月刊Kず競馬

想い出の馬たち  サクラローレル

'96年の春、阪神大賞典で激闘を演じた、復活したナリタブライアンとマヤノトップガンの一騎うちといわれた春の天皇賞、いずれもいずれも菊花賞、有馬記念を勝ち、長距離レースではこの2頭が抜きん出ていた。
しかし、結果は、サクラローレルの完勝。名もなきあがり馬が一躍トップホースとなった瞬間である。

ナリタブライアンの同期でありながらケガに泣き、4歳クラッシックには出走していない。6歳の春に開花し、この年の有馬記念も完勝する。

秋の天皇賞は騎乗ミスもあり、3着に敗れた。この時、調教師はジョッキーの騎乗に激怒し、誰もが「普通に騎乗すればサクラローレルだった」と言わしめた。

その後もマヤノトップガン、マーベラスサンデーらと3強と言われ、マヤノトップガンに敗れたこともあったが、総合力ではこの時代の最強馬であった。

7歳秋に挑戦した海外遠征では故障により敗れ去り、引退となった。
ケガがなく、4歳時から才能を開花させていたらどんな歴史を創っただろうか。

Kず出版トップページへ   月刊Kず競馬トップページへ