縁起

天台宗   青峰山 千手院 根香寺

 根香寺は、高松市の西、坂出市と国分寺町にまたがる五色台という山の中にある。
 弘仁年間(810〜824年)、弘法大師空海は、当地を訪れ、5つの峰々に金剛界曼荼羅の五智如来を感得され、ここを密教相応の地として、五智如来の色別によって、青峰・赤峰・黄峰・黒峰・白峰と名付けた。 その青峰に花蔵院を創建し、五大明王を祀った。
 その後、天長9年(832年)、空海の姪の子にあたる智証大師円珍が、市之瀬明神のお告げにより霊木をもって千手観音像を刻み、千手院を創建した。
 両大師が創建した2院を総称して、根香寺となった。
 一説には、千手観音を刻んだ木の根株が、香気を放っていたことから根が香る寺と、寺名になったという。
 後白河法皇の勅願所となり、寺領を賜っていたが、度重なる兵火で衰退し、高松松平初代藩主松平頼重公によって再興された。

 本尊 木造千手観音立像

   国指定重要文化財
   身の丈163センチ、桜材の一木造り、頭上に十一面をいただく。
   藤原時代初期のもの。
   秘仏で、御開帳(一般公開)は33年に一度。
   前回御開帳は平成15年。



五大明王(五大尊) 香川県指定文化財

  

 左から、大威徳夜叉明王、金剛夜叉明王、不動明王、降三世夜叉明王、軍荼利夜叉明王。
 弘法大師が、この地を密教相応の地として五大明王を祀ったことに由来する。
 不動明王は、南北朝時代の作。それ以外は、鎌倉時代の作。
 高松松平初代藩主松平頼重公が、この不動明王に、「霊験あれば示し給え」と祈念したところ、やおら立ち上がったという伝説がある。


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