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最終更新日 2001/7/24

Welcome to 文学館

こちらは世界耽美促進委員会です。(大嘘)
貴方の知っている文学小説を教えて下さい!(耽美系に無論限定)
下にお薦めもしくは、意外な作家の意外な作品の紹介を携えて耽美ボタンを押して下さい。
一週間以内に貼りつけさせていただきます!お待ちしております。

管理者 藤井あきら

ハンドルネーム(必須) 感 想 文
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本のタイトル
作者&出版社


 日 本

孤島の鬼 著者:江戸川乱歩
講談社江戸川乱歩推理文庫&東京創元社創元推理文庫&春陽堂書店春陽文庫
これも耽美とは言えないかもしれませんが、 雰囲気がすごくそれっぽいし、好きなので(笑)。
乱歩独特の怪しい雰囲気ですね。 ラストはまたまた切ないです。
紹介者 himeko
RIKOー女神の永遠ー 著者:柴田よしき
角川書店
女刑事のお話ですが、出てくるキャラクターが魅力的で大好きです。シリーズ化されてます。
紹介者 芽生
高丘親王航海記 著者:澁澤龍彦
文春文庫
少なくとも私は耽美だと思います、この作品。
読んでいて不思議な感覚にさせられるのです。酔って酔って酔えまくりました。 殊に高丘親王と薬子(くすこ)との描写。自ずと、まだ幼い彼と妖艶な彼女の身体・質感など目の前に浮びあがります。 まるで彼等のやりとりを障子の陰からそっと覗いているような。恍惚感・・・そんなものまで伝わってきます。
紹介者 magie noire
男たちのかいた絵 著者:筒井 康隆
新潮文庫
同性愛的な傾向を持つヤクザな社会と、そこで生きる様々な若者の屈折した心情を,同性愛、オナニズム、 多重人格などを絡めて描く (ダ・ビィンチ談)
紹介者 藤井あきら
キケンな遊戯 著者:遠野 春日
リーフ出版
夏休みだけだとハメを外していた優等生の要は一つ下の雅之と恋に落ちます。
要は自分が優等生だということがばれるのがいやで自分は、要の、双子の弟の薫だとうそをついてしまいました
雅之に謝らなければいけないけど、今の「薫」と言う名の自分と要は違いすぎる・・。 博之に嫌われるのが怖くて要は本当のことが言えない・・・。
という話です。
挿絵が私の好きな金ひかるさんだったのがきっかけで買ったのですがストーリーがすごく面白くて要がすごくかわいそうで感動しました。
紹介者 涼
虚無への供物 著者:中井英夫
講談社文庫・創元ライブラリ
耽美じゃないかもしれませんが、妖しい雰囲気が最初から最後まで漂っています。
終章のある人物の告白は、そこらの愛の言葉よりもずっしりとくるものがあると思います(多分…)
紹介者 メイコ
晩秋の陽の炎ゆ 著者:西村寿行
角川文庫&徳間書店西村寿行選集
オソアキノヒノモユ、と読みます。
「掟を破り、父を殺した憎い奴ら。族長の娘、帰雲(かえりくも)は、最強の狼犬響とともに仇を追うが、 事件は意外な方向にむかい…。強姦の森にコダマする、倒錯した欲望の世界。」 と本の紹介にありますが、同性愛に身を持ち崩した男たちの話、と言えないこともない…。
紹介者 himeko
炎の大地 著者:西村寿行
徳間文庫
これを耽美ととらえていいのかどうかわかりませんが、好きなので。
一言で言えば数多の困難を乗り越えてゆく兄弟の話なんですが、 ラストの切なさは泣かせます。
紹介者 himeko
草の花 著者:福永武彦
新 潮 社
主人公の汐見茂思(しおみしげし)は、療養所で成功確立のほとんどない 「自殺」行為とも思える結核の手術を受ける。彼が残した二つの手記は友、 藤井との純粋な愛、そしてその友の妹との愛について語られる。 プラトニックな恋愛観を見事に描いた傑作です。
紹介者 赤ペン先生
禁 色 著者:三島 由紀夫
新潮文庫
女に裏切られ続けた老作家が、美貌の同性愛者の青年を使ってかつての女達に復讐を企てる …という作品 (ダ・ビィンチ談)
紹介者 藤井あきら
偽装自殺の惨劇 著者:由良三郎
光文社文庫
「二重殺人トライアングル」の改題。
一人の女性をめぐる三角関係のもつれから起きた殺人事件、と思われていたのが、 実は死んだ男のひとりは同性愛だったことが判明し、それが原因だったというミステリー。
謎解きをするのが大学の「助教授」という、おいしい設定です。
紹介者 himeko
ハイカラ右京探偵全集 著者:日影丈吉
講談社 文庫コレクション大衆文学館
山高帽に針のような口髭、鹿革の手袋に細身の杖(ケーン)、フランス好みの洋服に身を包み、突如登場する怪紳士は、元国際スパイと噂も高い外務省嘱託で探偵・右京慎策。
変幻自在の行動と推理で、警視庁随一の腕利き吾来警部を相手に、時には挑発、時には助力、文明開化が惹き起こす難事件を次々に解く。
…という本の内容紹介からは推し量れませんが、じつは最初の一話から耽美な匂いがあふれている。雰囲気だけですけど (右京が男色というわけではない)。時代が時代だけに漢字が多くてやや読みづらいのが難点。 それにしても、大衆文学館のシリーズって、どうしてこんなに高いんでしょう。(1996年発行時本体価格1068円。文庫なのに。)
紹介者 himeko
雪之丞変化 著者:三上於菟吉(みかみおときち)
講談社 文庫コレクション大衆文学館
あで姿で大江戸の人気をさらう上方芝居の若手女形・雪之丞の胸には、重大な決意が秘められていた。 豪商だった父と母を奸計で破滅させ、無残な死へ追い込んだ長崎奉行と輩下の商人たちが、いま江戸で権勢を振るっている。 親の仇、恥知らずの悪人どもを許すことはできない! 免許皆伝の腕を美貌に隠し、雪之丞は侠賊・闇太郎とともに復讐の時を窺う。
…と内容紹介を読んだだけで、耽美ゴコロが騒ぎそうです。期待するようなことはなんにもないんですけど。 が、闇太郎と雪之丞は、どう考えてもアヤシイと思う。こういうのも耽美ととらえていいんでしょうか。
紹介者 himeko
李歐 著者:高村薫
講談社文庫
耽美とはちょっと違うかもしれません。
でも、私的にとっても綺麗だと思いました。言語の音や漢文字がすごく綺麗なものなのだと感じました。 また、人の絡み方がとても複雑な心境を生んで、読み終わった後、胸の奥がきつくなるようなきがしました。 という感想なんですが、わけ解らないでしょうね。
さあ、読んでみてください。
紹介者 あきつ
恋人たちの森 著者:森茉莉
新潮社
古典中の古典。お決まりの気まぐれな美少年と、美丈夫な彼とのお話が何編か収録されていますが、その描写が凄い!!
耽美という言葉以外出てこないボキャ貧な私を許してね!著者には他に、”枯れ葉の寝床”という作品もあります
紹介者 うめきち


 外 国

デイヴ・ブランドステッター・シリーズ 著者:ジョゼフ・ハンセン  訳:     
ハヤカワポケットミステリ
ミステリーのシリーズです。
死はつぐないを求める/トラブルメイカー/闇に消える/誰もが怖れた男/ブルー・ムービー/砂漠の天使/真夜中のトラッカー/放浪のリトル・ドッグ/早すぎる埋葬/服従の絆/弔いの森/終焉の地の12冊が出ています。
主人公の探偵デイヴ・ブランドステッターがゲイで、私生活の中で自然に同性愛が描かれています。
紹介者 himeko
潮騒の少年 著者:ジョン・フォックス  訳:越川芳明
新 潮 社
水泳部のハンサムボーイと大学生の同性愛体験を鮮烈に、爽やかに描く青春小説の“新しい古典” ……と、帯に書いてあった(¥^^¥)
紹介者 藤井あきら
アランの舞人 著者:エリザベス・A・リン 野口幸夫訳
ハヤカワ文庫FT
アラン史略の2です。
3部作なのですが1と3は読んでいません。 (どうやら品切れか絶版のようです)
離れて暮らしていた兄弟が再会とともに魅かれあう話ですが、 真面目なファンタジーです。でも、どう考えても近親相姦ホモかも。
紹介者 himeko
剣の輪舞 著者:エレン・カシュナー 井辻朱美訳
ハヤカワ文庫FT
「剣と騎士」の世界のお話。
優美で神秘的な耽美の世界。解説不要。ぜひ一読下さい。
紹介者 himeko
このささやかな眠り 著者:マイケル・ナーヴァ
創元推理文庫
弁護士ヘンリー・リオスシリーズの一作目。
続編「ゴールデンボーイ」「喪われた故郷」とあわせて3作出ています。主人公のリオスは弁護士でホモセクシャル。ゲイ・ミステリーというのはジャンルとして確立しているようです。
紹介者 himeko
黄昏のハイスクール 著者:マーク・リチャード・ズブロ 柿沼瑛子訳
創元推理文庫
いわゆるゲイ・ミステリー。
主人公はハイスクールの先生でホモセクシャル。野球選手のカッコイイ彼がいる。学校で殺人事件がおきて、主人公は犯人を探すんですが…。
主人公は警官でもないのに、行動的に捜査をしまくって、恋人と読んでいる人をハラハラさせます。
紹介者 himeko
わが愛しのホームズ 著者:ロヘイズ・ピアシー
白泉社
プラトニックですが、これを耽美といわずして何といおうか。
題名からわかるとおり、あのシャーロック・ホームズとワトスンが愛しあっていた、という話。 当時は法律で禁止されていたらしく、苦悩するワトスンの姿がせつないです。 これを日本のボーイズラブ系の方が書いたのなら驚かないんですが、 れっきとした英国の作家さんが書いてるんです。
残念ながらいまは絶版で入手困難になっているようです。
紹介者 himeko