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真保裕一

朽ちた樹々の枝の下で  2006年9月読了
9・16エスパルスが10年ぶりぐらいに国立(ホーム)で鹿島アントラーズを迎える一戦を観に行くとき・・・行き帰りの車中で読もうと思い買った。
丁度一年前に会社を起こし、超多忙な毎日で本を全く読まなくなっていた。
実に久しぶりの読書なのである。

やー、しかし、久しぶりの読書にとても良い本を読めて・・・堪能できた。
冒頭の森の中のシーン・・・僕は、あっくんと彷徨った熊野の赤城越えの森を思い出した・・・
そして、約15時間後に迫った「拓郎 かぐや姫」のつま恋コンサートを前にして、この本を読了した僕は、なぜか緊張しているのだ。


トライアル  2005年7月読了
逆風・午後の引き波・最終確定・流れ星の夢 の四編からなる。
これら短編は 競輪・競艇・オート・競馬 のギャンブラーでは無く競技者側の物語である。
僕はギャンブルをやらないので細かい描写が臨場感があっていいとか・・・思うのだが、正しいかは知らない。
仔細にこのギャンブルの世界を演出している職人さんたちの家族のふれあいが良く描き出された秀作。


ホワイトアウト  2005年2月読了
ちょうど一年前にこの作家の本を読んでいたんだな・・・と、このHTMLのソースを開いて思い出した。

下の2冊(取引・震源)を読んだ頃とは精神状態が大分違っているので今回の作品はゆっくり読むことが出来た。
下にも書いたがこの人が描く主人公(今回は富樫さん)の行動力は超人的ではあるが、人間の枠の中でも存在しそうな所からはみ出していない。

人に過去から今に至るポイントを一つ一つ拾い上げて何気なく語り、最後にその一つ一つが大きな意味を持つ・・・
この破綻をきたさない構成の仕上げ方ってのには素晴らしいものがある。
浅田次郎さんは少うしだけそういう部分が足りないんだよな・・・
・・・で、や〜面白かったですよ。

震源  2004年2月読了
同じく、タイに来る時に持ってきたウスラばか本(椎名誠の本)が終わってしまったので会社のロッカールームに置いてある本を借りてきた。

真保裕一の著書を読むのは2作目。
やっぱり読み始めたら止まらないのであった。
気象庁の気象台職員、研究員、腐った日本の役人、大学教授、北朝鮮工作員・・・・らが複雑に絡む大変面白く読めたお話です。
それにしても、この人の描く主人公の行動力はすごいのである。
この本でも江坂慎一の行動力に惹かれてしまうのであった。

2004年2月コラートにて

取引  2004年1月読了
やはり、タイに来る時に持ってきたウスラばか本が終わってしまったので会社のロッカールームに置いてある本を借りてきた。
元来サスペンス物や推理小説は読み始めると止まらないので読むのを普段から思いっきり抑えている。
これもやっぱり読み始めたら止まらないのであった。
フィリピンのマニラと日本を舞台に、公取を追われたおじさんの非常にスリリングなお話。
やぁ、暇つぶしにこういう本はいいなぁ。
ただで読ませてもらって申し訳ないが・・・
ぜひ、読むべし。

2004年1月コラートにて