月刊Kず競馬

2003年印象に残った馬ベスト10

その年の競馬界を回顧する意味で馬を主人公として10大ニュースを独断で選出してみました。

1
タップダンスシチー
 JC圧勝!有馬惨敗。
ジャパンカップ1着、宝塚記念3着、有馬記念6着
G2、G3では地味ながらも勝利し、向かえたジャパンカップでは、幾多の条件が重なったとはいえ、9馬身差の圧勝。見ていてドキドキした。
次の有馬記念では、マークされる逃げ馬の辛さを思い知らされた敗戦だった。
しかし、シンボリクリスエスなきあと、古馬の意地を見せられるのはこの馬しかいない。

2
シンボリクリスエス
 やっぱり君は強かった。
秋の天皇賞1着有馬記念1着、宝塚記念5着、ジャパンカップ3着
3歳のダービーの時に目をつけたが、正直ここまで強くなるとは思わなかった。
確かに強い、だけど実はあまりこの馬を認めていない。
やはり最強馬を名乗るには春の天皇賞でも実績を残すべきである。

3
ネオユニバース
 春2冠。三冠馬ならず。
皐月賞1着、ダービー1着、宝塚記念5着、菊花賞2着、ジャパンカップ4着
ハデさはないが、あれよあれよというまに春2冠。菊花賞では残念ながら2着も同年代のなかでは抜群の成績を収めた。
この馬の偉業は、クラッシックレースを完走し、かつ、3歳で宝塚記念、ジャパンカップに出走し、レースを盛り上げたことだろう。
だけど影が薄い。同年代のほかの馬とともに古馬戦線を盛り上げてくれることを願う。

4
アドマイヤグルーヴ
 3歳三冠レースは惜敗続きも、女王決定戦で雪辱。
桜花賞2着、オークス 着、秋華賞2着、エリザベス女王杯1着
3冠レースでは、いずれも1番人気を背負い、敗退。良血ゆえの苦悩だろう。最後のエリザベス女王杯では、フラストレーションを跳ね除けるように優勝。古馬となって母を超えるような活躍を期待する。

5
スティルインラブ
 史上2頭目の3冠牝馬。
桜花賞1着オークス1着秋華賞1着、エリザベス女王杯2着
17年ぶりの牝馬3冠。長い人生でもめったに見られないものを見れた。しかし、印象は弱い。古馬となってどのような戦いを見せるか注目である。

6
ヒシミラクル
 春のG1王道連勝。現役最強馬も故障で戦線離脱。
春の天皇賞1着、宝塚記念1着
春の中長距離戦である春の天皇賞、宝塚記念を連勝し、名実ともに現役最強となったが、故障で戦線離脱。秋、彼が出ていたら、また違ったドラマが見られたのではないか。なにはともあれ、現役続行するとのことなので完全復帰を願わずにはいられない。

7
ザッツザプレンティ
 菊花賞馬。今年に期待。
菊花賞1着、ジャパンカップ2着、有馬記念 着
ジャパンカップの走りを見るかぎり、中長距離では、信頼してもいいかも。自分でレースを作れるようになれば2つ目のG1タイトル取りも可能か。

8
ゼンノロブロイ
 今年以降の成長に期待。
菊花賞 着、有馬記念3着、京都新聞杯1着
そこそこの力は持っているようである。果たしてG1は取れるのか。

9
ツルマルボーイ
 脅威の末脚。善戦マンで終わるのか?
宝塚記念2着、秋の天皇賞2着、ジャパンカップ 着、有馬記念4着
脅威の末脚でG1戦でもそこそこの戦績を残しているが、勝ちきるだけの力は持っていないようである。位置どりを中団に付けられたら、もっとおもしろいと思うが。

10
ファインモーション
 2002年の勢いはどこに。生きる道はマイル?
マイルチャンピオンシップ2着
昨年の勢いはなく、やっとマイルチャンピオンシップ2着という成績を残した。昨年の盛り上がりを考えれば寂しい限り。ぜひ、2004年は混合戦で主役をはれるようになってもらいたい。

Kず出版 トップページへ