2001年4月30日(月)


今回のツアーは、じゃらんで見付けた『JALで行く札幌DXホテル3日間』(アルペントラベル企画)。往復のJAL代金と札幌市内のホテル2泊3日(朝食付き)で、お一人様¥24800。お手頃でしょう。
当日の朝は羽田空港に5:40集合(早〜っ・・・!)って事で、とっても家から行ったら間に合いません。そんな訳で前泊する事に。お泊まりは、これまたじゃらんで探した蒲田のアーヴェストホテル。ビジネスホテル風ですが、羽田空港までの早朝送迎が付いていてダブルルーム1室¥3800。これまたお安いっ。

小雨の降る中、当日の朝5:10にフロントに降りて行くと、もう1組の子供連れの家族と一緒の送迎でした。しっかし、送迎と言ってもタクシー(!) まあ、無料送迎だから文句は言いませんけど、最近はここまで人手減らし・経費削減が進んでるんだなぁって思いますね。
予定通り5:35、羽田空港着。さすがGW、こんな時間だと言うのに、空港内はすでに人でごった返しています。ツアーデスクも長蛇の列。一服させろとタバコを吸いに行くダンナを尻目に、奥さんが列に並び、そして無事にチケットを手に入れます。
そして6:40、定刻通りJAL501便は新千歳空港に向けて離陸・・・。

これまた定刻通り、8:10には無事新千歳空港に到着。北の方は天気はまずまずと聞いていましたが、薄曇りで結構肌寒い感じです。
全て機内持ち込み荷物だったので、そのまま出口を抜けて、急いでJR乗り場へ。千歳線・函館本線経由の快速エアポート8号(運賃¥1040)で、一路札幌を目指します。
ゆったり行こうと座席指定券¥300を買ったのですが、車内はガラガラ。全くの無駄でした・・・トホホ。

しかしさすが北海道、車窓から見える街並みには高い建物も見当たらず、どこまでも広々とした景色が流れます。雄大な北海道の大地の一端に触れたような気がします。そしていよいよ、9:12札幌駅に列車は滑り込みました・・・。


ホテルのチェックインは14時ですが、荷物だけでも預かって貰おうと、地下鉄南北線で約10分の中島公園駅に(¥200)。




そこから歩いて5分程の所にあるアートホテルズ札幌が今回の宿泊先です。地上26階建て、キレイな造りで、天然温泉大浴場まで備えたホテルです。札幌の中心街からはちょっと離れていますが、全然歩いて行ける距離ですし、まずまずのシティホテルではないでしょうか。

フロントクロークに旅行バッグを預け、いざ食いまくりの旅に出陣〜ん(!)

飛行機の機内では飲み物しか出なかったので、当然朝食はまだ。ガイドブックで狙いを定めていた二条市場で、まずは新鮮な魚にあり付こうって寸法です。
歩いても2km程度ですけど、お腹も空いていてそんな事を言ってる余裕もなく(笑)、ホテル前からタクシーで移動(¥610)。
それ程広くはないようですが、観光客向けにデデーンと鎮座したお土産物屋のカニが目を引きます。時間も早いためか、人影もチラホラでした。

市場の中に入り、早速お目当ての店・どんぶり屋へと突入。小さな店ですが、観光客風の人でいっぱい。
頼んだのは、ウニ・イクラ・ホタテ・カニの4種類の味が楽しめるという、小さな丼のセット『丸鮮丼』(¥1980)。
結果は・・・・・ハズレかな。美味しいんですが、器が小さい。写真で見るよりはるかに小さい。それに乗ってるネタもチョボチョボ。全部一口で食べられそうなくらい。それでこの値段はちょっと高いかなぁ。それに、この丸鮮丼を頼むと店のオバさんは露骨に嫌そうな顔。4つも小さな丼を作るのが面倒なんでしょうね。そんな感じで、接客態度も×。
実は、来る時に乗ったタクシーの運転手さんに ”朝ご飯食べに行くんです”って言ったら、近藤昇商店って所が美味しいよって勧められたんですよね。でも店構えがパっとしなかったし、事前にどんぶり屋の丸鮮丼が食べたいって決めてたんでパスしちゃったんです。今となって思えば、やっぱり地元のタクシーの運チャンの情報を信じるべきだったなぁって、ちょっと後悔です・・・(-_-)

時刻は10:30。まあ、いくら食べまくりの旅って言っても、多少は観光もしないとね・・・って事で、札幌の市街地の方にテクテク歩き始め、500m程歩いて、まずは大通り公園へ。
まずは、公園の東端にあるさっぽろテレビ塔が見えて来ます。街を東西南北に分ける基点になるこのテレビ塔。地上90mのテレビ塔には展望台(大人¥700)もあるようですが、この日はパス。
風が肌寒い中、幅65m・延長1.2kmに渡って連なるグリーンベルトがシンボルの公園を散策します。
天気が良ければもっとくつろいだ気分で散歩できたんでしょうが、後で地元の人に聞いた所では、昨日までは結構ポカポカ陽気だったのが、今日は急に冷え込んだらしい。チョッピリ残念・・・(*_*)
焼きとうもろこしやじゃがバターの香ばしい匂いをさせているワゴンも、心なしか寂しげでした。

大通り公園を途中で外れ、札幌駅の方に向かうこと約5分。程なく、札幌を代表する赤レンガ造りの歴史的建造物・北海道庁旧本庁舎に到着。
明治初期に建てられたこの建物。威風堂々とそびえるその姿には、歴史の重みを感じます。また庁舎内は無料で見学(9:00〜18:40、月休)でき、黒光りする床や階段は軋みを立てますが、それがまた時代の流れを感じさせます。庁舎内には道立文書館も設置され、開拓使の時代からの公・私文書が公開されています。歴史に興味のない方でも、北海道の歴史に思いを馳せて楽しめると思います。是非、足を運んでみて下さい。


更に5分ほど歩き、次に訪れたのは札幌のシンボル・時計台
明治14年、旧札幌農学校の演武場に付設されたこの時計塔。今ではオフィス街のビルに囲まれ、ひっそりとたたずむ風情です。
¥200で中に入れ、時計台の歴史や演武場の再現された様子なども見られるようですが、これまたパス。まあ、一応見ましたよって事で十分でしょう(笑)

時刻は12時をちょっと回った所。さあ、お昼です。すすきのの方にブラブラと戻りました。
やっぱり札幌と言えば、まず思い出すのはラーメン。ラーメンと言えば、ラーメン横丁ですよねぇ。
狭い路地に10軒余りのラーメン屋が軒を連ねています。どの店のメニューも心を魅かれますが、行列のできた店もあれば、全く人影のない店も・・・。特に狙いは付けていなかったので、散々悩んだ挙げ句、これなら外れはないだろうって事で、一番行列が長かったおぢぢって店の行列に並びます。
10分少々で店内へ。ちょっと気弱そうな(笑)オジさんとオバさんで切り盛りしてるこのお店。10席ほどのカウンターは満席。決して小ギレイではありませんが、それだけに味で勝負って感じです。
頼んだのは味噌バターラーメン¥800)。見た目よりあっさり目ですが、ちゃーんとコクもあり、味噌とバターの風味がマッチ。伝統的な札幌ラーメン(!)って感じですね。

お腹も一段落。札幌駅前通りを歩いてホテル方面に戻ります。中島公園駅の手前で、わんにゃんパークなる建物を発見。6階建てくらいのビルが丸々ペット関連のショップみたい。犬好き、猫好きの僕らはちょっと中を覗いてみる事に・・・。
1階は普通のペットショップ。グッズ類は豊富です。2階より上にはふれあいペットランドとか言って、犬や猫・その他のペットと遊べるゾーンがあるらしいんですけど、そこは有料。でも、¥1200は高いですよね。でもって結局パス。猫大好き奥さんは真剣に悩んでましたが・・・(笑)

まだチェックインの2時には多少間があり、中島公園を散歩する事に。
札幌の中心部にありながら、21haの広大な敷地に緑も豊富で、散歩やジョギングには最適。菖蒲池でボートも楽しめます。

またここには、明治13年に開拓使直属の貴賓用ホテルとして建てられた豊平館(ほうへいかん)があり、マリンブルーの外壁が目に鮮やかです。
今は結婚式の挙式等に使われているこの建物。無料で中を見学できますが、特に見る所はありません。ただ、厳かな感じと急勾配で斜めに傾ぎかけた階段の怖さは味わえます(笑)

そして14時、ホテルにチェックイン。部屋はビジネスホテル風の狭い部屋。まあ、このツアー料金では仕方ない所でしょう。ただ、西日がモロに差し込んで来るのが眩しかった。
朝が早く、今まで遊びまくって、食べまくって疲れた身体を癒そうと、さっそく天然温泉大浴場・パークサイドスパへ。朝6時〜8時、そして13時〜25時まで入れるこの温泉。健康ランド風で、浴室もキレイだし、何種類ものお風呂が楽しめます。何と言っても、普通はシティホテルって言ったら、部屋のバスルームで手足を縮めてシャワーを浴びるのがせいぜいですから、思いっきり手足を伸ばしてくつろげるお風呂は良いですよ。ただし、¥1800払って外から入りに来る価値があるかどうかは微妙ですけど・・・。
火照った身体を休める湯上がりラウンジも併設。ゴロンと椅子に横になって飲む冷えたビール、あぁ極楽だわー!
マッサージ好きの奥さんは、湯上がりラウンジの脇にあるエステマッサージルームをすかさず覗き込んでいましたが、この日はタイミング悪く予約が一杯だったので、明日に延期。
んな訳で、お部屋に戻って西日に照らされながら、お昼寝タ〜イム(!)
でも、部屋が暑いんですよね。空調が弱いのか、北海道では基本的に冷房なんてバンバン入れる事がないのか・・・なんて思ったりもしながら、夢の中へ・・・(-_-)

再びむっくりと起き出したのは、6時近く。さてお待ちかね、夜の札幌・すすきのに出発ですっ。

薄暮から宵闇が深くなるに連れ、すすきののネオンが街を染めてきます。これぞ、夜の札幌の象徴(!)

ふと気付いたんですけど、すすきの通りから目に付くお店の看板はデカイっ。
東京より一回りか、二回りはデカイっ。さすが、夜の歓楽街・北の雄(!)ですね。

更に、そっち方面に興味のある人にも、目が離せません。ちょっと裏通りに入ると、思いっきりこんな看板も・・・。
ビルがひとつ丸々風俗っ。『なーすDEいってミルク』とか、『奥さまんさ』なんてすっごいネーミングが勢揃いっ(笑)
おっとっと・・・下世話な話しはこれくらいにして・・・。
さてさて、お待ちかねの夕食の時間。今日の晩餐は、ダンナが大の楽しみにしていたジンギスカンなのですっ。
目指すお店は、すすきのの南の外れ、ちょっと奥まった所にあるだるま支店です。近くに本店もあるのですが、こちらは狭いのですぐに席が一杯になってしまうそう。雰囲気は支店も変わらないので、こちらがおススメ。
但し、どちらもちょっと裏道にあるので、場所が分かりづらい。事前によーくガイドブックで調べて行きましょう。(現に僕達もかなり迷いました・・・笑)
札幌名物のひとつ、ジンギスカン。お店は多々あれど、このだるまは昭和29年の創業から生ラムを使い続ける、老舗中の老舗。僕達はこの店に迷わず狙いを定めていたのです。

メニューは基本的にジンギスカン(¥700)のみ。勝手に出てきます。では、食べ方の作法(笑)を伝授しましょう。
穴あきの鉄鍋を七輪に乗せ、まずは付け合わせの野菜(玉ねぎ、長ねぎ)を回りの溝に盛大に置いておきます。そして中央部に脂身を固定し、いざどさっとピンク色に輝く生ラム肉を焼いていく。焼けた所であっさりした味わいのタレに付けて口に頬張る。これを繰り返してる間に、肉と脂身から出た脂が回りの溝に流れ出し、野菜がこんがりと焼けて(と言うよりも揚がって)いくので、今度は野菜と肉を同時に口に放り込む・・・そんな感じです。
もう、ビールが美味い。付け合わせのキムチもピリっと食欲をそそるし、またご飯にも合うんですよね。
ラムって言うと、臭みがあるってイメージがどうしてもあると思うんですけど、全然そんな事はありましぇーん、断言します。そこら辺の焼肉屋より遥かに美味いっ。今思い出しただけでもヨダレが・・・(笑)
また、普通はジンギスカンと言ったら、もやしやキャベツと一緒に炒める感じなんですけど、この店のネギって言うのがまたニクイ。ベストマッチですよ。
そうこうしてる内に、一皿も結構ボリュームがあるにもかかわらず、あっと言う間に4皿がなくなっていきます。そして締めは・・・ここが最後の作法です。残ったご飯にあっさりダレをかけ、貰ったお茶でお茶漬けにするのです。タレに染み出したラムの脂とあいまって、いやーこれがまた美味。是非、お試しあれっ。絶対、おススメの店です・・・(^.^)
結局、全て合わせてもお勘定は¥4515。ムゥー・・・安いっ(!)

すっかり北の味覚で満腹の僕達は、しばしすすきの近辺をブラブラ。いやー、人が多い。それと客引き。すすきの客引きは凄いですよ。ダンナが昔友達とスキーで来た時もそうだったけど、男同士で歩いてたらまともにゃ歩けませんわなー。夜の歓楽街を目指す方は事前にリサーチし、お目当てのお店にまっしぐら・・・これが良いんじゃないでしょうか。

そうこうしてる内に、時刻はそろそろ8時。ジンギスカンでそこそこ満腹とは言え、甘いものは別腹。っつー事で、札幌駅に程近いデザート屋の定番・雪印パーラーへIN。時間的にやってるかどうか心配だったんですが、8時半までと言う事で問題なし。

左が奥さんの頼んだロイヤルスペシャル¥620)。右がダンナのフルーツパフェ¥720)。
やっぱり北海道のアイスはコクがありますねー。アイス好きのダンナにはもうたまりません(笑)
特に、雪印パーラーbPというロイヤルスペシャルは美味しいです。乳脂肪分が高いんでしょうね、妙な甘ったるさもなく、それでいてしっかりコクがある。ダンナは、俺もこっちを頼めば良かったと悔やんでました・・・(笑)

その後、またしばらくすすきの近辺をブラブラし、9時前にはホテルへと向かいます。
しっかし・・・タダで転んじゃ起きない我が家。お腹が裂けるほどジンギスカンを食べた訳じゃないんで、まだまだ胃袋には余力あり(!)
となると、ちょっと早いけど夜食でもどう(?)って話しに・・・そして、夜食と来ればラーメンでしょう(!)
っつー事で、すすきの通り沿いのラーメン屋・味の時計台へと。味の時計台はチェーン店らしく、札幌近辺で何軒もお目にかかれます。
味の食べ比べって事で、奥さんは昼食べたのと同じ味噌バターラーメン¥800)。ダンナは醤油ラーメン¥700)。それと餃子(¥500)。
さすがにお腹が苦しくなって来た奥さんは、餃子は勘弁してくれって言ってましたけど・・・(笑)
味の方はコッテリ系ですね。胃にドーんと染みてくるって感じ。味・量共にボリュームあり。ジンギスカン食べたわずか2〜3時間後の夜食には、ちょっと重かったかも・・・(笑)

ホテルに帰ってお風呂でサッパリし、途中のコンビニで買ったお菓子なんかをつまみながら、札幌食べまくりの第1夜は更けていきました・・・(^_-)




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