我道MIDIの小世界


 メージンのMIDI作成法を1から紹介する世界・・・とはいったものの、まず断っておくことがありまして、私メージンは音楽に関する決まりごとのようなことに関し、ハッキリ言ってマスターには程遠い位の知識しか持ち合わせておりません。では、どうしてMIDIデータ作りをしているか?総括すると、作っているうちに身についていったモノが大きいような気がします。もちろん音感といった能力や、音符音階どうこうの知識も要るわけですが、これもデータ作っているうちに成長していったような実感があるんですねぇ・・・前提レベルは欲しいトコですが(^^)。

 ではこの世界の目的は・・・うーん、何にしよう?(今決めるのか(^^;)「音楽って学校で習ったなぁ〜から、MIDIデータを耳コピ等でいい感じに作れるんだぞぉ〜」&「私ゃパソコン持ってるんでーすから、私ゃパソでMIDIデータを作成できるんでーす」と変化出来るようになる、って目的でいい?

 では、前置きもそろそろこのへんにしといて・・・注意書きでも。今までの私のMIDIの作り方を元にこの世界が作られているということで、本当は世の中の本等にあることのほうが正しいのかもしれません。というわけで、このページで得た知識が間違っていて、そういうやり方が抜けなくなっちゃう恐れがありますので、取り扱いには十分お気をつけてください(^^)。

 それでは、余り多く話せる気がしないですが(苦笑)、始めていきましょう・・・この世界は気が向いた時更新であります。ホントは私が教わりたーいっ(^^ゞ。


我道その1 MIDIを作るまで

 その1です。まずはパソコンで現実にMIDIを作りだすという話から行きましょ。このページに来ている人なら大抵分かることでしょうが、MIDIというのは音データの一種であってもWAVのような音が入っているわけではなく、音源に音を出す命令をしているプログラムというわけでして・・・ってそういう説明的なことは、調べればどこかにある&知らなくても作ることは出来る&めんどい(笑)ということで、もう直接的に話を持っていきましょう。パソコンでMIDIを作るには・・・?

1、パソコン用意・・・データなんだからいるでしょ、当たり前だって(笑)

2、音源用意・・・この音源が音質の決め手。大きく分けると音源そのものが機械である外部音源と、パソコンの中で音源をプログラム的に作り出してしまうソフト音源があります。音源の違いの話は後々するとして、入手方法・・・基本的には買ってきてくださいとしか(笑)。値段的には外部音源は高くって(ウン万レベル以上)ソフト音源は安い(せいぜい1万レベル)といった感じ。ソフト音源には体験版というものがあって(プログラムですし)、ローランドやヤマハのダウンロードページでタダで入手できます。Wingrooveなどもダウンロードで手に入れられる音源ですねっ。

3、MIDI作成ツール用意・・・音源+ツールソフト、これでMIDIデータを作ることが出来るわけですねっ。作り方にはこれまた大きく分けると3種類程になるでしょうか。MIDIキーボードによるリアルタイム録音によるもの、一つ一つの音の設定を数字等とにらめっこしながらプログラミング的に作っていくもの、楽譜に対して音符をおいていくもの、といった感じです。私は3つ目のタイプのものを使って作っております。ツールには色々ありまして、入手方法も買ったりダウンロードしたりどっちでもいけるでしょう。とりあえずお勧めは・・・と言いたいトコですが、私は使い比べたことが無いので何とも言えません(^^;。あえて言うなら、ソフト上で楽譜に音符を配置した時に音が出て、楽器選択のときにも音が出るものがいいかなぁ・・・。でもどういうものにせよ、そのソフトをどれだけ使いこなせるかがMIDIの出来をかなり左右しちゃうから、変に高いものを買うこともないかなぁ・・・機能は多いに越したことは無いけど(^^)。

 以上でMIDIデータを造ることが出来ます。ツールを使いMIDI形式で保存しちゃえば自分の作ったMIDIデータが出来てしまうわけですねぇ・・・。これだけ知ってれば、あとは自分の知識を用いて色々作曲なり耳コピなりできちゃうわけですなっ。これでがんばれる人はどんどんがんばっちゃってOKです。・・・ってこれだけでこの世界終わらせるのも無常なので(笑)もうちょっと続けていきますね。今度はMIDIを作っていくうちでの効果について、でいきましょう。


我道その2 音を知る

 その2です。今回は音を判別することについて話をいたしましょ。MIDIといった音楽データを打ちこみしていく場合、どうしても音を感じる感覚「音感」が必要になってくると思います。皆さんも音楽で習ったと思いますが(忘れちゃったというお人は・・・ま、何とかして思い起こして・・・ね(^^;)、音楽を作り出す音というのは(いわゆる西洋音楽というものにおいてなのですが)、ドレミファソラシド、これに半音あげる”#”(シャープ)と半音下げる”♭”(フラット)がそれぞれドレミファソラシドについてくるわけです。つまり音の甲高さによってそれぞれの音に名前がついていると考えればいいわけですねっ。

 と、まぁ音の名前を書いてみたわけですが、ハッキリ言って音の名前だけ言葉的に覚えておいてもほぼ意味が無いと言えます。現実に聞こえてくる音を名前付けしているわけですから、感じる音とその音の名前を一致させなくては意味が無いわけですよねっ。で、方法ですが・・・これはもう勉強を通してでも自然に感じるのでも良いからとにかく慣れてください、としか言いようが無いかなぁ・・・。とにかく感覚に訴えるものですから、0からやるとなると鍛えるしかないわけですな・・・。とにかくまずはドレミファソラシドを何も無しで出来るだけ正しい音で言えるようにした方が良いですよねぇ・・・何か楽器っぽいのを用意して正しいドラミファソラシドを鳴らしつつ、自分の声の高さを合わせていくとかすると良いのでは?この「何かの音と自分の声を合わせる」というのは、音感を養うことにおいて結構大切なことのように思われます。何か自分の好きな曲を口笛するなり鼻歌するなりというのを、毎日のようにやることとか凄い良いことなんじゃないかなぁ・・・この場合、とにかく音を本物に合わせて歌うということを気に留めてやるようにしてくださいねっ。

 結局目指すところは、音がドレミファソラシドの音階と共に認知できるようになることでしょうか・・・とりあえず口ずさむ時に、ただラララ〜♪というよりはラドレ〜♪と(頭の中で)言えるようになれば良い感じなんじゃないかな?・・・あ、ちゃんと音階合わせてね(^^)。ちなみにドレミファソラシドの間にはそれぞれに一つずつ音がありましてミとファ、シとドの間はないけど)、一つだけですので例えばレとミの間も一つというわけです。ですからレから半分上(レ#)とミから半分下(ミ♭)は同一の音であることは知っておきましょう・・・他の音の間も一緒ですよっ。

 結構手段的なこといっちゃってますが、私が思うにこりゃもう「習うより慣れろ」なんじゃないでしょーか?理屈じゃネェ、俺の心が歌うんだァッ!と、ここまで言えれば大したモンです(なんのこっちゃ?)。とにかく色々と曲を聴き、好きな曲を見つけたらさんざん頭の中で歌っちゃいましょうっ!では今回はここまでッ。


我道その3 楽譜の読み方を会得(1)

 密かに忘れかかってましたが(汗)、その3です。今回は楽譜の読み方であります。んなこたぁ小学校の音楽の教科書見りゃOKでしょ・・・と言いたくなるのは分かりますが、ここはあえて・・・ということでね?ね?楽譜に打ちこむタイプのMIDIデータ作成ソフトってのがあるんですし・・・。

 んでは、まず下を見ていただきましょう。

図1 五線譜に拍子とト音記号と四分音符(音階付き)

 まぁ、説明をば・・・五線譜ってのが横に五本の線が列を作っているやつでして、ここに音符や休符が乗っかることでどんな音階が・どの長さで・どのタイミングで・鳴らすコトになるのかが決まるわけです。で、音階ですがドレミファソラシド、どういう音かは前回にも書いたように体感しておくということにしまして、楽譜との対応は上の通りです。ドレミファソラシドレミ・・・と、並びがローテーションしてるのは分かりますねっ。高いド・低いソ・とか・・・そういうことです。ちなみにコレはト音記号(五線譜の一番左にある、一筆書き出来そうな記号ね)での対応でして、世の中にはもう一つ、低い音階を書き表すためのヘ音記号というものが存在します。ということで、下を、

図2 ヘ音記号と音階の対応

 対応は図の通り、注目すべきは赤い所と青い所それぞれのドが同じ高さの音(つまりは同じ音)であるというところですね。五線譜の一番左の記号(一筆書きは・・・点々があるから無理か(^^;)がヘ音記号であります。高いところに書いてある音ほど甲高い音というわけですね・・・。ちなみにコレ全部を一度に一つ一つ覚える必要はないでしょう。ドレミファソラシドの順番を知っていれば、数えていって何の音かがわかるわけです。(そのため五線譜が付いてるわけですが・・・)線の間、線上、線の間、線上・・・と一つ一つ数えられるわけですねっ。数える基準としては”ド”の位置を覚えておけばOKです(”ド”の位置だけは覚えておいてくださいねっ)。で、ト音記号の場合は図1の赤の”ド”(それよりもう一つ上の”ド”の位置を覚えておいてもOK)、へ音記号の場合は図2の青の”ド”を基準に上にドレミ・・・、下にドシラソ・・・っと、1つ1つ数えていくのが楽でしょう。慣れれば数えなくてもパッと見で分かるようになります。目指すのはこの辺でしょうなぁ・・・。

 うむ、コレで楽譜を見てコレはどの音階の音かというのは分かるようになりますなっ。で、楽譜にある情報はコレで全てかというと、まだまだですぜ・・・「リズム」が残ってますぞいっ。・・・というわけで次回はコレでいきましょ。


我道その4 楽譜の読み方を会得(2)

 密かに忘れかかって・・・どころかしっかり忘れていたという・・・(^^ゞ、その4です。今回は楽譜より得られる情報として前回の音階に加え「リズム」についてやっていきます。

 さて・・・リズムですが、リズムとはなんぞや?簡単いえばタイミングの組み合わせといったトコでしょうか、基本的に音楽では同じ繰り返しのタイミングで音を出していくということが多かったりするのです。繰り返しが心地ヨイ・・・人間の深層心理なんでしょうねぇ・・・と、黄昏たところで(笑)説明です。

 まず・・・何はともあれ楽譜を見てみましょう。

図3 こんな感じで楽譜に音符が・・・

 楽譜でリズム・・・最初に見るトコは最初の方にある数字です。上下に4という数字がありますね・・・。4分の4拍子というんですが、これは1小節に4分音符が4拍入れられるという意味です。と、ここで小節とか色々と知らない言葉がありますね・・・(という人はそれほど多いとも思えないのですが(^^;)。とりあえず言葉の説明を。

 ・・・リズムというのは基本的に一定タイミングで音を出して曲の速さを一定に保つようになっているのですが、その一定タイミングの元、タン、タン、タン、タン・・・とその最小単位を1拍としてリズムを作り出しているわけです。

 小節・・・そして楽譜というのは一定拍数ごとに、ひとまとまりとして区切りをつけるようになってまして、その区切りの最小単位が1小節ということでして、楽譜では縦線で囲まれた長方形の1つ部分が1小節の範囲となっています。

 テンポ・・・左上にある「(音符)=(数字)」ってヤツです。上の図では意味からいうと、1分間に4分音符を124回ならす速さ、という意味です。曲全体の速さの情報を表しているわけです。タンタンタンタン・・・を1分間に124回・・・の速さということになるわけですね。

 4分音符・・・つまり音符なんですが、4分音符は音符の1つの種類でして・・・って、何か説明がめんどくなってきたな・・・(^^;。とりあえずかいつまもうっ。音符ってのは音を出す印で、音符の種類で音の長さが、音の場所・上下の場所で音階が、左右で音を出す具体的なタイミングが、決まるというわけです。じゃ音符の種類の説明を・・・。

音符の絵 音の長さ
(何気なく相対的に数字をつけてみたり・・・)
名前 備考
(480) 全音符 音の長さは4分の4拍子を基準としたものです。
(240) 2分音符 つまり1小節が4拍(4分音符4つ分)として考えたものです。
(120) 4分音符 絵の説明としては、全体で1小節として、青い部分が音の出ている長さとなっています。
(60) 8分音符 8分音符以下は音が並ぶと見た目が変形します。
(30) 16分音符 ←こんな感じ
(15) 32分音符 つまりは上のニョロニョロがつながるというだけで、意味の変化は無いというわけですね。
(360) 付点2分音符 音符の横に点「・」が付くことによって音の長さが1.5倍になります。
(180) 付点4分音符 3拍とか1拍半(1.5拍)を表したいときによく使います。
(90) 付点8分音符 名前が2分、4分、8分、16分、32分・・・分けが倍々になってますね・・・。
(45) 付点16分音符 1小節全体をそれだけ分けた分の長さであるということですねっ。

図4 音符の種類と音の長さの図

 ・・・はぁはぁ・・・大変だぁ・・・(^^;。えーと、音符の種類は上に書いたとおりなんですけど、これだけじゃ表せない長さもありまして、それを表すのには・・・。

図5 タイとか3連符とか

 「タイ」・・・図5の上の方の五線譜にある横に長い弧のことです。音符と音符をつないで1つの音符として音の長さを合わせちゃうという代物です。例えば全音符と2分音符をタイでつないでいる音は6拍分の長さを持つ音となるわけです。あと、音符が細かくなってくると楽譜の1拍1拍を見やすくするために1拍分毎に音符を書き分けて、その間音が続いてる時にタイで書いて表したりもします(上の1拍と2拍、3拍と4拍の間のタイがそれ)。ちなみに楽譜によっては横棒が音階の違う音符同士をつないでる場合もありますが、それは「スラー」っといってなめらかに続くように音を出しましょうという意味です。同じ音階の音同士に付いたものが「タイ」なわけです。

 「3連符」・・・図5の下の方の五線譜にある3という数字に注目です(6というのは6連符。たまに5とか4とかあったり)。これは、ある拍数を完全に等間隔の長さで音を出すというコトを表しており。例えば・・・4分音符で出来た3連符、これは2拍の長さのうちに3つの音を等間隔の長さで出すという意味です。小節の内、連符のしめる長さが「ある拍数」であり、下の数字が等間隔にする音数ということになってます。後ろ2つは1拍のうちに3つの音、1拍の内に6つの音・・・ですね。

 さて・・・音を出す印についてはこれで十分だと思いますが、楽譜を表すには「休符」というものも書かなくてはなりません。音を出さないところには休符を書く必要があり、音符と休符の長さを合わせ、取り決めた1小節の長さ(初めに書いた4分の4拍子という長さの決め方のコトです)を埋めるように書かれているわけです(つまり4分の4拍子なら4分音符4つ分の長さを音符と休符で埋められている)。というわけで、休符の種類を・・・。

休符の絵 休む長さ 名前 備考
全休符 休む長さは音符の時と同様の書き表し方です。
2分休符 右側の4角形のマークです。全音符とは上に突き出すか下に突き出すかで見分けます
4分休符 左側のニョロニョロとしたヤツです。
8分休符 休符は長さによって形が全然違ってるからなぁ・・・。
16分休符 といっても8分以下は関連性があったりする。
32分休符 音符の名前と休符の名前は長さで関連がありますねっ。
付点2分休符 例のごとく付点は1.5倍の長さになります。
付点8分休符 付点四分休符ってあったっけ・・・?
付点16分休符 ま、いっか。忘れた(笑)。多分無い・・・ことにしよ。

図6 休符の種類と休む長さの図

 はい、休符はこんな感じです。音符と休符の種類、これでほぼ出尽くしてます。これら楽譜上に並んでくることによってリズムと音階の組み合わせ・・・曲が表されているんですねぇ・・・楽譜とはそういうものなわけです。

 ちなみに楽譜には他にも情報があって、例えば図3のト音記号と4分の4拍子の間にシャープ(♯)のマークが付いてますよね。小節の初めにこのシャープやフラットのマークが付いていると、これ以降の小節ではその高さの音階にはかならずシャープやフラットが付くというルールになります(オクターブ違う同じ音階(低い"ド"と高い"ド"っていってるアレね)でも適用されます)。で、シャープを解除した音を出すにはナチュラル(っていうマーク)という印を音符の前に付けるわけです。シャープが半音上げて、フラットが半音下げて、ナチュラルで半音変化の解除ということになります。あと、シャープ&フラット関係にはもう一つルールがありまして、1つの小節の頭でとある音階の音にシャープやフラットが付いた場合、その1小節の間の同じ音階すべてにはシャープやフラットの効果が付くことになります。つまり曲の途中でシャープやフラットが付く場合は、その1小節すべての同じ音階に対してシャープ&フラットが付くという意味なのです(ちなみにこの効果は例のごとくナチュラルが付くと解除されます。逆にナチュラルが付いた後元に戻る場合シャープやフラットが改めて付き直されることになります)。

 他にも音の強弱を楽譜に書き表すというのもあるのですが・・・これは次回以降に回しますか、さすがに今回は一気にやりすぎた気がするので(^^;。

 さて、修得方法ですが・・・これは「楽譜を見ながら実際に曲を聴く」、これでOKでしょう。これに尽きます。音の鳴るタイミングと楽譜の照らし合わせ、これを体得して行くわけです。極めれば楽譜を見て初見で演奏することも可能なわけです。私はさすがに初見で弾けるというレベルには達しませんでしたが・・・(^^;。とにかく楽譜を読めるというのは結構なスキルになりますので、時には頑張ってみるのもイイかもしれません。

 ・・・と今回はずらっと大変な長さでやってみましたが・・・って何かホントに大変になってきたな・・・しかもMIDIそのものとは趣旨がずれてきた感があるよーな・・・(^^;。次回は実際にMIDIデータを作るときの話に入っていきましょうっ。で、次回更新はいつなの?