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face to ace 〜the first tour <追加公演>  2002年3月22日 渋谷AX

今回、レポやめてじっくり見ようと思って参加。があまりにMCが面白いので(笑)、そこを中心に書くことにしました。
前後話が違ってるかもしれません。表現も正確ではないと思います。ニュアンスだけお楽しみくださいませ。
音楽感想部分は新たに気づいたところぐらいです。あしからず...(音楽の話は
3/2をご覧ください)

原宿の駅を降り、小雨降る中会場へと向かう。20日前に北風に震えていた紅梅も白梅も、裸の木が立ち並ぶだけ、その奥に見える満開の桜は、確実に時間がたったことを知らせる。
さて、あれから4つの公演をこなしたface to ace、本日の追加公演はいかに!それは夕闇が雨に煙る、渋谷AXからでした〜。

18:00開場は定時だったかと。。。やんでいた雨もまた降りだし、肌寒かったため助かりました。
本日は前から10番目ぐらいの上手寄り、キーボードの前あたりがお楽しみ場。ちょうどACEさんを斜め横から臨むところです。

流れる音楽は今回もジャジーなインスト。(ただ前回とは違うアルバムだったのでは…?。私は案外いいかげんです(笑)。
舞台の正面上部には前回同様face to aceとオレンジのロゴの入ったフラッグ。
ざっと見渡すステージも同様のセッティングだと思われます。ただ、ACEさんのアンプ、ピーヴィーの上にのったレイニーのアンプは前回よりデカい…?。

開演も近づいた頃、下手からローディーの森永さんが現れ、暗いステージで最終サウンド・チェック?、確かアンジェラス-ACEの赤…
まずクリーンな音で、その後歪んだ音もだしてチェック。ACEさんのギターの音はCDより圧倒的にライヴの方が個人的に好みです。。

10分ほど押した19:10頃、客入りの音楽がフェイドアウトし、照明が落ちる。いよいよ追加公演の始まりです。
抑揚のあまりない女声のハーモニー、地響きのような音がフェイドイン。やがてガムラン風のパーカッションのリズムとベースにシンセ音がのって、ゆったりと波打つような感覚を覚える。

青白くライトアップされたステージ、下手からメンバーの人影がゆっくりと現れると拍手と歓声が会場を包む。
最後にAngelus-ACEを肩にかけたACEさんが登場すると「ACE〜」という黄色い声が飛び交う。舞台中央、二度ほど客席に背を向けたものの、改めて正面をしっかりみて構える。

始まったのはACEさんのソロ・カッティングからの「SPIRAL STEPS」
ベースとリズムの効いたダンサブルな曲。海月さん&YANZさんの力強いコーラスと、勢いのあるACEさんのギターソロが、初っ端からライヴ感を強めます。

今日のACEさんは、あいかわらず無造作に分けたさらっとした茶(金?)髪で、左の前髪がちょっとだけぱらっとおりてる。サングラスはほとんど無色に近い淡いグレー。
いつもより目元がはっきり見えて、ドキドキするわ〜!
そして衣装は今回も赤みの強いチェリーピンクのスリーピース。モーニングコートのようなひざ丈のジャケットが動きにあわせ翻り、中に着たお揃いのベストから白いシャツがのぞく。

相棒の本田海月さんは、茶系のベレーのような帽子に黒いラフなジャケットとベージュの細身のパンツ。前回とイメージ違うのは…髪をほどかれてるから?きれいなウェーヴィーヘア。

続いて「TIME AXIS」からファンキーな「Bring You Back To Me」、改めてみるACEさんのギターフレーズ、ポジションの複雑な動きに驚く。
声はちょとお疲れかも…。時々ゆがむ表情、無理しないで…。

ドリンクを手にするACEさん。第一声はなんだっけ?^^;。今日は息が乱れることもなく、でも声が少しハスキー、大丈夫かしら・・・
「ツアーも3月の2日、ここ渋谷AXから始まったわけですが、あれから全国を回りまして…まぁざっとですが(笑)。。。」
「そういう意味で”ただいまっ”」 おかえり〜っ♪
「そして、初めて足をはこんでくさった…(^^;くださった(笑)皆さん、初めまして、face to aceです。」
と片手ずつ、三瓶風?に顔をつまみ上げるような仕草に場内大爆笑…腰も入ってました。…笑いが続いてると。
「いつまでもさわがないっ」と渇!!、笑いの上塗り(^^;

「今年はもう桜が満開で、その中このようなところに来ていただいて、でも今日は雨ですからね。ここは屋根もありますから、
 なんなら、ここで、ゴザでも敷いて…。あっカラオケはやめてくださいよ。なにがなんだかわからなくなりますから。。(笑)」

MCは続く…(笑)
「だいたい、MCってゆーのは、前後の流れにそって話したり、”Oh!Yeah!”とか”Come on〜!”とか、一体感を目指して行う行事ですが、
 私の場合、なんお脈絡もなく、気勢をそぐといいいましょうか、出鼻をくじくといいましょうか…(笑)戦意喪失?」
「ぜひ、ネガティブな一体感を楽しんでください。ライヴと違うベクトルの方向に突き進んでいきますから。」

「BLIND FLIGHT」。今日も3カポの白のアンジェラス-ACE。今回のツアー、白はこの形で使用されてるのでしょうか。

静かにタテにきざむ鈴の音、「QUIET SNOW」のイントロが重なる。
ギターを置いてハンドマイクで歌うACEさん、ハンドマイクもだいぶどうにいったご様子。バックがひたっと止まり、左うつむき加減で余韻を残すACEさんのシルエット。

続いて前に出て「...I KNOW」を切なく熱唱。サックスソロは本田さんの手によってプラス系のシンセ音となり、原曲より華やかな味わい。ベンダーつかったお洒落なエンディング。
「カラックスの白日夢」。海月さんともども手拍子を促し、ステップを踏んだり、ターンしたりとステージ上を右へ左へと軽やかに歌い歩く。
<微熱しのばせて>は今回は額に指をあてただけ。全体的に動きがナチュラルになったかも。
今日は歌詞も完璧(^^。中盤、ACEさんがちょっとしゃがんでベースのYANZさんに合図をだしたかと思うと、モニターのところまできて激しいベースソロ。カッコよかったです。

「IN THE MAZE」青いピアニカをマイクの上に乗せて吹く海月さん。この曲ライヴでノルのにとっても気持ちいいリズムですね・・・

「渋谷AX、昔ここは代々木体育館のでっかい駐車場だったんですね。いまでも横にありますが、」

ここは私の思い出の場所でもあるんです。(ほおぉ〜)高校時代、日曜日になるとクラスメート10人ほどで集まって、アイススケートをやりにきたんですね。」
…私も高校近かったんで、よくすべりにきましたよ。会ってたりして…^^;

「ご存知のとおり、私は男子校ですから野郎ばかり…、女の子に声かけたりするんじゃないんですよ。みんな凄い形相で走ってるんです。(腰を落として両手振ってすべるマネ。)屈折した青春でした。。。」
「で、はじめスケートなんてしたことなくって、ずっとまわりの手すりこうやってつかまってるんですけど。なんで金払ってこんな屈辱的なことをと…」(笑)
「それで思いついたのが、走ってる上手い友達がきたらそいつをつかまえて、一緒にすべる。スピードを体感するんですね。
 お陰で、後には”氷上の狼”、”銀盤のスナイパー”といわれたもんです。…嘘ですけど。でも滑れないのになんでそんな会参加したんだろう、やっぱり屈折した青春だったぁ。。。」

代々木体育館で行われてる春高バレーの話から、連載もってたバレボールマガジンの話をしながら「懐かしいですね。曲も懐かしい曲。”FLOW”

続いてシマッチのカッティングからはいる「FLAMING DAYS」ん?ベタな音?と思ったらすぐピックアップ切り替えてました。
今日はなかなかリズムジャストで、あぁ努力されてるんだなぁなどと思いながら。。かわいいです(^^)。
カッティングバトル?なこの曲、再び赤アンジェラスのにいさんは、軽やかなカッティングで応える。原曲に忠実なギターソロ。後半ちょっと怪しげな展開あり…?
アーミングあり、タテに大きなビブラートで揺らし激しさをだして、スケールへと入る。最後は静かに横にビブラートかけて、ゆったりと終える。ふうっ。

曲が終わりギターをおく、会場のざわめきが気になるらしく、マイクのところにもどっては、「なんでいちいち、ざわざわするんですか?」と詰問。(笑)

「今回おもしろいメンバーに囲まれて、もうオフでは私をくってしまうほど」ということでメンバー紹介。

ギター、シマダオサム シマッチ〜!、スィンギング・ポプシクルズ(?)というバンドでギターを弾いてましてね。
このたび、6月22日にあのクラウンから、あのクラウンからミニアルバムを出します。
現在、タワーレコードだけでシングルを売っていますので、ついでのときにでも(ついででいいんかい?…)。ぜひ。いいんですこれが。」

そしてちょっと離れたシマッチの横にいくACEさん。「シマッチはどう?」と突然振る。
慌てるシマッチ「あっ人並みに花見にいきました。」なぜか、マイク外したまま、ただただ笑い続けるACEにーさん。
呆然のシマッチ「絡みがむずかしくて。スミマセン…」
「あ、いえいえ好青年だから、ついいじめたくなる。ほんとにマジメなんです。」とフォロー。
「オン・ギター!好青年シマッチ〜!」

続いてダイコウワタル氏(dr)
「<さかな>というバンドでデヴューして、スプージースというバンドでは全米ツアーも行ったという。今度accessのツアーもまわるんですよね。何本ですか?」
首をひねるダイコウ氏。。。「…わからないそうです(笑)。デーモン小暮のツアーにも参加したことありますね。」会場、小さなオォ…なんだったんだあれ?

初日に謎の多いダイコウ氏について、ツアー終了までに謎解きしたいといってたACEさんですが、みんなに伝えるのはあきらめたらしく、
「このおもしろさは、つたえられない…。なので皆さん、ぜひプロになっていただいて、そして7、8回ぐらいのツアーを組んでいただいてですね、
ドラムにはダイコウ君をご指名ください。やってください。ぜひやってください。プロになってください。」何でやねん…。

「Oh!yeah!」「Come On〜!」で場をつなぎつつ、「あ、その際にシマッチも呼んでいただけると、絶妙な会話が楽しめます。」(^^;。

オン・べース、YANZ、あるいはヒデ。」
「DOVE(ダブ)というバンドでデビューしまして、某音楽番組で紹介されたとき「”ドベ”でした。」といわれたそうです。”でした”とかいって過去形でつきつけられてますからね…」(笑)
「その後、宮原学や吉川晃司のバックやって、篠原ともえのサポートで本田が一緒にやったのが縁で、本田がいいベーシストがいるからって紹介されたのが、彼なんです。」
「ベースは上手いし、歌も上手い。」 会場から聴きたい〜の声
「お聞かせしませんっ(怒)!私が困るからです。」(笑)今日はお怒り系MC炸裂?「…私がもっと練習して上手くなった暁には歌ってもらおうかと。今思いついたんですけどね。」

ACE「どうですか?」
YANZ「もうACEさんのMCは最高ですね。」
ACE「だそうです。ベース上手いでしょ?しかも動くんです。」(爆笑)

そして、「オン・キーボード、私の最高のパートナー、本田海月〜
「今回、ツアー回って男性が結構来てくださってて嬉しいです。”ACE〜”とか”海月〜”とか声かかって(^^;」低い声真似するACEさん。海月さんも後に続く「海月〜」おちゃめさん。
ACEさんは前回同様ギターアンプとキーボードのエフェクトラックの間に昇って「ちゃんと立ち位置(?)嬉しいな」、押し入れの隅みたいに落ち着くとこ好きなんだそうです。

ACE「ここまでどうでした?」
海月「腹筋いたいです。こんな楽しいツアー久々です。」
ACE「久々ですよね。ってゆーかツアー自体が久々なんですけどね(笑)。…残り2本どうしましょ。
海月「やりましょうよ。…お・おもしろすぎ…。

「気がつけば…、ま、さっきから気がついてたんですけどね。終盤戦に…」 え〜っ?の声。「知ってるくせに…」(笑)まぁ一応…お約束?^^;

運ばれてきた自分のES-335を手にすると、横のシマッチのギターをみて、
「おお、お揃いですね。奇遇ですね。」…テレ笑いのシマッチ(^^;。これもお約束?(笑)

元気な「ENOUGH!」に突入、テンポ良く、盛り上がります。

続く「月夜のケモノたち」。チェンジのタイミングが難しいようで…。前回の記憶がないんですが、間があかないように本田さんのシンセで繋ぐ。
さっとレスポールが手渡され、今回もACEさんがタイミングを見計らって、目配せの合図で曲にはいる。なかなかの連携プレイです。
YANZさんと並んだ姿もよい。
やっぱりライヴにアップテンポな曲は似あいますわ。

ギターを返すとき(だったかな?)、なにやら森永さんと短い会話を交わすACEさん。笑いをこらえるようにマイクのところまで来ると。
「ローディーの森永君に、”がんばってください”っていわれちゃいました(^^;。」照れながらご報告。幸せモンじゃないですか〜(笑)。

シンセのシーケンス音が鳴る中。中央に立つACEさん、リズムにあわせていきなりステップを踏んでターンを一回。くぃ〜かっこええ〜。しかしあんな派手なフリどこで練習するんだ??(^^;
場内騒然(?笑)森永さんの激励の意味はこれ?^^;、「オルフェウスの朝」へと続きます。

ここ曲順変えたんですね。ここで二人を残してメンバーがはける。このほうが流れスムーズです。

舞台の二人。マイクを手にしたACEさんとシンセの前に立つ海月さん。
ほの暗いステージに2つのシルエットが蒼く浮かび上がる。
「早春」…このエレピはホントにきらびやかすぎず、低音も響く好きな音です。ヴォーカルの残響の感じもファンタスティックでいいです。
初日には披露のなかった最後のファルセット。ACEさんらしさいっぱいで、ちょっと得した気分。。。

「嬉しくってなんていいのかわからないです。といってもツアーはまだありますので、兜の緒をしめて、勝ってるかどうかは別として(笑)」?※

「感謝の気持ちでいっぱいです。ほんとにありがとう!」マジメな顔、その声には初日のようなちょっとウエットな感情は見当たりません。さわやかに前向きです。

「MISSING WORD」

ブレイクをおきテーマフレーズのエンディングへ…。今回もまた、ギターを抱えたまま静かに余韻をいとおしんでいるように見えるACEさん。
しかしことばを失った初日とは違い、大きな声ではっきりと
「どうもありがとう」と手をあげて、袖に消えていきました。

<Encore1>

…意外と時間がかかってます。ようやく、飛び跳ねるようにでてくるメンバー、海月さんはピタッとした半袖(五分袖)のベージュのニット?
そしてツアーグッズのニットキャップ。大きく手を振って応えます。

後からギターをもってゆったりと現れたのは、ACEさん…ACEさん?〜ん、濃いグレーのスーツですぅ(^^;。お似合いですぅ〜
「白いシャツ」に「赤いパンツ」を想像してた(であろう・笑)場内は、再び騒然、阿鼻叫喚(?ちょっと違う・笑)。
かっこいい〜の声。そう、三つボタンのグレーのストライプのスーツに、少し薄めのグレーのシャツ。素敵ですぅ。
髪は汗をふいてそんままなのか、そのように整えたのか、前髪パラリでちょっと少年のよう。かわゆい。

曲はツインギターで始まる「Street Games」ノリノリでかっこいい。2本のチューニングが微妙だが…

続いてシマッチのアコギで始まる「がらすのゆめ」ノリのいいイントロ、手拍子を促す海月さん、そしてちょっとのブレイクをおいて歌にはいる。歌にはいる?…ACEさん?
「%#&$♪♪???」お〜い、歌聞こえないですぅ(^^;ごにょごにょですぅ。
やっと4フレーズめで(会場の手助けで)思い出したらしく、「まどろんでぇも〜」・・・両手を耳元にもっていき指で丸をつくり、OKかと会場に問う。大きくうなずく会場(笑)。
あいかわらずおちゃめです。ホルダーの最後の一枚までピックを投げるACEさん。。。こっちにも投げてくれ〜(笑)。

<Encore2>

ギターはなく、ジャケットのボタンを外して登場。今日はタオルはかけてませんでした(^^;。
「アンコールありがとう。・・・アンコールだけじゃなくて、今日ここにきてくれてありがとう。応援、拍手、間のあいた笑い…(笑)」
「face to aceはこれからもがんばっていきたいと思います。いっぱい、いっぱいいい曲書くから
さ〜!」歓声!
「では、最後の曲、みなさんもよかったら歌ってください。」

「誰よりもずっと」
初日より歌ってる人が多く感じられたのが嬉しかった。ステージを歩き回るACEさんにも笑顔が見える。一体感がでてきたような。
<夢あげるから…♪>とステージから落ちんばかりに手を差し伸べるACEさん。それに応えるように何人もの手が上がります。。
歌い終わって、ほっとした表情。深々と頭を下げる。そして「ありがとう〜」と再び大きく右手をふるACEさん。

-----鳴り止まない大きな拍手と歓声。…シンセのやさしいインストのメロディーが流れている…

何度も両手を振って歓声に応える二人。海月さんのニットキャップが大きく弧を描いて飛ぶ。ACEさんは上手と下手に行き、大きな生の声で「ありがと〜」と叫ぶ。
微笑みあう二人、軽く会釈をかわしバックステージへ去る海月さん。
一人残ったACEさんは、あらためてステージ中央にたつと、大きく両手を広げて、両手で投げKISS。一層大きくなった歓声を、背中にいっぱい浴びながら去っていかれました。
・・・お疲れさまでした。

(2002年3月22日)
(2002年7月6日修正※飼ってになってました。勝って兜の緒をしめて…ご指摘さんきゅうです。