月刊Kず競馬

2002年印象に残った馬ベスト10

その年の競馬界を回顧する意味で馬を主人公として10大ニュースを独断で選出してみました。

サンデーサイレンス
 最強の種牡馬 死亡
最近の日本競馬界の活躍は、彼なしでは成し遂げられなかっただろう。
主要レースでは、複数頭の産クが走り、種牡馬としての成績はダントツである。
まだまだ、すばらしい産クを排出してもらいたかった。早過ぎる他界に合掌。

2
ファインモーション
 無敗でエリザベス女王杯を取るも、牡馬の壁は厚かった。
秋華賞 1着、エリザベス女王杯 1着、有馬記念 5着
夏を過ぎて突如彗星のごとく現われた期待の星。
同世代との決着を秋華賞で、牝馬との対決をエリ女完勝でなしとげ、最強牝馬の称号を得た。
現役最強馬の呼び声も高かったが、有馬では、5着と、牡馬の壁は厚かった。
しかし、直線をもったまま伸びていく彼女の走りは、期待をせずにはいられない。

3
シンボリクリスエス
 天皇賞秋に続き有馬記念も制覇 現役最強馬に。
ダービー2着、天皇賞秋 1着有馬記念 1着
ダービーでは、タニノギムレットの後塵を拝したが、タニノ引退のあとは、世代最強馬となるが、同世代との対決には固執せず、古馬の王道をいく。
結果、秋の天皇賞、有馬記念を完勝し、現役最強馬となる。
でも、どうもイマイチ影が薄い。

4
マンハッタンカフェ
 春の天皇賞完勝で現役最強馬となるも凱旋門賞で惨敗 引退。
天皇賞春 1着、凱旋門賞 13着
3歳時に菊花賞、有馬記念を制し、現役最強となるも評価は今一つであった。
明けて4歳の春、春の天皇賞を見事制して、中長距離では、名実ともに世代最強となり、まんをじして海外挑戦。
凱旋門賞では、不可解な惨敗で、無理やりクッケン炎で引退。
数年後には忘れ去られるほど、印象に残らない、時代の最強馬である。

5
タニノギムレット
 ダービー制覇で世代最強もクッケンエンで引退
皐月賞 3着、ダービー 1着
皐月賞トライアルで見た走りは、豪快の一言であった。大外からのいっき。まさに差し切りと呼ぶにふさわしい、切れ味だった。しかし、その時のはしりを見たときから、不安は付きまとった。故障による、引退。
皐月賞、NHK杯では、勝ちきれず、いずれも3着に敗れるもダービーでは、見事真価を発揮した。
しかし、予感的中、故障による引退で、あっけない幕切れとなった。

6
ピースオブワールド
 2歳女王
ジュベナイルフィリーズ 1着
ファインモーションと同じころに2歳牝馬に新星が現われた。
ファインモーションほどではないが、同世代のなかでは、飛びぬけたはしりを見せ、みごと2歳チャンプとなった。
無事にいって、2003年秋にはファインモーションとの女王対決を見たいものである。

7
ビリーヴ
 新短距離王
スプリンターズステークス 1着

夏の上がり馬、スプリンターズステークスでは見込んだとおり快勝。馬券も見事当てた。

暮れの香港では惨敗だった。真価は来年判断する。

8
ナリタトップロード
 善戦マン、引退。
(菊花賞 1着)、天皇賞春3着
3年前の菊花賞馬。
G2では無類の強さを見せるが、G1では勝ちきれない善戦マン。信じて何度裏切られたことか。
さようなら。

9
タップダンスシチー
 有馬の逃げは楽しめた
有馬記念 2着
G2、G3の常連。
まさかと思った有馬では、果敢な向こう正面からの逃げで、2着と波瀾を起こす。
友人の馬(一口馬主)で、違った意味で楽しめた。

10
ジャングルポケット
 2001年の年度代表場も...
天皇賞春 2着
春の天皇賞では、マンハッタンカフェに遅れをとったが、中距離では現役最強馬だと思っていた。でも、宝塚記念前に故障を発症し、海外挑戦を断念。
復帰したJCでは、5着敗退。有馬でも7着惨敗と昨年の年度代表馬の面影はない。
ただの早熟馬だったのかなぁ。東京競馬場改装でJC中山開催も響いた。
有馬では、痛い目にあいました。

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