牛鬼(うしおに)伝説
今から400年以上前、当山に牛鬼という怪獣が住んでいて人畜を害していた。
人々は大変困り、弓の名手 山田蔵人高清(現在の香川県塩江町に住んでいた)にたのんで退治してもらうことになった。
高清は、毎日弓矢を持ち、山中を隈なく探したが見つからない。さすがの弓の名人も困り、当山本尊に、怪獣が現れるよう21日間の願をかけ、一心に祈った。
やがて、21日目の満願の日、崖下にピカッと光るものを見つけた。それは、大きな皿のような目の牛鬼だった。高清は、素早く矢のねらいを定めて射た。矢はまっしぐらに飛び命中したが、牛鬼は怒り、高清めがけ飛びかかろうとした。そこで、二の矢、三の矢と続けざまに射たところ、その三の矢が、牛鬼の口の中に刺さり、ギャーと悲鳴をあげた。あまりの悲鳴の大きさに驚く間に、牛鬼は姿を消してしまった。高清は、血のあとをたどっていき、定が渕というところで死んでいるのを見つけた。
高清は、牛鬼の角を切り取り、人々からお礼にもらった米15俵をそえて、当山に奉納し、菩提をとむらったという。その角は、今でも当山に残っている。また、いつの頃からか、牛鬼の絵姿は、不思議にも魔よけの効能があるといわれるようになった。
山田蔵人高清のお墓は、香川県塩江町に現存する。
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左の掛軸と角は、牛鬼の姿 と角として当山に伝わるもので ある。 この掛軸と角は、展示場所 |