profiling #1 | |
出逢い 颯爽と現れる室井管理官そしてテープの外に追いやられる青島巡査部長。その黄色いテープは今振り返ってみると天の川のようであった。 二度目の出逢い 室井に熱い羨望の眼差しを向ける青島に、ひたすら仕事に専念する室井は気が付かない。しかし、湾岸署の運転手はこの時から青島が専任となっていた。 青島サイド 室井の強引なまでの捜査に新人ながらも戸惑いを隠せない青島。だが、いつもは面と向かって文句を言える青島は室井の真っ直ぐな視線に何も言えない。それは何故?それは彼に知らず知らずの内に心が惹かれるからだ。 室井サイド 被害者に気配りを忘れない青島。室井の捜査方法に子供のように曲げられた、不満そうなへの字の口元。にも関わらず、室井の目の前を遮る青島の影に不愉快さは感じていなかった。 |
profiling #2 | |
心の爆弾 老若男女を問わずに気に入られる青島…日々の忙しさに室井の存在を忘れかけていた。 青島サイド 再び自分の前に現れた室井。自分に用があるのではと思ってしまった誤解に戸惑う。だが彼を前にすべてに緊張が走る、そして全精神が彼に向いてしまう。彼がキャリア組だからであろうか? だが爆弾事件の時、彼に頼る快感を得る 彼と同じ世界で生きていたい 室井サイド 本来なら部下に行かせれば済む筈の話。だが湾岸署に足を運んだ不自然さには気付いていない。 だが、帰りの車の運転手に青島が選ばれたとき 、無邪気に話しかけてくるのに対し必要以上に仕事に全集中を向けている己に疑問を感じる。 爆弾事件の時、これ程頼りにならない警官は居ないと思いながらも捨てれない何かを感じる。 「君とはよくコンビになるな。」 無意識の本音であった。 |
profiling #3 | |
取り引き 悪い者を捕まえたい、常識や正義で気ままに動こうとする青島。政治が絶えず付きまとう室井。二人の立場の違いは… 青島サイド 正義感は強いが別にどっちでも良かった窃盗の立件 ただ苦悩する室井に自分の心も痛む。感情を表に出せないその辛さに、自分も辛くなる。もう自分の気持ちは知っていた。 ただ、彼の気持ちを代弁したかった、それだけであった。 室井サイド 無邪気な青島が羨ましくもあり、妬ましくもあり、だが彼には自分の情けない姿だけは見せたくない。キャリアではなく男としてのプライド そして青島の感情に流された正しい行動に初めて共感を得る 青島が眩しく見えた瞬間、彼に弱音を吐く。彼は自分の中のオアシスだと自覚せざるを得なかった。 |
profiling #4 | |
事件に大きいも小さいも無い! 室井が青島を呼んだ捜査一課 犯人捕獲の二度までの失敗。それでも室井は青島に手柄を立てて欲しかった…自分の立場が危なくなっても。 青島サイド 大きな事件が捜査できる、それ以上に室井の元で働くことが出来る、その喜びの方が大きかった。 この気持ちは一方通行ではないのかもしれない…そんな予感が走る。だが、感情を無視する捜査への反発は止められない。 理想の刑事であって欲しい、青島の願いはなかなか通じない。 室井サイド 彼の笑顔が欲しかった。彼の苦悩を知っていたがそれでも乗り越えて欲しく黙っている室井。 彼を側に置きたいと思う気持ちは、揺らがない。欲しいのは青島の実績。青島は室井の気持ちを告げられているにも関わらず感情で動く。 怒鳴りつけるが青島の輝きを眩しく想う。 |
profiling #5 | |
逮捕しなければ意味がない! すみれの癒えない古傷。純粋にその傷を癒したかった。自分の正義のためには室井は敵であった。 青島サイド 室井の有能さを一番知っているのは自分である。別に彼を裏切るつもりはなかった。ただ、すみれさんの為にも犯人を所轄で捕まえたかった。それだけなのに本店と支店の壁は高かった。 責める室井の言葉が胸に深く突き刺さり、抜く事は出来ない。 室井サイド 再び湾岸署に特別捜査本部を設置にするとき、室井は青島に対する自分の禁じられた思いを男らしく告げるつもりであった。 それにも関わらず、何故こうも規律を無視し勝手に行動するのか青島の気持ちが全く理解できない室井 思いを告げる事が出来ず、胸の奥の苛立ちがピークに達する。 |
profiling #6 | |
どうしても欲しかった48時間 色々壁に打ち当たりながらも刑事という仕事を満喫する青島。 初めての張り込みに自分の傷でもあり室井の傷でもあるはずと信じている雪乃の存在が浮かび上がってくる。 青島サイド 初めての仕事での失態は青島の消えない傷でもあった。雪乃さんには幸せでいて欲しい…それが自分の為でもあり室井の為である。 室井は再び同じ過ちを繰り返させようとする。 自分の思いに気付かない室井に苛立ちが彼を苛む。 室井サイド 何故過去に拘るのか分からなかった。何故犯人逮捕を第一にしないのか? お互いの想いは通じ合っているはず。にも関わらず室井の前に青島は挑むように立つ。 |
profiling #7 | |
タイムリミットは… 所轄のやり方と、本店のやり方。 初めて会う裏の人間。そして表の人間。青島は一歩、刑事に近づく。 青島サイド もぐら…怪しい空気の中生きている裏の男。 彼の視線に振り返っている時間は青島にはなかった。 室井に自分の信念を見せたい。自分の刑事のあり方を見せたかった。 室井サイド 青島のそこまでムキになる捜査方法が分からなかった。 理解しようと必死に考えを巡らす自分。 ただ、事件が解決したときの彼の笑顔が好きなことに気が付いた。 その笑顔を共に分かち合いたかった。感情という言葉に初めて行き着いた室井。 |
profiling #8 | |
愛か?義理か? 再び仕事での再開。 任意同行に青島側の刑事の足を取るか、本店の科学捜査を取るか。犯人への真の近道が分からない… はたして室井の気持ちが青島に伝わっているのか? 青島サイド 室井の立場を知らないわけではない。だが無条件にでもじぶんの味方になって欲しい。 子供じみているこの気持ちをもう彼に隠す気は無くなっていた。 自分の気持ちに答えてくる室井の為にも頑張るだけである。 室井サイド 青島との出逢い、そして心の奥まで入り込んできた青島の無邪気な笑顔。 刑事の足は彼を通して理解していた。むしろ応援したかった。だが、縦割り社会にまだ楯突く力がない己。 彼のためにも上に行く、そう決意をする。 |
profiling #9 | |
初めての室井の失態 これも刑事の仕事と、本店からの雑用を割り切り、大人になった青島は仕事を頑張る。だが、本店は予想以上の混乱であった。 青島サイド 室井に電話と取り次いで貰えない青島。本店の人間が青島のことを良く思っていないことを知っている。自分の存在が室井の立場を悪くしているのも知っている。 それでも室井から離れられない青島。 だからこそ、室井の裏切りが許せなかった。室井一人のミスではないと知っていながら、彼からの電話に安堵しながらも怒りをぶつける。 室井サイド 事件が解決したと想った矢先の青島の危機 彼に関しては全て自分がフォローしなければならなかった筈。それなのに… 青島の言葉が胸に突き刺さり、彼の恐怖を想うと身を裂くような辛さが襲ってきた。 なかなか理想の形が訪れない二人であった。 |
profiling #10 | |
profiling #11 | |
profiling #A | |
profiling #B | |