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YANZ&西川貴博ライブ  〜 2004年5月7日 中目黒 楽屋(らくや)


5回目のライブになるんでしょうか、私は一回空けて、今年初めてのらくやさんライブにいってまいりました。

とろとろしていたら、整理券の関係で、関係者席よりも後ろ、ほぼ一番うしろから、ステージを臨むカタチになってしまいました。
新しい楽屋さんは縦長なので、これはしまった・・・でした(^^;。

本日はゲストも多く、なので前々回うかがったときとステージのセッティングが違って、・・・というか、この日、整理券とりがてら、こちらでランチをいただいたんですが、
その時は向って左に中央を向いておいてあったグランドピアノが、右に移動し、しかもこちらを向いていました(笑)。リハで大移動があった模様(^^;。
(そうそう、こちらのお店はステージの背中側が、総ガラス張りのため、特に昼間は、窓の向こうの青々とした木々がすがすがしかったです。)

ピアノの上には、懐かしいシンセ、KORGのM1・・・。その上に・・・いかんせん遠くて見えなかったんですが、ミニ鍵盤の青いMIDIキーボードなんでしょうか、一台あって、
なんとぶっこ(MacG4)が繋がっていました。私は楽屋ライブでは、生ピアノの演奏しかみたことがなかったので、驚き。
中心にYANZさん席(?)、そして、西川さんのパーカッション類。ライブ中、私のところからは、かろうじてYANZさんと、後はほとんど海月さんしかみえない状況だったので、
このときの西やんの楽器もわからなかったです。
多分、ミニシンバルとか、コンガ??、カホンもいつもあるのであったのではないかと(いい加減な ^^;)。
その左に、ゲストギタリスト二人のお席が・・・。基本アコースティックなセッティングに、シンセがどう絡むのかちょっと楽しみでした。

・・・ということで、ごめんなさい、たぶん、今回はシンセまわり中心のお話になってしまう気がします。。。;
また、私はYANZさん関連の曲は、半分ぐらいしかしらないはずなので、今回DOVEからのタイトルのわからない曲も多く、その点はご容赦;。


GW明けということもあってか、お客さんは比較的少なかったかも知れません。それでも40人ぐらいはいたでしょうか、フロアの席がちょうどいいぐらいに埋まって、
補助イスがちょっと必要になったという感じ。

6時過ぎにはいって、7時半の開演までいつもより軽く飲む…(?笑)。

■第一部

YANZさんと、西川さんのお二人が登場。
「こんばんはぁ。今日はゲストがいっぱい来ているので、楽しみにしてください。」と、YANZさん。

■??
バラード、YANZさんの弾くやさしいセミアコギターのリフにのって、しっとり歌われます。やがて歌い上げる・・・。うっ、初っ端から素敵。

■??
今度は速いパッセージのギターに乗って、伸び伸びと、ほんとに伸びやかな声が気持ちよい。
チャラ〜ンという、西やんのチャイムが、なんだかセクシ〜。

■街はとってもルーズ
ベースに持ち替えて、このライブでもお馴染みになったアップテンポで力強いナンバー。
カホン(たぶん)を叩く西やんと、ベースとのリズムバトル、ちょっとお二人で苦笑い(^^;。
そして、フェイクするYANZさんに、負けじと絡んでくる、西やんの追っかけコーラス(?)。西やんもなかなかパワフルで、貴重なフェイクバトル(^^)。わおっ!

「チューニングタ〜イム!」・・・とチューニングを始めるYANZさん。
やりながら「広島にいたころ、ギターのチューニングしてると、下から、親父がとっとっとってあがってきて、”おい、チューニングしろ””はい”って(笑)」
なんでも、お父様が昔ピアニストを志していらしたらしく、大変チューニングに厳しいそうです(笑)。「ちゃんとチューニングできるまで、弾かせてもらえなかったという^^;。」あはは。

そのお父様が「広島から見に来ているんです。」拍手に応えるお父さん(笑)。近くにいらしたのですが、(紹介はありませんでしたが、お隣りにいらしたのはお母様でしょうか?)、
素敵なご両親(?)でした。
「あ、チューニングしなきゃ」(笑)。

「それでは、ひとり目のゲストを・・・。キーボード、本田海月!」

大きく「失格」とかかれた、黒地の長袖Tシャツに、黒い帽子、メガネで登場。海月さんも「失格っ」とかつぶやかれてたかな。笑いが起こる。
「その話はあとで」ということで、ピアノの前にスタンバイ。

■All or Nothingなんて流行らない
ギターのカッティングだったかな、始まってすぐ、「タイムっ!」とYANZさんが曲を止める。「チューニング違うわぁ、やばいやばい…」とあせりの表情(?笑)。爆笑。
「(チューニングこれで)いいですか?」とお父様に確認をとる。(笑)

あらためてスタート。ゆったりと曲がはじまる。ちょっぴりやさしくて切ない曲なんですが、やわらかいフルート系(?)、ストリングス系のシンセがロマンティックに曲を盛り上げます。
途中、急にギターの音があがって、驚く海月さんがなんかかわいかったです。さらに接触不良かYANZさんのアンプがガリってる様子。持ち場を離れて、アンプによろうとされた(?)海月さんでした。
演奏後、「ゴメンネぇ…。こら〜っ!」とアンプに渇をいれるYANZさんでした(笑)。

そして、いよいよ「失格Tシャツ」の謎が解き明かされる・・・(笑)。
中央のマイクの前の海月さん、「えっと、今日は小ネタを用意してきました(笑)。」なんのライブなんだか(^^;。
なんでも、先日YANZさんちに打ち合わせににったときに、その大きく「失格」と書かれたTシャツがとても受けたそうで、「絶対当日”着て来い”と(笑)。なので、今日暑いのに着てきました:。」
「ということで、私の”夏の馬鹿Tコレクション〜”」ということで、バッグの中から取り出された数々のコレクションの解説が始まる(笑)。

「すべてのきっかけは、この”マジンガーZ”のTシャツなんです、前は割とちょっと胸にロゴがはいったぐらいで、シンプルなんですが、後ろが・・・」
と、みせてくださったそこには、「光子力研究所」・・・し、渋い(笑)。ヲタにはツボかも。笑いました。

そして、海月さんの別ユニット空夜のmiyoさんにキャラT好きと思われたらしく、「面白がって下北とかで探してくる」そうで(^^;、
ワタクシ最近のコミック系は弱いので理解できないものも沢山ありましたが、ねじ式(?)とか、魁!!クロマティ高校のメカ沢くんとか、6枚ぐらいみせてくださったでしょうか(^^;。
はだしのゲンは、着れずにタンスのお守りになってるとのことでした。

さらに、「失格」Tシャツの下には、自分で作ったっておっしゃったかな…自信なし。Tシャツを1枚めくって、私のところからは見えなかったんですが、クマの上に桜があって?美学って書いてある??

なんにしても、そういうTシャツを着て、街で「ムフっ」と笑われるのが快感だそうです(笑)。
そして「前半の出番はここだけですよね。僕ケータイかけてきます。。。。」とどこかに去っていかれました。

中央に戻ったYANZさん、「いいねぇ、俺も作ろうかなぁ、”グダグダ”とか”…ってゆ〜か”とか(笑)」

「藤野っち〜。」ということで、ギタリストの方が呼ばれる。この藤野さん、以前楽屋さんで歌を聴いたんですが、とてもかっこよく、ライブいっちゃおうかと思ってるぐらいです(^^;。

■夜のルール
力強く、歯切れの良い
藤野さんのギターと、西川さんのパーカッションで激しく男らしい演奏。ギターソロもかっこよい。
5弦ベースを弾きながら、ちょっとぶっきらぼうなYANZさんのボーカルも、セクシー。

同じベッドじゃ眠れない
緊張感のあるメロディアスなリフのベースにハーモニクスなギター?がお洒落に絡む。そういえばYANZさんのベースって歌うフレーズが多いような気が。。。
(ftaのフレーズもそんな風に料理してるなって思ったことあったし。)ピアノみたいなメロディ楽器に囲まれたおうちに育ったからですかね(^^)。

「前半、終了〜♪」

■第二部

YANZさん、西川さん、海月さんの登場。海月さんは、違うTシャツ(セックス&バイオレンス??)になってました。
そういえば、楽屋のライブは演奏中もお酒がつきもののイメージがあったんですが;、ペットボトルのお水(たぶん)を飲んでる海月さんに、
逆にあぜんとした我々だったり(^^;。ホンキですぜ。
YANZさんのチューニングも準備万端(笑)。

■???
シンセのディレイタイムにあわせる・・・?。シンセを弾いて、テンポだしをするものの、西川さんのとこからモニターがし辛いのか、うまく取れない様子。
何度も「1、2、3、4〜」とカウントするYANZさん、けげんそうな顔の西やん;、とうとう、海月さんが指で拍子をとって(笑)無事曲が始まる。
縦の曲、4つにズンズンくる感じが、気持ちいい。シンセブラスかな?シンセのディレイの効果が彩りをそえてますねぇ。凄く表情がありました。
シンセソロも・・・よいわぁ。

ここで、M1についてるマスコット(?)が取れちゃったんだっけかな。遠目でよくわかりませんでしたが。「自分の(シンセ)ぢゃないから・・・」とかなんとか苦戦してました。
ときどき、神妙な面持ちでぶっこをいじる海月さん。

ここでギタリストのお二人が呼び込まれる。先ほどの藤野さんと、永井真理子さんのダンナさんでもある、COZZiこと、廣田コージさん。
廣田さんも今回演奏聴くのを楽しみにしていたミュージシャンです。
・・・しかし、私の席からはこのお二人は全くみえない・・・(涙)。

・・・ここで、ふと気づくYANZさん、「ごめん、この曲違った、ギターひとりだった。」・・・みたいで帰らされたのは藤野っちだったかな??(^^;。あれ?廣田さん?
「ごめん、スゲー傷ついたよね、俺。あ、俺ぢゃなないや。」とやんちゃん。

■らくだ
アコースティックでも後半力強くもりあがる、かっこよい曲なのですが、原曲はしらずバンド形式ではじめて聴きました。
前半はキュワンとした尖った?ギターと、柔らかいシンセとのコントラストがいい感じでした。。
後半の盛り上がりは歪んだギターのインパクトと白玉シンセでの横の広がりがドラマティックで、これまたいい感じでしたぁ。
ミニ鍵で、ベンダービヨンビヨンのキーボードソロ(?笑)がちょっと聴こえなかったのが残念。ぶっこのマウスをいじりながらの演奏に、器用だなぁと(^^;。

「さぁ、あらためてもうひとり〜。」さきほど帰らされたギタリストの方(ヲイ;)が登場。
なんでも、廣田さんの弟子である藤野さんは、リハーサル中も師匠の指板の動きをずっとみてらっしゃるんだそうです。

Englishman in New York
始まった瞬間に、ため息と歓声が・・・。私も嬉しい(涙)。この曲をYANZさんで聴けるなんてぇ。
あぁ、ベース弾きながら歌ってるぅ。スティングみたい〜。みたいな。好きな曲のカバーは、もう手放しに嬉しいですね。
ソプラノサックスの切なく微妙なフレーズを、イントロからオブリまで手弾きで表現する海月さんにもヤラレました(笑)。
一つ謎だったのは、間奏のドラムの音?あの編成でどうやったんだろう・・・。同期でもないし、そこも手弾きされたんですかねぇ。(すいません、個人的興味です。)
(…いや、余談ですが、その昔箱バンみたいなステージで、お客さんからこの曲のリクエストもらったことがあって、そんなもんできるかいって思ったモンで;)

ここで、7/3にBe‐Pointで行われる、田中一郎さんとYANZさんのバトルライブのお知らせ。西川さんもゲストで出られるそうです。
「今日は俺と西やんで、チケットの手売りもしますから、終わったら声かけてくださ〜い。」みたいな(笑)。

■???
すみません、ちょっと記憶が・・、切ない曲だったと思います。芯のあるシンセアルペジオとか・・・あったかな・・・??(汗)。
あぁぁ、ケーナみたいな柔らかいシンセソロがあった曲だと思われます。。。全員のホンキを強く感じた曲でした。

■???
グランドピアノを弾かれたバラードだったかと・・・。伸びやかに歌い上げるYANZさんに、うわぁっとおもいました。
ピアノとアコギとパーカッションの一体感がすごくよかった。終わった後の海月さんのほっとしたような笑顔が印象的でした。

「前夜祭の(で?)夢をよく見るんです。」とYANZさん。
なんだか、「ゲストが一杯で、気づくとステージに13人ぐらい並んでて(笑)。それが突然ライブ中に(?)、”おい、腹減った飯くわせろよ。”とか”カップラーメンでいいから買って来い”とかいいいだして、”はい、買ってきます;”みたいな(笑)。で、西やん見ると、く〜っとか寝てるし(^^;。」
あらら、プレッシャーが、ゆがんだカタチで夢に現れるのでしょうか・・・お気の毒に…;。

「そうだ、6月のface to aceのツアーも、また決まりまして。」とYANZさん。拍手〜♪、両手をあわせて「ありがたや〜」と拝むような仕草の海月さん。
「俺と、西やんと。・・・・しまっち・・・も?」と海月さんを見るYANZさん。「と〜ぜんっ」と即答の海月さん。おっ、またベストメンバーでしょうか。嬉しい〜♪
「face to aceの方は録音もすんで、、、あ、レコーディングの話する?」っと海月さんに振るYANZさん。「しよっか・・・」と再び前に出てくる海月さん。
「レコーディングの方は、先週?先月?無事終了しまして、家であれこれフロッピーとか入れ替えながら(?)、あ〜じゃないこ〜じゃないと。楽しんでやりました。
ご存知のとおり、face to aceは全くのフリーになりまして、でも、ネガティブなこととかでは全然なくて、すっごく楽しんでやっています。
確かに大変なこともありますが、逆に楽しい部分も沢山あります。楽しんでやっているということを、皆さんに知っていただきたかった。」
というようなことをおっしゃっていました。いいながら、
「なんか、俺、すごくまともなMCしてるな。」と苦笑いされてました。「ライブもよろしく〜。」とピアノの前に戻られました。

「本田さんが、ピアノの前に座ると自然に歌いたくなる曲があるんですが、ライブも決まった記念に・・・早春・・・。」

■早春
ピアノとボーカルだけの早春。YANZさんらしい、フェイクも交えた情緒たっぷりの早春でした。

「う〜、久々で、緊張する〜ぅ。スゲ〜。」と海月さん。確かにこれまであんまし感じたことのない緊張感が伝わってきましたです(^^;。

西やんが戻ってくる。廣田さんも登場。あれ…藤野さんもだっけかな。(すみません、とにかく視界がさえぎられてて記憶が。。)

Merry-go-round City
二人のときはシンプルが代名詞みたいなアレンジだったと思うんですが、今回は全然違う。
ふわっとしたシンセとバッキングのシンセで厚みと広がりがあって、ギターのオブリが凄く効いた感じで、ソロもブルージーでかっこいい。
高い声も気持ちよく響きます。

Me & My Moon
パッションを感じる曲、二人で演奏されるときも熱さは感じていましたが、エレキやシンセがはいることによって、その温度が一層あがりました。
アコギでリズム刻むYANZさん、声をしぼり出すように歌う。西やんはコンガ…だったかな;。アフリカンです。ディレイなギターでちょっと色気があったりの廣田さん、ソロになるとこれまた、渋い、かっこいい。ぐりっとした早弾きのソロもあったかも;。
そして、シンセというよりは、スクラッチ的なアタックの強い音色で、バッキングとグリッサンドを繰り返す、ノリノリにハネる海月さん(最後の方は、動きまわるために、近くのイスを弾きながら避難させてたようです;。)。これぞ海月さん。
見つめあいながらのキメなんかもあって、バンドとしての一体感に溢れてました。かっこよかった〜♪

アンコール。ラジ@のタケモトさんもはやしたてる(笑)。

「何にも考えてこなかったんだけど・・・」といいながら・・・。

■LANDSCAPE
すんごく速いベースリフで始まるかっこいい曲。てか驚かされます(^^)。

 

・・・すみません。今回時間がなく、アンコール曲を聴き終えたと同時に出てきてしまいました。(てか、最後聴ききれてないかも;)

楽屋さんというアコースティックなスペースで、セッション的なメンバーで、ベストなステージだったと思います。本当にいってよかったです。お疲れ様でしたっ!
あとは・・・やっぱし、このようにエレキやキーボードまで入った形を見てしまうと、大きな音でも聴きたくなってしまいますね。ぜひご検討を〜^^。

(2004年5月11日)