2004年 編集後記

2004年12月「見て見ぬふり」

先日、女子高生が電車のなかで数人の男性に囲まれて痴漢行為を受けた、
という報道があった。

報道によると周囲の乗客は見て見ぬふりをしていた、とあった。

当初、薄情な乗客だなぁと思ったが、
自分が同じ立場にあったら注意ができただろうか、と自問すると、
それは難しい、ということに気がついた。

チョット気にいらないから人を刺した、という事件が多発している現代、
へたに注意をして逆恨みされたら割に合わない。

たぶん、自分もその電車に乗り合わせていたら
見ぬふりをしていただろう。

それにしても、おかしな世の中になったものだ。

あまりにも簡単に人が殺されすぎる。

ひとつの原因にテレビゲームがあると、常々、考えている。

 

2004年11月「一場投手」

巨人に続いて、一場投手獲得を目指していた横浜、阪神が
一場投手に現金を渡していたことが明るみになった。

ルールを無視したことは悪い。
しかし、すでにそのルール自体が形骸化していたなかで
慣例的に受け取っていた一場投手には同情せざるをえない。

過去長きに渡って諸先輩たちが同様に現金を受け取っていただろうから、
たまたま彼の時に発覚してしまっただけである。

それなのに、
受け取った現金を返さなければならず、
希望の球団にも行けず、
イメージも低下する、
という責めを彼だけが受けなければならない。

今、彼は、自分の不運さを呪っているだろう。

話しはずれるがライブドアのアダルトコンテンツを指摘する前に、
既存球団のオーナーはじめ関係者は自分たちの諸行を振り返るべきである。

 

2004年10月「イチロー」

この原稿を書いている時には結果は出ているのだが、
9月下旬から10月のはじめにかけて
毎日のようにイチローの成績が気になった。

結果として1シーズンの安打数の大リーグ記録を
84年ぶりに更新したが、
改めて彼のスゴさを見た。

安打を打ったことではなく、
極限までのプレッシャーのかかるであろうなかで
平然と記録を達成したことにある。

終盤は1試合1安打で記録は達成されたのだが、
凡人であればプレッシャーから
バランスを崩し、スランプに陥ってもおかしくない状況である。

ただ者ではないな。

加えて
アメリカ人の心の広さ
(日本人が大リーグ記録を樹立することを素直に応援したこと)
にも感心した。
(記録保持者が目の前にいる日本の最多本塁打記録とは
比べられないが。)

 

2004年09月「アテネ五輪」

約2週間に渡って開催されたアテネオリンピックが終わりました。

今回の五輪は、日本人選手が活躍し、
史上最多のメダルをとったようです。

その一方で金メダル候補がメダルを取れない、
銅メダルだった、という現象も見られました。

後者は以前もよく見られた光景ですが、
前者の多さにはちょっとびっくりです。

最近は大舞台でも物怖じせずに力を発揮できる
人材が日本にも出現したようです。

ちなみに今回、一番の名場面は、
柔道の52kg以下級、横澤選手の準決勝、
残り1秒の逆転一本勝ちでした。

あの瞬間、「スゴイ」とか、「うれしい」とか、ではなく、
「カッコいい」と思いました。
(決勝では、あっさり負けちゃいましたが)

 

2004年08月「土星探査 カッシーニ」

先月、土星探査衛星「カッシーニ」が土星に到着し、
いくつもの土星とその衛星の映像が発表されている。

引き続き探査が行われ、
土星、環、衛星について様々な新発見がなされるだろう。

そして極めつけはタイタンへの探査機放出である。
来年はじめにも小型探査機を土星の衛星であるタイタンに
放ち、タイタンの様子を観察するという。

タイタンは原始地球に似ており、
地球の過去を知る手がかりが見つかるのではないかと
期待されている。

もしかしたら地球外生命の発見が!?

 

2004年07月「オリックス、近鉄合併!」

びっくりでした。
野球のオリックスと近鉄の合併。

近鉄の迷走は前からありましたが、
まさか合併とは!

物心ついたころからプロ野球はセ・パ6球団ずつ、
というのが当たり前だった私にとってパリーグ5球団というのは
想像がつきません。

レジャーが多様化してプロ野球を楽しむファンが
減少しているにもかかわらず
肥大化した選手の年棒が一因でしょう。

全部で10球団。
1部リーグと2部リーグ制にしたらどうでしょうか。

 

2004年06月「書籍」

唐突ですが、本を買うのが好きです。

先月も10冊ほどの本を買いました。
当然、マンガも含まれますが、新書や文庫本、ムックなど
他種多様です。

こずかいにおけるエンゲル計数ではなく、書籍計数は
非常に高く、お金もなくなります。

また、買った本の置き場所も頭痛のタネです。

でも、本を買うのをやめられない。
また、今月も本が積まれていく。
(でも、積読ではなく一通り目は通します。)

 

2004年5月「体調不良」

4月は様々な体の不調がありました。

4月の上旬には原因不明の背筋痛。
腰痛やクビの筋を痛めることは前からあったのですが、
明確な原因がわからないで急に腕があがらなくなり、
クビも回らなくなりました。

背筋痛が治まってしばらくしたら
スポーツ中に足首捻挫。
これは、原因がはっきりしていますが、
全治3〜4週間というところでしょうか。

月末には前から傷めていた歯がついにダメになり、
抜歯することに。
親知らず以外の歯をとうとう失ってしまいました。

歳はとりたくないものです。

 

2004年04月「江角マキコ 国民年金未納問題」

保険庁が6億の広告費をかけて制作した国民年金納入を促すCMの
イメージキャラクター、江角マキコが国民年金を納めていなかった件、
あきれてしまう。

自身の納入について詮索されることはわかりきっていることなのだから
事前に確認すべきである。

税理士に任せていたというのはいいわけに過ぎない。

高額のギャラをもらうのだから
もっと慎重に対応してもらいたい。

ところでマスコミは広告費6億円とあおっているが、
当の江角マキコが受け取ったギャラは数千万円であり、
6億円を無駄使いしたのではない。

最後に一言。
たぶん我々の年代では年金はもらえない、と私は思っている。

 

2004年03月「日本人は単純だ」

「日本人は単純な国民だと感じた」

BSEの影響で牛丼販売が打ち切られることとなり、
直前に牛丼屋に客が押し寄せたことについて
経団連の奥田会長のコメントである。

確かに、日本人って単純だと思う。

でも、奥田会長!
ゆえにトヨタがシェアNo.1でいられるんですよ。

それをわかっていての発言なのか、どうか疑問である。

 

2004年02月「株主懇親会」

先日、株を所有している会社の株主懇親会に出席しました。

平日ということもあってじいさん、ばあさんばかりだと予想していましたが、
比較的30〜50代の方も大勢いました(女性が大半ですが)。

株主総会とは異なりますが、
堅苦しさがないだけで同じような内容だと思われました。

他社のこのような催しに参加したのは初めてで
社長さんともお話ができて
とても貴重な体験でした。

2004年01月「モラル」

先日、子供たちと電車に乗った時のことです。

下の子はまだ小さいのでシートの上に乗るため
靴を脱いで上げました。

しばらくすると1歳半ほどの子供を連れた親子が乗ってきました。

その子も小さく、シートの上に上りました。靴のまま。

母親は何のリアクションもとらず、そのままです。

そんなもんなんでしょうか?今の時代。

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