合も許してくれるでしょう。」おかしすぎです。
「ええっと、何でしたっけ?そうそう新曲ですよね(笑)。本田がつくった素晴らしい曲に、私が詞をつけまして」(素晴らしい詞〜っと声がかかる。)
この詞は想像だけど、もしかして世間ではこんなことあったりするのかなと思いながらつくったら、エンジニアのタマノイくん?が
「ACEさん、この詞いいっすよ。」と連呼されたという新曲・・・
■ノンフィクション
硬くジャクジャクしたデジタルサウンド、海月さんの真骨頂?アップテンポの曲です。ちょっとAメロが不思議・・・。
コーラスにボコーダー?海月さんの声が変わる。ちょっとポコポコとYMOみたいなシーケンスフレーズも。好きな感じ〜。
歌詞は・・・ちょっと聞こえたけど、お楽しみにしましょうか・・・。前後わかんなかったし(^^;。でもまた、ちょっとクラッときてしまう風でした(笑)。
■オルフェウスの朝
はっ?、今兄さん廻りました?ってぐらい目にも止まらぬ速さで回転されたオープニング、3月はステップ入ってた気がしたけど。今回とにかく速かった(笑)。歓声が上がる。
ベースは安定して存在感があって、ベースで聞かせるような作品だから、良い感じです。ただ今回全体的に重たい感じがしたのは、ホールの音のせいでしょうかね。
ステージを歩き回るACEさん、上手側にきて、<つないだ手を>で、手をさしだす。会場からもたくさんの手があがる。
立ち上がりの遅い、華やかなシンセの音が空間を包む間奏。そしてエンディング・・・しまっちのカッティングが残り、ぱきっと終わる。
波のような、でもリズムを刻むSE・・・
■早春
重なるピアノ、少し今までより落ち着いた感じ?アルバムに近い?でもやっぱり好きな音です。
・・・リズムを刻む波のシーケンスはつながり、やがてすべてのバックがはいってくる?。バンドでやるのは初めてですが、厚味もでてリッチな気分が味わえる感じ。
リピートのメロを1オクターブあげるシンセソロは沖縄ライヴ風、ゆっくりと深く頭をさげるACEさん・・・。
「今日は本当にありがとう。なかなかライヴの少ないface to aceですが、これからも応援してやってください。最後の曲です。聴いて下さい。」
■誰よりもずっと
うつむき加減に、おなかに手を添えて、噛み締めるように歌うACEさん。
ギターソロのしまっち、ちょっと最後、ヘンな音を・・・(^^;、笑いかける海月さん。ACEさんは、ちょっとウルっとされたようにも見えたんですが、さてどうでしょう・・・。
フ〜ッと大きく息をはきながら、長く頭を下げる。
「今日は本当にありがとう」と手をあげるACEさん。海月さんもステージに下りてきて、大きく両手をあげ「ありがとうございます。」と生声を投げて、バックステージに消えていきました。
<Encore1>
まるでスタッフのように暗がりにあらわれるACEさん(笑)。そのいでたちも、光沢のあるシャツに、首から黒いタオル・・・。
「アンコール、ありがと〜っ!!」おぉぉぉっ!
「今回、我々に衣装協力がつきまして、”アリスト・トリスト”というのですが。」なるほどぉ、だからメンバーも含めみなさん黒を基調としたお洒落な雰囲気だったんですね。お色直しもあるし(^^;。
首に巻いているタオルもロゴが入っていました。
なんでもプロレスラーの蝶野さんの、ドイツ人の奥様が立ち上げたブランドだそうです。ACEさんの雰囲気にはあってるかも。海月さんも、グラスバレー時代を考えれば…(^^;スタイルいいし。
「アンコール・・・、ありがとうございます。こなかったらどうしようかと思いました。また謙虚にひっそりやっていかなければならないかと(笑)。」
「では、あらためてメンバー紹介をしましょう。face to aceの片方の翼〜っ!、あ、もう片方はわたくしですよ。いっときますけど」爆笑。
「本田海月〜♪」・・・手をあげながら、歓声に応え、キーボードの前へ。ニットキャップに、黒のブルゾンっぽいジャケットだったかな・・・。まとめていた髪もほどいて、少しカジュアルでいつもの海月さんに近い。
海月さんのとなりに昇るACEさん。「ここ落ち着くねぇ。」中野サンプラザは本当に音がいいという話から、
ACE「本田は、ここ何年ぶり?」海月「う〜ん、10年ぶりぐらい。・・・ってこんな話ばかりしてますよね。」
ACE「俺も、おどろいたことに、さっき聞いたら7年ぶりだそうです。」 えぇ〜っ??、会場からブーイング(笑)注:98年の10月にやってます。
「違いますか?(汗)、あれ?それはハンズの”大槻”に文句いってください。…なんかおかしいと思ったんだ。違うよね。(←早く気づきましょう^^;)」ご自身もわからないことを他人のせいにするのもいかがなものかと(笑)。
海月さんからは、明日11月30日に発売になる「空夜」のアルバムのインフォメーションを。(は〜い、ちゃんと予約してますよぉ。)
「足掛け3年がかり」で出されたそうです。
メンバー紹介は続く「私のステイタスをあげてくれる、素晴らしいメンバー」
「オン・ギターしまっち〜。」しまっちに彼のバンド、スィンギング・ポプシクルの今後の予定を聞く。ここまで来いという二人に、しまっちが階段を昇る。
海月さんのマイク位置につき、背伸びしながら「高〜っ(^^;」、どうやらツボに入ったらしい長身の海月さん、腹を抱えながら、マイクの位置を直す。
わたくし的にもおかしく、ごめんなさい。しまっちの予定を控えるのを忘れました。すみません。
「オン・ドラムス ダイコウワタル〜」なんとなく怪しげにあらわれる、ダイコウくん・・・。
再び「あだ名なくてくやしいでしょ。」とACEさんにつっこまれる。「全然くやしくないです。」「ハンズの大槻くんが、あだ名ないんだ。っていってたよ。」「それはくやしいです。」??おもしろいぞ。さらに、ACEさんとメールのやりとりをしてるときも、時間変更とか伝えると「オッケー牧場です。」とか返ってくるというキャラのダイコウ氏。
最近”くるくる”というバンドを手伝っているとかで、その告知をするも「なんで、俺の目みていうの?」とACEさんにつっこまれてました。(笑)。
そして、「face to aceファンの間でも人気上昇中」という「スーパーベーシスト、YANZ〜!…秀ちゃん、なんかお知らせないの?」
「残念ながら今ないんですよぉ・・・。」悔しそうなYANZさんでした。
「アンコールはですね。飛ばしていきますから、皆さんも燃え尽きましょう〜♪」おぉぉぉぉぉっ!
と、そこにギター(赤アンジェラス)が運ばれる。笑いをこらえるACEさん。「今、ローディの森永君が、私の耳元で、”燃え尽きてくださぁい(注:とってもダルそうに)”ってささやいていきました。」爆笑。今日もいい味だしてます。スーパーローディ。
■Street Games
ツインギターでハモるインパクトのあるイントロ、そこにガスボンさんのソプラノサックスも加わる。
速いスケールで駆け上がってはいるギターソロもかっこいい。きっぱりした音。「Street Gamesっ!」残像が残るようなエンディング。
■月夜のケモノたち
アップテンポでface to aceの中ではロック色の強い曲に、会場も燃える。踊り、廻る海月さん。
ギターをかきならすACEさん、しまっち。3月はレスポール使われてましたが、今日のACEさんはアンジェラスですね。
タッピングにスクラッチといういつのもギターソロ、なんかさりげなく弾くところがかっこええ。
シンセのつまみをいじりながら、はげしいソロの海月さん。頭を振るACEさん。ソプラノサックスまでが叫び、盛り上がりは絶好調。
■がらすの夢
ACEさんにレスポールがすばやく渡され、これまたアップテンポな曲に・・・、そんなにとばして大丈夫ですか?さすがに顔にお疲れの色が・・・。
しかし会場はかまわず盛り上がる。大きく手拍子をする海月さん、会場の手もあがる。
顔をゆがめて、しぼりだすように歌う・・・ACEさん。Aメロ・・・弱々しく歌われたのは、演出…ですかね。Bメロに向かって勢いがつく。
続くギターソロ、もうここにきて歌ったり弾いたり大変だ・・・(^^;
…だから?珍しくエンディングを1パターン間違えて早く終わらせようとしたような…??(いやサイズ決めてなかったのかも知れませんが。)
後ろで慌てる海月さん、ダイコウさん?、海月さんが大きくエンディングの合図をして、無事終了〜♪いやぁ、ライヴの醍醐味です。
…てかこの曲エンディングのサイズが普通の感覚と違うんですよね。終わるだろうと思うと、もう4小節ある・・・(^^;。
再び、バックステージへ・・・。
<Encore2>
海月さんハンチング帽のような帽子に変えて、大きく手を振って登場、ジャケットも変わってたかな。
ACEさんも、「RAIN」のPVのもう1つの衣装らしき、黒いスーツに白いシャツに身をつつみ登場・・・。
だるそうに髪をかきあげながら(^^;、「アンコールありがとうぉ、今日はすごく楽しかったです。・・・1日だけのライヴなので、スペシャルな曲をお聴かせしようと思います。」
アコースティックギター(ガットギター?)が運ばれてくる。イスに座るACEさん、何やら森永さんに指示しながら、セッティング。。。
・・・イントロが入ると、会場から大きな歓声とためいき。
■ANGEL SMILE
噛み締めるように、ワンフレーズずつ大切に歌われる。さきほどまでの息の上がった様子はそこにはない。
甘く響くギターソロ、ちょっと口笛にも聴こえるような?シンセ音がやさしく流れる。涙ぐむ人たち、静かに広がる拍手・・・。
「・・・如何だったでしょうか、懐かしい曲を聴いてもらいました。」
「それでは本当に最後の曲です。」・・・白いアンジェラスを手にする。
■MISSING WORD
ブルーバックに満天の星空、いくつものライトがACEさんを照らし上げ、包む。
高いキーが何度も襲うこの曲^^;、最後の力を振り絞って、でも大事に歌われている。
大きく手を振るメンバー。
「来年の3月に、名古屋、大阪、東京でライヴやります。」にこやかに叫ぶACEさん。大歓声。
ACEさんのタオルが高く飛ぶ、奪い合うように誰かの手へ。海月さんの投げたタオルもふわっと客席に消えていきました。
スケールの大きなステージだったと思います。
原曲とはまた違った感じも多分にありましたが、ライヴとしてそれがよかったように思いました。
アルバムとはまた違った、「ライヴの音としてのクウォリティ」の高さを見せ付けられた気がします。
何よりホールという空間が、face to aceの風景を見せるの相応しい場所だったと思います。
本当によいライヴでした。2時間半あまりの長丁場、ありがとうございました。
(2002年11月29日)