週刊Kずガーデン

辛口園芸用語集

思いついた用語を辛口に解説していきます。

ガーデニング(がーでにんぐ)

花や葉をきれいに飾り立てて楽しむこと。

昔からある'園芸'とは全く異なるもの。

園芸とはタネや球根もしくは小苗から育て花を見る、実を楽しむなど、あくまでも自分で育て、その過程を楽しむものである。この本質を知らず、デザイン面だけで名を売る「ガーデニング」先生がなんと多いことか。

かん水(かんすい)

植物に水を与えること。

「水やり」、「水くれ」、「潅水」と様々に呼び、書かれる。園芸学では「かん水」である('かん'は漢字ではなく、あくまでもひらがな)。
植物栽培の基本であり、最も大切な作業である。

植物を枯らす原因のひとつに過湿による根腐れがある。土壌性の病原菌によるものもあるが、たいはんは、かん水の失敗が原因である。

基本は、「萎れる直前にたっぷりと与える」である。土の表面が乾く前にハス口などでちょろちょろっと与え土の表面が湿った状態で満足している方を良く見る。これでは、根が充分に張らず充分な生育は見込めない。

サフィニア(さふぃにあ)

サントリーが発売する横張り性のペチュニアの一品種。

あまりにも一般に浸透したため横張り性のあるペチュニアのことを'サフィニア'と呼ぶと思っている一般人が多く、雑誌や書籍の編集者すら勘違いをしている場合がある。

同じようなタイプの商品を各種メーカーが販売している(ちょっと乱立ぎみ?)。

自家採種(じかさいしゅ)

ひとつの株だけで受粉、結実させてタネを採ること。

品質を固定させるには効果を発揮するが、植物の種類によっては自殖劣性といって次世代以降の生育が悪くなり、最悪の場合、正常に生育しなくなることがある。

アサガオやマメ類は通常自家採種される。

「自家採種するとそのタネをまいても親と同じ花が咲かないって聞いたんだけど」と言われることがある。「あなた、それはF1品種の次世代のことでしょ。」と突っ込みたくなる。

あくまでも自家採種とは、上記の解説以下でも以上でもない。

肥料(ひりょう)

植物の生長を助ける化合物群。

よく一般の方から「○○の具合がよくないんです。肥料はやってるんだけど・・・」という質問を受ける。「肥料」を'クスリ'か'栄養ドリンク'と間違えてる!

肥料とは、たとえるなら「厚さ2cmほどのステーキ」である。病人にステーキ食べさせる?100歳の老人にステーキ食べさせる?いずれもNoであるはずだ。

肥料とは、健全に育っている株(特に栄養生長を盛んにしている株)に与えてはじめて効果を発揮するものである。弱っている株に与えても意味がない、ヘタをすると逆効果なだけである。

植物栽培にあって、肥料は二の次三の次である。

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