編集後記 きままな発言 2000年ダイジェスト

「21世紀」  2000年12月号掲載

とうとう、2000年、20世紀、そして1001年からの千年記が終わろうとしています。

世紀末を経験する人類は数多くいるのでしょうが、千年紀の終わりと新たな始まりを経験する人類はさほど多くないでしょう。

そう思うと結構貴重な経験をできるなぁ、と変なところで感動してます。

しかし、子どものころに感じていた、漠然とした「スゴイこと」だけど「遠い未来のこと」が
すぐ目の前まできているわりに、平凡な日常の繰り返しで、
あっけなくこの「スゴイこと」を迎えてしまうんだろうなぁ。ちょっとガッカリです。

でも、この節目の時に我が家にも大きな変化が訪れます。

予定日は2000年12月31日(一説には2001年1月2日)

この節目の時に生まれてくる命は、どんな21世紀を生きるのでしょうか。どんな未来を見せてくれるのでしょうか。

楽しみです。


「ほんとは怖い日本昔話U」 2000年11月号掲載

昔々のこと、ある浜辺に宇宙船が不時着した。

ある男が、発見した子供たちから奪い取り、眺めていると、急にその物体に吸い込まれてしまう。

ふと気がつくと見知らぬ部屋のなか。まるで魚のような者たちが自分を見ている。

男は、異星人たちに人体実験されていたのである。

「きらびやかな海の底で、毎日毎夜宴会をしていた」という、男の欲望から汲み取った
造りものの記憶を埋め込まれ、男は浜へ返されたのである。

たしかに自分の住んでいた浜ではあったが、浜は、すっかり変わり、
知っている人もいなくなっていた。

宇宙船のなかでの数週間は、宇宙船が光速で移動していたため
地球上では、数十年が経っていたのである。(相対性理論参照)

解放されるときに渡されたカプセル。それをあけると男は劇的に老化した。
異星人が、開発した生育促進剤である。地球人にはきつすぎたようである。

男は、この数奇な出来事を誰も理解してもらえないまま、孤独のうちに死んでいった。

彼の名は、浦島太郎・・・


「オリンピック」 2000年10月号掲載

これを書いている今は、オリンピックもだいぶ終わりに近づいています。

今回のオリンピックも悲喜こもごも、いろんなドラマがありました。

喜:柔ちゃん(田村選手)、高橋選手、競泳の個人メドレーで銀を取った人。

悲:篠原選手、サッカー中田選手、野球チーム。

こうしてみると女性の活躍が目立ったオリンピックでした。
そして純粋にそのスポーツが好きで、楽しく、自分のためにスポーツをしている人が強いような気がします。

とやかく言われているオリンピックですが、目が離せません。
4年に一度の大舞台で一発勝負だから、引きつけるものがあるのでしょう。

それに引きかえ、プロ野球、セ・リーグのつまらなさ。

某グループの○辺さん!ファンが離れるよ!

一応、巨人ファンの編集長Kでした。


「異物混入」  2000年9月号掲載

雪印乳業の食中毒事件に端を発して、毎日のように食品などからの異物混入のニュースがメディアをにぎわしている。

最近になって急に各食品メーカーの管理がずさんになったのだろうか?
そんなことはありえない。今までも同じような確率で起きていたのだろう。

これだけメディアを騒がせている理由は以下の4つであろう。

確かに雪印のような悪質かつ重大な結末を引き起こすようなものはしっかりと公表すべきであるし、管理体制をしっかりしなければいけないと思うが、報道されている大半のものは、「そんなに騒がなくてもいいのに」って思う。

先日など新聞の下段全てが「お詫び・回収」告知広告であった。あの広告出稿料は結構な額である。
景気が悪く、企業の業績も伸び悩んでいる時に、メディアも消費者もあまり過敏に反応しないほうがいいと思うけど。

メディアはもっと大人になろう。当然、消費者も。

食べ物屋で生まれ育った編集長Kでした。


「屋久島」  2000年8月号掲載

まず始めに、今月号は、いろんな雑誌(トピック)で更新できませんでした。
お詫びいたします。

7月中旬の屋久島旅行、その後のHPアップ作業が忙しくて、とても他に手が回りませんでした。

屋久島旅行は大満足でした。

最大の目的であった縄文杉は、仮に車で行けるところにあったら、
これほどの感動、満足感はなかったでしょう。

正直言って、ただの大きな杉です。

しかし、肉体的に究極まで疲労したなかで
最大級の期待を裏切らないだけの達成感、感動を与えてくれました。

過去にケーブルカーか、なにかを縄文杉まで設置し、観光客を呼ぼうという
計画があったと聞きます。実行に移らなくて本当に良かった。

いつの日か、我が息子、大樹にも屋久島、縄文杉に会いに行ってもらいたい。
そしてどんな感想を持ったか、話をしてみたい。


「バスジャック 一時帰宅」  2000年7月号掲載

GWの行楽気分を地獄へと変えたあのバスジャック事件。

事件後に、事件を起こした少年が入院していた病院の医師たちが釈明会見を開き、
そして先日、捜査本部もこれを妥当と認定していた。

たしかに、そのとおりなのだろうが、逆に、このことは、精神科医たちの無力さを
露呈していることにほかならない。

まがりなりにも精神科のプロたちが、少年を一時退院させても大丈夫だと判断したのである。

少年にとって医師たちを騙すことはいとも簡単だったのであろう
(意識的ではなく、無意識のうちかもしれないが)。

あきらかに最近少年たちの凶悪犯罪が多発している。

しかもそれが我々の常識を遥かに逸脱した形で・・・

子どもをもつ親としては、少し不安である。

果たして、自分は、子どもの本心を見ぬけるだろうか?


「抜歯」  2000年6月号掲載

5月の下旬に抜歯をしました(親知らずではありません)。
別に虫歯になったわけではなかったのですが、
イレギュラーな生え方をしていたので思い切って抜歯をしました。

抜く前は気楽な気持ちでいたのですが、抜いてみると結構たいへんです。

抜歯後1週間はまともにものを噛むことができなかったためヨーグルトのみという食生活を続けました。

そのかいあって(?)見る見る体重が減り、
ちょっと太りぎみだったのが3、4日でベスト体重となりました。
(ほんとうに3日後には3キロ減りました。)

しかし、同時にものを噛みたいという衝動が湧き上がりました。
(ヨーグルトのみでも思ったよりはおなかがすかなかったのは発見です。)

この経験をもとに、本を出版しようと思っています。

「らくらく ダイエット −抜歯であなたもスリム美人−」

もちろん冗談です。


「開設1周年」  2000年5月号掲載

今月号でホームページを開設して1周年となります。

開設したのがつい最近のような気がするし、逆にだいぶ長い間開設していたような気もします。

この1年、毎月 月初めの更新を守るため結構苦労しました。
風邪をひいて更新作業ができなかったり、ホームページ作成ソフトが不調となり、全く作業できなくなったり色々とありました。

でも、一番大変だったのはやはりコンテンツを作ることでした。
コンテンツとして、なにを取り上げるか、どのように表現していくか、など頭を痛めたものです。

それでも、意地でなんとか1年間配信し続けられました。
ひとえに皆様のご愛読のおかげと、感謝しています。

ちょっとペースは落とすかもしれませんが、これからも徐々に更新していきたと思います。
これからもよろしくお願いいたします。

なお、来月からちょっと全体をリニューアルさせる予定です。どうぞご期待ください。


「手塚治虫」  2000年4月号掲載

今、手塚治虫先生の「火の鳥」を読んでいる。
鉄腕アトム、ブラックジャックなどで先生を知っていたが、世間が騒ぐほど尊敬していなかった。
しかし、この「火の鳥」を読んではじめて先生の偉大さに気づいたような気がする。

ご存知ない方には、これから読む楽しみを奪わない程度に説明させてもらうと、「火の鳥」は10編ほどの話しの集合体である。それぞれは時間も場所も、当然、登場人物も異なるのであるが、火の鳥だけは毎回登場する。
いずれの話しも人生とは、人間とは、ということをじんわり、しかし確実に考えさせられる。そして、1巻から読み進むうちにすべての話しが、密接に絡みあっているのである。まだ、全部を読み終わっていないが、たぶん、今以上の衝撃を受けるであろう。

マンガという形をとっているが、人間とは罪深く、そしてすばらしいものであるということを語っている。

最近、「マンガは文化である」という主張を聞いたことがあるが、手塚先生のマンガは、まさに、文化である。いやそれ以上である(下手な文学小説や教科書よりもレベルは高い)。
しかし、今のマンガは手塚先生の作品の数割にも満たないレベルであることは疑いがない。

いやー、久しぶりに感動しました。


「ほんとは怖い日本昔話」  2000年3月号掲載

今月も、言いたいことが山ほどある事件が、それこそ山ほどあった。そのなかで、なにを取り上げればいいか判断つかないので別の話題を。

日本人の誰もが知っている「桃太郎」。桃から生まれた桃太郎が、動物たちをひきつれて鬼が島の鬼を退治に行く話しである。しかし、この話しの真実は・・・

何度か聞いたことがあるが、登場する鬼とは、難破してある日本近海のある島に漂着した西洋人だったのでは。当時の日本人から見れば、背丈が非常に高く、顔色が赤白く、金髪で、目が落ち込み、鼻が異常に高い者たちは、まさしく鬼だったに違いない。また、当然、彼ら日本語は話せないので、意思の疎通はできない。

「桃太郎」
浜辺の人たちは、鬼を退治するために武器を持ち、島に乗り込んでいった。鬼たちとの死闘の末、鬼たちは全滅し、鬼の宝物をもって村に凱旋した。

「難破した人たちのあわれな最後」
漂着した外国人たちは、武器を持った者たちに、懸命に意思の疎通をしようとしたが理解しあえず、皆殺しにされた。船に積んでいた金品は強奪された。

ホントの鬼は・・・ はたして真実はいかに・・・

「ほんとは怖い日本昔話」は、話題がない時に掲載します。


「ルミ子 & 賢也」  2000年2月号掲載

今月も重い話がたくさんあったが、あえて軽い話にしておく。

芸能ネタとしては古い話になるが、小柳ルミ子(R)と大澄賢也(K)の正式離婚が報道された。
Rが出した離婚の条件、1.結婚前の売れないバックダンサーにもどる。2.慰謝料として大金(当事者から具体的な数字が発表されていないのであえて大金とした)を支払う、の二者択一であった。

大多数の報道の口調としては慰謝料が高額なことにより、Rのしたたかさ、怖さを強調しているが、ほんとうにそうなのだろうか。

たしかにKに対するうらみ、未練があるために非常に高額な慰謝料を請求しているが、Rの心の中には多少なりともKに対する愛情(母親の愛にちかいもの)があるように感じたのは私だけだろうか。「慰謝料を支払うため」というのは、あくまで照れ隠しで、「頑張って仕事をして、今以上にビッグになりなさい」というエールが含まれてるように感じる。

真偽のほどは当人たちにしかわからないが・・・

とりあえず、最近のワイドショーをにぎわしている芸能人の低俗な争い(ミッチー・サッチー、デヴィ・マリアン)を見せ付けられなかっただけ、後味がすっきりしている。


「年賀状」  2000年1月号掲載

 今年もこの時期(12月20前後)に四苦八苦している。年賀状の作成である。

 これだけPCを利用している私であるが、年賀状はいまだにプリントゴッコである。その理由はプリンターを持たないからだ。

 裏面の印刷、文章書きはそれほど苦痛ではないが、表の宛名書きはいつもながら苦痛である。字が汚い(PCの世界では全く無縁である)からである。よく、自筆の方が良いと言われるが、私には当てはまらない。自筆の方が絶対にマイナスとなる。
 そして、何十枚も緊張しながら宛名書きをしていると手がつりそうになる。

 PCの普及も目覚しいものがあり、PCでの宛名書きもだいぶ社会的に認知されてきているので我が家でも来年(2000年末)はプリンターを買ってPC版にしよう。

 でも、いくらPC、そしてメールが普及しても郵便での年賀状というものはいいものである。1日、3日の朝のあのドキドキはやめられない。そして、お年玉番号の抽選会も。


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